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ギリシャに一週間近くいて、ギリシャ人に対してはいい思い出しかありません。

もちろん、街中を歩いていて、明らかにスリである奴が近づいて来た事は複数回あったし、アテネの博物館の前で、自称イタリア人の明らかに怪しいおっさんに声をかけられて、一緒に飲みに行こうと誘われたりしたことはありました。
また、鉄道ストの影響で、生まれて初めて飛行機も乗り逃しそうにもなりました。
どの国でも普通に起こる困った事は、やっぱりしっかり起こったわけですが、そんな困ったギリシャ人以外の印象が非常に強いのです。

今回、欧州を6ヶ国回るのですが、恐ろしい事に全部の国で公用語が違います。とはいえ、フランス語、イタリア語、英語、ポルトガル語、スペイン語は、ほぼ全て英語と同じアルファベットであり、私の中のそこそこの英語とちょびっとのスペイン語の知識があればなんとかなる言語です。
しかし、ギリシャ語だけは、文字から違う。
数学とかで使うあのギリシャ文字が本当に使われているわけで、なんか、町が幾何学的。



例えば、ギリシャ語で「P」は英語でいう所の「R」であり、英語でいうところの「P」は「π」と書くわけです。

もう、看板が全然読めないために人に聞く回数が多くなるわけですが、この時の答え方が非常にいい感じなのです。
多くのギリシャ人が英語ダメダメなのですが、必死で英語っぽいことを話してみたり、周りにいる英語が喋れそうな人を呼んできて通訳を交えて教えてくれたり。
ブラジルとかキューバで感じた人懐っこさとお節介さを、こんなところで感じるわけです。

宿のオヤジも非常に優しく、特に、メテオラの麓の村、カランバカで泊まった宿のおっさんは最高でした。

宿に着くなり、喉が乾いただろうと2リットルの水を持って来てくれ、バイクでメテオラ行くと言ったら、手書きの地図で一生懸命道を説明してくれ、帰ってきてから「やばい!バイク屋で手袋落とした!」と言ったら、わざわざ車でバイク屋まで取りに行ってくるのです。

また、そのメテオラでは、途中の展望台でギリシャ人の団体旅行の人たちと仲良くなり、



「一緒に昼飯食べていけよ!」ってことで、昼飯をご馳走になってきました。



氷のように冷えたミートパイや、なんかのテロではないかと思うくらい甘い餅の様な菓子は、あまり食えた物ではないのですが、いろんな人たちが次から次へといろんな物をくれるので、全部食うまで翌日の朝までかかりました。

こんな、ギリシャ人。
なんというか、全体的に田舎のおっちゃん、おばちゃんです。

数百年前に世界の中心だったギリシャは、21世紀の今となってはすっかりヨーロッパでも片田舎。
首都のアテネの街だって、ロンドンやパリはもちろん、リスボンやダブリンと比べても、はるかに日本の地方都市感が溢れています。

そんな、田舎のおっちゃんたちに経済の話を聞いても、明確な答えは返ってきません。

「それが、ギリシャのスタイルだからねー」
「仕事がない人が増えて、困ってるんだよー。給料も減るしねー」
「税金もちょっとあがって、その分ちょっと物価もあがってるねー」

「何が悪い」とか「こうすべきだ」といったことは一切聞けず、現状のぼんやりとした愚痴ばかり。その愚痴も、あきらめからなのか、何も考えていないのか、ものすごく軽い。

本当にこの国は、何度も何度もストやデモが起こるほど困窮してるのか?

まあ、本当に困っている人は、こんな風に観光客の相手をしてる暇などないだろうし、何か難しい考えがあっても、英語で観光客に説明するのが面倒なのかもしれない。

でも、私の一番感じたのは、「田舎のおっちゃんに、そんな事考えさせない方がいいよね」ってことです。

資本主義社会で生きているのに、経済について無知なことは自殺行為だと思います。それはまるで、Tシャツと短パンで冬のヨーロッパを旅行する様に。
風邪をひこうと凍死しようと自己責任。勝手にしろよとほっとくと思います。

同様に、ニュースを読んで感じていたギリシャ人は、明らかに働いてないし、明らかに国家公務員多すぎだし、まあ、破綻してしかるべきだなと思える状況でした。

でも、実際にギリシャの街を歩きながらギリシャ人と話をしてると、非常に同情的になってしまいます。

こんな素朴な人たちを金融のゲームに巻き込んじゃいかんよね。。とか、こんなよくわかってない人たちを、とりあえず、公務員として雇うことで現状の失業率を下げて支持率を上げるようなことをしたら、本気で自分たちは大丈夫だと思っちゃうよ。。とか。

時計の針は簡単に戻せるものではなく、この豊かな暮らしは、金融システムを含めた現代文明および資本主義のルールがなければ成立しないものです。

でも、目の前の素朴な人たちをみるにつけ、「なんとかこういう人たちが、何も考えないで今まで通り生きて行ける社会にならないもんかねえ」なんてことをも考えてしまいます。

もちろん、それは、野生のサバンナを動物園のように作り変えるようなことであり、かつ、私が思う「幸せ」の指標である、人生の自由度が大きく下がるような社会なんですけど。

で、まあ、そんな理想的な社会が簡単にやってくるわけがなく、ギリシャはもうしばらく経済状況が悪化して、多くのギリシャ人にとって悲しいことが起こり続けるのでしょう。
そんななかで、ギリシャ人のこの素朴さも、事態がより一層深刻化する中で、少しずつ変わって行くんでしょう。

そして、過ぎてゆく日々を踏みしめて僕らは行くのだ。

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