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 2011年3月11日以来、日本の外に生活の基盤を移そうとしている人が多くなっているらしい。
 これは、海外転職のエージェントにも、海外の会社で働いている人にも、現地に住んでいる人にも聞いた話である。

 サービスレベルの高さ、物価の高くなさ、給与水準の高さ、治安の良さ、食事の旨さ。
 これらのバランスの良さから、世界最高峰の居住環境の良さを誇っていた日本ですが、

 縮小する市場。減少する就職先。増加する税負担。信頼できない社会保障。放射能の風評。電力供給減少による節約に伴う不便。高齢化による閉塞感。

 これらの複合的な要因から、どんどん魅力が低下しています。

 そんな日本から引っ越して、別の土地を探してみようと考えている人をターゲットに、こんな本が出版されました。

日本を脱出する本日本を脱出する本
(2011/08/05)
安田 修

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 日本を出て、新しいことを始めたい、自然の中で暮らしたい、老後の生活を楽しみたいって人に対して、実現可能な方法を伝えるための本です。

 世界のいろんな国に移住する際に、観光ビザでどこまで移住できるか?とか、ワーキングホリデーって?永住権をとりやすい国は?などなど、いろいろな制度を網羅的に紹介したり、
 不動産の取得方法や、教育や医療の水準、現地の日本人コミュニティの様子など、実際の生活に即したこともまとまっています。

 ざっと一通り読むと、「海外に移住するときにはこんな事を考えなきゃいけないんだな」ってことが分かるのですが、ひとつひとつの記述は概要レベルにとどまっているため、これだけを頼りに海外移住をすることはとても無理そうです。

 しかし、この本の一番残念なところは、「やっぱり、海外移住ってまだ特別なことだなあ…」って思ってしまうことです。

 冒頭に、何人かのモデルケースが出ているのですが、

・震災でショックを受けた息子の環境を変えるために嫁(専業主婦)と息子でスイスに移住。三十代旦那は求職中
・リストラされてリタイアメントビザでオーストラリア移住した50代夫婦
・定年退職後、年金で各地を転々とする60代夫婦
・ネパールでボランティアを始めた30代女性
・ベトナムでカフェをオープンした20代男性
・フランスでワーキングホリデーしている20代男性

 この実例を2種類に分類すると

・日本が豊かだった頃の資産を使って、海外で逃げ切り人生を謳歌する老人世代

 と
・いかんともしがたくなった日本を逃げ出して、海外で貧乏だけど楽しい人生を謳歌する若者世代
 になります。

 私はどちらの生き方に対しても大変肯定的で、うらやましくもあるのですが、残念ながら多くの日本人が望んでいるような、「お金に苦労をせずに、それなり安定した暮らしを実現したい」という欲求を満たせるのは、ある程度の財をなした人か、現在60代以上で年金をMAXでもらえる人に限られている気がします。

 そして、この本のモデルケースから抜け落ちているのが、普通のサラリーマンが、海外で普通に働いて給料をもらい、生活するというケースなのです。

 昭和の時代、大企業では終身雇用がガチガチに機能しており、転職というのはものすごく特殊な事例でした。
 しかし、21世紀の今、転職とはたとえ日系の大企業であっても、多くの人が選択肢の一つに入れる一般的なものになりました。

 そんな現代であっても、職場を海外に移すということは、どうやら非常に特殊なことであるようです。
 実際、大企業の中で海外赴任になった人のためのガイドや、海外留学ガイドはたくさんあるのですが、普通のサラリーマンが海外の会社に転職するためのガイドや体験記はほとんどありません。

 海外に出たい人は増えている。
 しかし、そのための方法は、まだまだ確立されていない。

 じゃ、いっちょやってみっか!

 と、いうわけで、もりぞおさん、これから海外転職活動を始めることにしました。

もりぞおアジア就活紀行

 海外といっても、不況まっただ中。失業率二桁右肩上がりのアメリカやヨーロッパではありません。
 世界で一番経済成長著しい地域、アジア各国です。
 
 ちょっと英語が喋れて、そこそこの就業経験がある日本人が、転職エージェントを使って海外に転職するための方法。そして、そのままアジアに在住するためのあれこれ。まだ、私の中でも方法はさっぱり確立されていませんが、習うより慣れろです。
 そんなわけで、新企画、「もりぞおアジア就活紀行」スタートしますので、よかったら上記のblogを購読してください。(もちろん無料)

 また、この活動はFacebookページおよびtwitterでリアルタイム中継していきますので会わせてよろしくお願いします。

 なお、この書評ブログも、気まぐれで不定期更新しますので合わせてよろしくです。

日本を脱出する本日本を脱出する本
(2011/08/05)
安田 修

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