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今、日本で一番凄い会社だと言われているユニクロ。
 数年前まではトヨタ様でしたが、不況と円高でその地位を奪われています。(3年後には返り咲いていると思いますが)
 
 経済誌などにも、その素晴らしいっぷりは連呼されており、凄い会社なんだろうなあと思うのですが、実際にその会社で働いていた人と話をすると、実際のところは・・・ということがわかります。

 しかし、雑誌もテレビも新聞も、広告が収入の柱の一本であり、その大黒柱となっているトヨタ様やユニクロに火をつけるような記事は書けないわけです。

 じゃあ、知り合いがいないと何もわからないのかというとそうでもなく、世の中にはあえてそういう危険な場所に突っ込みたがる人がいるわけで、書籍や週刊誌に紛れていることがあるのです。

 トヨタ様に関しては、「自動車絶望工場」という傑作があります。
自動車絶望工場―ある季節工の手記 (講談社文庫)自動車絶望工場―ある季節工の手記 (講談社文庫)
(1983/09)
鎌田 慧

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 フリーライターがトヨタの期間従業員(今で言うところの派遣社員)として工場に入ったときの状況をそのまま書いた本なのですが、これを読んだ結果、

「自動車は、3万点の部品と、従業員の命の削り節で出来ている」
 と、確信し、非常に自動車に近づきたくなくなる、素敵な内容です。

 さて、ユニクロに関しても、元従業員の友人にいろいろ聞いていたのですが、あえてココでは書きません。
 どっかで、スパイスの効いたレポがないかなーと思ったら、電車の広告で発見し、生まれて初めて週刊文春を購入しました。

 記事の話題に行く前に、ユニクロって何?って話を。

 私は以前より、格差社会について
格差は広がっているんじゃない。
 世界全体を見れば、格差は縮まっている。
 貧しい中国やインドの人たちの収入が上がり、豊かな日本やアメリカの収入が下がっているのだ。
 貧しい人の方がコストが安い上に、一生懸命勉強し、一生懸命(長時間という意味ではなく)働くから、この流れは止まらない」

 と、いっていました。
 この流れを一番上手く使っているのがユニクロです。

 日本で何が売れたかのデータをネットで即中国に送信。
 中国で生産。日本に直送。販売。
 季節の変わり目には日本で開発した商品の設計図を中国に送信。中国で生産。

 日本人でしかできない店舗での販売や、システムの開発、商品開発以外は全部中国で行うことによってコストを下げ、あの低価格・高品質を保っているわけです。
 ついでにいうと、派遣社員とサービス残業という日本のクレイジー習慣も上手く使っていますね。。

 基本的に、革新的な方法で効率を高め、よりよい製品を安く提供するという、まさに経営の鏡のような体制。非のつけどころがありません。

 ただ、たまったもんじゃないのが、ユニクロ以外の洋服屋。
 ジーンズを690円とかで売られちゃったら、ジーンズメイトの業績なんでだだ下がりですよ・・・。

 服飾業界は壊滅状態。日本の不景気の一役を買っているデフレ創出企業です。

 この状況をどっかでみたことがあるなーと思ったら、途上国の古着市場です。
 アメリカ人をはじめとして、キリスト教徒の人はチャリティーで古着を送るのが大好きです。
 でも、教会とかで集められた古着は、紆余曲折を経て、途上国の地元の有力者にわたり、有力者は裏社会の人にこれを販売します。
 で、その裏社会の人たちは、古着市を開いて、地元の人たちにこれを販売します。

 儲かるのは、有力者と裏社会なわけですが、地元の人たちも格安で洋服が手に入れられるので一揆も起こりません。
 そして、ひどい目に遭うのは、その国にある洋服工場、そして布を織る工場、綿花畑。

 もちろん、ユニクロは正当な(しかも革新的な)商売をしているので、責められるべきではありません。しかし、与えている影響はあまり変わらない気がします。
 上記の話も、元を正せば、途上国の人たちを思いやる先進国の人のやさしさから始まってますからね。。

 こんな風に、どんなものにも良い側面と悪い側面が同居しています。
 そして、ユニクロほど頑張っている会社には、革新的な経営の裏になにか非常によろしくない労働環境など、いろいろ悪い側面がある可能性が高いわけで、ついにそれが週刊誌の話題になるかと思って文春を買ったわけです。

 ながーーーーーーーい前振りでしたが、週刊文春のこの記事、思いっきり期待はずれでした。

 柳井社長が、業績が悪いと幹部を絶対に許さないとか、柳井社長が自ら店舗をチェックし、駄目な店舗直接注意が飛ぶとか、なんというか普通のことが書いてあるわけです。
 店長の談話も「年収一千万円とか言われてたけど、実際は6-700万円。朝から晩までサービス残業バリバリ」程度の良くはないけど日本企業では当然のことが書いてあるだけです。

 私が友人に聞いただけでも、もっと面白いことたくさんあるんだけどなー。この会社。

 仕方がないので、ほかの記事も読んでみたのですが、ことごとく面白くない。。
 これじゃ、一時間ネットサーフィンした方が面白いことがいろいろ読めるよ。。
 そりゃ、雑誌、売れなくなるわけだ。。

 と、いうわけで、どうやらユニクロと週刊文春ではだいぶ役者が違うみたいで、相手にならないようです。
 
 これだけ、事業会社とマスコミの力が離れちゃうと・・・日本人の過剰労働の理由はこんなところにもあるのかもしれませんね。。

 ちっぽけな偽装など、小さくても明確な悪がある場合は、マスコミ全社で集中放火するのですが、一見何の問題もないような会社のほころびというか異常性を見つけ、広げることはできない。

 でも、そのほころびの奥にある異常性の中で、社員は傷つき、倒れ、年間三万人の自殺者が生まれてるわけです。。
 そして、チャリティーが洋服業界の連鎖倒産を呼ぶように、経済を傷つける一因ともなっている。

 なんとか、バランスを保つために、マスコミには頑張って欲しいと思いますよ。ホントに。
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