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クリスマスが近づく夜。
極寒のダブリンの街中は、それでもとても賑やかです。

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2ユーロショップや、水2リットル0.3ユーロのスーパーなど、非常にリーズナブルな店から、豪華で高価なブティックから、美味しいレストランまで、よりどりみどり。
前回の記事で「観るべきモノがあまりない」と愚痴ったのですが、生活するには良さそうな街です。(ま、日本語が喋れるなら東京の方が数段便利だと思いますが)

そんなダブリン市内で、ひときわ目立つ綺麗で大きな建物は、たいてい銀行です。

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観光資源に乏しく、人口が450万人程度しか居ないため国内需要だけでは絶望的。しかし、イギリス・フランスに近いという地の利、ユーロ加盟国で唯一英語を公用語としているという人の利を活かすために彼らがとったのが、法人税率15%というタックスヘイブン化です。

アイルランドに会社を作ればあまり税金が取られないため、アメリカのグローバル企業、特に物理的な場所にあまり影響を受けない金融業がバンバンダブリンに会社を作るわけです。

ちなみに、リーマン・ショック前、アイルランドにはアメリカ企業が600社以上あり、10万人の雇用を産んでいるという統計もあります。
2007年のデータでは、1人当たりのGDPも第5位です。
(ちなみに、日本は23位)

しかし、国民が金持ちになっていき、金融系の企業が増えてくると、どこの国でも必ず起こるのが、土地バブル。

私みたいな根無し草生活を目指す人間にはさっぱり共感できないのですが、世界中の多くの人はマイホームが欲しくてたまらないようです。
そして、マイホームを買う人が多くなると、土地が値上がりしますので、投資用に土地を買う人が増えます。そうすると土地の値段が値上がりしますので・・・以後無限ループ。

レストランのオヤジが言うには、ダブリンの中心部の土地は、2年前まで世界で一番高く、家一軒借りるのに月に1万ユーロ(当時のレートで160万円!)したそうです。
どんな家かはわからんし、そもそもオヤジの戯れ言なわけですが。

そして、バブルは必ず弾けるのも世の常であり、アメリカの土地バブル崩壊の余波によりアイルランドの土地バブルも崩壊しました。

街を歩いていると、小さな銀行がぼろぼろの廃墟となりかけているものに遭遇。

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国は、自国の銀行を全て守ると言う無茶なことを言ってしまったがために、膨大な量の税金を銀行に突っ込むことになってしまったわけですが、実際には支店レベルでかなりひどいことになっているところもあったわけです。

そして、そんな風に税金が銀行に突っ込まれると、代わりに削減されるのが国民に支払われる社会保障(年金とか子ども手当とか)ががっつり削減されるわけです。

ギリシャやイタリアと違って、デモには遭遇しなかったのですが、デモへの参加を促す広告はたくさんありました。

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EUやIMFは、俺たちの金を何百万ユーロもカットしようとしている!

ただ、このデモがどれくらい浸透しているかというと、少なくとも私が話した10人くらいのアイルランド人は参加の意思なしって感じでした。

「まあ、しばらくはダメだろうねえ。
 給料が減っている人もたくさん居るから大変だけど、まあ何とかなるだろ。
 でも、銀行はムカツク」

 そんな感じのぼんやりした意見が多数。
 たとえ経済破綻しても、人々の意識が劇的に変わるということもなさそうです。
 同時に、冒頭に載せた街の写真のように、クリスマスが近づく街の風景も、不景気に沈んだ感もなく、みんな楽しそうに買い物や食事を楽しんでいる。

 実は、経済破綻って、そんなに恐いモノではないんじゃないのか?

 これが、私がダブリンの街を歩いて感じたことです。

 最近twitterとかをみていると、
 日本も、今の制度疲労を起こした社会システムを改善するためには、一度破綻させなきゃいけないんじゃないか
 と、考えている人が増えている気がします。

 そのためには、破綻したときにどんな影響が出るかを調べるのが必要なわけですが、少なくともアイルランドの首都の上っ面を見る限り、「なんとかなる」レベルであると思われるわけです。

 が、こういうものの被害は、弱いところ弱いところに集まるわけで、私が一番ショックを受けたのは、ティーンネイジャーと思われる若者の浮浪者が複数散見されたことです。

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 首都の中心地にこれだけいるのだから、地方に行ったら・・・。

 来るべき破綻の時に対する備えは、「金を持つこと」「社会的地位を持つこと」「国の中心に住むこと」
 でも、多くの人がこれを求めるが故に、今のシステムがいつまでたっても改善されないというジレンマもあるわけです。

 社会問題は、いつも面倒だ。

できたら、「自国以外でも仕事をして生きていけるようにしておくこと」が大切だと、心から思うクリスマスが近づく夜でした。
 ちなみに、アイルランドでも、「外国語」が出来ると結構職があるみたいです。

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 日本語はリストに入ってないけどね・・・。



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