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最近飲んでいて、映画の話になると、インビクタスの素晴らしいっぷりを延々と話すのもうざいし、26世紀青年のバカっぷりを話しても理解されないしなので、交渉人 THE MOVIEの予告編から妄想した駄目さ加減を喋ることにしています。

 とはいえ、何度も喋っていると、実物を観たくなるのが人情・・・。
 と、いうわけで、3/1映画感謝デーなんでも1000円の日に行ってみました。

 映画全体を観た感想。

「交渉していない。」


 米倉涼子が乗った飛行機がハイジャックされる。
 それは、映画の冒頭であった立てこもり事件の犯人に関係するものだった。

 という話で、米倉涼子は地上のチーフと何とか連絡を取ろうと「ライン」の確保に奔走します。
 やっとの事で衛星携帯電話を手に入れ、地上連絡が通じるのですが、それによってコレといった成果は現れません。

 それどころか、主犯格の反町(ポイズン)は、全然交渉に乗ってこないため、最終的には米倉涼子がポイズンの部下をぶっ飛ばして事件が解決に進むことになります。
 なかなか、意表をつく展開でした。

 序盤のキモとなる、確保したラインもステキです。
 飛行機の中で、衛星携帯電話を持っているのは機長だけ。
 スチュワーデスに扮した米倉涼子が、アイコンタクトで(これも交渉じゃない。。)機長と会話をして機長のカバンに衛星携帯電話があることを確認。

 機長室を見守っている反町(ポイズン)の目の前で、機長のカバンをあさる米倉。
 あった!
 黄色いテプラででかく「機長用衛星携帯電話」って張ってある電話!

 わかりやす!
 あと、ポイズン、そっぽ向いてないで、前をみろ! 機長のカバンをあさるスチュワーデス、明らかに怪しいぞ!

 また、(後にぶっ飛ばされる)ポイズンの部下は、若い二人の兄弟です。
 彼らは、ショッピングモールでバイトしているワーキングプア。
 時代の鏡ですね。

 いろいろあって、兄の方が錯乱して、ハイジャックに関わった理由を怒鳴ります。

「金は!金はどうしたんだ!?
 弟は頭がいいから、金があれば、大学に行けて、大企業に入れるんだ!

 金があっても、大学を出ていても、ハイジャック犯を入社しさせてくれる大企業はないと思います。

 この二人の兄弟は、飛行機にハイジャック用の凶器を持ち込んでいます。
 まず、トイレの壁をぶっ壊すと、そこから荷物格納庫に降りられるようになっているのですが、普通の飛行機はこんな構造なのでしょうか・・・。

 それ以前に、拳銃を都合4丁。さらに爆弾1個を持ち込んでいるのですが、この飛行機、荷物を金属探知器に通したりしてないのか・・・。

 さらに、そのうち一個。反町(ポイズン)の最終兵器である爆弾なのですが、コレがまた見事な爆弾。
 四角い筐体にでかい押しボタンが一個。

 ちゅか、これ、どっかのクイズ番組で使ってた早押しボタンだろ・・・。

 壁にぺったんと貼り付けて、ボタンをぽんと押すと起動!
 ポイズンが持っているリモコンのスイッチを押すと爆発!ポイズンはパラシュートで脱出!(10000mから飛び降りるとさすがに死ぬので、高度は下げてある)
 どんどん力ずくの展開です。もう、ここらあたりでは、交渉もクソもありません。

 さらに、飛行機が揺れて爆弾のふたがパカンと開いちゃうんですが、中にはコードがいっぱい!
 デター! 間違ったコードを切ると爆発しちゃうやつ!

 ポイズンは、別に愉快犯じゃないので、コードを選ばせる見ながらニヤニヤするタイプじゃないと思うのですが・・・。もう、パラシュートで逃げちゃってるし。
 そして、普通こういうの作るなら、電子基板とか使うよなあ。。。なんで、コード。。

 しかし、これをみた米倉涼子。
 右腕撃たれて血まみれなのに、客席に戻って、

「だれか!電子工学に詳しい人はいませんか!?」

 あんまり、電子工学と関係ないと思うけど・・・。しかも、いるし。

 その後もいろいろあって、クライマックスは、機長が気絶してこのままじゃ飛行機墜落!
 なぜか血まみれで意識朦朧の米倉涼子がハンドルを握る!

「セスナなど航空機の運転経験は!?」「ありません!」

 だったら、別の奴にやらせろよ!

 もはや、交渉なんてこれっぽっちも関係なく、音楽と画だけで盛り上げます。
 ちゅか、米倉涼子は、管制塔の指示に従ってボタンとかレバーとか動かすだけだし。ただの操り人形。交渉とは真逆。。
 そして、序盤から思っていたことですが、飛行機の航空映像が、子供の頃に見たテレビのウルトラマンなみにしょぼいのが残念・・・。

 そんな感じで、期待を裏切らない、つっこみどころ満載の映画でした。
 
 唯一興味深かった、反町(ポイズン)の裏にいる黒幕の話。
 これは、おおーと思ったのですが、ちょっとわかりにくいかなー。もっと詳細に物語に織り込めばいいのに・・・でも、こいつだけが交渉に成功してるんだよな・・・って思ったら、ラストでじじい二人が顛末を全部会話で説明してくれました。

 たぶん、プロデューサーから、「テレビの視聴者はバカだから、ちゃんと説明しないとわかんねーよ!」ってつっこみが入ったんだと思います。

 一応、頭脳戦を売りにしている映画なんですが・・・。
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