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最近、漫画がまさかの朝日新聞朝刊に連載になり。
さらに、まさかのアニメ化。
十年以上「さくらももこが憎い」といい続けてきたサイバラりえぞお先生が、ついに安住の地を築いてしまったかのように見えていました。。
しかし、狂犬のように有名レストランから国税庁まで噛みつくことがアイデンティティの彼女が、ほのぼの家族漫画だけを描いていておさまるような輩ではありませんでした。
今回の噛みつき先は、「漫画家」
自ら、絵が下手な漫画家として自認する彼女が、多くの漫画家に画力対決を挑むという、リアルストリートファイターのような漫画。
「俺より、下手な奴に会いに行く。」
これを、公衆の面前でライブで行い、それを漫画にまとめたのがこの本です。
出演の漫画家がスゴイ。
藤子A不二雄(笑うせえるすまん、怪物くん)
やなせたかし(アンパンマン)
ちばてつや(あしたのジョー)
しりあがり寿、MJ(みうらじゅん)そして、福本伸行(カイジ)
当然の如く井上雄彦(バガボンド)や浦沢直樹(20世紀少年)は呼んでないわけで、かなり香ばしい画力対決が行われます。
まずお約束なのが、美大卒の漫画家(りえぞお、MJ、しりあがり)の絵が壊滅的に下手くそなこと。これは、漫画が下手なのではなく、車とかビルとかそういうモノを描いても下手。
美大って何を教えてるんだろう・・・。
そして、それ以外の漫画家も、以外と自分で絵を描いていないこと。
自分の漫画の登場人物はもちろん自分で描いているのですが、背景とかはアシスタントが描いているので、大御所になっているような人たちは、何十年も自分で絵らしい絵を描いていない。
従って、絵が下手なりえぞおさんと似たりよったりの悲惨な作品が次々と生まれてくるのです。
漫画家にとって、絵の上手さとは必須条件ではない。
下手な絵でも、読者の心になにか強烈なモノが伝われば、漫画家として成功できる。
漫画家を目指す人にとって、ある意味安心な、ある意味非常に人生迷子になりそうな教訓を身をもって示してくれています。
先日、アメリカ在住の友人が言っていました。
「海外で働くために英語は上手くなくてよい気がします。
英語のハンディを補うだけのスキルのほうが重要だと思います。」
まさにその通り。
最低限言いたいことを伝えることが出来、言っていることを8割方理解し、英語の会話に恐れず、わからないことは聞き返す。
このレベルまで出来ていれば、海外との仕事は何とかなります。
私は、コレが出来てない状態でもやってましたが・・・。まるでしりあがり寿の漫画のように・・・。
これは、漫画家も同じで、必ずしも絵が上手くなくても良い。
伝えたいモノを持っているか、それを表現できるかがポイント。
画力は表現の一手段に過ぎません。
この様な気持ちがサイバラ先生にもあるのでしょう。
ゲストに対する突っ込みは、絵の下手くそさよりも、ゲストの人生に対するモノが多いです。
まさに、人生対決。
やなせたかしのとうふの「とうふちゃん」とか森の「もりくん」など、ギネスブックにも却下されたなめたキャラ作りから、戦争体験を踏まえてのアンパンマンの「ぼくの顔を食べなよ」の話など、笑いと涙の振れ幅の大きさ。この料理の上手さはさすがサイバラ先生です。
しかし、そこに最強の男が立ちはだかった。
カイジの福本伸行
デッサンが狂っているというより、頭が狂っているというあの絵。
因果関係が狂っているというより、頭が狂っているというあのストーリー。
作者の頭だけではなく、読者の頭まで狂ってくるあの演出。
彼が描いた絵は、サイバラ先生の突っ込みすら狂わせた。
福本伸行画「キティちゃん」
まさに圧倒的。
これは、絵を突っ込まざるをえない。
しかも、突っ込みどころが多すぎて、どこから突っ込んでいいかわからない。
この様な神の領域に達した人間。常人では永遠に到達できない天上人もいるということも思い知らせてくれる。コレもまた人生。
まさに、タイトルの通り「人生画力対決」でした。
なお、この本の、最後のオチ。福本伸行画「あしたのジョー」は凄まじいです。
さらに、まさかのアニメ化。
十年以上「さくらももこが憎い」といい続けてきたサイバラりえぞお先生が、ついに安住の地を築いてしまったかのように見えていました。。
しかし、狂犬のように有名レストランから国税庁まで噛みつくことがアイデンティティの彼女が、ほのぼの家族漫画だけを描いていておさまるような輩ではありませんでした。
今回の噛みつき先は、「漫画家」
自ら、絵が下手な漫画家として自認する彼女が、多くの漫画家に画力対決を挑むという、リアルストリートファイターのような漫画。
「俺より、下手な奴に会いに行く。」
これを、公衆の面前でライブで行い、それを漫画にまとめたのがこの本です。
西原理恵子の人生画力対決 1 (コミックス単行本) (2010/03/17) 西原 理恵子 商品詳細を見る |
出演の漫画家がスゴイ。
藤子A不二雄(笑うせえるすまん、怪物くん)
やなせたかし(アンパンマン)
ちばてつや(あしたのジョー)
しりあがり寿、MJ(みうらじゅん)そして、福本伸行(カイジ)
当然の如く井上雄彦(バガボンド)や浦沢直樹(20世紀少年)は呼んでないわけで、かなり香ばしい画力対決が行われます。
まずお約束なのが、美大卒の漫画家(りえぞお、MJ、しりあがり)の絵が壊滅的に下手くそなこと。これは、漫画が下手なのではなく、車とかビルとかそういうモノを描いても下手。
美大って何を教えてるんだろう・・・。
そして、それ以外の漫画家も、以外と自分で絵を描いていないこと。
自分の漫画の登場人物はもちろん自分で描いているのですが、背景とかはアシスタントが描いているので、大御所になっているような人たちは、何十年も自分で絵らしい絵を描いていない。
従って、絵が下手なりえぞおさんと似たりよったりの悲惨な作品が次々と生まれてくるのです。
漫画家にとって、絵の上手さとは必須条件ではない。
下手な絵でも、読者の心になにか強烈なモノが伝われば、漫画家として成功できる。
漫画家を目指す人にとって、ある意味安心な、ある意味非常に人生迷子になりそうな教訓を身をもって示してくれています。
先日、アメリカ在住の友人が言っていました。
「海外で働くために英語は上手くなくてよい気がします。
英語のハンディを補うだけのスキルのほうが重要だと思います。」
まさにその通り。
最低限言いたいことを伝えることが出来、言っていることを8割方理解し、英語の会話に恐れず、わからないことは聞き返す。
このレベルまで出来ていれば、海外との仕事は何とかなります。
私は、コレが出来てない状態でもやってましたが・・・。まるでしりあがり寿の漫画のように・・・。
これは、漫画家も同じで、必ずしも絵が上手くなくても良い。
伝えたいモノを持っているか、それを表現できるかがポイント。
画力は表現の一手段に過ぎません。
この様な気持ちがサイバラ先生にもあるのでしょう。
ゲストに対する突っ込みは、絵の下手くそさよりも、ゲストの人生に対するモノが多いです。
まさに、人生対決。
やなせたかしのとうふの「とうふちゃん」とか森の「もりくん」など、ギネスブックにも却下されたなめたキャラ作りから、戦争体験を踏まえてのアンパンマンの「ぼくの顔を食べなよ」の話など、笑いと涙の振れ幅の大きさ。この料理の上手さはさすがサイバラ先生です。
しかし、そこに最強の男が立ちはだかった。
カイジの福本伸行
デッサンが狂っているというより、頭が狂っているというあの絵。
因果関係が狂っているというより、頭が狂っているというあのストーリー。
作者の頭だけではなく、読者の頭まで狂ってくるあの演出。
彼が描いた絵は、サイバラ先生の突っ込みすら狂わせた。
福本伸行画「キティちゃん」
まさに圧倒的。
これは、絵を突っ込まざるをえない。
しかも、突っ込みどころが多すぎて、どこから突っ込んでいいかわからない。
この様な神の領域に達した人間。常人では永遠に到達できない天上人もいるということも思い知らせてくれる。コレもまた人生。
まさに、タイトルの通り「人生画力対決」でした。
なお、この本の、最後のオチ。福本伸行画「あしたのジョー」は凄まじいです。
西原理恵子の人生画力対決 1 (コミックス単行本) (2010/03/17) 西原 理恵子 商品詳細を見る |
毎日かあさん 6 うろうろドサ編 (2010/02/26) 西原 理恵子 商品詳細を見る |
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