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 いつ終わったのか、どこが優勝したのかも知らないのですが、無事に終わった感のあるサッカーワールドカップ。

 私は、南アフリカ関係の本を何冊か読んで、

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(2008/02)
木崎 伸也

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「こりゃあかん。。選手が誘拐されなかったら成功だな・・・。」と、感じておりました。
 なにせ、ヨハネスブルグの一日の殺人事件の死亡者80人。
 市街地からは既に金持ちや企業は脱出し、隣に新しい町を作って脱出済み。
 高層ビルが建ち並ぶのに、車がほとんどは知っておらず、一日中電気が灯らないという暴力だけが支配する暗黒都市なわけです。

 そんなわけで、ワールドカップはどうなったのか?

W杯中の犯罪被害届け出994件、南ア警察自賛

南アフリカの警察当局は、サッカー・ワールドカップ(W杯)の期間中、競技場内外で観戦客から届け出があった犯罪被害は994件だったと発表した。

ムテトゥワ警察相は、延べ308万人の観客の0・03%に過ぎなかったとして、「この数字は素晴らしいものだ」と強調。大会前から国際的に懸念された治安対策の奏功をアピールしていた。

 3週間で1000件近くも犯罪があっても、それが快挙となる国。
 
 それも、一番危険な場所は隔離し、警官を4万人も突っ込んだ結果がこれなわけで、では実際に一番危険な場所はどうなっているのか?

 ツォツィという映画は、そんなヨハネスブルグの市街地が舞台になっている映画です。

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 映画の冒頭。
「ツォツィ」(=現地語で「不良」)というあだ名で呼ばれている男と、その仲間たちがヨハネスブルグ駅で、金持ちの黒人を獲物に定めます。

 同じ電車に乗り込み、財布を盗んで、刺殺します。

 たかが財布を盗むのに、人を殺してしまう・・・映画とはいえ、実際に一日に公式発表80人、実際には3桁の人が殺されている町ではこれが現実なのでしょう。

 このツォツィは、何か諍いがあると、すぐにピストルを相手に突きつけます。
 はっきり言って、会話が通じる人間ではありません。
 私だったら、絶対に近寄りたくない人間です。
 それは、諸外国から見たヨハネスブルグ市内そのものです。

 なんで、ツォツィはそんなんなっちゃったんだろう。。

 幼き日のツォツィの話。
 父親から虐待され、母親は虐げられ、本名を捨てたくなるような過去。

 白人に虐待され、希望の星であったネルソンマンデラの革命後も生活は良くならず、町は嫌になるほど荒れ果て・・希望なんて何もない国。

 ツォツィとヨハネスブルグがしっかり重なっています。

 そんなツォツィは、金持ちの車を盗んだとき、後ろに赤ちゃんが居ることに気付きます。
 邪魔だから紙袋に入れて保管しておいたのですが、ぎゃあぎゃあ泣いてうるさいからコンデンスミルクを飲まして黙らせたのですが、しばらくしたら赤ちゃんにアリがたかってさあ大変。

 こいつを生かしてやるためには、俺が何とかしなくてはならない。

 近所の子持ちの女性を銃で脅して、赤ちゃんに乳を与えるように強要し、自分の本名を赤ちゃんにつけるツォツィ。

 この体験から、明らかにツォツィの行動が変わっていきます。
 誰かに必要とされること。自分で自分をほめてやれること。

 人が変わる瞬間は、そんな時なのでしょう。

 作中に、ヨハネスブルグの駅の中で新聞を売る男が出てきます。
 ゴミのような町に取り残され、戦争で足を失い、地獄のような町でそれでもまで生き残ろうと必死にする男。

「自分には、何もない。
 それでも、生きていきたい。
 それでも太陽の光を浴びたい」


 その根源的な欲望。希望を求める欲望。
 ツォツィのそれは、赤ちゃんが引き出してくれました。

 南アフリカの、ヨハネスブルグのそれはどうなのでしょうか?
 ワールドカップは、それを引き出してくれたのでしょうか?

 南アフリカのその後が気になります。 

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(2007/03)
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