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震災から3ヶ月が過ぎ、被害の沈静化と共に、ろくでもない未来の兆候があちらこちらで噴出している日本。
そんな日本を社会学者はどう救うのか?

震災直後、twitterで原発について大騒ぎしていた宮台真司が語る、「愛は日本を救う」を読んでみました。

中学生からの愛の授業中学生からの愛の授業
(2010/06/15)
宮台真司

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この本、「某テレビ局の芸能人がマラソンすれば地球が救われる」的な、どうしようもない根拠レスなものではなく、しっかりした実体験や取材に基づくものです。

日に日に貧乏になっていく日本。
サラリーマンの平均年収は10年で15%くらい減っています。

そんな衰退途上まっただ中にいる日本で一番ヤバイことが、セーフティーネットがないことです。

これは、政府による失業保険や再雇用支援制度が充分でないということもありますが、その前に足りないことが「家族・親戚や友人が困っている人に手をさしのべない」ということです。

世界中を回って来て分かったことが、貧乏な国ほど大家族が多いです。
土地が広くて家がでかいとかは関係なく(実際狭いし)、多くの人間が集まって暮らさなくては生きていけないからです。

人が沢山いれば順番に家を守ったり、分担して仕事をしたり、誰かが病気になったときに代わりに働いたり出来ます。

この身を守ることや、仕事をすることをみんなで協力して行うことは、貧乏になればなるほど重要なことになります。
例えば、スラムに住むストリートチルドレンだって、必ず何人かで集まって行動します。集まらなきゃすぐに死んじゃう(殺されちゃう)からですけど。

おかえり、またあえたね ストリートチルドレンから学ぶ、タフな世界でサバイブする方法

その点、日本は各人がリッチになっていくにつれ、一人一人バラバラに住んでも生きていけるようになりました。
そうすると、うっとうしい親戚づきあいを避けるために、自由なひとり暮らしをするのは当然の流れ。
子どもは職に就いたら親から独立して別居するのが当然の流れになってきました。

当然、せっかく親戚づきあいからエスケープ出来たのですから、面倒なご近所づきあいもしたくありません。
こうして、自分が望まない付き合いはしなくてもいい、平和な社会が生まれました。

が、日本が貧乏にになるとこの状況が一転します。

会社の人間関係の中だけで生きてきた人が、あるときいきなり会社をクビになったとします。
新しい仕事がすぐに見つからなく、貯金もあまりない場合、あっという間に経済的に行き詰まります。
家賃が払えなくなれば当然家がなくなります。

あっという間にホームレスに転落です。

何人か集まって行動していたら、誰かがクビになっても、他の人が代わりに働いたり出来ます。
一緒に住んでいなくても、親戚づきあいや近所づきあいが出来てたら、家がなくなった時に一時的に住まわせてくれるかもしれません。仕事がなくなった時に紹介してくれるかもしれません。

そういうものが一切ない、つるんとした社会であるために、道が平らな時はつるつると楽しく滑りながら暮らせたのですが、道が傾いたらあっという間に行き着くも所までつるりんと滑り落ちてしまうわけです。

実は、これは、世間的に「金の亡者」というイメージが付いていたホリエモンが言っていたことと同じだったりします。
金を貯めるよりも、人間関係を作っておけば、いざというときに誰かが助けてくれるって話です。

これからの日本で、日本円・現金の価値はどんどん下がっていくでしょう。
自分が立っている道が傾く確率も凄く高いです。

そんなときに大切なのは、つるつるな道を少しでもざらざらにして、出来たらつり革とかはしごをつけて、傾いたときに落下しないことです。
そのための方法として、外貨とか金を買うのも有りだと思いますが、その余裕がない人は「愛」を育てておくことじゃないでしょうか。

親でも親戚でも友人でもご近所さんでもいい。
自分が困っているときに手をさしのべて貰える人間関係をつくること。
相手が困っているときに手をさしのべてあげる人間関係をつくること。

ハッキリ言って、日本の財政状況から考えて、国の金で充分なセーフティーネットが作れるわけがありません。
金を使わずにどうやってこのタフな世界をサバイブするのか?
その一つの解として、こういう「愛」を検討してみるのはいいかもしれません。

ちなみにこの本の中には、これ以外にもいろいろな愛が解説されています。

快適なつるつるの世界を作ろうという流れは、特に子どもが育つ学校の中に蔓延しています。そんな中で、どろどろベタベタした「愛」の良いところ悪いところを、子どもにも分かりやすく解説している本書。

我々よりもさらにタフで不安定な世界で生きていくことになるであろう子どもたちに是非読んで貰いたい本です。

中学生からの愛の授業中学生からの愛の授業
(2010/06/15)
宮台真司

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おかえり、またあえたね ストリートチルドレン・トトのものがたりおかえり、またあえたね ストリートチルドレン・トトのものがたり
(2011/02/02)
石井 光太

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(2010/10/29)
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(2009/07/10)
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