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日本の経済状況はちょっとやばいみたいです。

本屋に行けば、「ニッポン、デフォルト!」的な本が並び、
twitterをのぞけば、「もうすぐドルは紙くずに!原油は200ドル、金は2000ドルに!」的なツイートが目に付きます。

紙くずになった100ドル札2枚で原油を1バレル(約160リットル)も買えるのなら安い気もするし、そもそもドルが紙くずになろうと原油が安くなろうと、日本経済には直接は関係がありません。

そんな感じで、世の中にあふれている情報は玉石混合。何を信じていいかよくわかんなーい。まあ、なんとかなるんじゃね?ってのが多くの日本人(および先進国の人々)の感覚だと思います。

そんな状況から一歩踏み出すためには、とにかく沢山の方向から分析した情報を集めて、自分で判断する能力を身につけるしかありません。

と、いうわけで、その一環として読んでみたのがこの本です。

エコノミスト増刊 よくわかる財政赤字 2010年 10/11号 [雑誌]エコノミスト増刊 よくわかる財政赤字 2010年 10/11号 [雑誌]
(2010/09/27)
不明

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週刊エコノミストの増刊である本書ですが、まず、表紙が真っ赤です。
中国大嫌いなネトウヨの人とかは、この表紙だけで、闘牛の牛の様に大興奮してしまいそうです。(ちなみに、牛の目は白黒しか認識出来ないので、スペインの闘牛場ではピンクのマントとかも使われています

この本の構成は、沢山の識者が日本やその他の国の経済状況について、具体的な数字を出して解説している記事が並んでいます。

たぶん、この文章を読んでいる皆さんが一番気になっているのが、日本の経済状況だと思うので、本項では、日本に関する部分をかいつまんでご紹介してみます。

まず、2009年度の日本国は、税金などで48兆円の稼ぎがあり、92兆円使いました。
収入より支出が多いので、足りない分は借金です。2009年度、国の借金である国債は44兆円増えました。

ここ数十年、こうやって毎年借金を繰り返しているため、現在貯った借金の額は900兆円です。

借金がある事は必ずしも悪いことではないのですが、「こいつ金貸しても返す気配ないぜ」とお金を貸す人が判断して、追加の借金が出来なくなると、大変なことになります。(どう大変になるかはこのあと)

そこで、借金の担保になる資産を見てみましょう。
私が100万円借金していても、1000万円で売れる株を持っていれば何の問題もないように、日本国も沢山の資産を持っていれば問題ないかもしれませんからね。

本書に出てくる資料によると、日本国の資産は3-400兆円くらいといわれています。
つまり、日本は900兆円借金があり、400兆円資産があるという状態になります。

これを他の国に比べてみると・・・やっぱりに悲惨な状況です。
もちろん、年収1000万の人の1万円と、年収300万の人の1万円の価値が大きく違う様に、大きい国なら沢山借金していても大丈夫ですから、絶対額だけで比べてはいけません。

と、いうわけで経済的な大きさを表すGDPという数値と「借金-資産」の比を比べてみると、先進国ワースト2位のイタリアをくだしてトップです。
日本が114%、イタリアが約100%です。(ちなみにアメリカは約55%、ドイツ約48%、ギリシャでさえ85%くらい。)

どうやら、日本の借金の量は大変多いようです。
ちなみに、この400兆円の資産に関しても、国道なんてもらっても何の役にも立たないし、国立大学とか運営費を考えたら毎年赤字を垂れ流すだけだから誰も欲しがらないしと、必ずしも売れるものばかりではありません。アメリカの国債も日本が全部売ったらアメリカがデフォルトしちゃうし。。

そう考えると、状況はかなり問題があるみたいです。

さて、では日本はなぜこんな危機的になるまで借金を重ねられたのか。誰か止めなかったのかという問題に移ります。

日本の借金である国債を持っているのはほとんど(95%)が日本の金融機関です。
ゆうちょ銀行とか、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行がせっせと国債を買って(日本国に金を貸して)いるわけです。
ちなみに、銀行が持っている金ってのは多くが日本国民が銀行に預けている金なので、国民が銀行経由でお金を貸していることになります。

しかし、なんで外国の金融機関や国は日本の国債を買ってくれないんでしょう?
答えは、金利が安いからです。

年利1.5%しか増えない国債なんてだれも欲しがりません。(ブラジル国債なら10%以上も利息がもらえます)

誰も欲しがらない国債を何で日本の金融機関は買うのか?
答えは、日本の金利が安いからです。

国債を買って稼げる金利が1.5%であっても、日本国民は年利0.4%の一年定期預金という形でお金を預けて(貸して)くれます。

銀行は国債を買っているだけで、毎年1.5%-0.4%=1.1%のお金を稼ぐ事が出来るわけです。
おいしいですね。

つまり、日本国が膨大な額の借金を出来たのは、日本国民という大変おいしいお客さんを沢山もっているからなのです。

そんなわけで、900兆円にも膨れ上がってしまった日本国の借金。
こんな沢山の借金を抱えた国はこれから生き残っていけるのでしょうか?


先ほどお話ししたように、追加の借金が出来なくなると日本はたいへんなことになります。(どうたいへんになるかは、もうちょっと引っ張ります)
追加の借金が出来なるなるということは、誰もお金を貸さなくなるという状態です。

まず、日本の金融機関以外の人たちが金を貸すかの判断基準は、「将来の返済能力があるか」です。
日本国の年間の借金額は、右肩上がりです。大体10年で36%くらい増えています。

先ほど、経済的に大きな国なら借金が増えても大丈夫という話をしましたが、日本の実質GDPはここ10年で4%くらい成長しています。

これから、1年で4%くらいで経済成長する(界王拳10倍を使えば可能)か、毎年の借金の額が劇的に減少しないと日本の金融機関以外の人はお金を貸してくれそうもありません。

それでは、日本の金融機関のことを考えてみましょう。
日本の金融機関は、日本国民のお金を預かって国債を買っています。(もちろん日本国民以外が日本の金融機関にお金を預けてくれることも考えられますが、年利0.4%の定期預金を組んでくれる人は世界中探してもあんまりいません)

つまり、日本の金融機関が国債を買えるのは、日本国民の金融資産の額が精一杯ということになります。
本書によると、この額が大体1400兆円くらいなのですが、既に大量に国債を買っているし、日本国民も株や投資信託も買っているし住宅ローンで借金などもしているので、賞味のところ国債を買うのに使えるのは残り230兆円くらいのようです。

毎年2010年度の国債新規発行額34兆円ずつ借金を重ねていくと、大体7年後に日本の金融機関は貸せるお金を全て貸してしまうことになります。

ただし、日本国が日本円で借金をしているという状態ではある裏技が使えます。
「借金したぶん、日本銀行がお金を刷って支払う」

つまり、国債を発行するとき、日本銀行が同額だけ新たに1万円札を刷り、その金で国債を購入するのです。

証券会社で株を買って、その代金をその場で「100万円」と書いた紙切れで支払うのに非常によく似た行為であるため、現在は、国会の議決がないとこのようなことは出来ません。

実際これをやったら、市場は「これはやばい」と判断して、しかるべき処置を取りますので(処置の内容はまた来週!)、表立ってこれをやるのは難しいです。
現実的には、日本の金融機関経由でこっそり行なうでしょうが、日銀の資産に国債が異常に増えるため、そのうちばれます。
逆に言うと、日銀の資産に国債が増えてきたらいよいよヤバイという判断が出来ます。

そんなわけで、7年以内に、1年あたりの国の借金を大幅に減らすか、日本国が経済的に大きく成長しないと、日本国が借金を返せなくなるという状態が訪れそうです。

なんてことは、2000年くらいの小泉政権の頃から言われてたわけですが、その後の次々と変わる首相たちがなんの役にもたたずに事態は年々悪化していったためこの様な現状になっているわけです。

さて、長くなってしまったのでこの辺で前編は終わり。後編には、今後どのような事態になるかの予想と、我々はどうやって生きていけばいいかの見解をまとめてみようと思います。

10/31 日曜日更新予定!


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