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 映画館では1年くらい前から予告していた感がある、トイ・ストーリー3。

ToyStory.jpg

 1995年に1が、1999年に2が発表されたのですが、3は2010年。
 これだけ時間がかかったのは権利関係のあれこれとかがあったのですが、それは置いておいて、映画の中でも時は流れており、1,2では小さな子供だったおもちゃの持ち主、アンディは、もうすぐ大学生になります。

 アメリカでは、大学は寮に入ることが多いのですが、アンディももうすぐ入寮。
 おもちゃたちは、アンディと一緒に寮に行くのか、屋根裏部屋に保管されるのか、ゴミに出されるのか、気が気ではありません。

 そんな状態から物語はスタートするのですが、「子供と遊ぶ」という使命や「アンディの持ち物」である事への誇りを失いかけているおもちゃたちの動揺が、そこかしこに散らばっています。

 アンディに遊んでもらうために、不毛な作戦を展開するおもちゃたち。
 アンディに触ってもらっただけで喜ぶおもちゃたち。
 そして、作戦終了後のあきらめ。

 それは、50代になって、会社的にお荷物になって、リストラ対象となっている、日本のお父さんたちのようです。

 しかし、そのおもちゃのリーダー役である、唐沢寿明似のカウボーイ人形、ウッディは一人、気丈な態度をとり続けます。

「俺たちはアンディのおもちゃなんだ。
 最後まで、アンディについて行くべきなんだ。」

 他のおもちゃが、捨てられたと思って落ち込んでいるときも、一人でみんなを鼓舞し、アンディの元に帰ろうと訴えかけるウッディ。

 これこそ、混迷の時代にふさわしいリーダー象。
 ウッディを輸入してきて、日本の総理大臣に任命した方がいいのではないかというくらい素晴らしい、一本芯の通った、男の中の男っぷりを見せてくれます。

 そんな、ウッディたちのおもちゃと、新登場の心に傷を持ったおもちゃたち。ついでにでてくるトトロのぬいぐるみなど、物語は非常に綿密に練り込まれた脚本で紡ぎ出されていきます。(踊る大捜査線と真逆だ・・・)

 本作は3Dで公開されているのですが、その素晴らしいストーリーと自然な3D効果により、途中から3Dであることを忘れてしまいます。
 しかし、無数のゴミが溶鉱炉に落ちていく場面の迫力や、アメリカの普通の街の普通の風景がまるで実写であるかのように見えるなど、冷静になってみると、恐るべき技術が投入されていることが分かります。

 そして、トイ・ストーリー3の最大の素晴らしさは、そのラストシーンです。
 トイ・ストーリー3作のラストでもあるこのシーン。
 今までの、アンディとおもちゃたち、特にウッディとの思い出がぎゅっと圧縮された感情が、二人の台詞からあふれてきて、ただのおもちゃと子供の話なのに、これ以上なく感動させられます。

 ウォーリーとか、カールじいさんの空飛ぶ家ボルトなど、ピクサーの映画は、なにげに冒頭の30分間が一番面白かったりすることが多いです。

 これは、アニメのキャラクターに対して、観客に感情移入させるために、とにかく前半30分間で観客の心を掴もうとしている結果でしょう。

 しかし、10年以上の歴史を持つトイ・ストーリー。そして、この3の中の行動だけでも伝わるウッディの魅力によって、最後の30分間までとっておきを使う必要が無かったのでしょう。

 それ故に、とにかく最後の30分が素晴らしい。

 アンディは、こんなおもちゃたちに囲まれて、ホントにいい子に育ったよ・・・。

「ゆとり世代」とかいって、若者をバカにしてちゃダメなんだ。ちゃんと、一生懸命一緒に仕事をしていれば、みんな、立派な社会人に育っていくんだよ。

 日本語のキャッチコピーは、
 さよならなんて、言えないよ…

 小沢健二を彷彿とさせるコピーですが、この映画ほどこの言葉が深く刺さる話はありません。

 子供の頃の思い出を忘れかけた大人も、今、おもちゃで遊んでいる子供も、絶対観に行くべき映画です
 唯一、辞めといた方がいいのは、引っ越しとか大掃除とかで、モノを大量に捨てなくてはならない人。マジでモノが捨てられなくなります。
 うちも、モリゾーとかキッコロのぬいぐるみに話しかけられそうで・・・。


 なお、同時上映の短編、Day and Nightも傑作です。
 これは、3Dであることを前提に作られたと思われるスゴイ映像ですので、是非とも3Dで観ることをお勧めします。

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