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ギリシャという国から、聖闘士星矢の次に思いつくのが、コバルトブルーに輝くエーゲ海の風景です。

空の青と海の青の間に、白い砂浜と白い建物

太陽がいっぱいの風景を少しでも感じようと、真冬にエーゲ海日帰りなんちゃってクルーズ(89ユーロ)に行ってきました。

朝も早くからクルーズ船に乗ると、
「みなさん、本日はご乗船ありがとうございます」
と、いきなり日本語のアナウンス!

周りを見渡すと、定年後と思われるじいちゃんばあちゃん多数。
どうやら、日本人ツアー観光客の船に乗り合わせたようです。
80人くらいの乗船客のうち、日本人が35人くらい。そして、ギリシャ人と結婚してギリシャ在住、船に乗って22年のおばちゃんが、日本語で案内をしてくれるわけです。(もちろん、英語の案内もあり)

英語できない日本のじいちゃんばあちゃんのために、至れり尽くせりのこの船。こういうのに乗り合わせる度に、日本が経済大国でよかった!本当にすばらしい!と、思います。

定年後と思われるじいちゃんばあちゃんたち。
彼らは、仕事や子育てで人生を目一杯楽しんできた(苦しんできた)わけです。

家庭や仕事に一直線で、めんどくさい語学の勉強などせずに生きてきたのでしょう。

一つの道だけを極めてきた人が、特に歳をとった人が、スキルが必要なアクティビティに参加するのは大変難しいです。
例えば彼らがこれからスキューバダイビングやロッククライミングを始めるのは不可能に近いでしょう。

しかし、外国語で会話をし、現地でいろいろやっかいごとに対処しなくてはならない、非常に難易度が高い遊びである海外旅行には簡単に参加できるんです。経済力ゆえに。

日本は、元世界二位の経済大国でした。
日本円を大量に持った日本人は、世界中のあらゆる国に遊びにいくことが出来ます。(世界のおおかたどこの国にも入国出来るパスポートもあるし)

飛行機で36時間くらいかかる南米ペルーのマチュピチュやナスカの地上絵にも日本語の看板がかかっています。ここ、ギリシャのエーゲ海の船の上でもキーボードを演奏する人が、上を向いて歩こうを奏でています。

私は、幸せな国とは、人生における選択肢が多い国だと思います。

人間は、自分のやりたいことをやって生きるのが本望であり、家族を育てることに一生をかけるのも、脇目も振らず仕事に没頭して生きるのも、興味の赴くままにいろんなことに手を出すのも、本人が望んでやっているのであれば、すばらしい人生だと思うわけです。

自分の好きな事をやりたいだけやれる環境。
私が国に求めるのは、この基盤を作ることです。
その為には、国民総生産(GDP)の値に代表されるような経済力ゆえに非常に大切だと思っています。

国民総生産(GDP)の成長を放棄し、国民総幸福度(GHP)の最大化を目指すブータンという国があります。

インターネットもほとんどつながっていないどころか、電気もあまり通っていない国ですが、先祖代々伝わってきた土地を耕し、自給自足をする限り、のどかで平和な暮らしが保証されるような国です。

しかし、この国には、畑を耕し、家族を育てる幸せしか選択肢がないとも言えます。
新しい事業を起こして、人々に新しいライフスタイルを提案するとか、誰も聞いたことのない新しい音楽を創り出し世界に発信するとか、そんな幸せを求めるのは非常に難しいです。

きっと、外国に行って、みたこともない文化や風景を触れることも難しいでしょう。
庶民は外貨を稼ぐ手段がないし、そもそも飛行機数えるほどしかないから、予約が取れないし。

その点日本は、おおかたあらゆる幸せを求める選択肢があります。
そして、さらにすごいことに、一つの道だけに没頭している人ですら、本来難易度の高い幸せを手軽に感じることも出来るわけです。

例えば、若い頃、家族や仕事に没頭してても、定年後、自由に海外旅行ができるということです。
そんなすばらしい選択肢をもたらしてくれるのはGDPつまり経済力です。

たくさんの日本語の話す人がいて、その人たちはたくさんのお金を使ってくれる。それが分かれば、現地の人は必死で日本語を勉強し、日本人が過ごしやすい環境を作ってくれるわけです。

実際、GDP世界最強のアメリカや前世界最強のUKの人たちが話す言語・英語は、割増料金を払う事もなく、向こうが勝手に勉強して、話してくれます。
世界中のあらゆる国の人々が、アメリカ人が過ごしやすい環境を作ってくれるわけです。

日本が経済大国である限り、きっとこれからも現地語を勉強しなくても、世界中のあらゆる国に行って、その国の観光名所を、文化を、食事を楽しむことが出来るんでしょう。

しかし、ギリシャを歩いていても、そんな日本を脅かす存在に気づきます。

街のあちこちにあるレストランとかの案内のボード。
このボードの、「世界各国のガイドブックでオススメ!」のコーナーで上段に描かれているのは、地球の歩き方中国語版です。



本家である、日本語版は、下段の隅っこに。
ちなみに、チラシも、アジアの言語では唯一の中国語版が。

「中国と日本では、一人当たりのGDPが桁違いです。だから、GDPの総額が追い抜かれても別にどってことはない。」その考え方はある意味正しいです。
しかし、外国からみて、どの国の人と商売すべきか考える基準は、その国の規模。つまり国民総生産(GDP)です。
国民一人当たりのGDPが世界最大のルクセンブルクの人向けに商売をするよりも、GDPの総額が大きいアメリカ人や日本人、中国人向けに商売をした方が儲かるのです。

そして、今回みた限り、ギリシャの観光業に関しては、今は英語をおよび近隣のヨーロッパ言語の次に日本語を重要視していますが、その座を着々と中国語が追いかけてきているわけです。

クルーズ船では、中国人5、6人の団体にガイドがついて、日本語ガイドのおばちゃんの話を中国語に訳していましたが、この構図はいずれ逆転することになるでしょう。

そして、これが20年30年後になり、この調子で日本の経済がどんどん縮小していくと、海外で日本語での案内がほとんどなくなり、外国語を学ばないで海外旅行に出かけるのが、非常に難しくなるかもしれません。

日本語だけで海外を観光するという選択肢が失われるという、大変幸福度の下がる哀しい事態ですが、それが経済衰退の影響の一つなわけです。

経済成長だけが幸せをつくるのではない。それ以外にも大切なことは沢山あるのだ。という意見は一面正しいです。
しかし、世の中はもうちょっと複雑に出来ていて、経済力ゆえにが「それ以外の大切なこと」に大きく影響し、幸せの選択肢を大きく削ることもあるわけです。

さて、日本経済をこれからどうしていくべきでしょうか?
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