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前回の記事では、この本

エコノミスト増刊 よくわかる財政赤字 2010年 10/11号 [雑誌]エコノミスト増刊 よくわかる財政赤字 2010年 10/11号 [雑誌]
(2010/09/27)
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の内容を踏まえて、日本の財政状況を考えてみました。

日本国は借金をたくさん抱えていること。その借金は日本の金融機関経由で日本国民から借りていること。このペースで行くと、あと7年くらいで日本人の金融資産だけでは足りなくなってしまうことを説明したわけです。

さて、今回は日本国が借金を返せないとどうなるのかを考えてみましょう。
最近経済危機になった国を考えると2段階あると考えられます。

経済破綻
 国債を買ってくれる人が少なくなると、国債の利率が大きく上がります。(高い利率をつけないと買ってくれなくなるわけです)
 国債の利率が高くなると、国が払わなくてはならない利息の額が大きくなりさらに国債を発行しなくてはならなくなります。そうするとさらに利率が上がり・・・という状態になると、それにストップをかけるため、IMF(国際通貨基金)がお金を貸してくれます。

ただし、IMFも慈善事業でやってるわけではないので(半分は慈善事業ですが。。)金を貸したあと、強烈な内政干渉をして、借金が返せるように体質改善を促します。

例えば、公務員の数を大幅に減少させる。例えば、増税させる。
IMFが内政干渉することにより、国の支出を減らしたり、収入を増やしたりするわけです。

この状態になったのは、1997年の韓国や、現在のギリシャなど。

1997年の韓国では、財閥が解体され、銀行が海外資本を受け入れるよう法律を変え、海外の資本家がバンバン韓国企業を買えるようにされました。

2010年のギリシャでは、付加価値税の19%→23%くらいの増税、公務員給与の3割カット、年金の受給年齢の引き上げ、年金支給額の30%カットなどを行い、政府の支出を3年間でGDPの1割程度カットするようです。

日本で言うと、3年間で20兆円ほど国家予算を減らす感じです。

また、この状態になったら通貨は大幅に下落しますので、国民の資産は大きく減少します。
ギリシャは統一通貨ユーロなので、あまり下落しませんでしたが、韓国ウォンはこの時50%以上、下落しています。
日本で言うと1ドル200円くらいになる感じです。

公務員のクビを沢山きれば、沢山の失業者と引き換えに国の支出は減ります。
税金を上げれば、国民の支出増加と引き換えに国の収入は増えます。
社会保障を減らせば、国民の個人負担の増加と引き換えに国の支出は減ります。
通貨安が起これば、国民の個人資産の目減りと同時に、国の借金の(外貨建てで考えた場合の)総額は減ります。

この様に、国民の負担と引き換えに、国が借金を返せるような体質にするための施策が取られるわけです。

にも関わらず改善が成されないと、デフォルトという状態になります。
国債を買っていた人に、「ゴメン、返せない!」とお手上げをして、債権を棒引きしてもらう状態です。
企業で言うと、JALや武富士のような状態。
株価がほぼゼロになって上場廃止となるように、日本国債の価値が暴落し、同時に日本円がものすごく安くなり、インフレが起こります。

1990年くらいのアルゼンチンや、1995年くらいのブラジルの状態。
ちなみに、アルゼンチンは年間5000%インフレ、ブラジルは年間2500%のインフレが起こりました。
正月に100円だった熱い缶コーヒーが、年末には2500-5000円になるようなもん。
今まで貯めた貯金は破竹の勢いで無価値になります。

では、いつこの様な事になるのか考えてみましょう。
前回お話ししたように、日本国の借金が日本の金融機関が買える量を超えてしまうのは、今のままで行けば約7年後のようです。

ただ、この状態になっても(間接的に)日銀がお金を刷って国債を買うということが出来るので、すぐに破綻するわけではありません。
じりじりと国債の値段が下がり、利率が上がり、円安が進み。。。

韓国の場合は、この様な経済が不安定な状態のときにヘッジファンドがウォンを空売りすることがきっかけで、ウォンの価値が暴落しました。
ギリシャの場合は、国ぐるみで粉飾決算をしているのがばれたときにギリシャ国債がたたき売られ、利率が10%を超えました。

ちなみに、FXや先物をやっている人なら分かるとおり、国債も現物を持っていなくても空売りは簡単に出来ます。日本人が95%を保有している国債でも安全ではありません。

日本銀行が保有している国債が増え出したらファイナルカウントダウン。
何かのきっかけで、日本国債売りが起こり、国債の利率が上がる。
そうすると、政府が抱えている国債の利率が上がり、政府が支払わなくてはならない利息の額が上がる。それを払うために国債の発行額が上がり・・・止まらなくなって、IMFの介入によって助けてもらうことになるわけです。

最期に、こうならないために、なったときどうするかというお話を。
こうならないために必要なのは、

1.数年間のうちに国の税収が大きく上がるか支出が大きく減ることで借金がこれ以上増えないようにする
2.国が経済成長して、少しくらい借金が増えても、国全体が大きくなるから関係ないって状態にする
のどちらかです。

さあて、どうするか?

国民としていっぱい税金を払うことを許容するか?年金や健康保険のレベルを落として支出を減らすか?公務員をバンバンクビにして支出を減らすか?起業して日本のGDPが爆上げするくらいの収益を得るか?

日本国民がどの方向で行くか意見をまとめて、リーダーがそれを率いて実行しなくてはならないでしょう。

出来るかなあ・・・できるといいなあ・・・。
と、思いながらも、私は貯金がほぼ無価値になったり、税金がバカ高い国に住むのはまっぴらごめんなので、日本以外で暮らしていくための準備をすることにしています。

日に日に雨の量が減っていって、自分の村が砂漠になろうとしているときに出来ることは、神になって雨を降らせるか、ラクダになって砂漠でも暮らせるようになるか、バスに乗って別の街に引っ越すかです。

そして、韓国を見れば分かるように、一度破綻を経験したあと、国は大きく変わる可能性があります。

良くも悪くも海外の企業がたくさん入ってきて、海外で仕事をすることになります。
多くの失業者があふれる中、それでも必死に仕事を考え、新しい稼ぎ方を考える人が出てきます。
そして、少ないながらも出てきた稼げる人たちが、国の経済を支えていくのです。

元々技術力はありながら、日本以外の国の人が喜ぶ物とちょっとずれた物しか作れていない現状。その原因が多くの国民が外国に対して恐れと嫌悪を抱いていることです。

また、元々キャッシュをたくさん持っていながら、いつの間にか借金まみれになってしまった現状。その原因が多くの役人や天下り先の役員が税金を無駄な物と自分たちの給料に使っていることです。

経済危機により、強制的に外国に目をむけざるをえなくなり、役人をはじめとした既得権益層がぶっ飛ばされた後の日本は、重い亀の甲羅を脱いだ孫悟空です。

私は、その時の日本の再出発に貢献できるよう、しっかり力と金を蓄えながら、楽しく生活していこうと思うわけです。

とりあえず必要なのは、バスに乗った向こうの街の、「地球の歩き方」を読んでおくこと。


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日本の経済状況はちょっとやばいみたいです。

本屋に行けば、「ニッポン、デフォルト!」的な本が並び、
twitterをのぞけば、「もうすぐドルは紙くずに!原油は200ドル、金は2000ドルに!」的なツイートが目に付きます。

紙くずになった100ドル札2枚で原油を1バレル(約160リットル)も買えるのなら安い気もするし、そもそもドルが紙くずになろうと原油が安くなろうと、日本経済には直接は関係がありません。

そんな感じで、世の中にあふれている情報は玉石混合。何を信じていいかよくわかんなーい。まあ、なんとかなるんじゃね?ってのが多くの日本人(および先進国の人々)の感覚だと思います。

そんな状況から一歩踏み出すためには、とにかく沢山の方向から分析した情報を集めて、自分で判断する能力を身につけるしかありません。

と、いうわけで、その一環として読んでみたのがこの本です。

エコノミスト増刊 よくわかる財政赤字 2010年 10/11号 [雑誌]エコノミスト増刊 よくわかる財政赤字 2010年 10/11号 [雑誌]
(2010/09/27)
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週刊エコノミストの増刊である本書ですが、まず、表紙が真っ赤です。
中国大嫌いなネトウヨの人とかは、この表紙だけで、闘牛の牛の様に大興奮してしまいそうです。(ちなみに、牛の目は白黒しか認識出来ないので、スペインの闘牛場ではピンクのマントとかも使われています

この本の構成は、沢山の識者が日本やその他の国の経済状況について、具体的な数字を出して解説している記事が並んでいます。

たぶん、この文章を読んでいる皆さんが一番気になっているのが、日本の経済状況だと思うので、本項では、日本に関する部分をかいつまんでご紹介してみます。

まず、2009年度の日本国は、税金などで48兆円の稼ぎがあり、92兆円使いました。
収入より支出が多いので、足りない分は借金です。2009年度、国の借金である国債は44兆円増えました。

ここ数十年、こうやって毎年借金を繰り返しているため、現在貯った借金の額は900兆円です。

借金がある事は必ずしも悪いことではないのですが、「こいつ金貸しても返す気配ないぜ」とお金を貸す人が判断して、追加の借金が出来なくなると、大変なことになります。(どう大変になるかはこのあと)

そこで、借金の担保になる資産を見てみましょう。
私が100万円借金していても、1000万円で売れる株を持っていれば何の問題もないように、日本国も沢山の資産を持っていれば問題ないかもしれませんからね。

本書に出てくる資料によると、日本国の資産は3-400兆円くらいといわれています。
つまり、日本は900兆円借金があり、400兆円資産があるという状態になります。

これを他の国に比べてみると・・・やっぱりに悲惨な状況です。
もちろん、年収1000万の人の1万円と、年収300万の人の1万円の価値が大きく違う様に、大きい国なら沢山借金していても大丈夫ですから、絶対額だけで比べてはいけません。

と、いうわけで経済的な大きさを表すGDPという数値と「借金-資産」の比を比べてみると、先進国ワースト2位のイタリアをくだしてトップです。
日本が114%、イタリアが約100%です。(ちなみにアメリカは約55%、ドイツ約48%、ギリシャでさえ85%くらい。)

どうやら、日本の借金の量は大変多いようです。
ちなみに、この400兆円の資産に関しても、国道なんてもらっても何の役にも立たないし、国立大学とか運営費を考えたら毎年赤字を垂れ流すだけだから誰も欲しがらないしと、必ずしも売れるものばかりではありません。アメリカの国債も日本が全部売ったらアメリカがデフォルトしちゃうし。。

そう考えると、状況はかなり問題があるみたいです。

さて、では日本はなぜこんな危機的になるまで借金を重ねられたのか。誰か止めなかったのかという問題に移ります。

日本の借金である国債を持っているのはほとんど(95%)が日本の金融機関です。
ゆうちょ銀行とか、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行がせっせと国債を買って(日本国に金を貸して)いるわけです。
ちなみに、銀行が持っている金ってのは多くが日本国民が銀行に預けている金なので、国民が銀行経由でお金を貸していることになります。

しかし、なんで外国の金融機関や国は日本の国債を買ってくれないんでしょう?
答えは、金利が安いからです。

年利1.5%しか増えない国債なんてだれも欲しがりません。(ブラジル国債なら10%以上も利息がもらえます)

誰も欲しがらない国債を何で日本の金融機関は買うのか?
答えは、日本の金利が安いからです。

国債を買って稼げる金利が1.5%であっても、日本国民は年利0.4%の一年定期預金という形でお金を預けて(貸して)くれます。

銀行は国債を買っているだけで、毎年1.5%-0.4%=1.1%のお金を稼ぐ事が出来るわけです。
おいしいですね。

つまり、日本国が膨大な額の借金を出来たのは、日本国民という大変おいしいお客さんを沢山もっているからなのです。

そんなわけで、900兆円にも膨れ上がってしまった日本国の借金。
こんな沢山の借金を抱えた国はこれから生き残っていけるのでしょうか?


先ほどお話ししたように、追加の借金が出来なくなると日本はたいへんなことになります。(どうたいへんになるかは、もうちょっと引っ張ります)
追加の借金が出来なるなるということは、誰もお金を貸さなくなるという状態です。

まず、日本の金融機関以外の人たちが金を貸すかの判断基準は、「将来の返済能力があるか」です。
日本国の年間の借金額は、右肩上がりです。大体10年で36%くらい増えています。

先ほど、経済的に大きな国なら借金が増えても大丈夫という話をしましたが、日本の実質GDPはここ10年で4%くらい成長しています。

これから、1年で4%くらいで経済成長する(界王拳10倍を使えば可能)か、毎年の借金の額が劇的に減少しないと日本の金融機関以外の人はお金を貸してくれそうもありません。

それでは、日本の金融機関のことを考えてみましょう。
日本の金融機関は、日本国民のお金を預かって国債を買っています。(もちろん日本国民以外が日本の金融機関にお金を預けてくれることも考えられますが、年利0.4%の定期預金を組んでくれる人は世界中探してもあんまりいません)

つまり、日本の金融機関が国債を買えるのは、日本国民の金融資産の額が精一杯ということになります。
本書によると、この額が大体1400兆円くらいなのですが、既に大量に国債を買っているし、日本国民も株や投資信託も買っているし住宅ローンで借金などもしているので、賞味のところ国債を買うのに使えるのは残り230兆円くらいのようです。

毎年2010年度の国債新規発行額34兆円ずつ借金を重ねていくと、大体7年後に日本の金融機関は貸せるお金を全て貸してしまうことになります。

ただし、日本国が日本円で借金をしているという状態ではある裏技が使えます。
「借金したぶん、日本銀行がお金を刷って支払う」

つまり、国債を発行するとき、日本銀行が同額だけ新たに1万円札を刷り、その金で国債を購入するのです。

証券会社で株を買って、その代金をその場で「100万円」と書いた紙切れで支払うのに非常によく似た行為であるため、現在は、国会の議決がないとこのようなことは出来ません。

実際これをやったら、市場は「これはやばい」と判断して、しかるべき処置を取りますので(処置の内容はまた来週!)、表立ってこれをやるのは難しいです。
現実的には、日本の金融機関経由でこっそり行なうでしょうが、日銀の資産に国債が異常に増えるため、そのうちばれます。
逆に言うと、日銀の資産に国債が増えてきたらいよいよヤバイという判断が出来ます。

そんなわけで、7年以内に、1年あたりの国の借金を大幅に減らすか、日本国が経済的に大きく成長しないと、日本国が借金を返せなくなるという状態が訪れそうです。

なんてことは、2000年くらいの小泉政権の頃から言われてたわけですが、その後の次々と変わる首相たちがなんの役にもたたずに事態は年々悪化していったためこの様な現状になっているわけです。

さて、長くなってしまったのでこの辺で前編は終わり。後編には、今後どのような事態になるかの予想と、我々はどうやって生きていけばいいかの見解をまとめてみようと思います。

10/31 日曜日更新予定!


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以前、このblogでご紹介したとおり、日本の格闘技界はちょっとピンチです。

中国の投資ファンドと提携したK-1に見る、2010年格闘技事情と日本の未来

K-1とDREAMというメジャー団体は、金がなくて中国のファンドから資金提供を受けている状態です。

ちなみに、日本の格闘技界は、いわゆるメジャーリーグに当たるところが、DREAMという団体。(昔はPRIDEだったのですが、そこはアメリカに買収された。。)

ここは、地上波テレビ中継されるし、会場もさいたまスーパーアリーナとかの大きな会場です。
しかし、格闘技の底辺は意外と広く、このメジャーリーグ以外に、もっと小さな独立リーグの様な団体がたくさんあります。

DEEP、修斗、パンクラス・・・その他、アマチュアに至るまでたくさん団体があり、それぞれが定期的に試合を行っているのです。
大体、これらの団体でチャンピオンになるとメジャーリーグに出場出来るというわけです。

メジャーリーグが経営ヤバイのに、それより小さい団体は・・・と思われながら、なんとかかんとか回を重ねて50回目の興業を迎えたのが、名古屋の風俗情報誌「シティヘブン」で財をなした男が主催する団体、DEEPです。

メジャーが儲らないのだから、当然小さいところが儲るはずもなく、運営資金は主催者・佐伯繁の持ち出し多額。

この人は、デブで無呼吸症候群のため異様ないびきをかいて寝るのですが、「佐伯さんが死んだら、日本の格闘技界が死ぬ」とまで言われている、偉人なのです。
なにせ、このリングがなければ、格闘技を続けられなかった人がたくさんいるのですから・・。

そんなDEEPの50回大会が行われるのは、東京ドームの側にある2000人規模の豪華な会場、JCBホール。
昔、DEEPに出場していて、今はメジャーで戦っている選手が大挙参戦。

と、いうわけで、チケットは完売!
前日に、メインイベンターの菊野選手がtwitterで「チケット余ってませんか・・」と問いかけるくらいの大人気でした。

初めて行ったJCBホールは、3階まである豪華会場。

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キラキラと光る照明と、でかいスピーカーからの大音響、そして巨大スクリーン。
思ったよりもリングが近く、大変見やすい会場でした。

試合も、第一試合から、北斗の拳のザコの様な赤モヒカンが、スプラッター映画のように顔面血だらけになっています。

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格闘技ってのは、難しいところが二点あります。

・全ての試合が必ずしも面白くなるとは限らない
・試合の面白さを堪能するのに技術的な前提知識が必要

それゆえに、テレビで放送するときには、分かりやすくするために、ボブサップとかチェホンマンみたいな、バカでかくて見るからに凄そうなのを出していました。
それが、テレビに出ている総合格闘技のレベル低下をもたらしたわけです。

しかし、今日会場に集まった2000人以上の物好きは大方格闘技マニア。
技術的な前提知識全開の人々ばかりです。

そして、DEEPという小さな団体が50回を迎えるという事を楽しもうというマインドにあふれまくっている人々なので、試合がつまらなそうになっても、客席から積極的に場を盛り上げようとするわけです。

その客席の様子は、まるでアメリカのメジャーリーグベースボールの会場のようでした。
観客の一人一人が自分で観た者を、自分の感覚で楽しみ、それが会場のテンションを上げる。
誰かに指揮されるのではなく、一人一人の自発的な熱で熱くなる舞台。

非常に心地のいい空間です。

試合後、勝った選手はリング状でマイクを持ち、口々にこのDEEPというイベントに感謝します。

「僕は、このリングがなければ、格闘技を続けられなかった。佐伯さん、ありがとう」
 大きくなった息子が父親に感謝するような、感動的な図式。

 でも、みな口々に
「これから、もっと大きい舞台に出られるように頑張ります!」

 せっかく大きな舞台で客を呼べるようになった子供たちは、父親に金を落とすことなく巣立っていく・・・。お父さんは辛いね。。。

 ついでに、休憩時間に勝手にリサイタルを開いて観客から「帰れ」コールを食らう当たりも、やっぱり男は辛いよ。。

 しかし、格闘技なんてもんは、古来から金持ちの道楽みたいなもんだから、これでいいのだ。
 佐伯さんは、お金では買えない何かを買ったのだ。プライスレス!

 と、4時間以上格闘技を見続けたために途中で何が何だか分からなくなった文章でしたが、とにかく幸せに浸ることが出来た大会だったわけです。
 この多幸感は、会場ならではのもの。

 海外旅行もそうですが、会場に行って五感で感じるのはやっぱり楽しい!
 
 これから寒くなりますが、書を捨てて街にでるのが、お勧めです!


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「俺なんて所詮、社会の歯車だからなあ・・・」

 昭和の日本のお父さんたちの口癖であったこの言葉。でも、今考えると贅沢な言葉でもあります。
 なぜなら、歯車ってことは社会と固定されており、基本的にはその場でくるくる回っていれば捨てられるわけではないんですから。

 それに引き換え21世紀の日本のお父さんたちは、要らなくなったら、別の部門とか子会社とかに集められ、ほとぼりの冷めた頃にフォルダごと削除される、「消耗品」状態。

 そんな、「社会の消耗品」を自称する奴らがやってきた!

 エクスペンダルブルズ!

expendables_main.jpg


 この筋肉バカたちは、自らをエクスペンダブルズ(消耗品たち)と呼び、CIAとかに頼まれて特殊任務(主に悪い奴らをぶっ殺すこと)を行なう傭兵軍団です。

 いつ死ぬか分からない、危険な任務に身をおいているといえばカッコいいのですが、エクスペンダブルズを演じている俳優を観ると、それだけではないような気もしてきます。

 シルベスタ・スタローン、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、ミッキー・ローク、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェエネッガー・・

 出演者たちは、80-90年代に活躍した筋肉スターたち。
 ファンが望むがままにステロイドを打って筋肉を増強し、
 ファンが望むがままに映画の中でどっかんどっかんいろんなものをぶっ壊し、
 自分が望むがままに酒やドラッグに溺れ・・

 すっかり消耗して社会の不用品となってしまった奴らの集まりでもあります。

 んー。ちょっと悲しい・・・。

 しかし、映画はそんな悲しさを微塵も感じさせない、バカ大爆発っぷりを魅せてくれます。

 悪い独裁者が支配している某国に乗りこんで行って、悪の総大将をぶっ殺してくるのがミッション。(ちなみに、ミッションを依頼するのはブルース・ウィリス)
 
 偵察に行っただけなのに、いろんなものをバンバカ爆破してくるスタローン。
 偵察の結果、「こらあかん」ってなったのに、そこで仲良くなった娘を助けるために、再度乗りこむことを決意するスタローン。

「なにか、戦略はあるのか?」
「ない」

 命知らずのバカっぷりが素晴らしい。
 そして、男たちの友情ってことで、全員がこれについていくあたり、少年ジャンプに通じる、全世界の男の子の憧れ。友情パワー大爆発です。

 友情パワーが爆発したあとは、悪者が住む国に乗りこんで、片っ端から爆破していきます。

 敵がどんなに弾を撃っても主人公には当たらないの法則。
 主人公が弾を撃つと、的確に敵をとらえるの法則。
 建物をバンバカ爆破しているのに、味方は一切巻き込まれないの法則。

 これに、特別ゲストの、総合格闘家ランディ・クートゥアのグラウンドムーブ、プロレスラーのスティーブ・オースティンのプロレス技、ジェット・リーのカンフーアクションまで入ってくるのだからおなか一杯!

 文句なしに、(頭を使わず)爽快な気分になってきます。

 なんか、いっそのこと爆撃機で国ごと丸焼きにしちゃったほうが早くね?ってくらい、悪の帝国を完膚なきまでにぶっ壊してくれるのです。

 ランボー4では、暴力がもたらす凄惨な戦場の様子と、暴力では何も解決しないという空しさを表現したスタローンですが、この映画では、暴力だけで全てがきれいさっぱり片付くのが素敵です。

 そして、ラストシーン。エクスペンダブルズは、全員頭の悪そうなでっかいハーレーのバイクに乗って、街に消えていく。んー、消耗品軍団、最高!!

 ちなみに、こういう消耗品俳優たちとは一線を隔した人生を送っている、アーノルド・シュワルツネッガーも、エクスペンダブルズのライバル軍団のリーダーとして登場してきます。

 CIAからの無茶な依頼に対して、「あ、俺たちは降りるわ」ってさっさと引き上げるところに、世渡り上手爆発!

 それを見送る、スタローンとブルース・ウィルスの会話

「あいつは、何をたくらんでるんだ?」
「大統領でも目指してるんじゃないか?」

 最高!



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「ゼン」と「サムライ」
 外国に行って、日本人の思想として最も語られているのがこの二つです。

「サムライ」の思想とは、主君のためなら己の命を投げ出すことを厭わないということであり、その最も象徴的な(クレイジーな)行動が、「ハラキリ」です。

 そんな、「ハラキリ」からスタートする映画が、この「13人の刺客」です。

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 役所広司、松方弘樹から、伊勢谷 友介まで、豪華俳優そろい踏みの時代劇映画。

 舞台は、江戸末期。
 太平の世となり、サムライの仕事はなくなり、威張ることだけがアイデンティティとなっている時代。
 そこに生まれたダークナイト。この映画のMVPでもある稲垣吾郎演じる将軍の弟を中心に話しが進みます。

 この男、まあ、とんでもなく悪い奴です。

 泊めてもらった家にいた女を、ガラクタをもてあそぶように拾って、レイプし、
 その女の旦那を、使い終わった割り箸をへし折る様に、刺殺する。

 自分にはむかった者は、皆殺し。いや、一人残った娘は手足をぶった切った上に下まで抜いたままもてあそぶ。

 そして、その行動を、薄ら笑いすら浮かべず、無表情で行なうのです。

 こえーーー。

 しかも、この行動、頭がおかしいからやっているわけではないのです。

「サムライ」は、主君に絶対服従であり、主君のためなら己の命を投げ出すことが信条。
 それゆえに、主君である自分は何をやっても許される。むしろ、自分がどんなに酷いことをしても、それに対して意義を唱えることは「サムライ」にとってハラキリの刑にあたる大犯罪。

「悪いことを咎めること」が「犯罪」であるという矛盾を理解した上で、その矛盾が起こっていることを楽しむがごとく、凶行を繰り返すこの男に、えもいえない恐怖を感じるわけです。

 この男が、幕府の要職に就こうとしている。
 こいつが、要職に就いたら、この世は終わりだ・・・。

 そのために、ゲリラ的に暗殺を行なうというプロジェクトが役所広司に課せられ、13人の刺客が、吾郎ちゃんに戦いを挑むわけです。

 サムライの戦いは一騎打ち・・・というわけでは全然なく、不意打ち、待ち伏せ、なんでもあり。
 300対13の無茶な戦いが延々と続く後半部分ですが、50分の長さを感じさせない大迫力です。

 あまりにも戦いが長すぎるため、敵も味方もボロボロになり、サムライの戦いというより、スラム街の喧嘩の様相を呈してくるのですが、これも、「戦いを忘れたサムライ」同士の戦いであると考えると、非常に納得感がある状況です。

 その中で、13人の刺客の中でも最年長。重鎮的役割の松方さんだけが、どんなにボロボロになっていても美しい姿勢と華麗な剣さばきを魅せてくれるのが、さすがの貫禄の違いを感じます。

 往年の時代劇俳優の最後の世代は、サムライの最後の時代を舞台に、その格の違いを魅せつけてくれる訳です。

 しかし、物語は「サムライ」的な時代の最後を語る話。
「サムライの矛盾点」の象徴である吾郎ちゃんとの戦いは、やはりサムライ的ではない戦いになっていきます。

 アメリカの金融機関は、短期的に金融資産を増やすのに最短距離の方法を取り、その結果金融崩壊を招きました。
 日本的経営は、長期的に正社員の生活を豊かにするのに最適の方法を取り、その結果正社員以外の生活の崩壊を招きました。

 この様に何かを突き詰めると、松方さんの殺陣の様な美しい技術ともなり得るし、吾郎ちゃんの様な狂った指導者による暴走にもなり得ます。

 これらのトップがみな、吾郎ちゃんのような確信犯なのかは分かりません。
 でも、今の世の中にも、ぶっ殺さなきゃ民が不幸せになるようなえらい人はたくさんいるような気がします。

 そんな奴を、往年のサムライから、地味に優秀なリーダー、ちゃらんぽらんな実力者、無口で孤高の天才、野生児など、個性豊かな「13人の刺客」がやっつけに行く話は、非常に燃えるストーリーです。

 ただ、13人のうち特別な人間は上記の5人くらいで、あとは結構普通の人。
 普通の人も立ち上がるくらいにならないと、時代は変わらないのかもしれません。

 ま、この映画の中でも、ほとんどの一般庶民は、全然立ち上がらないんですけどね。



 
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ハップル宇宙望遠鏡

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 スペースシャトルで宇宙まで持って行き、地球の周りをぐるぐる回りながら、遠い遠い宇宙の様子を観察するという壮大なプロジェクト。

 宇宙望遠鏡は大気の影響を受けないため、地球上の望遠鏡よりも、ずっと遠く遠くの銀河を、鮮明に映し出す事が出来る。
 その光景は、我々の想像のはるか彼方にあるほど、美しく、複雑で、不思議だ。

 そんな、宇宙望遠鏡の画像を、20m×28m(5階建てビルくらいの大きさ)のスクリーンに、3Dで描いてくれるのが、大阪の天保山にある、フルサイズIMAXシアターです。

 大阪駅から電車で30分弱、USJの近く、海遊館の隣にあるこの巨大映画館に、わざわざ東京から行ってきました。

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 とにかく、でかすぎるスクリーン。

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 広角LUMIXでも、ぜんぜんフレームに収まりません。
 ちなみに、写真は上映前のものです。これでも普通の映画と同じくらいの大きさなのですが、本編はこの3×3=9倍くらいの大きさの映像が映ります。

 そして、この映画館の前方に座ると、視界の全てはスクリーンとなり、あたかも宇宙空間に迷い込んでしまったような不思議な感覚にとらわれます。

 映画のあらすじは、修理が必要になったハップル宇宙望遠鏡を、スペースシャトルに乗って修理しに行くというドキュメンタリーです。

 中盤にある、スペースシャトル発射の迫力、クルーが宇宙遊泳をする様子、青い星をバックに浮かぶ宇宙望遠鏡の美しさ。それは、素晴らしい映像です。

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 しかし、その美しさは人間が作り出しているものであり、我々が何度もみているものです。
 それに対し、圧倒的な前半と後半のハップル宇宙望遠鏡からみたはるか彼方、宇宙の映像。

 例えば、とてつもなくクリアに映されている土星の映像。

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 極地に見える、すさまじい磁力を持った、幻想的なオーロラ。

 例えば、肉眼ではただの点にしか見えない、オリオン座の三連星。
 これを、宇宙望遠鏡で拡大して行くと、たくさんの銀河の集まりであり、

hs-2005-02-b-large_web.jpg

 生まれつつある星や、崩壊しつつある星など、観たことはもちろん、想像すらしたことのない映像が次々と現れるのです。

 圧倒的な美しさ。
 圧倒的な迫力。


 まず、そのすさまじい映像に圧倒されます。
 圧倒のあまり、脳みそが活動停止して、気を失いそうになるくらい。

 そして、こんなことが、想像すら届かない何万光年も彼方で実際に起こっているという事実。
 その事実に気づく事で、自分の頭の中にある世界が、ひとつ大きく広がったことを感じます。

 理屈を超えた映像の快感と、自分の頭の世界の垣根が一つ外れた快感。

 そのすごさを、自分の中にしっかり定着したいがために、1泊2日の大阪旅行で、2回もこの映画を観てしまいました。

 2010年10月現在、日本国内でフルサイズの3D IMAXシアターは、この大阪の一件だけです。
 私は、川崎のIMAXシアターにもThis is IT とアリスを観に行っていますが、完全にモノが違います。

 そして、このハップル3Dが上映されているのは10月末まで。

 大阪在住の人、大阪に行く予定のある人は、絶対に観に行ったほうがいいと思います。
 それ以外の土地に住んでいる人も、新幹線や飛行機を使ってでも行くべきであると、自信を持って推薦できます。

 ちなみに、私は、予告編が上映されていた、2010年11-12月に公開されているブルーオアシスを観るために大阪に再度行く事が決定しました。
 スキューバーダイバーとして、ダイビングするよりも大きく、近くに、大迫力で、海の生物を感じられるこの映画も、大変期待出来ます。

「アバター」以来、非常に注目を集めている3D IMAX。
 しかし、フルサイズのIMAXシアターで上映できる作品は限られており、巨大な施設であるが故に維持費も非常に高くつきます。

 東京の新宿や品川にあったものもすでに閉館し、唯一残っている大阪も、サントリーが大阪市に譲渡される2011年1月以降どうなるかは不透明です。

 しかし、こんなにすごいものが、多くの人に知られないままなくなってしまうのは本当にもったいない。
 
 運営的には、普通の商業映画(アバターとかトイストーリー)も上映出来る様に技術的に何とかしなくてはならないのかもしれないし、もっとたくさんの人が来てくれるように、テレビ局やら吉本興業やらUSJとタイアップする必要があるのかもしれません。
 そして、一市民として出来ることは、「なくなる前に、観ること。」そして、あわよくば「周りの人に宣伝すること」です。

 悪貨は良貨を駆逐するものであり、どんなに素晴らしいものでも放っておくと消えてなくなってしまう可能性があります。
 金銭的に費用がかかりすぎてしまうが故に、どんなに素晴らしい結果を出そうとも立ち消えになってしまうのは、宇宙船「はやぶさ」や、この「ハップル宇宙望遠鏡」そのものの姿です。

 それを存続させるのは、「このためなら税金を突っ込んでもいい」「これを観るためなら金を払う」という市民の声。

 そんなわけで、もりぞおさんは、この映画を大阪まで観に行くことを、強く強くお勧めします。

 
  
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今、検察に関する疑惑が高まっています。
そりゃ、捜査と起訴が両方できる検察特捜部が、証拠品を改ざんするという事が起こったら、検察なんか信じられるわけがありません。

なにせ、適当な罪をでっち上げられ、逮捕・監禁され、起訴されて裁判になり、改ざんされた証拠を元に裁かれ、罪を負わされそうになるってことが起こったわけなのですから、ぶっちゃけ、国民は誰でも刑務所にぶち込まれる可能性があるってことです。

そんな、強大な権力を持ちながら、内部は大変なことになっているのではないかと思えてしまう検察。

週刊朝日がこの検察について2009年3月から2010年4月までリポートした内容をまとめたのがこの本です。

暴走検察暴走検察
(2010/04/20)
上杉 隆週刊朝日取材班

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この本の内容を見ると、上記の「誰でも刑務所にぶち込まれる可能性」が現実のものなのだなという事が分かります。

例えば、村木さんの件。
この本に載っている、2009年2月12日掲載の記事には、
「偽の証明書を作成したのは、フロッピーディスクの記録によれば04年6月1日未明となっている。被告人が6月上旬に部下であった上村被告に証明書作成を指示した、という検察の主張は破綻している。」
という事が書いてあります。

この決定的矛盾は、皆さんご存知の通り、ファイルのアップデート日付の書き換えという姑息かつ単純な方法で覆そうとされていたわけです。

村木さんの手記にて

何度も繰り返されている様に、検察の調査方針は
「まず、検察が『この事件のシナリオ』を勝手に考えて、そのシナリオが成立するための証言と証拠を集める」という流れになっています。

仮説・検証型といえば聞こえはいいですが、『仮説が絶対に正しい』という前提の元に全てが進んでおり、何が何でも『シナリオが成立するため』の証言を取ろうと必死にがんばるわけです。

検察の問題点は上記の2点です。

まず、事件のシナリオを自分で考えること。
 これは、証拠の改ざんに伴って逮捕された大阪地検特捜の幹部たちが「検察が描いたストーリーに沿って逮捕された」と訴えているのだから、もう検事のDNAに刻まれた本能レベルになっていることが考えられます。

例えば、小沢一郎が先日強制起訴された罪状は、
 2004年に約4億円の土地を買ったことを、政治資金報告書には(登記した)2005年に買ったと記載した
 という内容です。小沢一郎が「単純な事務ミス」というのも納得できます。

 検察のシナリオでは、ここに記載された4億円が土建屋からの裏金で、贈収賄容疑ってのがあったわけですが、調べども調べども、この4億円は小沢一郎名義で銀行から借り入れされたもので、小沢の秘書も検察に有利な供述をしないために起訴をあきらめたわけです。

 同様に、ホリエモンの罪状も、
「有価証券報告書の利益に関する利益の記載漏れ」
 裏に脱税とか贈収賄があるというシナリオも、ホリエモンが真っ向勝負を挑んだため、思い通りに進まなかったようです。

 逆に言うと、徹底抗戦せずに、監禁による圧力で、検察のシナリオどおりの供述をしてしまった人がどれだけいるかを考えると、ぞっとします。

もう一つの問題点が調査の強引さ

「村木さんを160日以上も監禁する」
「石川議員の秘書を『証拠の返却があるから』と呼びつけ、そのまま監禁。保育園の迎えに関する連絡すらも拒否する。」
「子宮がんの手術後、放射線治療が必要な鈴木宗男議員の秘書を逮捕。(その後、がんにより死去)」

 もちろん、子育て中だから、病気だからという理由で容疑者から外すというのは問題です。
 しかし、上記の件では、客観的に見て重要な証人とは思えないが、弱そう(=本人または周りの人からの供述が取りやすそう)な人間を狙い撃ちしているわけです。

 この2点の状況を読んでいると、今回の証拠品の書き換えに関しても、さほどおどろくべきことではないと感じてしまうのが恐ろしいです。

 さらにいうと、マスコミはこの検察の書いたシナリオ通りの報道をする傾向があり、これが検察の暴走を加速している可能性があります。

 不起訴になれども、記者会見で説明しても、「政治と金」という抽象的な言葉で小沢一郎の疑惑をあおり、「金の亡者」という物語を語ってホリエモンを潰し、堕ちたエリート官僚というレッテルを貼って村木さんを刺す。

 今回の村木さんの報道も、ネットによるニュースの伝播がなければこれほど大々的に取り上げられたかあやしいところがあります。
 判決の内容を3面ベタ記事だけでこっそり報道して闇に葬っていたら、資料改ざんが発覚したのか・・・。

 今回の事件で分かったことは、検察がかなり怪しい機関であるということです。
 そして、その怪しい機関に関してはきちんとしたチェックを行う仕組みを作らなくてはなりません。

 イギリスの様に、被告に弁護士をつけ、録画・録音がある供述以外は証拠にならないという法律を作ることも大切でしょう。
http://news.goo.ne.jp/article/newsengw/life/newsengw-20090624-01.html

 報道も、「逮捕された」=「悪人」という構造を捨て、「逮捕」「起訴」の段階ではまだ無実であり、「判決」がでて初めて罪が問われるということを認め、それに沿った報道をする必要があると思います。

 そして、一般市民は、新聞テレビの報道から、ネットのニュース、週刊誌、ネット右翼のブログまで、たくさんの情報に触れながら、自分なりの真実を探す必要があります。

 何も知らずに、踊らされていると、いつか自分が被害者になるかもしれないというリスクを認識する。これだけでも、報道を見る目は変わってくるかもしれません。
 
暴走検察暴走検察
(2010/04/20)
上杉 隆週刊朝日取材班

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徹底抗戦徹底抗戦
(2009/03/05)
堀江 貴文

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「閉塞感」

 今、日本の現状を一言で例えると、一番多くの人が国にする言葉ではないでしょうか?

 国の中を見れば、老人が増えて子供が減って、小売売上高が減って失業率が増えて、国の債務残高が増えて年金の納付率が減っている。

 国の外を見れば、怖いアメリカ人とか、生意気な韓国人とか、野蛮な中国人とか、何者なのか想像もつかないインド人とかが、知らない言葉で襲い掛かってくる。

 しかし、そんな日本よりもさらに、閉塞感に苛まれまくっている世界が舞台の漫画があります。

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)
(2010/03/17)
諫山 創

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 この漫画の舞台では、身長15mもある巨人が無数に生息しています。
 この巨人は全裸で、知能は低く、人間を食べること以外の生態はよく分かっていません。
 たちの悪い事に、大砲で頭をふっ飛ばしても1分で再生するくらい生命力が強く、まだ核兵器やクラスター爆弾はもちろん、自動車すら持っていない人類はなすすべがありません。

 そこで、高さ50mを超える高い壁を作り、その中に街を作り、細々と暮らしているわけです。

 自分たちの作った壁の中でしか生活できない閉塞感。
 自分たちが弱いから外に出る事が出来ないと心の底から理解しているが故の閉塞感。


 そんな中で100年も暮らしていると、閉塞していることに疑問を感じなくなり、少数の変わり者以外は、壁の外に出てみようという気力すらなくしてしまいます。
 そこに、規格外のでかさの巨人が現れて、壁をぶっ壊すところから物語は始まります。

 経済知識がない人にとって、リーマンショックとか、サブプライムローン問題とか、経済のグローバル化とか、そういったものはまるでこの漫画の巨人の様に見えているのでしょう。

 なんだかよく分からないけど、自分たちを襲って、喰らい尽くす、恐怖の存在。

 そして、自分たちは無力であり、支配されている存在で、なすすべなく殺されるかもしれないという恐怖に襲われるのです。

 この漫画の中で、恐怖に立ち向かう人間がたくさん出てきます。
 圧倒的に脆弱でありながら、必死に考え、巨人の弱点を探し、出来る限りの技術を集めて装備を作り、訓練を重ねてそれを使いこなす。

 そうやって、鍛え抜かれた戦士たちは、壁の外に出て調査を行ない、壁の中に侵入してきた巨人と戦い・・・大半が巨人に喰らい尽くされます。

 強いものが弱いものを食べるだけの、シンプルな世界。

 そのシンプルさを、21世紀の日本で、思いっきり具現化したところに、この作者のセンスを感じます。

 その時、人類は何をするのか?どんな行動をとるのか?状況を打開できるのか?何をすべきなのか?

 現在、まだ2巻しか出ていないのですが、この時点でそのヒントが少し出ています。

 若い人間の感情と、知恵と、才能。
 これが、絶望的な状況を切り開く武器となりうる。

 物語の中で、巨人の正体はどんなものか、全く明らかになっていません。
 もしかしたら、単なる神の試練か気まぐれなのかもしれませんし、人類が自ら生み出してしまった悪魔なのかもしれません。

 エヴァンゲリオンの使徒のような「殲滅しなくてはならない敵」なのかもしれませんし、ヒックとドラゴンのドラゴンのような「いつか分かりあえる生物」なのかもしれません。

 しかし、なんだかよく分からないものに立ち向かわなくてはならない事は確かです。
 村上春樹の1Q84ではこのなんだかよく分からないものは、人間が自分たちで作り上げたシステムであり、それは人々の日常にすり込まれているものとして描かれていました。

 進撃の巨人では、これがそのまんま「巨人」という形で具現化し、有無を言わさず襲ってくるものとして描かれています。

 よくわかんないけど、自分たちでは絶対勝てなさそうなものに、どうやって挑んで行けばいいのか?

 いろいろな困難を背負って生きている2010年の日本人。
 そんな中、リアルタイムで続きを読んでいきたい作品です。

 そして、この連載が終わるころ、日本はどうなっているのでしょうか?

 なすすべなく巨人に食い荒らされて、もっと小さな壁の中で暮らしているようなことがないように、現実を直視しながら生きていきたいと思います。

進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)
(2010/03/17)
諫山 創

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進撃の巨人(2) (少年マガジンコミックス)進撃の巨人(2) (少年マガジンコミックス)
(2010/07/16)
諫山 創

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 オーストラリア編最終回は、まいどおなじみ、バカコレクションです。
 ノー天気で雑な国に、バカグッズは多数存在しているのですが、コアラみたいな雑で適当な動物が住んでいるこの国は、当然バカな物だらけです。

 コレとか。

AUS030.jpg 

 また、毎度おなじみの顔出し看板。
 これは、鳥類に人間の顔を当てはめるのもどうかと思うけど、まあ普通。

 P1170115.jpg
 
 これは、
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 袋の中の赤ちゃんの所からも顔を出せるという優れもの。

 しかし、これはどうだ?

AUS035.jpg 

 ここから顔をだすと、ちょうどワニに食われている状況になります。。
 ノー天気に見えて、ちょっとグロい。

 さらにグロいのはコレ。
AUS054.jpg 

 ゾンビの赤ちゃんかよ・・・。

 この辺は、オーストラリアの食品加工技術に問題があるのかもしれません。

 ちなみに、UFOキャッチャーの中身はコレ。
AUS060.jpg

 サイコロの目が中心にないとか、なかなか素敵です。
 日本人もこれくらいおおらかになるべきだと思う。

 そんな、オーストラリア、ファンキーな一面もあります。

AUS228.jpg 

 そして、町中で見つけたのがコレ。

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 何かと思ったら、逆バンジー。
 このツインタワーにゴムみたいのがついてて、パチンコのように上空に吹っ飛ばされます。
 こえー。

 で、最後はコレ。

P1170248.jpg 

 キャンペーンのおねえさんも、ストレートにセクシー。
 町中そんな格好で歩いてて襲われないのかよ・・・。

 と、いうわけで、楽園のようなオーストラリア編、おしまい!
 次回から、
  
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 前回、各所を回った結果、結局日本語ツアーに参加することになった、ノースストラドブロク島。
 今回は、世界で二番目に大きい砂の島の様子を写真と動画たっぷりでご紹介します。

 朝7時。
 日本語ツアーということで、どんな怪しい日本語のガイドが来るのかとわくわくしていたのですが、ワーキングホリデーでオーストラリアに来ている日本人の女の子と、マッチョなオーストラリア人のコンビでした。

 オーストラリアのワーホリにはこういう仕事があるのか・・ジャパンマネーのなせる業。

 ゴールドコーストから約2時間のドライブのあと、そのまま車ごとフェリーに乗って島へ向かいます。

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 なぜか、船長が船長室に入れてくれました。

AUS185.jpg

 ほぼ自動操縦なので暇そうでした。

 で、着いた島はこんなとこです。

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 一部舗装された道があるのですが、多くは砂混じりの茅ヶ崎。
 そして、オーストラリアらしく、けったいな植物がたくさんあります。

 落書きの木

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 この落書きは、木の中の芋虫が食い荒らした跡です。

 変な木

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 根が地上に出て幹に実が成るって、我々が小学校で習ったことがことごとく覆されています。

 また、島の中にある湖は、茶色です。

AUS191.jpg

 まわりにある木の葉っぱが、紅茶の葉っぱのようにいい色を出してこんな事になっているとか・・。滅茶苦茶だ。

 そして、けもの道をバンバン跳ねながら、4WDのクルマで突っ切ると、光る海が見えてきます。
 60kmにも渡る、砂しかない海岸。

AUS212.jpg

 この海岸の砂は、片栗粉のように粒子が細かいため、歩くときゅっきゅと音が鳴ります。




 そして、大前研一ご推薦なのが、この海岸を4WDで突っ走る事です!

AUS188.jpg


 ごー!



 これは気持ちいいイイイイイイ。

 クルマが踏みしめる砂がキュルキュル鳴り、
 爽やかな海沿いの風を感じながら、
 どこまでも変わらない光景の中をまっすぐ走る!

 広い広い、長い長いゲレンデを、疲れない身体で滑走し続けるような快感!

 これはヤバイ…

 しかし、これだけでは終わらない。
 展望台から海を見れば、イルカの群れが・・・。

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 遠くの方にはクジラがぐるぐるローリングしており、近くには亀がぷかぷか浮いている。
 おいおい、ここでダイビングしたら最高なんじゃないか?

 お昼ご飯はオージービーフ。旨い。

AUS215.jpg

 で、上を見上げると、

AUS221.jpg

 野生のコアラダーーーーー!

 楽園だよ・・・ここは。
 実際、この島に別荘を持っている金持ちは多く、

P1170440.jpg

 キャンプとかで数週間滞在している人もたくさん居るようです。
 島には小さなダイビングショップもあるし、今度来るときはレンタカーだな!

 そして、シドニーとかに住んでいたら、週末に飛行機(片道3000円くらい!)でゴールドコースト(もしくはブリスベン)来て、レンタカーでノースストラドブロク島に直行!みたいな生活が出来るわけですよ。

 それだけでも、オーストラリア在住したくなっちゃう、そんな楽園なのであります。 
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