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 と、いうわけで自殺島です。

自殺島 1 (ジェッツコミックス)自殺島 1 (ジェッツコミックス)
(2009/08/28)
森 恒二

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 この不気味な絵を描く漫画家、森恒二。 前作「ホーリーランド」という作品では、
「引きこもりの少年が、家でシャドーボクシングを続けてたら、異常に強くなってしまい、路上の喧嘩で最強になってしまう」
 という恐ろしい話を書いていたのですが、本作ではさらにとんでもないことになってしまいました。

 主人公は、何度も自殺してるのですが、助けられちゃった人。
 病院で安楽死を申し出るのですが、気がついたら・・・無人島にいました・・・。
 しかも、同じような自殺志願者と一緒に。。

 ここから「15少年漂流記」的な展開になるのか、「バトルロワイヤル」的な展開になるのか・・・。

 大筋は、前者なのですが、それ以上に強調されているのは、「なぜ生きるのか?」ということでした。

「生きる意味」を失った連中が主人公なので、当然と言えば当然なのですが、「生と死」が非常に強調された漫画なのです。

 島で目覚めた連中は、数日中に半分くらい自殺してしまうのですが、半分くらいは、必死で生きる手段を探し出します。

 川を探し、野菜を探し、魚を捕り・・・。

 その中で見つけるのが、自分の存在意義なのです。

 多くの魚を捕ることは、一人では出来ません。

 魚がたくさんいるポイントを探し、船のようなモノを作り、島で見つけた網を修理し、網をしかけ、数名で魚を網で追い込む。
 それぞれが、自分の役割に責任を持ち、作業を遂行することで、今日の食事を得ることができるのです。


 彼らが生きていた(ほぼ)現代の日本において、彼らには役割がほとんどありませんでした。
 会社では、役立たずとののしられて、いてもいなくても会社の売上は変わらない。
 それでも、給料は入るので飯は食える。

 ニートに至っては、何もせず、自分でも何もしていない自覚があり、それでも飯は食えている。

 役割がないのに、食えているから必死になることも出来ない。
 そのうち、必死になる方法すら忘れてしう。

人間の欲求には5段階あると言われています。

1 生理的欲求(食欲とか睡眠欲とか)
2 安全の欲求
3 所属と愛の欲求
4 承認の欲求
5 自己実現の欲求

日本では、何もしなくても1-2は満たされているので、欲求かどうかも曖昧になっています。
 そして、3-5に関しては、一部の人には得ることが難しくなっています。

 と、いうのも、1や2を得るために必要な作業がすごく減っているので、全員が一生懸命働かなくても得ることが出来るからです。

 たぶん、日本人の1/3くらいが働けば、全国民の1-2の欲求は満たされるでしょう。
 だから、それを提供する組織である会社には所属出来る人が少なくなる。
 さらに、その中でほめられる人は少なくなる。

 豊かになることで、3や4の欲求が満たされなくなるわけです。

 逆に、無人島に行ってしまえば、1,2の欲求が満たされるだけで満足感が多大になり、それを得るために、必然的に組織、役割が出来、3,4が満たされるわけです。

「途上国の活気」もこれが非常に大きいのでしょう。

 と、いうわけで、前回の「もりぞお世界一周紀行」最終回で、日本は一度貧乏になった方が幸せになれるというようなことを書いたのです。

 しかし、その上にあるのが、5 自己実現の欲求

 日本が豊かなままで幸せになるためには、これを育てるしかない訳です。

「自分は自分。そして、自分がしたいことはコレだ。」
 これが明確かつ揺るぎないものになれば、どんな状況でもポジティブになれる。

 キューバとか、「人生を楽しむ」っていう価値や、「キューバはキューバ」って価値が揺るぎないからあんなに楽しそうなんだろうな。。。

 2巻現在、主人公は、「自分が生きるために、動物を殺すこと」に対して真剣に向き合っています。
 この様な経験が積み重なることによって、「自分は何のために生きるのか」という事を見いだし、自己実現の欲求が満たされて行くのでしょうか?

 そのプロセスを、これからの日本人の歩んでいくプロセスと重ねてみていくと・・非常に楽しみです。

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