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もりぞおさんは、四半期に一度くらい、どうしようもない映画を観たくなります。

アマルフィ交渉人 the movie踊る大走査線3
そして、今年度最後を飾る映画を、The last message 海猿 3Dにしようと思ったのは、前回書いた、「海猿」の原作が素晴らしかったからです。

メジャーな漫画誌の中で連載されながら、人の死や外交上の軋轢など、出版社が扱いたがらない内容に果敢に踏み込んで行った原作と、
テレビ局の巨大な資本で製作された故に、君子危うきに近寄らず的に、無難かつ毒が抜かれた形になっているであろう映画を比べると、いろいろ面白いことが見えてくるのではないかと予想したわけです。

で、原作の文章を書き終えた後に映画を観に行ったのですが、

原作と映画の共通点は、主人公の名前と職業だけでした。

小さな個人である主人公が、現実にある問題点に立ち向かっていく原作に対して、映画の主人公は、全て、ファイト!一発!的な気合と根性で全てを乗り越えて行きます。

ストーリー的にはあまりにもスカスカ過ぎて、比べようもないため、映画に出てきたキャラクターについて、あれこれ書いてみることにしました。

まずは、加藤あい扮するヒロイン。
原作では、新聞記者の美晴ちゃんだったはずですが、名前すら変わっています。
主人公の妻となり子供が生まれており、3度目の結婚記念日。にもかかわらず、主人公は海難事故の救出のため、危機にさらされてしまいます。

この時に、ヒロインが取った行動は・・・
「私には、大輔君がいなくちゃ駄目なの・・・」と、泣く。

あんた、いろいろあって、海上保安庁の潜水士の妻になったんだろ!いちいち、弱音を吐くな!

原作のヒロインは、当初、新聞記者で、最初は海難事故に関して取材をしても、その時の精神的ショックから、文章に起こすことが出来ないような娘でした。
しかし、最後の事件の際には、起こっている事件と自分がなすべきことを客観視し、本当に意味のある仕事なのかと悩み、それでも自分で出来ることをしようと、職務に邁進するほどに成長しました。

事故の対応に巻き込まれている恋人のことを思いながらも、自らの役割を全うする姿は感動的であり、その成長は「海猿」の物語のひとつの終着点でした。

それに引き換え、映画は・・・。調べてみたところ、この「海猿」、映画1→連続ドラマ→映画2→映画3と連なった大河ドラマだったようなのですが、この間加藤あいは、温泉で裸になっていることを盗撮された以外何をやっていたのでしょうか・・

ちなみに、彼女関しては家でテレビを見ながら泣いているという、あまりにも物語的に存在意義がないのをかわいそうに思ったのか、一つの事件が待ち受けています。

「赤ちゃんに熱が出た」

1500億円の日韓合同プロジェクトの天然ガスプラントが爆発するしないの話しに対してのあまりの落差がシュールです。
医者にも、「なんにも心配ありませんよー。お母さんの心配が移ったのかなー」とか言われてるし。

そして、原作では出てこない屁たれの後輩。
彼は、中盤、主人公と命がけのアクションを取るときに屁たれて泣き出します。

「俺は、人命救助にあこがれて潜水士になったんじゃないんですよ・・」

ちゅか、生きるか死ぬかの時にそんなこと言ってる場合じゃないだろ!
ってか、原作を見る限り、潜水士になるのってめちゃ大変なんだけど、そんな屁たれな性格でもなれるって、身体能力とか超高いんじゃないのか?

 そんな彼も物語のラストではだいぶ成長して、最後の(再度の)主人公との命がけのアクションでは、全力を尽くします。

「俺たちには!」「待っている人がいるんだー!」って叫ぶのはどうかと思うんですけど。彼の「待っている人」に関する描写は一個もないし。

最後、海中に取り残された主人公を救出に行くシーンは、感動的とも言えるのですが、要救護者をほっぽって、一人で海に飛び込んで行くのはどうかと思います。

その様子を見て、「彼らは」「みんな」「繋がっている・・」とつぶやく要救護者たちも、生きるか死ぬかの状況を乗り越えた直後の人間とは思えないほどの落ち着きぶりですが。

そして、主人公。
まず、彼はどこからともなく潜水タンクを生み出す力を持っているようです。
シーンが切り替わった瞬間、タンクが生まれている状況が2度ほどありました。
特に2度目は、明らかに水に飲まれる可能性が高いミッションなので、タンクを持ち込むのが当然と思われるため、単にカメラに映ってなかった可能性もあるのですが、その割にはレギュレーターがセットされておらず、水に飲まれながら必死にセットアップする様は、きっとファンに対する萌えアピールだったのだと思われます。

また、映画の中で3回くらい「ファイトー!」「いっぱーつ!」的なアクションをするのは、次のCMキャラ狙いが明らかです。

それ以外にもいろいろあるのですが、こいつが無敵すぎて、どうでも良くなってきます。

そもそも、台風直撃の中の事故のため、ヘリで救出が出来ないって状況なのですが、目視で見える位の近さに船が留まっており、佐藤隆太と無線で話しをしている時点で、「泳いで船まで行けよ!」って思うし、
中盤以降、風がやんで普通に外で立って話しをしてたり、薄日が差してたりして、明らかに台風が過ぎ去っており、「さっさと、ヘリを飛ばせよ!」って突っ込みたくなります。

とにかく、全体的にてきとーすぎる。

ギャグならいいんですけど、作っている人たちは徹頭徹尾本気っぽいのが大問題です。

あ、ここまで書いておいてなんですが、踊る3とかアマルフィに比べたら、全然マシですよ。
一応、普通にストーリーが理解できますから。
それ故に物足りないということもあって、どんな文章書こうか悩んだのですが、改めて文章にするとココにも書ききれなかった突っ込みどころがあと3倍くらいあって、やっぱりなんだかなあです。

テレビ局主導の映画を作る人たち、もうちょっとまじめに仕事してください。

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