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もりぞおさんは、今、ノートPCが欲しくてしょうがなくなっています。

 今、アルゼンチンで買ったスペイン語キーボードのネットブックと、Windows7発売直後に買った自作のデスクトップがあるのですが、これから移動の機会が多くなるため、ちゃんとしたノートPCが欲しくなっているわけです。

 ハードとして、ゼッタイに欲しいのがSSD。
 簡単に言うと、ハードディスクドライブの代わりに、フラッシュメモリ(SDカードみたいなもん)がついているPCで、全ての動きがキビキビしているのです。

 基本、電化製品はネットで買うのですが、ノートPCは実物を触りたいし、中古で買うことも考えているので、やはりモノが集まる秋葉原に行くのが定石になってきます。

 やってきました、秋葉原。
太郎

 この看板、まだあったのか。。。
 4,5人前の首相だね。遠い過去の人だ。。5年前だけど。

 さて、早速中古のPCを見て回るのですが、2006年くらいに発売されたPCの値段が、1万円以下になっています。。
 まあ、この頃からネットブックが出回って、新品でも5万円切るようになってるからねえ。。と思ったら、こんなモノが。。

ゴミ

 4980円!まるで、PCがゴミのようだ・・・。
 デフレとかそういう問題じゃなくて、PCが完全に日用雑貨として生活に溶け込んできたことのあらわれかもしれませんが、さすがにコレは。。
 ちゅか、私がチリで盗まれたのと同タイプな気が・・。

 さすがにこんな限りなくゴミに近いPCを買う気はないのですが、2008年頃に出た機種が4,5万円で買えることには、ちょっと惹かれます。

 とはいえ、将来的に液晶ディスプレイにつないでメインマシンとすることも想定しているため、パワーのないマシンはNG。そして、SSDがついているとなると・・中古ではちょっと難しそうです。

 SONY VAIO Zとかスペック的にはいいんだけど、値段が30万円近くするし。。デフレ知らずの値段設定がさすがSONY様なのですが、売れてるでしょうか・・。
 で、今候補に挙がっているのが、パナソニックのレッツノートJ10とMac Book Air。

 レッツノートは、世界一周中も元気に稼働していた大変頑丈なマシンで、SSD搭載モデルでも安いところなら10万円ちょいで買えちゃおう。 しかし、一つ、巨大な弱点が。

 デザインが、ダサイ。

レッツノート1

 なんというか、厚さが、20世紀のPC。

レッツノート2
 
 ただでさえ分厚いのに、ふかふかした皮をかぶせて、さらに厚みを持たせているのが意味不明。
 ちなみに、実物は、写真で見るよりさらに分厚く見えます。

 ジョブス様が封筒から取り出した、

MBA2.jpg

 Mac Book Airの、洗練の極み

MBA1.jpg

 と比べると、哀れみを通り越して愛おしさすら感じてしまいます。

 さあ、どっちを買うか。。
 
 家で使うときは、Windowsで使ってる(NTFSの)外付けHDをつなぎ、外付けのキーボードやマウス、スキャナーやスピーカーをくっつけて使うことになるのですが、とりあえずは全部つなげそうな事はわかりました。

 Windowsしか使えないソフトのために、MacOSとWindows7を両方インストール出来ることもわかりました。

 不安要因はないはず・・・なんだけど、いまいちMac OSに踏み切れない。。なんでだろう。。

 と、いうわけで、最近WindowsからMac OSに乗り換えた人。
「全然問題ねえ!」とか「アレはヤバイ」とかのご意見をいただけたら幸いです。

 で、一応オチをつけておくと、先ほどみた、我が国最高の明後日方向の技術力を持つNEC様が、こんなモノを発表していました。

NEC.jpg
 
 画面部分を取り外せば、タブレットとして持ち歩け、合体すればデスクトップPCに!
 デザインも機能もコンセプトも地獄。しかも、お値段はiPad2枚分の10万円。
 
 さすがは、NEC!
 
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英語を学ぶならフィリピンだ!

ってことで、以前、フィリピンオンライン英会話について書いたもりぞおさんですが、
フィリピンSkypeオンライン英会話をやってみた 超格安で自力で英語を身につける方法

さらにその上を行く、フィリピン英語留学「ラングリッチ」のセミナーに行ってきました。

セミナーのあと、CEOの方とお話もさせていただいたのですが、何が素晴らしいって、日本人の20代の若者数人だけで運営をしているということ。
おいらが20代の頃、海外に行って学校を創るなんて頭まったくなかったよ。
日本の若者、マジスゲエ。

このフィリピン英語留学は、韓国で非常に流行っているものです。

10年前の経済危機で日本以上に経済があぼーんし、人口が日本の半分以下のため内需がめちゃくちゃ弱い韓国では、国内での仕事は壊滅的で、日本以上にドメスティックな労働者の賃金が下がって、ワーキングプアであふれてます。

それ故、よい生活をするためには、海外で仕事をする以外道がなく、英語教育は恐ろしく盛ん。TOEIC(ほぼ日本と韓国でしか使われてない資格)800点を超えなきゃまともな就職先がないって事で、兵役あけに何らかの形で留学する人が多いわけです。

で、目をつけられたのが、フィリピン。

日本人的には、タイとかマレーシアと同じ箱に入っていると思いますが、地理的に言うと日本からの距離は中国とか台湾と同じ箱になります。(ANAのマイレージでも上海や台北と同じ20000マイルで行けます)

元々アメリカ(と日本)の植民地だったこともあり、英語が準公用語として使われているため英語学習に最適!ということは、前回書いたとおり。

ここに目をつけた韓国人が、バンバン学校を設立して留学生を受け入れたのが始まり。

昔、孫さんが「タイムマシン経営」と言ってアメリカで成功したビジネスモデルを、バンバン日本に輸入していましたが、21世紀のタイムマシン経営は韓国から輸入してくるのがいいのかもしれません。(ネトウヨの人に抗議デモされるかもしれんけど)

ちなみに、韓国では「英語村」なるものが出来、その村では外国人がたくさん住んでいて公用語が英語になっているそうです。そこで、国内プチ英語留学出来るってのが売り。
このアイディア、過疎化に悩む地方自治体とかどうですかねえ。
三木谷さんが、楽天ブックスの配送センターくらい作ってくれるかもしれませんよ。。

さて、話がだいぶそれたわけですが、説明会。

私は、フィリピン留学の本とかも読んでるので、大枠は知っていたのですが、細かい点からこの「ラングリッチ」の方向性をつかむことが出来ました。

韓国人が作った英会話学校はフィリピン国内に100校以上があり、それぞれが個性を持っています。

人里離れた山の中に隔離して、強制的に英語を学ばせるところもあれば、
首都マニラの学生街にあり、現地の学生との交流を促してくれるところもあります。

朝6時から夜11時までスパルタ式に教え込むところもあれば、
テスト(IELTSやTOEFL)が目標スコアに達するまで無料で延長してもらえるような面倒見のいいところもあります。

さて、ラングリッチはどうでしょう?
もりぞおさんが、勝手にキャッチフレーズをつけると

「自由に快適に、おもてなしの心で英語を学べる学校」

8月に出来たばっかり(オンライン英会話は1年前から営業中)で、日本人向けにしかプロモーションしていないため、生徒は当分日本人だけ。

食べ物がまずくておなじみの韓国系英会話学校と比べて、ちゃんとした日本料理を出すことにこだわりを持っている。

留学期間は1週間から3ヶ月とか6ヶ月とか自由に選択可能。
短期の人のために、追加料金で土日も授業が可能。発音にこだわる人のため、追加料金でネイティブ講師との授業も可能。

部屋は広くて(写真で見る限り)綺麗!

フィリピン最強の観光地セブ島にあるためウィークエンドのアクティビティは完璧!スキューバダイビングのライセンスを取ることを推奨!

いいことばっか書いていますが、コレを裏返すと、
「講師以外の外国人との交流がなく、異文化に触れることが少なく、すぐに逃げ出せて、誘惑が多い」学校ということになります。

 とはいえ、休みの短い日本人向けに1週間~のコースがあるとか、余計な事でストレスがたまらない日本食食堂とか(世の中の多くの怒りは、うまいものを食べさせるとおさまる)、日本人の若者による、日本人のための英会話学校って感じがします。

 そしてもちろん、フィリピン留学の一番のメリットである値段の安さは健在!
 1日6時間のマンツーマンレッスンで、129,800円!
 普通に東京で暮らすよりも安い!ちゅか、私が住んでるマンションの家賃と変わらん!

外国で流行ったものを、日本向けにアレンジして提供という、日本が戦後一貫として続けてきた、とんこつラーメン、カレーライス的文化は、21世紀の20代の若者にも脈々と受け継がれているようです。

戦後の焼け野原で、たくさんの若き起業家がMade in Americaの製品を分解してあれやこれやを作り上げていったように、日本でもインターネットや海外の人的資源なんかも使いながら、新しいものを作っているってのがとてもうれしくもあり、誇らしくもあります。

フィリピン英語留学に興味がある人は、是非サイトをチェックしてみてください。

ラングリッチ
http://langrich.com/studyabroad

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(2011/07/28)
太田英基

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 ここ数ヶ月、Facebookの友達申請がすごい。

 私は世界一周中に、外国で知り合った友達が大体Facebookをやっていたので、旅の終盤に仕方なく作り、外国人の友人ばかりだったので英語でのみ更新をしていたのですが、途中でめんどくさくなって放棄しておりました。

 とりあえず、twitterだけ連動しておいて後は滅多に開きもしないという状態が一年以上続いていたのですが、最近、いつの間にかmixiよりもリンクの数が増えてきたため、1日に1回以上Facebookを開くようになりました。

 んー。コレって、SNSの王者がmy spaceからgreeに移ったときとか、greeからmixiに移ったときとかと同じだなあ…なんてことを考えながら、結構前に始まっている新サービス、Facebookページを見つけました。

 Facebookは基本実名で登録しなくてはならないSNSですが、Facebookページは「本人ではないなにか」としてSNSに登録が出来るというものです。

 わかりやすく言うと、「島田紳助」は芸名なのでFacebookには登録できません。(もちろん芸能人なら芸名で登録できますが、彼は「元芸能人」なので。。)

 まずは、本名「長谷川公彦」で登録。コレは問題ありません。
 しかし、未練がましく「島田紳助」としてのページを持ちたいときに使うのがFacebookページというわけです。

 また、このような「人」だけでなく、「島田紳助夢の店トムル」のような店や「風、スローダウン」のような作品のページも作ることが出来るわけです。

 Facebookページを作る!というボタンをクリックするとこんな風に、

FBP4.jpg

 いろんなフォーマットが選べるようになっており、店だったらメニューやクーポンを作るためのフォーマットが用意されてたりします。
 まあ、HPにSNSの特徴がくっついているようなサービスといえるわけです。

 もりぞおさんも、写真や似顔絵はWeb上にさらしまくっていますが、本名は基本的にさらさないようにしています。
 また、twitterのフォロワーも4桁いるので、あんまりプライベートなことを書いても面白くない、場合によってはやっかいなことになるってことで、何となく境界線を探っているところです。

 と、いうわけで、「長谷川公彦」と「島田紳助」ばりに表と裏の顔を使い分けようと、Facebookページを作ってみました。

もりぞおさんのFacebookページ
FBP3.jpg  
http://www.facebook.com/morizo3

 Facebookで本人とリンクを張るためには、友達リクエストをして、承認をもらわなくてはなりません。
 でも、Facebookページとリンクを張るには、いいね!ボタンを押すだけでOKです。
 コレで、Facebookの自分のページに、Facebookページの情報が流れるわけです。

 このへんは、twitterっぽいですね。

 で、もりぞおさんのFacebookページを見ておもしろいなーと思ったのが、管理画面の隅っこに常に、「このFacebookページの広告を出しませんか?」って書いてあることです。

FBP1.jpg

 この広告、こんな風に

FBP2.jpg

 どの国の、どの年齢層に出すか?
 どんなことに趣味、関心を持っている人に出すか?
 性別、恋愛対象、交際ステータス、言語、学歴、勤務先、言語から、誕生日のユーザーにのみなど、Facebookが持っている個人情報を元に、かなり細かいターゲットに絞った広告が出せるようになっています。

 この設定をいじってみると、18歳以上の日本のFacebookユーザーは約450万人いて、彼らに広告を打つ場合は1クリックあたり406円の報酬をFacebookに払うことになるということがわかります。

 さらに、ステータスを「大学卒業」に絞ると、153万人にぐぐっと絞られ(学歴になにもチェックを入れてない人がたくさんいると思われる)、1クリックあたりの報酬が484円に上がります。

 さらに、「東京大学」に絞り込むと約3万人となり、報酬が671円まで上がります。

 おどろきなのが、広告って、こんなに簡単に出せちゃうんだーってことです。
 
 今や、世界一の広告代理店となっているGoogleのAdsenceなども同様に個人が簡単にできるようになっているわけで、広告代理店の仕事って大丈夫なのか。。っていらん心配をしてしまいます。

 これは、ネットで飛行機や宿の予約が出来るようになって、旅行代理店の仕事、とりわけパッケージツアーの代行が激減したことによく似ています。

 さらに、この前高崎線に乗ったら、電車内の広告がほぼ壊滅状態、中吊りの広告もよく考えたらペンギンが水飲んでるとか、東北新幹線に乗ろう!とかのJRの広告でした。

 確かに、ああいう単価の安い広告は、FacebookやAdsenceと競合するから思いっきり食われるよなあ。。しかも、電車乗ってる人より、Facebookやってる人の方がたくさん金落としてくれそうだし。そもそも、電車の広告の費用対効果、めちゃくちゃあいまいだし。。

 そんなわけで、20世紀には考えもしなかった「一般人が広告を出す」という市場。
 コレによって、個人が会社を抜きに事業を行う際のツールがまた一つ増え、会社にしか出来なかったことが一つ減ったわけです。

 新しいサービスに手を出すたびに、新しい時代の流れを感じることが出来る。
 インターネットって本当に世界を変えているんだなあと思うと同時に、これらを使って自分も何か出来ないかなあと、改めて考えるわけです。


 ちなみに、facebookページのまるパクリ mixiページも作ったのですが、Welcomeページとか作れなくてつまらないので、いまだ、フォロワー0人です(T_T)
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春休みに入って浮かれた大学生2万人が、湖で大騒ぎをしているときに、
湖の底から、太古の世界の兆凶暴なピラニアが出てきた!

「リア充爆発しろ!」とばかりに、水着のリア充たちを惨殺するピラニアたち!
むやみやたらと飛び出るポロリの数々!
その全てが、3Dで過剰に飛び出してくる!

 これが、ピラニア3Dという映画のあらすじの全てです。

ピラニア3D


 一応、主人公がいて、船に取り残されたガールフレンドがどーたらこーたらっていうくだりがあるけど、まあどうでもいいでしょう。

 また、ピラニア研究家という役割で、Back to the Futureのドクことクリストファー・ロイドが出てきますが、こいつがまた何の役にも立ちません。
 ちゅか、ぶっちゃけ、ピラニアとかどうでもいいんです。この映画。

 過剰なまでに浮かれていて、
 過剰なまでにセクシーで、
 過剰なまでに残虐!

 バカとおっぱいと血があれば何でもいいじゃん!

 90分の上映時間の8割くらいがそんな素敵なノリで埋め尽くされているわけです。
 そして、それがやはり過剰に3Dで飛び出してくる!

 2009年12月のアバター以来、本格的に3D映画がたくさん作られるようになってきました。
 3D映画は通常の映画よりも200-400円高いため、映画配給会社的にも映画館的にもおいしいし。

 この3D映画、最初の大ヒット、アバターでジェームス・キャメロンが発明した「飛び出すよりも、奥行きを表現した方がすごくね?」により、多くの映画が奥行きをしっかりみせる演出に偏ってきました。

 もりぞおさん的に、3D映画の魅力を最大限に引き出した二大作品は、「ヒックとドラゴン」と「Day & Night」(トイ・ストーリー3のおまけについてくる短編映画)

「ヒックとドラゴン」は、美しい島々を、ドラゴンに乗って飛び回る様子が、ドラゴンの上からの目線で、遠くの岩山やキラキラした海の様子が3Dの奥行き感を使って、これ以上なく気持ちよく表現されているのが印象的でした。

「Day & Night」は、今までに全くなかった映画。「夜」の人と「昼」の人の奥に見える「夜の世界」と「昼の世界」。3Dでしか表現できない、もちろん私の筆力でも表現できない、全く新しいジャンルの映画でした。

 こんな風に、やはりどちらの作品も「奥行き」が演出の重要な力点であり、もっとも気持ちよくさせてくれる要素でした。

 それに引き替え、ピラニア3D。
 この映画の売り文句は、「景気よく飛び出します!」

 ピラニアも、血しぶきも、おっぱいも、ゲロも、○○○も、とにかくバンバン飛び出してくる!

 それは、25年前に作られた(1分あたりの制作費が世界最高の)映画、キャプテンEOのようです。

 そして、ピラニア3Dのストーリーも、全く深みがない。
 バカなリア充大学生たちが浮かれて、水着で踊っているところを、

PIRANHA3D04.jpg

 ピラニアが惨殺!

ピラニア3D2

 トップレスでパラセーリングしている女は、思ったとおり、下半身を食われ
 さっきまでTシャツに水をかけてスケスケ大会やっていた舞台は、人がたくさん避難してきたところで思ったとおり、沈没し
 言うことを聞かない馬鹿なガキは、思った通り、遭難します。

 同じく浮かれた水着美女が襲われる映画「ジョーズ」は、核兵器の投影であり、博士や警察官や市民がそれを倒すという姿が、スピルバーグが考える世界のあるべき姿の表現という、非常に奥深いストーリーです。

 しかし、ピラニア3Dは、ピラニア博士は何もしないし、警察はバカだからパニックを全く防げない上にピラニアに食われるし、そもそもピラニアに関して何も解決しないしと、深みとか思想が全くない話です。

 でも、そういう映画があってもいいじゃん!

 バカとエロとグロという、いつもの世界では排除されがちな、それでいて人間の本能が求めてやまない、普遍的なエンターテイメント。

 暑くて、ものを考えるのが嫌になるような今日この頃。
 こういうバカで、本能を直撃してくれるような映画を観るのは非常に心地よいです。
 さらに、映画館という非日常空間で、無駄にでかいスクリーンで、下世話にも飛び出してきてくれるなんて、最高です!

 今、映画館に観に行くべき映画!おすすめです!

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 いつも、blogの記事を書くときにはいくつか書きたい映画や本があって、どれにしようかなーと迷った上で一番印象に残ったものを書いたりします。
 しかし、今週はいまいち書きたいと思うモノがない。

 冷たい熱帯魚は素晴らしかったけど、グロ&ネガティブ私の文章力じゃ手に余るとか、進撃の巨人も素晴らしかったけど、1巻分だけだと今まで書いたモノと内容がかぶるとか。

 そう思って、自分のtwitterのタイムラインを見返してみると、今週は金先物投資について語っていることが多かったので、これについて文章を書いてみることにしました。

 2011年8月。
 この一ヶ月で金が狂ったように上がっています。



 今年の1月頃は「1400ドル突破で市場最高値!」なんて言ってたのですが、7月末に1600ドルを超えた価格が8月末の現在1900ドルになろうかという勢い。
 たった1ヶ月で300ドル上げってどういうこったい!?

 そもそも、7月に「8月頭にアメリカ国債がデフォルトするかもしんね」という憶測から100ドル上がったわけですが、デフォルト回避が確定してから、さらに界王拳3倍で上がるという奇跡。

 なんでこんな風に上がるかと言えば、以前のblogで書いたとおり

金&世界経済 世界の大国が衰退していく時代に、個人として行動できることを考える


 紙の紙幣の価値が下がっているからです。
 アメリカの国債は格下げされ、イギリスでは暴動が起こり、南欧の危機はイタリアまで飛び火し、フランスの格下げも噂される今日この頃。
 
 金があがっている理由は、私が今週のblogにこの件を書こうと思った理由と同じ。
 いまいち投資したいともうモノがないから、数少ない話題になっているモノを買おう。

 金の市場は、国債などと比べたら小さなモノなので、わっとお金が集まってくると、今回のように一気に沸騰するわけです。

 このことに対する、もりぞおさん個人の、近視眼的な感想は、

「もうかった!!!ヒャッホー!!!」です。

 PCの画面に表示される含み益がみるみるうちに増えていき、利益確定とともに証券口座の残金がごそっと上がります。

 しかし、そんな小銭の増減とは比べものにならないくらいの不安が背後には控えています。
 金が上がっている理由の最たるものが、アメリカドルとユーロの価値が下がっていること。
 つまり、世界経済の根幹である二つの通貨が駄目になっていることです。

 そもそも通貨なんてモノは、ただの紙切れ。
 それが、国家による保証がつくことで、何とでも取り替えられる魔法の紙になっているわけで、今は、その魔法が切れかけているという状態なわけです。

 リーマン・ショックに始まる経済危機は、サブプライムローンなどによってアメリカの土地にかけられた「地価は上がり続ける」という魔法が解けた結果でした。
 ギリシャ・ショックに始まるユーロ危機は、ユーロにかけられた「EU加盟国の経済状況は問題ないからユーロは安泰」という魔法が解けた結果でした。

 そして、世界では未だにさらに巨大な魔法がたくさん残っています。
「中国の土地は永遠に上がり続ける魔法」「日本国債は絶対安全魔法」

 金という地球の創造物に魔法がかかり、どんどん価値が上がっていくたびに、人間が勝手に作った紙っぺらや土地の所有権の魔法が解けていくのは、なかなか皮肉な構図です。

 しかし、そんな高台から見下ろして物事を見ている場合じゃなく、それでも生きて行かなくてはならない僕らは、これからそれなりの確率で来るであろう経済危機にどうやって立ち向かうか考えて、準備しておかなくてはなりません。

 今、大企業の正社員として働いている人なら、社畜となって会社にしがみつく準備をして、解雇規制の厳しこの国の法律を利用して、コツコツと(円高の)日本円を稼ぐのが手堅そうな気がします。

 今、不安定な職業にいる場合は、まだある程度の転職のチャンスがある今のうちに立場を変えて、経済状況が悪い中でも生き残れるようなスキルを身につけておくのがいいかもしれません。
 できる限り維持費がかかるモノを少なくして、少ない収入でも生きていけるように準備しておくのも大切だと思います。

 最近、女性週刊誌やワイドショーでも、金についての特集が組まれているようです。
 まだ、金投資という形ではなく、家にある貴金属が高く売れる!って観点の特集のようですが、金に対する魔法も次第に強化されているようです。

 でも、そもそも経済ってのは、数粒の種籾からたくさんの米粒を作り出したり、そのままじゃ食べられない米粒からおいしいご飯を作ることから始まります。
 で、頭のいい人が作った種籾に「コシヒカリ」の魔法をかけたり、「釜炊き特選白米」の魔法をかけたりしてその価値を上げていったわけです。

 だから、我々も「魔法」を忌むべきモノだと考え魔女狩りをするのではなく、自分が「魔法」を使えるように努力する方が建設的だと思います。

 とりあえず、もりぞおさんは、もうしばらく金にかかってる魔法のおこぼれで小銭を稼ぎながら、自分が身につけるべき魔法が何かを考えながら、立ち位置を探って行きたいと思っています。

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 先日、伊豆のシャボテン公園に行ってきました。
 何のためかというと、映画「紀子の食卓」のロケ地を見るためです。

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 この映画は、「家庭」というモノに疑問符を投げかける映画です。

 仲むつまじく暮らしていると思われる4人の家庭。
 しかし、主人公の長女・紀子は、こんな家族からも、こんな家からも逃げ出したいと日夜考えています。

 必死に幸せな家庭を作ろうとしている父。
 家庭こそが自分の人生そのものだと感じているであろう母。
 逃げ出したい姉。
 無関心な妹。

 こんな家族の関係が如実に表れているのが、劇中でこの家庭が伊豆のシャボテン公園で撮ったこの写真。
 
noriko.jpg

 何ともいえない、ムリとか虚構が渦巻いている写真。
 背後にある、日本にはなさそうな丸っこい巨大なサボテンがその感覚を増幅します。
 温室の中の、カラカラに乾いた土に育つ、中に水を大量に蓄えて、それを針で必死に守っているサボテン。

 ちなみに、この映画は冬の映画ですが、夏にいくと暑くて死にそうになります。

 物語は、ぬぼーっとした長身の、どう見ても冴えないOLにしか見えない吹石一恵が演じる女子高生・紀子の独白で進んでいきます。

 家庭には飽き飽きし、それを紛らわすために学校では無理矢理忙しく活動し、その空しさを抱えながらハマったのが、廃墟.comという自殺サイト。

 そして、ある日、家が停電した時に、東京に飛び出し、廃墟.comの首謀者と会い、彼女の元で仕事を始めます。

 レンタル家族という仕事。

 この廃墟.comの首謀者の経歴もすごいのですが、彼女を演じるつぐみという人の眼力が凄い。人の心を掴んで離さない、しかし社会に対して無関心なあの眼。

 そんな彼女の元で、有料の虚構の家族として、身寄りのないおばあちゃんや、ひとり暮らしの男の元に行き、幸せな家庭を演じる仕事。ビジネスとして成功するかはともかく、今の日本に対する皮肉として、この上ない仕事です。


 やがて、妹のユカも平和な家庭から飛び出し、父と母が命がけで作り上げてきた平和な家庭という虚構は、もろくも崩れ落ちます。

 それでも何も出来ない父親。
 精神を病む母親。

 母親が必死になって行う作業は、冒頭の写真を絵にすることです。
 写真では不機嫌と無関心の二人の姉妹を、「幸せな家庭」の笑顔に描き変える作業。
 この夫婦が、ここ数年必死に行ってきた作業そのものです。

 日本の法制度は、「家族」に非常に優しく出来ています。
 専業主婦に関しては、過剰とも言える優遇がなされており、配偶者の税金も大きく控除され、年金・社会保険も払う必要がありません。
 最近は子供に関して手厚くする傾向にあり、子供手当なんていう無謀なモノが実行され早くも終焉を迎えそうになっています。

 また、日本のマスコミも、(韓流などよりもずっと)「家族」推しを続けており、例えば家庭用洗剤のCMは必ず、一軒家の庭で「父・母・子供」が楽しそうに洗濯物を干している画像が入ります。

 当然、教育もそのような傾向があり、成長するにつれ「家族とは、かけがえもなく大切なモノ」という意識がすり込まれるわけです。(社畜にはその後、「仕事はもっと大事」という洗脳がなされる)

 この映画では、「我が命尽きようとも、家庭は守るべきモノ」と洗脳された母親がまず真っ先に精神崩壊します。
 そして、家庭より大切な「仕事」を持っていた社畜はかろうじて崩壊を免れていましたが、その後の展開により決定的に崩壊し、「仕事」も「人生そのもの」も捨て、「家庭」探しの旅に出ます。

(日本に限らず)世の中の多くの映画やドラマ、物語は、「家庭」の楽しさ、絆の素晴らしさを説く事が多いです。

 確かに「家庭」は多くの人に幸せを運んできてくれる素晴らしいものですが、その幸せさを過剰に期待させ、その大切さを過剰に浸透させることによって悲劇は起こります。

「家庭」が上手くいかなくなったときの罪悪感、「家庭」がなくなった時の虚無感。

「家庭」とは人に生きる意味を教えてくれる大切なモノかもしれませんが、同時に生きている意味を全否定する諸刃の剣となる場合もあるわけです。

 その、諸刃の剣で傷つけられた人々が沢山出てくるのがこの映画なわけです。

 家族の存在に空しさを感じた姉。
 崩壊していく家族に歯止めがかけられなかった父。
 家族と共に自身が崩壊した母。
 そもそも、家族というモノが存在しなかった首謀者。

 そして、この映画で最も素晴らしかったのが、妹・ユカを演じた吉高由里子。
 ブレイク前、デビュー作の彼女が醸し出す存在感。

 舌足らずな台詞と、クールな眼が、この物語の不気味さと、その原因をクールに見透かす様子と重なり、いつのまにか物語の中心になっています。

 彼女が到達した最終地点。
 そこは、「家族」という虚構の虚構の最終地点の様な気がするのですが、彼女が一体どこにたどり着いたのかは、私にはまだよく分かっていません。

「家庭」というモノを客観的に見直したい人にはお勧めの映画ですが、既にかけがえのない「家庭」を持っている人は近づかない方がいい映画かもしれません。
 
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収監 僕が変えたかった近未来収監 僕が変えたかった近未来
(2011/06/07)
堀江貴文

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 表紙にでかでかと書かれている「収監」というタイトルは営業用。
 この本の本質を現しているのが、「僕が変えたかった近未来」です。

 この本には、彼が何年も前から感じてたであろう、日本の問題点が書いてあります。
 そして、その問題がなぜ発生し、今もなお続いているのかも。

 そして、「僕が変えたかった」と過去形になっていることからも分かるように、日本の社会へのあきらめのようなものを色濃く感じます。

 例えば、国民に政治家の言葉を正しく伝え、国民が政治に興味を持ち、投票率を上げるために間違いなく有効なネット選挙。
 これは若くして政治家を志そうという人や、若い日本人に政治への門戸を広げる政策です。

 しかし、現在の政治家は老人ばかりであり、若くして政治を志すような人が参入してくることは自らの落選確率を高める効果しかありません。
 また、彼らが票を投じているのは老人が多く、ネット選挙なんてやっても自分の票が増えることはありません。
 だったら、そんなものを実現するよりも、破綻するまで年金を老人にばらまいたり、夏祭りとか葬式とかに出席して握手でもしてた方がよっぽどマシです。

 投票する老人も、ネットみたいな自分がよく分かってないものが広まるのは嬉しくないので、解禁されない方が心地いいです。

 そういうわけで、ネット選挙を阻止したい老人政治家に、ネットをよく分からない老人有権者が投票する限り、ネット選挙は実現されないわけです。
 老人人口が多い上に、老人率が高い田舎の方が一票の価値が高いのですから、この体制は盤石です。

 こんな風に、日本の様々な問題点は、起こるべくして起こっているモノであり、放置されるべきして放置されているモノなわけです。
 改善される可能性が非常に低い、絶望的な状態です。

 ただ、この状況の中でひとつ希望があります。

 このロジックは主に日本の中だけで完結しているモノであり、海外との繋がりの中で解消される可能性があるのです。

 彼が「人材の世界的流動化がやってくる」と言っている様に、今後間違いなく人材は国境をまたいでいきます。
 私が勤めていた外資系の会社では、経理部門は海外にあり、領収書などはスキャンして海外に送り、中国人が処理していました。
 日本語のコールセンターも中国やタイにできはじめており、国内で日本人がやっていた仕事が海外に移っています。

 そして、現状の円高、電力不足、法人税高などの状況から、工場ごと・会社ごと海外に出て行く事も増えていくでしょう。

 それは、日本国内の仕事が減るというデメリットが大きいですが、海外で日本語を武器に働くというチャンスが広がるというメリットもあります。

 現状でも、中国、特に内陸部では、日経企業の求人はとても多く、日系企業の総経理(支社長)は常に日本人の人材を捜しており、就活をするなら日本まできて面接をしてくれることもしばしばだということです。

 これから工場が中国だけでなく、タイ、ベトナム、マレーシア、インドネシア、そして、ラオスやバングラディッシュに出て行くにつれ、本社との調整をしながら工場の管理をする仕事や、工場で作ったモノを販売する営業職、そして、その製品のマーケティングをおこなう広告代理店のような仕事がより一層増えていきます。

 それに伴い、現地での日本語学校や、日本料理屋や日系の小売店、なども増え、リトルトーキョーが今よりも沢山の都市に出来ていくかもしれません。

 日本を離れて現地で働けば、日本が増税しようと関係ありません。
 消費税が上がろうと、所得税が上がろうと、払うのは現地の税金です。

 日本を離れて現地で働けば、日本の株式市場が壊滅的にダメダメでも関係ありません。
 資産は日本以外の市場で運用すればいいし、起業して上場するなら香港でもシンガポールでもOKです。

 日本を離れて現地で働けば、日本人の平均年収が300万円を切っても関係ありません。
 実際、香港の現地採用日本人の事務職求人の月給は20万円くらいが多く、年収はボーナスを含めて260万円。額面でも日本の派遣社員と大差なく、税金や社会保険料を考えると香港の方がリッチな生活が出来ます。
 
 ネット選挙を通して、政治家をリフレッシュして、有効な対策を打って、日本経済を復興させるなんて七面倒なことをしなくても、外に出て行くことで、自身の生活の改善が出来るわけです。

 勿論、全ての人が海外に出て行く事が出来るわけではありませんし、出来ない理由は沢山あります。
 でも、そういう選択肢があるということが分かっており、いざとなったら選択できるという実感があれば、日本の未来を憂いてtwitterで愚痴をつぶやく以上のことができるようになります。 朝の埼京線に飛び込む前に、行くべき所があるということが分かります。

 そして、内閣の支持率などという空虚な数字よりも、より一層現実感をもった「海外転人数」という数字を政治家に突きつけ、日本国の改善を促すことができます。
 あの殿様商売のNTT DoCoMoも、ナンバーポータビリティ制度後のソフトバンクへの転出件数を見てサービスを改善しているくらいですから。

 本書の最期の対談でも、ホリエモンの「亡命して革命」という話が書いてあるが、日本がよりよい方向になる近未来は、そこから生まれる可能性が高いんじゃないかと考えています。

 だから、より多くの人たちが、より多くの選択肢を選べるように、一人一人が努力していくのが日本のためなんじゃないかと思うのです。

 選挙で一票を投じるよりも、海外に出て幸せになることの方が、日本に大きな、良い影響を与えられると思うから。


収監 僕が変えたかった近未来収監 僕が変えたかった近未来
(2011/06/07)
堀江貴文

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 2009年12月のアバターを皮切りに、7本の3D映画を観てきたもりぞおさん。
 どれが一番3D映画として素晴らしかったかと聞かれたら、この「ヒックとドラゴン」と答えるでしょう。

ヒックとドラゴン スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]ヒックとドラゴン スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
(2011/07/22)
ジェイ・バルチェル (声の出演)、ジェラルド・バトラー 他

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 DVDの表紙を見るとアメリカっぽいダサさを感じますが、実際の映像を観ると、オーソドックスな3Dの爽快感を感じさせてくれる素晴らしい作品です。

「3Dの凄さを感じるなら、ジェットコースターの映像を3Dにすればええやん!」というのを忠実に守ったこの作品。
 ドラゴンに乗ったヒック目線での、大空を駆け回る映像は素晴らしいの一言です。

 この物語は、海賊達が暮らす島でのお話です。
 岩だらけで農地が少ない島の最大の問題は、そこに飛来するドラゴン。
 家畜や農作物を食い荒らすドラゴンに対して、島のバイキング達は日夜戦いを繰り広げています。

 男も女も、老いも若きも、みんながドラゴンを倒すバイキングになることをめざし、優秀なバイキングは惜しみない賞賛が贈られる。
 ドラゴン図鑑には、どのドラゴンの説明にも「極めて危険。すぐに殺せ」

 そんな島のバイキングとボスの息子、ヒックは、身体の弱いもやしっ子。
 ドラゴンと戦う体力がないため、鍛冶屋の手伝いをしているが、そんな彼に対するそこはかとない哀れみや失望に日々傷ついています。

 この話は、現代のアメリカの縮図みたいな話です。

 ドラゴンという異世界の生物に襲われている状況は、イスラムという異世界の人間と戦っているアメリカそのもの。
 その戦いに参加出来ない人をそこはかとなく哀れむ様も大変アメリカンなマッチョイズムを感じます。

 そんなヒックが、ある日襲ってきたドラゴンの大群の中にいた、最強のドラゴンを偶然撃ち落とすことから新しい価値観が生まれてきます。
 ドラゴンと融和する道が。

 ヒックが撃ち落としたドラゴンは、尾翼を失い、空が飛べなくなっていました。
 そんなドラゴンに彼は2つのことをします。

 まず、ドラゴンに餌をやること。そして、ドラゴンに尾翼をつけてあげること。

 ドラゴンに対して巨大な生魚を運んできて与えてみる、ヒック。
 最初は疑心暗鬼だったドラゴンにも段々と気持ちが伝わり、ヒックが敵ではないと思い始める。
 そして、ドラゴンは、生魚の半分をヒックに分けてくれました。

 眼をつぶって、生魚をかじるヒック。

 この光景が異文化交流の難しさを表現しています。

 日本語を喋る外人を日本人が大好きなように、現地語を喋ってくる旅行者を地元の人はことのほか歓迎してくれます。
 現地のお祭りや儀式に積極的に参加してくれる人も。

「敵」の定義が「自分たちに危害を加える人」であれば、「味方」の定義は「自分たちと同じ事をやる人」なのでしょう。
 
 アメリカ人は、自分たちと違う文化、宗教を持っている人を「味方」とは思えず、「味方」ではない人たちの石油を我が物にするために混乱を創り出しアラブに「敵」と判断されました。
 そして、「敵」となったアラブに反撃され、アメリカ人もアラブの国々を「敵」と判断し、泥沼の戦いが今もなお続いているわけです。

 その戦いは、バイキングとドラゴンの戦いのように、泥沼と化し、誰も幸せになれない、不毛な戦いになっています。

 生魚をかじることでドラゴンの「味方」になったヒックは、ドラゴンに尾翼をつけてあげて一緒に空を舞います。
 この時の、空を飛ぶ映像の美しさ。

 映画冒頭の夜中の不毛な戦いと対をなす、青空と蒼い海の間を、気持ちよく疾走する二人。心が通じたことの素晴らしさが、映像と共に伝わってきて、とてもさわやかな気持ちになります。
 
 そして、ドラゴンの習性を学ぶことで、ドラゴンを殺すことなくおとなしくさせる方法を知り、ドラゴンたちが人間を襲ってくる本当の理由を見つけるわけです。

 911後、ブッシュが行った戦争は、襲ってきたドラゴンに対して「非常に危険。すぐに殺せ」に他なりません。
 その戦いが生み出すものはおびたたしい量の死体のみ。
 誰も幸せにしませんでした。

 本当にやらなくてはならないことは、相手の事を理解し、相手と同じ行動を受入れ、相手が襲ってくる本当の理由を探し出すことです。

 しかし、「ドラゴンと戦うこと」が市民の義務であり、英雄の条件である世界では、ヒックのようにドラゴンと仲良くしようとする人間はなかなか受け入れられません。
 厄介者としてつまはじきにされ、社会の主流から外れたところで細々と暮らすことになってしまいがちです。

 今、日本でも、日本以外の国でも、とても沢山の問題が生じまくっています。
 簡単には解決できない問題ばかりであるのですが、それでも何とか解決しなくてはならない。
 そんなとき、実は、ヒックのような主流の外にいる、ひ弱な人間が解決の鍵を握っているのかもしれません。

 社会の常識、価値観だけを信じるのではなく、それ以外のアプローチを試してみること、そういう人を応援することはとても大切な事です。

 それが成功したときの素晴らしさを感じるためにも、是非多くの人にみて欲しい映画です。

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(2011/07/22)
ジェイ・バルチェル (声の出演)、ジェラルド・バトラー 他

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 新宿や渋谷のガード下を歩いていると、スプレーで描かれた落書き、グラフティが描いてあります。
 これは、世界中あらゆるところで描かれており、これを描く作家にもカリスマ的人気を誇る人たちがいます。

 そんな、グラフティアーティストの生態を記録に残す映画のはずだった作品が、Exit through the gift shop です。

exit_through_the_gift_shop_contest.jpg


 この映画は、今、東京では渋谷シネマライズのみでしか公開されてないほどのマイナー作品のため、みんなどうせ観ねえだろという予想の元に後半はネタバレ入ってますので、観る予定のある人はこの続きは、観た後に読んでください。


 映像を撮っているのは、映像撮影が趣味の見るからに冴えない、アメリカ在住のフランス人、テリー。
 彼は、子供時代のトラウマからのただひたすらビデオカメラを回しまくり、そのまま観もしないで放置するのが趣味の男。

 しかし、彼がいとこのアーティストに会って感銘を受けるところから話が始まります。
 アートの世界に感動してひたすら撮影するテリー。
 勿論非合法活動なので、夜中に高い屋根の上で作業を行い、時には警察に追い回される危険な仕事。
 しかし、アートにはまった彼は、どんな危険な場所にもついて行き、撮影を行います。
 その命知らずっぷりが評価され、様々なアーティストを撮るようになり、ついには最大のカリスマ、バンクシーを撮ることになります。

 バンクシーは、世界中の美術館に勝手に自分の作品を置いたり、ガザ地区の壁に子供が壁に穴を空けている絵を描くような超大物。

banksy2.jpg

 ついには、彼の映像作品を残すことになります。

 が、テリーには全く映像作品を撮る才能がないことが発覚します。ただひたすら映像を撮ることだけをやってきた男の作品は、ただひたすら観るのが苦痛なだけの何のおもしろみもない映像でした。

 で、映画の企画ががらっと変わり、バンクシーは、このテリーという男を主役にした映画を作りました。
 それが、このExit through the gift shop です。

 何の才能もない、映像を撮ることとグラフティアートが好きなだけの冴えないおっさん。彼をそそのかして、新鋭のグラフティアーティストに仕立て上げてしまうというのがこの映画の後半です。

 誰かの物まねにしか見えない作品。
 グダグタの展示会準備。
 最期はスタッフが適当に並べた展示物。

 しかし、バンクシーによる推薦文がでかでかと掲げられ、ロサンゼルスの有名情報誌がこぞって取り上げた展示会は2ヶ月以上にもわたる大盛況。100万ドル(当時のレートで1億円)以上の売上を上げ、テリー改めMBW(Mr Brain Wash)は、新進気鋭のアーティストとして大成功するのです。

 この映画を通じてバンクシーが訴えたかったメッセージは、

「アートなんて、こんなもん」


 でしょう。

 情報誌やカリスマアーティストの言葉に踊らされ、展示会に列をなす庶民達。
 オークション会場で、何十万ドルという値段で作品を買いあさるセレブ達。

 彼らを撮す映像は、彼らを小馬鹿にしたテイストに満ちあふれています。

 アートなんて、それぞれの人の感じ方によって、一人一人にバラバラの価値を持っているわけですが、自分の感覚に絶対的な自信を持っている人なんてどこにもいません。
 よって、マスコミやカリスマの言葉によって、価値は決められます。

 そして、自分の不安定な価値観を安定させるため展示会に行ったり、作品を買ったりして迎合するわけです。

 これはアート作品に限らず世の中のあらゆる物に言えることです。
 正義とか、愛とかの形に見えない物により顕著に表れます。

 だから、バンクシーはディズニーランドのビックサンダーマウンテンに、アメリカの捕虜収容所で拷問を受けている捕虜の人形を置くんです。

 愛と夢の世界に、正義の名の下に作られた収容所の非人道的な行為を表現する。

 もりぞおさんは、こういう矛盾を皮肉る行為が大好きです。

 もっというと、庶民やセレブがアートの代償に支払うお金も一緒です。
 本来はただの紙切れなのに、国が「これは価値のある物だ」と定めたが故に、命の次に大事な存在となっているお金。

 そんな紙切れを、何の価値もない変なおっさんが作ったアートと交換することが、バカバカしい物とバカバカしい物の交換という、非常に滑稽な姿として映るのです。

 映画のエンドロールでは、こんな一部始終に関して、いろんなアーティストの「やれやれだぜ。。」コメントで締められます。

 こんな映画をみせられた観客も、「やれやれだぜ。。」感満載なのですが、それが人生の本質。
 バカバカしい事をいかに楽しめるかが、人生を楽しむ事の様な気がしています。

 まあ、「芸術は、バクハツだ!」ってことで。



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もりぞおさんは、世界一周から帰ってきた後、年収の1割は給料以外から獲得するようにしています。

このblogの運営によるアフィリエイト収入とか、本のスキャンとかで小銭を稼いだり、各種投資であぶく銭を稼いだり。

昨年は時間があったのでいろんな商売をちみちみやっていましたが、今年は時間がないためもっぱら投資。
昔は日本株とか中国株とかをやっていたわけですが、日本の経済成長は論外だし、中国もバブル崩壊が恐い。
と、いうわけで、最近はもっぱら金を中心とした商品に投資をしており、さっさと年間目標を達成してしまいました。

毎日、1ドル=xx円で円高だ円安だと、世界各国の通貨のレートは動いています。
アメリカの経済が好調ならドルが上がるし、ヨーロッパならユーロが上がる。
じゃあ、アメリカも、ヨーロッパも、その他のいろんな国も経済がダメダメなら・・紙のお金の代わりに「金」が上がるわけです。

そんなわけで、金で稼がせて頂いたお金の数百分の一を使って、金と世界経済についておさらいする意味も含めて、こんな本を買ってみました。

豊島逸夫が読み解く金&世界経済 (日経ホームマガジン 日経マネー)豊島逸夫が読み解く金&世界経済 (日経ホームマガジン 日経マネー)
(2011/06/21)
豊島 逸夫

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冒頭、冒険投資家ジムロジャースの対談記事があるのですが(私はこの対談の動画も見た)、彼がここ5,6年一貫して言っているのが、国債を中心とした債権が下がり、金や穀物などの商品相場が上がるということです。

南欧の債権の現状は悲惨です。
ギリシャ国債の年利は30%を越え、サラ金で金を借りてギリシャ国債を買っても(為替レートが変わらなければ)儲るレベル。つまり、だれもギリシャがまともに借金を返済できると思っていないレベル。そして、イタリアやスペインも同レベル。
よって、ユーロはだだ下がりです。

アメリカの債権の現状も悲惨です。
アメリカには法律で国が出来る借金の上限が決められており、今年はその上限を超えることが確定的。もしこの法律を改正しなきゃアメリカの国債は返済されないことになり世界が大パニックになります。
まあ、法律を改正すればいいだけの話で、共和党が駆け引きに使ってるだけなので、債務不履行になる確率は限りなくゼロですが。。
で、アメリカはバンバンドル札を刷っていることとあいまって、アメリカドルもだだ下がりです。

日本の債権の現状も悲惨です。
とにかく、借金の金額が尋常ではありません。
公的累積赤字900兆円。9.6兆ドルのアメリカと大差ありません。(経済規模はアメリカは日本の3-4倍)。ちなみに、どちらの国も年金などの債務を含めるともっととんでもないことになります。
ただ、日本は基本的に国民から借金をしているため、「まあ、消費税30%くらいにして国民から搾り取れば取りっぱぐれはないだろう」と、ナニワ金融道的な計算の元、円高絶賛進行中です。
ちなみに、国家債務上限法があったら、日本はとっくに債務不履行です。まあ、ホントは赤字国債を発行することが原則禁止なのですが、特例公債法がここ30年中26年くらい、毎年制定されて、例外がすっかり恒常化するという大変日本らしい状況です。

で、人民元は中国共産党が価格を操作しているために論外。

最悪なユーロとドルが下がり、とりあえず数年は(連帯保証人がいるから)大丈夫な円が買われ、それ以上に金が買われているわけです。

この対談の中で、ジムロジャースは名言を吐いています。
「景気が良くなればモノは足りなくなる。悪くなればバーナンキがお札を刷ってくれる」

 つまり、世界の貧しい国の人たちが豊かになると、物の消費が増えて、食料や石油などの値段が上がります。
 先進国の金が足りなくなると、通貨をバンバン発行して、紙のお札の価値が下がり、金などの投資向けの金属を中心に商品の値段が上がります。

 通貨なんて所詮国が発行した紙切れなわけで、富が先進国から途上国に移ったり、先進国の国力が弱まったりすれば価値は下がっていく。
 私は、世界中をうろうろして、この流れは確定的だと感じているため、金の投資に走ったわけです。(ちなみに、冒険投資家ジムロジャースも世界を2周しています

 ただ、この流れを確信している上に、実際その通りになっているのですが、実際に投資をしてみると、稼ぐのはそう簡単ではありません。

 短期的に下がることもあるし、他の投資先(株とか銀とか新興国通貨とか)のがもっと上がって心惹かれることもあります。
 そういう経験をするたびに、実行に移すことの難しさを学習することが出来ます。

 日本政府の運営が滅茶苦茶だと言うことは、ほとんどの日本人が認識していると思います。
 そして、多くの日本人が「こうすればいい」という方針を持っていると思います。そして、かなりの高確率でその案の方が現政権の運営方針より正しいです。

 しかし、一番難しいのは方針を実行に移すこと。

 twitterやYahoo掲示板で首相の悪口を言っていても、何も始まらないし、仮にその人が首相になってもかなりの高確率で事態は好転しません。
 
 政治家や大企業のオーナーにでもならない限り、世界を大きく救うことは不可能です
 多くの人にとって、救うことが出来るのは自分と自分の周り数人の人くらいです。

 だったら、政治の状況を学んで、問題点を発見したら、その状況を踏まえてどうすれば自分や自分の周りが利益を得られるかを必死で考えた方が建設的です。

 本当に社会貢献したいなら、自分の周りのために金を稼ぎ、その金で保育園を作って地域の人を助け、さらに大きな金で会社を作り地域の雇用を作り・・と、一つ一つステップアップしていけばいいのですから。

 そんなわけで、まずは世界の情報を知ること。そして、そのためにどのような行動を取ればいいのか考えること。
 この本では、「金」を縦軸に、現在の世界の経済状況を知ることが出来、さらに各状況において資産を増やすヒントを学ぶことが出来ます。

 学んで、実行が出来る人へのひとつのステップとして、おすすめです。

豊島逸夫が読み解く金&世界経済 (日経ホームマガジン 日経マネー)豊島逸夫が読み解く金&世界経済 (日経ホームマガジン 日経マネー)
(2011/06/21)
豊島 逸夫

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冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 (日経ビジネス人文庫)冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見 (日経ビジネス人文庫)
(2006/01)
ジム ロジャーズ

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冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行 (日経ビジネス人文庫)冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行 (日経ビジネス人文庫)
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ジム・ロジャーズ

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大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代
(2005/06/23)
ジム・ロジャーズ、林 康史 他

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