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@Astro_Soichi チリの大地震、現地の様子が心配ですね。後ほど宇宙より現地レポートをお届けします。

 この文章を書き始めた2010年2月27日21:30ごろ。
 宇宙飛行士の野口聡一さんがtwitterでつぶやいたツイートがこれです。

 もりぞおさんは、自分が行った国に災害が起きたときには、その国の救助に行く国境無き医師団に対し寄付を行っています。
 その救助レポートをソファで読んでいて、ふとパソコンの前に座ったら、ホリエモンがまさに私がこの前行ってきたチリの地震についてつぶやいており、googleで検索して状況を確認。
 その間も刻々と流れるつぶやきの中に、上記のツイートが出てきたわけです。

 もりぞおさんは、テレビを観ない人です。新聞もとっていません。
 知識のほとんどは、ソファの上や風呂の中で読む本と、PCの前で読むWebサイトから採っています。

 よって、上記のように地上波も新聞流通網も通らない情報で世界の現状を知るのが日常なわけです。

 本から得られる情報は、深く、正確である可能性が高いです。
 Webから得られる情報は、早く、多岐にわたっています。

 チリの地震と聞いて、イースター島は大丈夫だろうか?と思えば、すぐに地図が出てきて
 上空ってか宇宙からの声が届き、チリ人が大統領の声明をつぶやいている

 日本の首相もつぶやいています。
@hatoyamayukio チリでM8.8の地震が起こりました。ハイチに続く大地震の被災者を案じています。現地大使館で、震源地付近の在留邦人38名の安否確認に取り組んでいます。関係省庁に対し、迅速に支援を行えるよう準備を指示しました。

 情報はあらゆる角度から、瞬く間に世界中に広がる時代。
 そして、Webという便利なモノにより、無料で手軽に手に入れられるようになっています。

新しく聞くと書いて「新聞」
 この紙がこのニュースを知らせるのは明日の朝です。
 もう、「新」という文字を使うことがばかばかしくなるようなタイムラグです。

 そんな「新聞」を作っている新聞社。アメリカでは2008年からこれがバタバタ潰れています。
 メディアに関しては、アメリカで起こったことが3年後に日本に起こります。つまり、2011に新聞社はバタバタ潰れる。そのメカニズムを書いたのがこの本です。

2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)2011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)
(2009/07)
佐々木 俊尚

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 新聞社の記者は激務ですが、高給取りでもあります。

新聞社の給与体系は基本的に年功序列だそうで、日本経済新聞や朝日新聞のような大手新聞社では30歳代後半で平均年収は1000万円を超えます。

こんなあやしげなニュースも。
「55歳年収2,100万」 朝日総局長が流出させた驚愕「家計情報」

 これだけの給料を払うには多大な収益が必要。それが出来たのは、ニュースの流通経路を独占していたからです。

 本書では、その仕組みを、コンテンツ、コンテナ、コンベヤという形で表現しています。
 コンテンツ = ニュース を
 コンテナ = 新聞紙面 に載せて
 コンベア = 販売店(新聞流通網)を使って配送する。

 この全てを自社で運営しており、消費者がきちんとした量の情報を手に入れるのに最も早くて正確な手段だったため、国民のかなりの割合が新聞社を使わなくてはならなかった。
 だから、「たっけー」「偏向報道!」「販売員うざ」「手が汚れる」なんて思いながらも仕方なく金を払ってきたわけです。

 しかし、インターネットという恐ろしいモノがでてきて、きちんとした量の情報を手に入れる方法がもう一つ出来ました。
 コンテンツ = ニュース を
 コンテナ = ニュースサイト、twitter に載せて
 コンベア = インターネットを使って配送する。

 上記のチリ地震のニュースで私が見たのが、読売新聞やロイターであることからわかるように、コンテンツを提供するのはほとんどが新聞社・通信社です。
 しかし、その情報はgoogleやYahooなどの検索サイトやニュースサイトを経由して配信されます。
 つまり、新聞社が作ったコンテンツは、新聞社の儲けになる道ではないところを経由してガンガン配信されてしまうわけです。

 今まで、あのうざい紙の束を突き数千円を出して買ってくれた人たちは、新聞社に金を払うのをやめて、GoogleやYahooに広告収入をもたらすことでニュースを手に入れることになったわけです。

 なんで、俺たちの作ったニュースで、GoogleやYahooがもうけるんだ・・・。だったら、自分たちでサイトを立ち上げ、金払った人しか見せないようにしちゃえ。と、いうことをはじめるのが日経新聞。

 彼らは、月4000円で電子新聞を発行します

 たけー。
 世界中のサイトから、さらにジャーナリストや宇宙飛行士本人から、インターネットを通して無料で情報を手に入れることが出来る時代。
 情報の値段は、デフレーションを起こしています。

 それは、日経新聞が褒め称えるユニクロが、服飾業界を恐怖のズンドコに陥れたのと同じことです。

 ジーンズやフリースが千円を切るように、ニュースの値段も下がっている。
 それを必死で見て見ぬふりをしながらつけたこの値段。厳しいですね。

 さらに、金を払った人しか記事が見れないとなると、私のようにblogやtwitterでいろいろ書いている人から見ると、「今後、日経の記事は使えない」ってことになります。
 Googleニュースや、twitter経由で日経新聞の記事を発見できないことになるわけです。

 実際に課金制度を始めてから、サイトのアクセス数が激減して、広告収入が激減して、さらに収益が悪化したアメリカの新聞社のことが本書でも紹介されています。

 かなりの高確率で二の舞・・。

 ただ、ひとつ云えることは、「コンテンツ = ニュース」を作る人は必ず必要なこと。
 twitterをやっていてわかるのは、世の中のほとんどの人は「面白い、興味深い」モノを継続的に作ることが出来ないってことです。

 きちんと取材をして、わかりやすいニュース現行にまとめるというのは特殊技能であり、人類にとって必ず必要なことなのです。

 そんな人たちをいかにして養っていくか。
 じつは、新聞社だけでなく、日本全体。もしかしたら、世界全体で考えなくてはならない問題なのかもしれません。

 とりあえず、もりぞおさんは、きちんと取材をしているジャーナリストの本は出来るだけ買うようにしています。

追記
 小飼 弾さんのblog 憶測 - 日経電子版の本当の本当の狙い を読んで追記します。

 日経電子新聞のこのばかげた値段設定は、今の商売を続けたい「守旧派」が、新しいことをしたい「革新派」をやっつけるためのモノだと。
 つまり、「守旧派」は、日経電子新聞を「外から見ても見逃しようのないほどの、失敗をしてくれる」状態にしたいのだと。

 すごくよくわかる。
 日本企業には、たくさんの「定年するまで、今の会社に在籍する」ことだけを願っている人たちが山ほどいます。
 そして、そこそこ高いポジションについているこういう人に付き従う若手もそこそこいます。

 彼らは、10年後の事なんて全く考えていません。(JALの旧経営陣のように)

 今回の日経の価格設定は、日経が「今のまま紙で読んでくれる人のためだけに商売をする」という宣言かもしれません。
 そして、おそらく、他の新聞社のえらい人たちも日経電子新聞の失敗を願っていることでしょう。

 それは、紙の新聞だけを読んでいる人たちの人口が減ると共に衰退していくことも同時に決意しているということ。

 新聞。オワタ。

 でも、きっと、今後始まるであろう新聞社の大リストラでクビになった「革新派」が、新しいメディアを作り上げてくれるんじゃないかと、淡い期待もあります。
 そのために、さっさと大失敗して、さっさと大リストラしてくれるのもありかなと。

 なんか、日本の政治経済と全く同じだね。こりゃ。
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