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この映画は、数年前に話題になった、オークランドアスレチックの快進撃の話です。

駄目球団の快進撃と言えば、「メジャーリーグ」みたいな、熱血体育会系スポ根映画なのかと思ってしまいますが、この映画の様相は大きく違います。

貧乏球団をいままで誰もやらなかった、データに基づいた科学的な方法で勝利に導いたGMの物語。
この映画の本質は、精神論のようなしがらみと戦う男の姿なのです。(ちなみに、原作本は完璧に統計学と経営学の本)


スマート、顔がいい、かみさんが美人だから自分に自信を持っている、華があるなど、完全な精神論で、獲得する選手を選んでいるスカウトたち。
もちろん、データも見ているのですが、統計学的に考えるとあまり勝利には直結しない、守備のうまさ、足の速さ、ヒットの数などを過剰評価しているという現実もあります。

実際、ブラピが演じる主人公も、20年前は、イケメンで足が速く、守備も上手い選手であり、ドラフト一位で指名されたにもかかわらず、大成しなかった選手です。
彼に対し、一流大卒のデブが新しい理論を持ち込むというのが印象的です。(ちなみに、現実はこんなにデブではないそうです)

彼らが用いた理論が「出塁率を重視」(原作では、出塁率と長打率)

走れなくても、守備が下手でも、歳食ってても、素行が悪くても、ヒットが打てなくても、(フォアボールで)出塁できる奴を高評価する。
そして、上記の理由で他球団では邪魔者扱いされている選手を安く買いたたき、「高出塁率集団」を生むわけです。

プレーの華やかさとか、スピードとパワーあふれるエキサイティングな試合という要素を捨て、ただ勝ことにこだわる野球。

貧乏であるが故に、目標を一点に絞り、そのために全てを注力するというのは、経営学のお手本であり、日本の大企業が出来ないことナンバーワンです。

現実問題、不細工な選手や、フォアボールだらけの試合でも、勝ち続ければ観客は熱狂します。
そして、熱狂した客は再びその熱狂を求めてボールパークに足を運び、入場料収入は増えていきます。
そして、好成績を残した選手の年俸は上がり、その年俸が上がった選手を球団は金持ち球団に売り飛ばし、利益を得る。

あまり褒められたやり方とは言えませんが、金のない球団がとれる精一杯の挑戦がここにはあります。

もりぞおさんが一番好きな野球選手は、イチローです。
スマート、顔が良く、かみさんが美人で、華があります。
守備が上手く、足が速く、ヒットの数が多い割には、出塁率はそうでもなく、長打率は低いという、完全な「マネーボール理論」から見ると過剰評価されている選手です。

劇中で、(当時)アリーグ西地区最強球団であったマリナーズとのゲーム差を苦々しく見るブラピの目の前に、イチローの顔が映ったのは象徴的です。

「マネーボール」を翻訳されてすぐに買い、その理論に感服した私ですが、この理論は絶対だとは思いません。
やっぱり、イチローの美しい佇まいを見ているだけで興奮するし、鋭いヒットを見るたびに感動するんです。

マネーボールの主人公が行った素晴らしさは、自分たちに出来ることは何かを明確に見極めて、出来ることのみに全てを集中したことです。
それは、ホームランを大量生産することを放棄し、ヒットを打ち続けることに集中しているイチローと同じ事です。

自分が出来ることを見極める努力。
自分が出来ないことをあきらめる勇気。
自分がやるべき事を磨き上げる集中力。

そして、今まで「常識」の観点から批判してくる外野を無視し続ける突破力。

日本の会社員、特にマネジメント層には是非見て欲しい映画です。

そして、マネジメントのみならず、普通の社員が見て、自分たちには何が出来るかを考え、実行すること。ここまで行けば日本は変わっていく気がします。


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