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 先週より新しくなった、著者近景の画像。

似顔絵


 これは、漫画家の佐藤秀峰さんに描いていただいたものです。

 佐藤秀峰といえば、「ブラックジャックによろしく」
 この作品はまさに完結寸前の状態です。(昨日twitterで、最後の原稿が描き上がったと言ってました)

 なぜ私が彼に似顔絵を描いてもらえたかというと、彼が今漫画を掲載している「漫画onWeb」というサイトの企画で、「毎日一名に似顔絵をプレゼント」というものに当選したからです。

 私は、彼の作品が大好きで、以前より愛読しており、「漫画onWeb」も設立当初から見ており、twitterもつぶやき始めた初日からフォローしてます。
 で、しつこく何度も応募してたら、こうやって描いてくれたわけです。

 ちなみに、このサイトで彼の単行本を買うと、全てに直筆のイラストとサインを入れてくれます。

P1190031.jpg

 このサインが欲しくて買ったのが、ブラックジャックによろしくでも一番好きな、ガン医療編です。

ブラックジャックによろしく(7) (モーニングKC (917))ブラックジャックによろしく(7) (モーニングKC (917))
(2003/11/19)
佐藤 秀峰

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 ブラックジャックによろしくでは、日本の医療界が抱えている矛盾を、研修医の目線から認識し、その状況下で、医者が、患者がどうやって生きていくか、死んでいくかを、非情なまでに克明に描いていきます。

 ガン医療編で描かれるのは、「日本では、世界中で使われている抗がん剤が使えない」という問題です。

 日本の厚生労働省は、薬を認定する際に独自の基準を持っており、たとえ他の国で使われている薬でも、日本国にで使う前に一から検査をやり直し、何年もたってからやっと許可を下ろすのです。

 これは、検査基準を下げると厚生労働省の仕事(=権力)がなくなることや、日本の医薬品メーカーとの癒着などが理由であると想像されます。

 また、海外から薬を輸入することも出来るのですが、病院でその薬を使うとなると、健康保険の適用外となります。
 薬代だけが適用外になるのではなく、入院費用も含めた全ての医療費が適用外となるため、月の負担は100万円単位となり、これを続けることによって、残される家族の家を売るような事態にも発展していきます。(これは現在改善されています)

 この様な矛盾に真正面から切り込んでいく様は、実は作者の生き様そのものでもあります。

 先ほど、漫画onWebの話をしましたが、このサイトは作者が大手出版社を使わないで漫画を発表する作ったモノです。

 現在多く出版社の利益がガンガン落ちており、雑誌がバンバン廃刊になっていますが、漫画週刊誌もまたしかりです。
 次々と減っていく漫画雑誌。しかも、その漫画雑誌の原稿料は元々非常に少なく、アシスタント代などをさっ引くと、原稿料よりも経費の方が高くなるという状態です。

 売れている漫画なら、単行本の印税で黒字になるのですが、メジャー誌以外の雑誌では実は単行本が発行される漫画の方が少ない状態であり、「連載をすればするほど貧乏になる」という悲惨な状況に置かれている漫画家が多数居るのです。

 そのくせ、大手出版社の社員は30歳で余裕の年収1000万越え。

 大手出版社から発行される漫画雑誌というビジネスモデルが立ちゆかなくなっている今、なにか新しい漫画の発信方法を作らないと・・・ということで、自ら立ち上げたのが漫画onWebなのです。

 この中で、ブラックジャックによろしくは、一話10円で読めます。(新作は30円)
 この値段は、ブックオフの値段を念頭においているそうなのですが・・・安い。。
 ちょっと安すぎて心配になる価格ではあります。ただ、本人は漫画の売り上げもあがっており、出版社経由ではこなかった類の仕事も増えたということで、金銭的にも成功している状態だそうです。
 出版社や漫画雑誌の未来は暗くても、「漫画」という文化や「漫画家」という職業は必ずしも暗いわけではないのです。

 この様に、彼の主張は必ず改善策を出し、未来に希望を見せてくれます。

 このガン医療編。
 主役は、膵臓がんを患ったお母さんなのですが、彼女はガンに犯されながらも素晴らしい生き様を晒してくれます。

 また、ガン病棟での辛い記憶を持つ医師二人も、それぞれのポリシーを持ち、迷いながら、悩みながら、時に「医者とは何か」、時に「生きるとは何か」という所まで突き詰めながら、新しい道を探していきます。

 このクライマックスに当たる8巻の後半の美しさは、人生観を揺さぶられるような、衝撃的な印象を与えてくれます。
 
 彼女が、死を目前にして、家族に伝えたその言葉、そして家族の心に残したたくさんの物事は、二人の医師の心を揺さぶり、新しい一歩を踏み出すきっかけを与えました。

 これと同じように、作者が漫画にかける思いは、「漫画雑誌と出版社以外のルートから漫画を発表できる機会を作らねばならない」という使命を自らに課し、ついにそれを達成してしまいました。

 正直、PCで漫画を長時間読むことには違和感があるのですが、今月中にiPad対応になったらこの点は解消されるはずです。

iPadがやってきた! 予想以上に便利なメカ。読書だけでなくWebブラウジングもPC以上


 そして、iPadのような電子書籍端末が普及するにつれ、この流れは加速していくことでしょう。

 ビジネスとしては早すぎるものであるにもかかわらず、突撃していく行動力。
 そして、その行動を突き動かす、漫画への愛。

 間違っていることを間違っているといい、さらにその改善策を自ら切り開いていくこの人の作品を、私はずっと読み続けていきたいと思うし、きっと素晴らしい描き続けてくれると思っています。
 
ブラックジャックによろしく(5) (モーニングKC (884))ブラックジャックによろしく(5) (モーニングKC (884))
(2003/04/17)
佐藤 秀峰

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ブラックジャックによろしく (6) (モーニングKC)ブラックジャックによろしく (6) (モーニングKC)
(2003/07/23)
佐藤 秀峰

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ブラックジャックによろしく(7) (モーニングKC (917))ブラックジャックによろしく(7) (モーニングKC (917))
(2003/11/19)
佐藤 秀峰

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ブラックジャックによろしく (8) (モーニングKC)ブラックジャックによろしく (8) (モーニングKC)
(2004/02/23)
佐藤 秀峰

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