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「26歳で年収1800万円ってのは、全然駄目なんです!」

 世帯平均年収が約410万円の日本人から見たら「何いってやがんだ、コノヤロー!」な発言ですが、発言の主は、この漫画の主人公、プロ野球選手の凡田夏之介なのだから納得がいきます。

 年俸が10億円を超えているイチローを筆頭に、スポーツ界のスーパーエリートであるプロ野球選手が高給を取っているのは当たり前と言えば当たり前です。
 
 しかし、現実には数千万円の年俸を取っているのはほんの一握りで、プロ野球選手の最低年俸は440万円(育成枠だと240万円)。150日以上の1軍選手登録されてやっと1500万円の年俸が保証されるわけです。

 確率論から言えばプロ野球選手になるだけで、東大卒業するより難しい上に、プロ野球の現役生活は(超一流選手でもないかぎり)高卒から15年程度のもの。
 大卒から40年近く働くサラリーマンの半分以下です。

 しかも、1年で稼ぐ額が大きいと税金を沢山持って行かれるわけで、1500万円のうち数百万円は税金です。

 引退後の生活はなかなか厳しく、年収300万円といわれる解説者ですら勝ち組で、年収が100万円以下になる人も多い。
 そして、現役時代は常に、怪我即引退、不調即引退という岐路に立たされている。

 そんな、厳しすぎるプロ野球の中堅選手の生活模様が事細かに描かれているのがこの「グラゼニ」です。

グラゼニ (1)グラゼニ (1)
(2011/05/23)
森高 夕次、アダチ ケイジ 他

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 生々しい金の話を、暖かい人情話に包んで物語にしているので、それほどまでに殺伐としているわけではないのですが、やはり、同情を禁じ得ない辛さがひしひしと伝わってきます。
 家族を背負って、来年から年収100万円になるかもしれない崖っぷちで、バッターボックスに入る人生。
 そして、それを分かっていながら、明日は我が身と、全力で打者をねじ伏せなくてはならない人生。

 人が生きるということは、なにかを殺さなくてならない毎日なわけですが、顔が見えている人の人生を踏み越えていく人生はやはり、ハードです。

 主人公は語ります

「この世界は厳しすぎます。時々、本当に逃げ出したくなります。
 でも逃げ出せるわけでもありません
 だって、僕には野球しかありませんから…」

 金を稼ぐ手段がひとつしかないことのリスク。
 選択肢がないことからくる悲劇。

 これは、我々サラリーマンにも言えることです。

 この仕事しかない、この会社しかないという理由で会社にしがみつき、
 そのために過剰な労働やプレッシャーに押しつぶされている人が何人いるか?
 そして、そのために自ら命を落としている人が何人いるか?

 プロ野球よりもずっとマイルドで優しい世界であっても、厳しい状況であることは疑いようもありません。

 ただ、プロ野球選手のように、本当に超一流になるためには才能と、人生をそれ一点にかけるくらいの情熱がないと太刀打ち出来ない世界は本当に辛いです。

 そして、それほど厳しくないとはいえ、やはりいろいろなことをやっていると、一点集中の人にはかなわないサラリーマンの世界で、どのようにサバイブするかは非常に悩めるところです。

 ひとつの会社・職業に一点投資をして、人生を乗り切るべきか、
 いろんな会社・職業に分散投資をして、人生の選択肢を確保すべきか。

 私個人も悩める年頃ではあるのですが、この漫画を読んで一点投資の怖さを痛感すると、やっぱり分散投資かなあ・・と思ってしまいます。

 ひとつの事に全てをかける、アストロ球団的、あしたのジョー的な素晴らしさは分かっていながら、商いは短く持ってコツコツ当てる西原さん的な生活。

 なんか、じじくさい結論になってしまいましたが、これは分別もついて歳をとり・・の結果なんですかねえ。。
 平穏に、楽しく生きていきたいだけなんですけど。。

グラゼニ (1)グラゼニ (1)
(2011/05/23)
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