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今、ハイチで大変なことが起きています。
 カリブ海一の貧乏国であるハイチ。私が行ったドミニカ共和国の隣の国です。
 ドミニカも貧乏だったのですが、ハイチは桁違い、しかも見るべきモノが何もないってことでスルーした国です。

 その、金も観光資源もない国に訪れた地震。悲しいことです。
 しかし、この天災に対して、こんなことを言った馬鹿たれがいます。

「ハイチ地震は神罰、独立のため悪魔と契約した」

 パット・ロバートソンという、キリスト教の伝道師。
 今回の紹介する本は、このようなアメリカのたちの悪いバカのお話です。

 我々がよく見るアメリカ人はノー天気なバカと、インテリなバカが多いのですが、アメリカとは非常に広い国。
 実は、アメリカには、我々が普段見ることがないとんでもないバカがたくさんいます。
 なぜ、見ることがないか。
 アメリカ人の20%は、パスポートを持っていないからです。

 テレビ番組の街角のインタビュー。
2008年の夏に「今、オリンピックをやっているのはどこ?」「アメリカ・・じゃないのよね?」
「オリンピック発祥の地はどこ?」「アメリカ?」

 ナショナルジオグラフィ等の調査によると、
「アメリカ成人の2割は、太陽が地球の周りを回っていると信じている」
「アメリカの若者の63%はイラクの場所を知らず、88%はアフガニスタンの場所をしらない」
そして、タイトルにあるとおり、「アメリカの地図を見て、ニューヨーク州の場所を指せなかった人が50%いる」訳です。

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(2008/10/09)
町山 智浩

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 このようなバカは、主にアメリカの真ん中南よりにたくさんいると言われています。
「バイブルベルト」と呼ばれている、キリスト教を信じる白人たち。
 その中でも、キリスト教原理主義とも呼ばれている、「福音派」の人々は、「聖書以外の本を読むな」といわれています。

 ゲイ、中絶、異教徒は地獄に堕ちる。
 人間は神が創ったモノなのだから、猿から進化したなどと教えることは州法で禁止。
 それでも飽きたらず100万人以上が、学校に行かせず、両親が独自の教育を子供に行っている。

 純血を尊び、中絶を否定するあまり、避妊に関する教育をしていないためエイズと10台の母親を増やしている現状。
 進化論を否定するために、わざわざ恐竜と人間が一緒に暮らしている様子を展示している博物館を作るという狂気。

 この国は、我々の想像を超えたところにあります。

 なぜこんなことが起こっているのか。
「無知」は権力者に都合がいいからです。

 キリスト教教会は、信者からのお布施で成り立っています。
 そこで、信者が喜んで寄進してくれるような世の中を創る必要があります。
 冒頭のバカ宣教師も、そんなお布施のために、テレビで宣教するのです。

 また、ブッシュ共和党は、キリスト教福音派の絶大な支持を受けています。
 あれほどバカで、あれほど世界中に戦争をばらまき、あれほど税金を滅茶苦茶に使っていたブッシュが2004年に当選したのは、このキリスト教福音派の支持によるものが大きいわけです。

 実際、2008年の大統領選挙でも、
「オバマはゲイ」「オバマはイスラムのスパイ」などといったどうしようもないデマが流れたのは、キリスト教福音派の人々の地盤を固めるためのメッセージだったわけです。

 インドでは、字が書けない人が多いため、選挙の時は字が書ける人が代表して投票していた。そのため、字が書ける人があっという間に買収されていた。
 そして、選ばれた政治家は、その土地に学校を作るのを阻止した。
 という、やっぱりどうしようもない状況があったわけですが、権力者にとって、無知は国民は使い方によって非常に有益なわけです。

 また、国民は国民で、「これをやれば幸せになる」と指示された方が幸せな人もたくさんいるのでしょう。
「純血と日曜日のミサと献金を尊び、ゲイとイスラムと民主党を憎めば天国に行ける」ってね。
 これを日本に当てはめると・・・ってのは何度もやってるので、読者の皆さんの自習とします。

 この本で、そんなアメリカのどうしようもなさを伝えているのは、アメリカ在住の映画評論家、町山智浩という人。
 彼は、このバイブルベルトに遊びに行って、白人以外はみんなぶっ殺せ団の祭りに参加したり、なかなか楽しいことをしているのですが、それ以上にとんでもない量の映画を観ています。

 私が毎週見ている数少ないTV番組の一つ。地上波の治外法権といわれている「東京MX」テレビの「松嶋×町山 未公開映画を観るTV」という番組では、上記のようなバカアメリカをバカにするドキュメンタリーを次々と流しています。

 監督が、神父に聖書の矛盾を突っ込みまくったり、恐竜と人間の共存してる博物館で爆笑する映画は、非常に面白い。

 そして、ここにアメリカの救いがあります。

 前回紹介した、マイケルムーアの「キャピタリズム」のように、アメリカでは、アメリカの矛盾を凶弾するドキュメンタリーがたくさん作られています。

 30日間ハンバーガーだけ食って生活する「スーパーサイズミー」の監督は、「30days」という番組で「30日間最低賃金で生活」「30日間イスラム教徒とキリスト教徒が共同生活」などということをやってます。

 シンプソンズというアニメは、キリスト教保守系TV局FOXテレビで放映されてたのですが、ある時監督が切れて、登場人物に「FOXネットは超保守なのに超下品。なんで?」「FOXネットで稼いだ金は共和党に献金されて、それが放送倫理を監視する全米通信委員会にも回る仕組みなんだよ」なんてことを言わせています。

 その他、この本の中では、たくさんの映画やテレビ番組が紹介され、そこからたくさんのアメリカ人の姿が見えてきます。

「世界で一番偉いのは、アメリカ人」
 と、思っている人が多いが、
「そんなアメリカ人のバカさ加減を笑おう」
 と、思っているアメリカ人も多い。

 そして、それがエンターテイメントとして世界中に流れている。
 いい奴ばかりじゃないけど、悪い奴ばかりでもない。

 そんなたくさんの乗客を抱え、暴走列車アメリカは、今日も走っていくのです。

 それに引き替え、日本のテレビ番組はなんであんなにしょぼいんだろうねえ・・・。
 まあ、上記の番組と、村上龍の「カンブリア宮殿」しか観てないから、なんともいえないんですが。。

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