上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Check
新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書
(2009/09/10)
西寺 郷太

商品詳細を見る


 先日亡くなった、キングオブポップことMJ(マイケルジャクソン)

 彼に対し、生前からはち切れんばかりの愛と知識で熱弁を振るっていた男がいました。
 西寺郷太

 MJと小沢一郎の人生の岐路が同じだったことから紡ぎ出した「マイケルジャクソン、小沢一郎同一人物説」や、
 MJとマドンナとプリンスが同級生であることから紡ぎ出した「花の(19)58トリオ」
 MJを中心に創られた"We are the world"参加者が、この後レコードセールス的に次々と下降線をたどっていくことあら紡ぎ出した「We are the worldの呪い」

 彼の自説の着想のおもしろさと、それにまつわる知識の深さ、そしてMJをはじめとするアーティストたちへの愛は、浅草キッドの水道橋博士をして「高座の落語のような名人芸だ」と言わしめたほどです。

 そんな彼が、MJの死後、必死で書き上げ緊急出版したのがこの、「新しいマイケルジャクソンの教科書」です。

 正直、タイトルはいかがなものかと思うのですが、内容は、期待以上のものでした。
「着想」の部分を削り、淡々と史実を語りながら、所々で愛を感じさせる。
 そんな素晴らしい文章です。

 私の中では、「世界一のスター」かつ「世界一の変態」というイメージがついているMJ。
 おそらく、世界中の多くの人の中でもこのイメージは色濃いものだと思います。

 しかし、膨大な情報から丹念に拾い上げてきた事実を見ていくと、それほど単純でないことが分かります。

 ジャクソン5時代の、父親の強権や家族とのビジネス的な不和
 世界一のスターになった後に訪れた、彼自身の慢心と人間不信
 詐欺師にだまされただけでなく、無罪判決が出た後もマスコミに叩かれ続ける不遇

 彼自身に、とてつもない才能と運があったことと、
 彼自身が、とてつもない富と金を創りだしてしまったこと

 これが、一人の人間の人生を波瀾万丈なものにしていったのです。
 それは、ロケットエンジンを積んでしまった軽自動車のように、操縦者のコントロールの外で暴れ回る車と、必死にハンドルを握る操縦者のようでした。

 中でも、恐ろしいのが、マスコミと大衆。

 2億枚以上CDを売り、「King of Pop」と崇拝されているときに、マスコミは彼の力を金に換え、大衆はそれを享受しました。
 しかし、その裏では嫉妬や憎悪のパワーもまた溜っていました。

 そして、ある時、マスコミは手のひらを返して、その嫉妬や憎悪の換金をはじめ、やはり大衆はそれを享受するのです。

「もちあげて、落とす」
 日本の芸能界でも、息をするように行われているこの動作を、世界で一番振れ幅を大きく、巨大な力を持ってぶち当てられた男の人生。

 途方もない、悲劇の話かも知れません。

 しかし、この本の素晴らしいところは、作者が、その異常なまでの愛情をもってしてマイケルを語っているため、悲劇の裏にも誰かに支えられているマイケルの姿が見えることです。
 そして、マイケルの死後のエピソードから、彼が一人ではなかった、救われていたということが分かり、読者も、そして何より作者である西寺郷太が心から安堵していることが伝わってくることです。

「歌詞の意味がわからんから、洋楽は聴かない」という理不尽な私ですが、読了後MJの遺した曲をiPodにいれはじめました。

新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書
(2009/09/10)
西寺 郷太

商品詳細を見る


バッド(紙ジャケット仕様)バッド(紙ジャケット仕様)
(2009/07/08)
マイケル・ジャクソンクインシー・ジョーンズ

商品詳細を見る
関連記事
Check
Secret

TrackBackURL
→http://mota2009.blog28.fc2.com/tb.php/3-9984f478
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。