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と、いうわけで、長いことヨーロッパ破綻国について書いてきましたが、今週からはまた、日本国内の本とか映画の話に戻ります。

まずは、前回の「経済破綻ってどってことなくね?」を踏まえて、日本経済「余命3年」です。

日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか
(2010/11/25)
竹中 平蔵、池田 信夫 他

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竹中平蔵をはじめとしたメンバーが、日本経済の現状と、改善するための策を議論するという本。
タイトルは派手なのですが、中身はしっかりとした本格派です。

なお、「余命3年」とは、3年以内に手を打たないと日本経済は破綻する可能性が高い
という意味で、3年でおしまいっていう意味ではありません。
正直、タイトルが中身を現していない気がします。まあ、いろいろな都合があるんでしょうが・・。

日本国の経済状況がヤバイということは、私が以前にも書きましたが、

よくわかる日本&世界の財政赤字 前編 日本の現状を考えてみる
よくわかる日本&世界の財政赤字 後編 日本がどうなるかを考えてみる

元金融担当大臣をはじめとする経済学者の方々の見解も大筋変わらないようです。

帳簿上はそこそこの金額だけど、実際に売るとなったらたいした価格にならないであろう国有資産。
帳簿上もとんでもない額ですが、地方の債務も含めたら天文学的になる借金。
そして、そんな状況なのに、毎年増え続ける国家予算と赤字国債。

さらに、年金をはじめとする社会保障費が、老人が年々増えることで、毎年1兆円ずつ増えていく現状。

もりぞおさんは、5年くらい前から、
「日本は自分が生きている間に20%くらいの確率で経済破綻すると思う」
って言っていましたが、年々悪化する状況から、今では
「日本は10年以内に60%くらいの確率で経済破綻すると思う」
に変わっています。

そんな、危機的状況を改善する策がいくつか示されているのがこの本。
それぞれの策に、非常に納得がいっているのですが、我々が国民として受け入れなくてはいけない大切なことは、

「日本人全員が、1段階貧乏になることを受け入れる」

だと思っています。

例えば、労働賃金。
小泉改革で、派遣労働が解禁され、正社員より賃金が安い派遣社員という雇用体系が生まれました。
実際問題、同じ仕事をしているのに正社員ではなく派遣社員であったというだけで、実質の給料が半額になるような問題が含まれている制度であります。

しかし、あの時派遣労働を解禁していなかったらどうなっていたか?
それは、小泉内閣が民営化した日本郵便が証明してくれています。

2010年11月 小泉君を目の敵にしている、亀井しづかちゃんが、日本郵政の派遣社員を大量に正規社員にしました。
日本郵政、正社員へ8千人登用 非正規から

2010年12月 あっという間に日本郵政グループの郵便事業が債務超過に陥りそうだというニュースが走りました
日本郵便:債務超過の恐れ、大リストラを検討

2011年2月 思った通り、派遣社員を数千人削減することになりそうです
日本郵便、大量雇い止めへ 非正規数千人規模か

つまり、あの時派遣社員という雇用形態が認められていなかったら、日本の多くの企業が日本郵便のように債務超過に陥り、大量の社員を解雇していたであろうことが予想されるわけです。

とはいえ、現状が素晴らしいわけでは全然ありません。

やはり、同じ仕事をしていながら、雇用形態だけで給料が半額になったり、いつ首を切られるかわからない不安定な立場に置かれるのは不公平です。

日本の企業が社員に払える給料の総額が減ったのに、今まで会社に貢献してきた正社員には今まで通りに給料を払いたい。
だから、新しく入る社員の何割かを給料(および社会保障費)が安い派遣社員にしちゃえ!という思想が諸悪の根源です。

これと同じ事は、年金にも言えます。
当初想定していたよりも老人が増え、若い人が減っており、収入が減ったのに、今まで日本国に貢献してきた老人には今まで通りにお金を渡したい。
だから、今の若い奴らに年金が払えなくなろうと、国家財政が破綻しようと、年金は今まで通りのルールで払っちゃえ!

問題は、今までより貧乏になっているのに、今まで貢献してきた人には今まで通りにお金を払おうとしていること。そして、新しく入ってきた人にそのしわ寄せがきていることです。

そのために、政治家が訴えなくてはならないこと。我々国民が認めなくてはいけないことは、こんな事だと思います。

日本は、貧乏になっている。
だから、全ての国民は、貰える給料や年金が減少することを認めなくてはならないのだ。


これが出来れば、企業は正社員の給料を減らし、派遣社員とのバランスを取ることが出来ます。国は年金の金額を減らし、税金からの投入量を減らし、国家財政の赤字を減らたり年金制度を長期間維持したりすることができます。

とはいえ、義理と人情の国、日本でそれが簡単にできるとは思えません。

と、いうことで、やはり一度財政破綻して、全世界的に「日本破綻!貧乏!オワタ!」ということを明らかにしなきゃ、状況は変わらないのではないかと思っているわけです。

大丈夫。経済破綻したって、少しくらい貧乏になったって、死にはしないですから。たぶん。
欧州の経済破綻国を5個も見てきた私が言うんだから間違いない。と、思う。

と、いうわけで、もっと次回はもっと下流の人生をのぞき見ようということで、

「おかえり、またあえたね」ストリートチルドレン・トトのものがたり です。

おかえり、またあえたね ストリートチルドレン・トトのものがたりおかえり、またあえたね ストリートチルドレン・トトのものがたり
(2011/02/02)
石井 光太

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日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか
(2010/11/25)
竹中 平蔵、池田 信夫 他

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(2010/09/27)
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さて、2010年12月に3週間ちょいかけて回ったヨーロッパ破綻国めぐりのblogも最終回です。
前半の、ギリシャ、イタリアでは、連日デモの真っ最中に遭遇し、

アテネでストライキ か弱き労働者たちが集って、世界を変える事ができるのか?
ナポリでデモ行進 ダメな国で若者が大暴れ!それは日本の季節の風物詩のように

その後のアイルランド、ポルトガル、スペインでも、あちこちでデモのポスターや現地のニュースに遭遇してきました。
この様子は、日本でもたまにはニュースで報道されていると思いますし、CNNなどのニュースサイトを見れば年中記事が出ています。

ヨーロッパの破綻国、PIIGSの国々は、国民は不満パンパン、打倒政府に向けてパワー全開なのでしょうか。

結論から言うと、そんな事は全然ありません。
もっというと、現在の日本と大差はありません。

クリスマスが近づく12月の前半から後半まで、これらの国の人々は、みんなで楽しそうに買い物をしたり、教会にコンサートを観に来たりと、例年通りの過ごし方をしているように見えました。

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ものすごく綺麗なスペインの街の通り。
失業率が20%を超えるスペインでは、この街を歩いている人たちの中にも、たくさんの失業者やその家族たちがいると思います。

実際、粉雪がちらつく路上で寝泊まりしている人も目につきます。

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まあ、これも今になって増えたわけではなく、4年前に行ったときもそれなりに目にしてたわけですが(まあ、あのときは夏だったけど)。
そして、くまさんが置いてあってチャーミングな所をみると分かるように、それほど悲壮感は漂っていません。

街全体、国全体の雰囲気も同様に、いつものように浮かれた年末であり、悲壮感はない。人と話をしてみても、「困ったもんだね。はっはっは!」レベルの話。

どうやら、経済破綻しても、国民全員が悲惨な状況に追い込まれて、死にたくなるようなことはなさそうです。

もちろん、悲壮感漂っている人は旅人と話なんかしないだろうし、本当にヤバイ人はこの寒い季節に外を出歩いている余裕などないでしょう。
それぞれの国の「大丈夫な人」を見て「けっこう大丈夫だ」と感想を言っているという事は分かっています。

でも、私が「日本経済破綻」という言葉の後ろに感じていた悲惨な状況とはやっぱり大きくかけ離れていたわけです。

日本に来た外国人が、銀座や秋葉原の賑わいを見て、「この国が不況だなんて考えられない」と言っていますが、PIIGS 6ヶ国を回った私も、「この国々が経済破綻国だなんて考えられない」といったレベルです。

「経済破綻、どってことねえ」

blogの記事も、後半バカ芸術とか食べ物の話ばっかりになったことからも伝わっているかもしれませんが、破綻だ!悲惨だ!暴動だ!といってばかりでも話にならない。
人は、その時の状況を時に鈍感になって感じなくなり、時に敏感になって回避して、上手いこと生きていくことができるんです。

20世紀より昔は、食べ物や燃料の供給が限定的で会ったため餓死したり凍死したりすることがあったかもしれませんが、貿易の発達で世界のあらゆる所から食べ物や燃料を調達できる(お金が必要ですが。。)現代では、最低限の生活必需品は何らかの形で手に入れることが出来ます。

死にはしないんだから、あとはなんとかなるだろ。

経済破綻した後の国の様子をインドや南米の国々の現在の様子と並べて鑑みる文章もありますが、インド人や南米人だって、それなりに楽しく暮らしいています。

日本人だけが、金がなくなってダメになるわけがない。

経済破綻して鬼インフレが起こって貯金がパーになったり、金利引き上げでローンが払えなくなったり、国が狂ったような増税をする可能性は低くはなく、しかも、確率は日に日に上がっています。

でも、私は、実際に破綻しつつある国や、実際に貧しい国を回ってみて、「それでも大丈夫」って実感をもったので、普段から普通に「この国、もうだめだねー」って軽口がたたけるようになりました。

将来が不安になっている人たちも、是非自分の眼でこれらの国々を見て、実情を肌で感じてみるといいと思います。
とりあえず、カルカッタ経由、ヨーロッパ行きが、おすすめです。


※と、いうわけで、欧州破綻国巡り編おしまいです。
 来週からは、通常通りの書評に戻ります。

 が、筆者多忙のため、毎週日曜日週一回更新とさせて頂きます。
 来週の書評は、この流れを引き継いで、「日本経済、余命三年」(竹中平蔵など著)です!

日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか日本経済「余命3年」 <徹底討論>財政危機をどう乗り越えるか
(2010/11/25)
竹中 平蔵、池田 信夫 他

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 今回の旅は、3週間強でヨーロッパの経済破綻候補国(通称・PIIGS【豚ども】)を回るという強行日程でした。
 アイルランドを除く全ての国が陸続きで、電車で移動可能。でも、6ヶ国全てが公用語がバラバラという現実が、ヨーロッパの文化の多様性を物語ってくれます。
 また、これだけ多様であるが故に、多くの国民が複数カ国語を喋れるので、英語と片言のスペイン語があればどこでもやっていけるので楽でもあります。通貨も全部ユーロだし。

 そんな、ヨーロッパ諸国の素晴らしいところは、「6ヶ国全て飯が旨い。しかも、それぞれが独特の料理を持っている」ということです。

 まずは、ギリシャから。
 ギリシャでよく食ったのが、ムサカという料理。

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 卵焼きの間に挽肉と茄子とジャガイモを挟んだ物なのですが、トマトソースとオリーブオイルと挽肉の味が混じり合って、うめー!
 なんか、挽肉の使い方がアラブっぽい気がするのは、トルコに近いからですかねえ。

 ちなみに、ケバブ屋も多いです。

 そして、イタリア。
 ここは言うまでもありませんが、パスタ。

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 全てのスパゲティが完璧にアルデンテ。もう、DNAにアルデンテが組み込まれているとしか思えないくらいのアルデンテ。

 そして、ピザ。

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 写真で見ると冷凍食品の安っぽいピザにしか見えませんが、トマトソースとオリーブオイルとチーズの味がえらいことになっています。
 なんでこんなことが起こるのか意味不明なくらい旨い。

 そこら中のピザ屋に、こんな風に

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 適当に並べられて2ユーロくらいで売られているピザでも旨い。冷めたピザでも旨い。
 とにかくイタリア、すげえ。

 ただ、最近日本でも旨いイタリアンが増えてきたからか(ってか私がそういう店に行くようになったからか)、最初にイタリアに行ったときのような革命的な旨さは感じなくなってきてますが。慣れって恐い。

 続いて、アイルランド。

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 名物の鮭のチャウダー。
 鮭の塩味とクリームソースのバランスが最強。
 チャウダーだけでもボリュームたっぷり(高カロリー)なので、メインディッシュが食えなくなるのが弱点。
 ちなみに、ビーフシチューも旨かった。寒い国だけあって、シチューが旨いんだな、きっと。

 ポルトガル
 カステラとかマドレーヌとかのお菓子は、火縄銃と共にポルトガルから渡ってきたようです。

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 カフェでこういうお菓子とコーヒーが2ユーロで頼めるのが嬉しい。爽やかな朝食なわけです。
 ポルトガルは海産物が豊富なため、名物の料理は、魚のリゾット。

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 スープがドロドロになるくらいまで、海産物の出汁が出まくっていて、うめえ!
 初手から鍋の締めの雑炊を食うような贅沢。

 ちなみに、スーパーにも魚介類が豊富です。

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 スペイン!!!!!!
 パエリヤ!!!!!

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 もう、いうことがありません。魚介類を煮込ませたらこいつらに勝てる奴はいない!ってくらい旨い!下の方の焦げ目とかが香ばしくてさらに・・・もう、腹が減ってきた。

 そして、タパス。

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 いろんな食べ物をパンの上にのっけて、一口で食らうというスタイルなのですが、発想が日本の寿司と一緒だよなあ。
 バーのカウンターに座って、適当に目についたモノを食いながらサングリアを飲むのが至福です。

 関係ないけど、クリスマスなのでケーキを買おうと思ってスーパーを回るも全然見つからない。やっと見つかった!と思ったら、エビが乗ってた。

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 スペイン人はクリスマスにケーキを食わないのだろうか・・ちゅか、クリスマスケーキ文化ってワールドワイドなの?

  関係ないけど、スペインは麺を柔らかく茹でる国らしく、スパゲティから日本料理屋Oishiiのラーメンまでゆるゆるで美味しくない。パエリアは米を堅めに炊いているのになあ・・・。

 そして、最期はフランス。
 駅前にあったレストラン。

 パイの中に入ったスープうめー!

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 ビーフシチューのビーフが液体かと思うくらいやわらけー!

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 そして、元が何か分からないくらいドロドロのソースがかかった、肉、うめー!

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 ドロドロ系の食べ物はやっぱ、フランス!
 パリに滞在したのは、20時間くらいなのですが、このレストランに2回も行きました。

 そんなわけで、ヨーロッパの飯は、多種多様で最高なわけです。

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さて、3週間強に渡るヨーロッパ破綻国めぐりも最終日。
 
当時、大雪の影響で大混乱に陥っていたパリ、シャルルドゴール空港からの大韓航空に乗るために立ち寄ったパリ。
 午後6時頃のフライトのため、朝から気合いを入れて歩けばおフランス観光は問題なし!と、いうことで、ノートルダム→ルーブル→コンコルド広場→シャンゼリゼ通り→凱旋門→エッフェル塔という、典型的なパリ観光地めぐりを、しっかり事前にメトロの地図まで調べて回ってみました。

 その中でも圧倒的だったのが、ルーブル美術館。

 このためだけにパリに来てもいいんじゃないかってくらいの凄さです。

 ダビンチコード的にすげえ重要建造物であるピラミッド。

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 これは、ルーブルの中から午前10時頃とった写真ですが、大変な行列が出来ています。
 ちなみに、地下はこんな風になっていて、

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 地下鉄駅と直結。
 午前9時の開館前に行くとすんなり入れるので、ムリをしてでも朝一で行くことをおすすめします。

 中に入ると、かの有名なサモトラケのニケだー!

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 ミロのビーナスだー!

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 ちゅか、もう、美術館の建物自体が美術品じゃね?

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 というくらい、どこを観てもありあまるゴージャス。
 さすが、世界一の美術館と圧倒されるわけです。

 こんなふうに、ミーハー的にはしゃいでしまうものがゴロゴロと転がっているわけですが、それぞれの美術品はガラスなどで守られることもなく、普通に壁にはってあり、写真も撮り放題。
 別に客のレベルが高いわけでもなく、こんな風な

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 ど素人の巣窟。
 このおおらかさが大物の貫禄というモノなのでしょうか?実際、世界じゅうどこに行っても、たいしたことない美術館ほど写真撮影にうるさいんだよな。特に、今破壊されている、カイロの倉庫みたいな博物館。

 ただし、一個だけ厳重に警備されているのが、モナリザ

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 変なアメリカ人の考古学者が夜中に潜入して盗んでいったからでしょうか?

 この様な絵画や彫刻だけではなく、歴史的な遺産もこの美術館にはたくさんあります。
 例えば、エジプトのバカな神様、ベス。

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 この様な突起物が折れずに残っているのを、カイロやルクソールの美術館で観たことがありません。

 ルクソールの美術館で観た、比較的綺麗な像でもこんな感じ。

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 ルーブルのコレみたいな、

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 宝石がきちんと残っているものがこの世に現存していたとは・・。

 本家のエジプトよりも保存状態のいい物がルーブルにある理由。
 まずは、金でしょう。

 貧乏なエジからバンバン買い上げる事によって、ルーブルには素晴らしい美術品が集まる。そして、素晴らしい美術品を求めて世界中から人が集まり入場料を落としていく。その金でさらなる美術品が。。

 こうやって言うと、世界中の搾取の問題になってくるわけですが、いいこともあります。金のあるルーブルに置いておくことで、最高の保存状態を保つことができ、さらに世界最高峰の技術で修復がされるのです。

 ルーブルに飾られている壁画と、

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 ルクソールの美術館に飾られている壁画

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  を見れば一目瞭然。
 美術品にとっても、この方が幸せなのか。。トイ・ストーリー2のプロスペクターじいさんと同じ苦悩を抱えてしまいます。

 現実問題、カイロ博物館にあったら、今回の暴動でバンバカ破壊されていただろうし・・・。

 3時間早足で回っても半分くらいしか観れなかったという恐るべき規模のルーブル。
 そこからしばらく歩くと、コンコルド広場があります。

 そこにそびえ立つ見事なオベリスク。

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 これは、エジプトから強奪(フランス的にはプレゼントされた)してきたもの。
 ルクソール神殿神殿には、もう一本と、へし折られた台座が悲しそうにたたずんでいます。

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 ただ、ルクソールのオベリスクが、ぼろぼろの汚い柱と化しているのをみると、

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パリに来て綺麗に塗装された方が良かったのかな・・・という気もしなくはない。

 物事の善悪なんて一意に決められるものではないし、人ではないモノの感情なんて考えても仕方がないわけですが、やはり釈然としないものが残るルーブル美術館なわけです。

 とりあえず、シャンゼリゼ通りでは、ファラオが寒そうにしてました・・。

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(2010/06/23)
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歩いていて一番楽しくなる街は、バルセロナである。

先日、Facebookのアプリで、行ったことのある都市を適当にマークた結果、

Travel Map
I've been to 207 cities in 48 countries
Tatsuo is an explorer that:
seeks out new experiences
will sleep naked in the jungle
laughs in the face of danger
Travel cred: super high
I rank in the top...
0.1% most cities visited - San Marino
0.3% most cities visited - Paraguay
0.3% most cities visited - Japan


207都市48ヶ国に行ったことがあるらしい私が出した結論がコレです。

とにかく、変なゲージュツ品があちこちにある。
そんなスペインのあれこれをお蔵出しです。

まず、ピカソのゲルニカ

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があることで有名な、ソフィア王妃芸術センター

巨大な赤ちゃんの顔がお出迎えです。

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有名な絵画などがたくさんあるのは勿論なのですが、上の方の企画展にはこんなものがあります。

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海洋堂作、ダビデ像(彩色済み)

しかも、2体。

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冷静に考えるとダビデ像じゃない気もしますが、問題はそこではなく、ポスターカラーでのっぺりと色を塗るとこんなにも間抜けになるということです。

そのすぐ側には、社会派の展示物があります。

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911を報じた世界中の新聞の1面。
世界最大部数を誇るはずの読売新聞をはじめとする日本の新聞は一切展示されていませんが、一通り回ると、あのときの衝撃が蘇ります。(もりぞおさんは、911の朝にサンフランシスコ空港にいました)

個人的に一番感銘を受けたのは、コレ。

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こりゃ、戦争だよ。
でも、戦争をあちこちで起こしているブッシュが「これは、戦争だ」と言っていることが、戦争とそれを起こす人間のリアルな状況を明らかにしているわけです。

要するに、自国が攻め込む戦争は、Goサインを出す人にとってすら、他人事だというわけです。
自分が攻め込まれてはじめて、戦争に気付く。

さて、そんなシリアスな事を言っていると、今度は美しい芸術。

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トイ・ストーリーをはじめとする、いろんな人形に光を当てて美しい影を作る作品。
ああ・・・心が洗われる。。。

この様な芸術センター以外にも素敵なものはたくさんあります。

マドリッドの中央駅の中は植物園だし

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地下鉄に乗っていると、いろんな人が乗り込んできて

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歌うたったり、楽器演奏したりしてチップをねだってくるし

自販機は超巨大だし

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ベンチでは変な動物が重たそうにしてるし

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かわいいドンキホーテはいるし

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象は逆立ちしてるし

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お台場的な所のマスコットは下品極まりないし

写真

建物はぐにゃぐにゃだし。

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とにかく、バラエティに富んだ素晴らしさ。

そして、その元締めがピカソ。
バルセロナにはピカソ博物館があるのですが、やはり市内にあるスペイン村(その存在自体が謎だ)の中には、ピカソが作った陶器とかが普通に並んでいてびびります。

そして、その中のお土産物屋がイカすわけです。

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やべえなあ。買ってくれば良かったなあ。

そして、一番後悔しているのが、コレ。

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スペインのゆるキャラ第二号 ピカソ君。

あらゆる角度のゲージュツだけでなく、日本の土着文化にまで精通しているスペイン、最強!
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120年以上建築し続けている建物 サグラダ・ファミリア 内側は美しく、裏側はスペインらしいズンドコの嵐

スペイン・バルセロナ最強の観光名所が、サグラダ・ファミリア教会。

バルセロナ市のシンボルであり、建築家ガウディの未完のライフワークであり、死語も建造が続けられ、永久に完成されることはないと言われている恐るべき建築物です。

2007年にバルセロナに行ったときに観たサグラダ・ファミリアの中はただの工事現場でした。

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バルセロナの曲線的な建物



金払って工事現場見るって、どーよ?
と、思っていましたが、その工事の進捗のなさから、スペイン人をバカにして、こんなんだから失業率が20%超えるんだよ、バーカ。みたいなことを言えればいいやと思って、地下鉄サグラダ・ファミリア駅に向かいました。

駅前にそびえ立つ巨大な教会。

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その中に一歩足を踏み入れると、そこは美しすぎる教会でした。

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主に、ヨーロッパや南米で有名なモノから無名のモノまで、数限りなく見てきた教会。
しかし、このサグラダ・ファミリアの美しさは、そのどれとも違うものです。

厳かではなく、カラフルなステンドグラス

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同じくカラフルでありながら上品さを残している柱

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そして、狂ったように作り込まれている彫刻。

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教会だということを思い出させてくれる、神々しい光

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そのどれをとってもオリジナリティにあふれており、世界でひとつだけの教会というにふさわしい、素晴らしい教会です。

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ぐるりと回った動画をみると、そのでかさと美しさを感じられるかもしれません。



なぜ、こんなにまでサグラダ・ファミリア教会の建造が進んだのか?
調べてみると、大変興味深いことがたくさん出てきました。

この、サグラダ・ファミリア。駅から徒歩1分の大変便利なところにあるわけですが、この地下鉄だけではなく、特急用の線路もこの真下を通っています。

バルセロナ市が、この特急の線路を引こうとしたとき、一部の市民たちは、「我々のシンボル、サグラダ・ファミリアの下に地下鉄を引くなんてとんでもない!地盤沈下したらどうするんだ!」ということで、大反対運動を起こしたようです。

バルセロナ市がこの反対運動に対して回答するために、過去の書類を調べてみて分かったのは、
「サグラダ・ファミリアは、市に建築許可を得ていない違法建築だった」
ということでした。

1882年に着工して、120年以上も違法建築を作り続けていたとは・・・。そのあまりの法律の軽さにめまいを覚えます。

結局、サグラダ・ファミリア特別法を作って建築は認められ、地盤強化対策をしてトンネルは掘られたようです。

なぜ、サグラダ・ファミリアは特別なのか。なぜそんな工事が出来たのか。そして、なぜ、こんなに劇的に工事が進んだのか。

その一番現実的な答えは、です。

2000年代に入り、サグラダファミリアは年間200万人以上の観光客を集めるようになり、スペインで一番観光客が集まるスポットとなりました。
同時に、スペインの土地バブルにより、寄付金の額も大きく増え、

こんなに金を生む建物を違法建築にしちゃ、あかん!
地下トンネルなんて、金突っ込んで補強工事すればええんや!
ついでに、人も大量に突っ込んでガンガン工事させてまえ!


と、金の力が全てを好転させてくれたわけです。

そんな有意義に使われる金をお伏せするために、私は追加料金を払ってエレベーターに乗って上の方にいくことにしました。

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こえええええ

なにせ、この教会は、こんな亀くんが支えているのです。

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ガンバレ、亀くん!

そして、この亀くんと仲良く売店に並んでいたのが、私がスペインで唯一買ったおみやげ、サグラダくんです。

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まさか、こんなところでゆるキャラがくるとは・・。
あらゆるモノを無理矢理キャラクター化する才能は、日本人のみが持つ特殊技能ではなかったのか…。

そんなわけで、青空にはえる、美しい工事現場サグラダ・ファミリアと、サグラダくん。

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金銭的にヤバイ状況になりつつあるスペイン政府は、このペースで完成に向かって勧めていくことが出来るのでしょうか?

完成予定は、2026年。
それでも、あと15年以上…。

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夜行列車を降りるとそこは、洗練された都会でした。

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リスボンからマドリッドまで、夜行列車で12時間。
マドリッドに降り立ったのは12月23日(天皇誕生日)。

この旅行中、ヨーロッパ各地で50回くらいWham!のLast Xmasを聴いたのでそろそろだとは思っていましたが、街はすっかりクリスマスです。

マドリッドの中心部、グランビア通りには巨大な青いクリスマスツリー。

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ついでに、青い光を発しながら走る、謎の2階建てバス。

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スペインの街並みは、美しく、そして他の国とちょっと違っていて素敵です。

それぞれの通りごとに違った形のイルミネーションが施してあり、

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こんな奇抜で、美しい通りなんかがあちこちにあるわけです。

日本でも、表参道などに大規模なイルミネーションがありますが、スペインのように街全体が統一感を持って、それでいて通りごとに個性を出してというような、ダイナミックかつ繊細なイルミネーションは見たことがありません。

まさに、洗練された都会。

市民が集う広場は、UFOが大量発生した様な賑やかさで、

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独立広場は、重厚な威厳を携えています。

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こんな街なので、日本食レストランの名前も「YAKUZA」なんて酷いモノではなく、広告も洗練されています。

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そんな、素晴らしすぎるマドリッドの街に似つかわしくない広告を発見しました。

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ピンクの外観。
明らかにろくでもない食い方(しかも浴衣)でラーメン食っているガキ。
そして、Oishiiの文字。

なんなのだ・・・これは・・・。

私は、世界一周中、特に南米では飯が基本不味かったので、日本食レストランを見つけるとたまにに入店していました。
しかし、ヨーロッパでは行く国行く国それぞれに個性的かつ感動的に飯が旨いため、日本食の事なんてすっかり忘れていました。

割高で、日本で食うより不味いモノを食べても仕方がない・・・のですが、さすがにこの奇妙なインパクトを携えた広告を観ると、行ってみたくなってしまいます。
泊まっているホテルから徒歩2分だし。

店内に入って驚いたのは、お洒落なこと。

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白がベースの店内に、オレンジ色の文字。
まるで、mixiのデフォルトの色のような内装です。(ちなみに、mixiはその暖色的なデザインによって、女性ユーザーを引き込んだと言われています)

Sushi and Ramen Restrantであり、ラーメンを注文して、待っている間に寿司をつまむのスタイル。

が、この店の雰囲気をお洒落かつ近未来的にしているのは、寿司が回っているところ。
日本伝統の回転寿司に必須である、ベルトコンベアがないのです。



回っている動画を見ると分かるとおり、白い廊下を音もなく滑っていく寿司たちの姿はエレガント。
なにがどうなっているのだ?

って、タネを明かせば簡単で、鉄のついた皿を下から磁石でくっつけて動かしているだけなんですけどね。皿を取るときちょっと力を入れなきゃ取れないのが玉にキズ。

お値段は、ラーメンが8ユーロくらい、寿司が1皿1-5ユーロくらいとちょいお高め。
お味は、柔らかい麺好きの国民性(スパゲティも柔らかかった)ゆえか、やわやわの麺がちょっとアレですがスープは普通に旨い。寿司もまあ、普通に旨い。

そして、店内には日本人はほとんどおらず、スペイン人を中心に、いろんな国の人が器用に(ところにより不器用に)箸を使いながら、楽しくラーメン&寿司パーティーしてました。

海外の日本レストランは、日本のエキゾチックさを全面に押し出していることが多く、ゲイシャ、キモノ、ニンジャ、フジヤマなどなど、漫画に書いてある日本全開の、謎の状況になっていることが多いのですが、スペイン人が料理すると、日本にある回転寿司よりも洗練されてしまうわけです。

スペイン人、恐るべし。
ただし、失業率は日本の4倍の20%。
やっぱり、スペイン人、恐るべし。



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