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 西部劇のヒーローとして、悪いインディアンをバンバン撃ち殺した男。
 ダーティーハリーとして、悪い犯罪者をバンバン撃ち殺した男。

 彼が、「硫黄島からの手紙」を経て、最後に挑んだのがこの映画。

 クリントイーストウッド 最後の主演・監督映画 グラントリノ
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 イーストウッド演じるコワルスキーは、元フォードの社員であり、元朝鮮戦争の兵士である、デトロイトに住むじじい。
 黄色人種と、日本車と、牧師と、教会と、老人ホームをこよなく嫌う、
 っていうか、愛車・グラントリノと、愛犬と、工具と、ライフル以外は全て嫌いな偏屈じじいです。

 妻には先立たれ、息子や孫からは嫌われ、家の周りの治安は悪くなり、彼は孤立していきます。
 
 そんな中、たまたま隣に越してきたモン族(中国とラオスのあいだらへんに住んでいる民族)の女の子と仲良くなることで物語は始まります。

 彼らの屈託のない明るさに惹かれ、心を開き、グラントリノをきっかけにしたトラブルで彼女の弟に友情を抱きます。

 そして、偏屈じじいは黄色人種のガキに、アメリカの魂を教えます。

 減らず口をたたき、ブラックジョークをたしなみ、ハッタリをかまし、女を口説く。
 
 クリントイーストウッドが、銀幕の中で常にたしなんできた、アメリカンな気っ風の良さ。
 おそらく、膨大な量のガソリンを食らい、年中エンジンがぶっ壊れる、フォードの名車グラントリノに通じる、アメリカン気質。

 彼が、最後の俳優業として残したかったモノのひとつがこれなのでしょう。

 しかし彼が残さなくてはならないいのは、そんなアメリカの素敵な部分だけではありませんでした。

 彼が教会に行っても決して懺悔することがなかった記憶。

 朝鮮戦争でたくさんの人を殺したという事実。
 
 これが、もう一つのアメリカです。

 それを彼は最後に、衝撃的な形で懺悔します。

「人を殺すっていうのはな。最低の気分なんだ。」

 映画のラスト。
 青空の下、グラントリノは走っていきます。

 最高にかっこいいアメリカ人を演じてきて、
 最高にかっこいいアメリカ人としてたくさんの人を殺すところを演じてきて、
 最後にたどり着いたこの境地。

 そんなものを、グラントリノに乗せて、イーストウッドは、この映画を見ているアメリカ人に受け取って欲しかったのだと思います。

 もちろん、アメリカ人でない我々も、その魂と罪はしっかりと見ておくべきモノだと思います。
 同時に、日本人として受け取らなければならないモノは何か?どこで、だれが、受け渡してくれるのか?そんなことを思いながら、これからも映画を観、本を読んでいかねばならないのだと認識させられるわけです。

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