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 世界的に有名な経営コンサルタントとして、マレーシアの戦略顧問などでかい仕事をやりまくってる大前研一というおっさん
 最近は、若手ビジネスマンを育てるために、ビジネスブレイクスルー大学院大学というモノを作って、ネットによる教育に力を入れています。

 この人は元々、日立で原子力発電に関する仕事をしていたというのは有名ですが、その前に学生時代にやっていた仕事(アルバイトの域を超えている。。)が、旅行代理店だったということはあまり知られていません。

 当時、吹奏楽をやっていて、楽器が欲しくなった大前さん。
 しかし、まだ日本は貧乏で円が死ぬほど安かったため、外国産の楽器なんて庶民には手の届かない品でした。
 普通の人なら、トロンボーンが欲しい黒人の子供のように、店のガラスにへばりついて終わりなのですが、頭のいい人はやることが違います。

「だったら外国人相手の商売をすればいいんじゃん!」

 当時、まだつたない英語で東京案内をするというバイトを始めたのです。

 エキゾチックで物価が安い国として、欧米人の旅行先として人気が出てきた日本。
 ここで、外国人相手に観光案内をすることが、大前研一の原点だったのです。

 この機転と行動力。
 こういう人が、あちこちで「日本人はもっと海外に目を向けろ!」というのだから非常に説得力があります。

 ちなみに、この仕事で培った英語力とプレゼンテーション能力がなければ今の私はなかったと語っています。

 
 そんな、元添乗員の大前さんですが、同時に旅行マニアでもあります。

 どんなに忙しくても長期休暇をとって好きなことを体験することに命をかけ、いつ何時死んでも、やりたいことは全てやった!と思えるように生きていくことをモットーとしている男。

 彼が推薦する旅行先がまとめてあるのがこの本です。

旅の極意、人生の極意旅の極意、人生の極意
(2006/07/07)
大前 研一

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 15のスポットが載っているのですが、私が行ったことがあるのは3カ所くらい。
 世の中には面白い場所がたくさんあるんだなあと、しみじみ感心させられる本です。

 共通した姿勢は、とにかく積極的になにかに参加してみて、それをポジティブに楽しむこと。
 むやみやたらと押しが強いのが鼻につくかもしれませんが、それでも一個一個のコラムを読むたびに行きたいところが増え、次の休みが待ち遠しくなるような文章です。

 中でも一番気になっていたのが、オーストラリアのノース・ストラッドブローク島

 アマゾンの本の紹介に長々と内容が載っているので一部転載してみます。

生涯、病みつきになるドライブ。そんなものがこの世にあるかとお思いだろうが、あるのだ、これが。

ノース・ストラッドブローク島(オーストラリア)は、ゴールドコーストの北約30キロほどのところにある、世界で二番目に大きな、砂でできた島。端から端までゆうに30キロは続く真っ白な砂浜と、ジャングルと言ってもいいような深い森林地帯。海ではクジラやイルカをはじめ、マンタやウミガメなどにも会えるという、オーストラリアの魅力をぎゅっと凝縮した、大自然の宝庫のようなところなのだ。

この島の東側に伸びる砂浜を、時速60キロ(制限速度!)でぶっ飛ばす。ゴミだらけの日本の海岸や、人工的に掃除の行き届いたカリフォルニアのクリーンな海岸とは根本的に異なる。目の前にあるのは、海という、とてつもなく巨大な水の広がりと、同じく巨大な砂の大地が自然に絡み合って一体となったような、「地球」そのものをイメージさせる絶景だ。

障害物どころか車線すらなく、ひたすらだだっ広い砂面を、潮風を全身に受けて、頭のなかを真っ白にして疾走する快感を知ってしまったら……。もう元の世界には戻れない。

気をつけるとしたら、時々すれ違う対向車にウィンカーを出して、自分がどちら側を走ろうとしているかを知らせること。あとは、タイヤの空気はあまりパンパンにしておかない、ということくらいか。それさえクリアすれば、自分史上最高のドライブ経験ができることは100パーセント確実! 世界のあらゆるところを訪れた私も、このドライブの魅力にはすっかり参ってしまい、正月休みはもう10年以上通い続けている。だがけっして飽きることなく、むしろ行けば行くほどズブズブとのめり込んでいく。ビーチドライブは麻薬のようなアトラクションなのだ。

 ペーパードライバーの私ですが、これはたまらない・・・。
 ただっぴろい空間は、サハラ砂漠ウユニ塩湖など、いろいろ行ってきたのですが、そこに海が広がりさらにクルマでぶっ飛ばすとなると・・・。

 と、いうことで、私はこの文章がアップロードされるときには、飛行機が堕ちていなければオーストラリアにいます。

 ケアンズのグレートバリアリーフで2泊3日のダイビングクルーズをしたあとでの、ノース・ストラッドブローク島の爆走!

 ビジネスクラスのバックパッカーより豪勢な旅にちょっくら行ってきます。

 なので、今週の木曜日は更新なし。次回更新は来週日曜日になります。
 気が向いたらtwitterでつぶやくかもしれませんので、ヒトツヨロシク。

 それでは、ハバ グッダイ!(オーストラリアではデイがダイになる)
  
 ちなみに、行きの飛行機はビジネスクラスです(笑)
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週刊ダイヤモンドが過激なタイトルの特集を打ちました
週刊 ダイヤモンド 2010年 8/28号 [雑誌]週刊 ダイヤモンド 2010年 8/28号 [雑誌]
(2010/08/23)
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 この特集、私の内容として非常に納得感があり、ぜひ一読をお勧めします。
 
 日本の法律は、正社員が非常に解雇しにくい法律になっています。
 そして、その事により、日本企業および従業員が不幸は非常に不幸になっているという現実があります。

 一見、従業員にとって非常に厳しいと思われる「解雇」
 これができないことで、企業だけでなく従業員も不幸になっているという理由は3つあります

1.賃金が高いが仕事の能率が低い正社員を解雇できないため、新規雇用が出来ない
 特に、50代の人間は20代の人間の倍以上の賃金のため、50代の解雇が出来れば20代を2-3人雇うことができる。

2.業績悪化などの際に正社員を解雇出来ないため、解雇が容易な「非正規社員」という差別階級を作って調整の余地を作っておかざるを得ない
 「非正規社員」は「長期間働かない」という理不尽な理由で給料が非常に低くなっている。本来は単価が高い人を一時的に解雇した方が業績回復に効くのだが、現状では単価の低い人から解雇するという酷いことをやるしか方法がない

3.大手企業は法律に則って解雇を行なうが、中小はそんな余裕がないので、法律無視でバンバン解雇する
 裁判を起こせば従業員が勝てるが、中小企業を解雇された従業員に、時間的、金銭的余裕がなく泣き寝入りするしかない

 理不尽極まりないこの状況をよく見てみると、誰が得しているかが分かります。

「大企業の」「50代の」「正社員」です。

 どうやら、問題は大企業にありそうです。
 そこで、もりぞおさんがジャパニーズトラディショナル東証一部上場カンパニーに在籍していた経験を踏まえて、
日本の年功序列な大企業の正社員の状況を年代別に書いてみます。

年代給料労働量会社的に備考
20代安い過剰労働お買い得右も左も分からないうちから洗脳されています
30代やや高い過剰労働優良物件30代に入ってやっと給料が上がりバランスが取れます
40代 管理職高い超過剰労働優良物件残業代がつかないのをいい事に死ぬ寸前まで働かされます
40代 非管理職やや高いそこそこ赤字物件子会社に飛ばされないことだけが仕事上の目標です
50代 管理職超高いそこそこ赤字物件本社でのし上がるか、天下りするか悩みどころです
50代 非管理職高い戦力外不良債権しがみつくことが、生きる意味です

 この様に、日本の大企業で働く従業員は20代の安月給過剰労働で作った貸しを、50代で取り返すというのが実態です。

 もりぞおさんは、この仕組みを大学生の時に気づいたので、20代は初任給が高い外資系企業で働き、30代に給料がぽんと上がるところで日本企業に乗り換えるという、合理的な道を歩んだのですが、その後仕事をしないで世界一周に出るという超非合理的な道に迷い込んでしまいました。。

 そんな事はともかく、この仕組みが成り立つには2つの前提が必要です。

1.管理職のポストが増える

 4,50代で会社に利益をもたらすのは管理職です。従って、4,50代で管理職の割合が高ければ高いほど会社は儲かります。
 つまり、管理職が増える = 会社の規模が拡大して、新しい事業がバンバンうまれることが必要です。

2.4,50代より2,30代の方が人数が多い

 基本的に会社に利益をもたらすのは2,30代です。そして、会社に赤字をもたらすのは出世コースから外れた4,50代です。
 つまり、若者の方が多くなる = 年を追うごとに新入社員がたくさん入ってくることが必要です。

 少子高齢化と、日本国内の事業をバンバン海外に移行しているこのご時勢、1,2の前提とは全く逆に動いているのは明確です。
 つまり、年功序列の仕組みはすでに破綻しているのです。

 破綻しているのに、まだ残っているのはなぜか。誰が得するのか。
「大企業の」「50代の」「正社員」です。

 しかし、さすがに、年功序列の給与体系は少しずつ崩れてきています。
 管理職になれない人の給料の伸びは30代でぴたりと止まり、そのまま一生変わらないという非常な給与体系の大企業が出てきています。
 給料の伸びは法律でどうこうできるものではないので、労働組合がぎゃーぎゃー騒いでも、もはやあまり影響がありません。

 そこで、大企業の4,50代そしてその利益を代表する労働組合が必死で守っている最後の砦がこの「解雇規制」なのです。

 正社員は特別な事情がない限り解雇が出来ない。

 これが、4,50代の非管理職正社員の命綱なのです。

 この命綱を切ったら、この人たちはみんな死ぬのか?
 今の社会制度っていうか、日本企業の掟では死ぬ人はたくさん出てくるかもしれません。

 給料は年齢によってある程度決まるので、4,50代を採用する際には高い給料を払わなくてはならない
 社員は定年までうまく育てて使うことが前提なので、働ける期間が少ない社員を雇いたくない

 こんな理由で、4,50代の元正社員を雇いたい企業は少ないでしょう。

 しかし、新卒で就職して、年功序列で給料が上がって定年まで働き続けるという考えをとっぱらえばどうでしょう?

 一つの企業で数十年も働いてきた人。それなりに何らかの技能は持ってます。
 その技能が必要な会社が、必要な期間だけ人を雇える仕組みがあれば。
 その職務に応じて、安い給料で50代の人を雇える風潮があれば。
 なんとかみんなサバイブする事が出来るんじゃないでしょうか?

 そして、日本企業は人件費削減で業績上がるし、若者は就職出来て収入が上がるし、若者が買い物して景気が良くなるし、スキルのある若者が増えることで国際競争力も回復する。
 多少の犠牲で、日本国内の多くの事が好転する可能性があるのです。

 今、民主党の支持母体は労働組合であるため、解雇規制にメスを入れる事は限りなく不可能に近いと思います。
 また、4,50代は人口が多く、投票率もそこそこ高いため、この人たちが不利になる法案を出すことは、どの党でも難しいと思います。

 でも、今の日本の人口と、世界の情勢を考えれば、新卒を取って年功序列で給料が上がって定年まで働き続けるという仕組みを維持することは不可能なのです。
 それを無理やり維持するために、変な仕組みを作って多くの人を不幸にするのは終わりにしないと・・・日本という国だけでなく日本企業も沈んじゃいますからね。

 まあ、多くの大企業は、その前に日本国から逃げちゃいそうですが。。
 
 
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(2010/08/23)
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 アメリカには、先住民(いわゆるインディアン)がたくさん住んでいます。
 そもそも最初に住んでいたのは彼らなので、白人がどうこういうことではないのですが、現実は、白人が「ここはおまえたち住んでいいよ」と白人が決めた土地に住んでいるのが現実です。

 そんな、アメリカとカナダの間にある保留地でのお話。

 保留地では、アメリカの警察は手を出せないため、警備が緩くなります。
 そして、アメリカとカナダの国境の川は凍りつき、車でもわたれるようになります。

 そこに目をつけたのが、中国の移民マフィア、スネークヘッド。
 カナダからこの川と保留地を通って、移民希望者をアメリカに渡し、多額の報酬をせしめるのです。

フローズンリバー1


 本作品の主人公は二人の母親。

 一人は白人。
 ギャンブル狂の旦那に新しい家を買う金を持ち逃げされた二児の母。

 一人は先住民。
 旦那が亡くなり、経済力がないため義母に1歳の赤ん坊を連れて行かれた一児の母。

 二人は偶然出会い、この密入国の手引きをすることになります。
 
 二人の共通点は母であるということだけ。
 車の中で会話はほとんど無いし、お互いの境遇について理解し合うこともありません。
 スネークヘッドとつながりがあり、保留区に出入りできる先住民という立場と、
 川を渡れる車を持っており、アメリカの警官に尋問されにくい白人という立場、
 お互いが持っていないモノを利用するだけという、ビジネスライクな付き合いです。

 この二人に、次々と「母」としての試練が訪れます。

 他人の子供を殺しかけてしまうこと。
 自分の息子の不始末の尻ぬぐいをしなくてはならないこと。
 
 男性目線の私からは理不尽にしか見えないその選択は、きっと母親がとるべき当然の選択肢なんでしょう。
 なぜなら、「母親」という事以外まるで共通項がない二人が、この件に関して意見の相違が起こらないのですから。

 この様に、この映画は、徹底して母親目線で描かれます。
 この点は、同じく女性監督がメガホンを握っているハート・ロッカーと真逆です。

 アメリカという国のしでかしたことの尻ぬぐいのため、命がけで任務にあたるハート・ロッカーと、
 自分の尻ぬぐいのため、アメリカの法律を破って、命がけで犯罪を犯すフローズン・リバー。

 社会のために、「でもやるんだよ」精神で無茶をする男性的役割と、
 子供のために、「あなただけは絶対に守る」精神で無茶をする女性的役割。

 そのどちらも美しいモノなのですが、同時に主人公の無力感も大きく描かれています。

 100円ショップのバイトではした金を稼ぐことしかできない白人。
 目が悪いからまともな職に就けない先住民。

 犯罪に手を染めてでも、人に拳銃を撃ってでも、守らなければならないモノがある。
 ちなみに、そのために必要な金は、たかだか40万円です。。

 この二人は、警察に追い詰められたとき、究極の決断をします。
 凍った川のようにどこにも行く当てがなく、ただ今の状況を乗り切ることだけを考え続けた二人は、それぞれが合理的に物事を考え、お互いと、お互いの子供たちが、将来一番幸せになる方法を必死に考えるのです。

 どうしようもない状況に追い込まれたとき、それでも腹をくくって何かをしなくてはならないと悟ったとき、男でも女でも、人は強くなるんだなと感じさせてくれる映画です。

 そして、その強さは、友情や愛情から出てくることもあるでしょうが、やはり最後は自分の腹から沸いてくるのだと思います。

 春になって、川の流れが氷を割って再び流れ出すように。
 
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 今、実は日本の格闘技界は大変なことになっています。

K-1を運営するFEGが16日、中国系投資銀行PUJI CAPITALとの業務提携を発表した。


 K-1および総合格闘技DREAMを主催するFEG社は、ここんとこ全く金がなく、ネットで調べるとギャラの未払いとか頻発しており、資金繰りが非常に心配されておりました。

 総合格闘技は、数年前まで、日本のPRIDEというイベントが世界最高であり、世界で一番強い人が集まっていたのですが、アメリカのUFCというイベントが資金面でも人気面でも世界一となり、PRIDEを買収しました。
 その後、有力選手はほとんどUFCに持って行かれ、残った軽量級の選手だけでDREAMというイベントを細々とやっている状態です。

 K-1は、十五年以上続いている老舗イベント。世界的に見ても、これだけ大きな立ち技系格闘技イベントはこれだけ。世界数十ヶ国で放映され、世界最高峰の選手がそろっておりました。
 が、最近はオランダの格闘技団体なども発足し、またテレビの放映権収入が暴落し苦境に立たされています。

 そして、そんな格闘技が中国の投資銀行に頼って再建を図る。

 昔、栄華を極めた日本企業が、21世紀に入って没落し、中国頼みの経営になる

 経済誌で毎日毎日報道されるのと同じ構造です。
 きっと、これからの日本を考えるいい材料になると思うので、もう少し分析してみましょう。

 日本の格闘技団体が没落した理由を3つあげてみます

1.広いマーケットを持つ海外企業との競争に敗れた
2.日本独自の仕様にこだわり、海外進出が遅れた
3.日本国内マーケットの弱体化により、収入が途絶えた


1.広いマーケットを持つ海外企業との競争に敗れた
アメリカのUFCという団体は、アメリカやヨーロッパ、南米など多くの国で観られています。
 ブラジルで格闘技雑誌を買ったら、このUFCがほとんどのページを占めていました。(日本のMMAは1ページだけ。。)
 アメリカだけで3億人の客が居て、さらに格闘技を観る人は平均年収が高く、テレビで生放送を観るのに平気で4000円くらい払い、会場で観るのに平気で数万円払います。
 これに加えて、ヨーロッパと南米市場があるのです。
 1億2千万人相手に商売してたら、収入面で全くかないません。
 おかげで、買収→選手引き抜きで、こてんぱんにやられました・・。

2.日本独自の仕様にこだわり、海外進出が遅れた
 アメリカの総合格闘技は、基本ケージ(金網)で行われます。
 日本は昔から、リングで戦います。
 ケージとリング、どちらがいいということはないのですが、日本では大きいところから小さいところまで全てリングでしか試合をしていなかったため、ケージで日本人選手が活躍したり、海外の選手が日本で戦うことを阻害する要因となった可能性があります。
 日本プロ野球で国際使用球を使わずに、国際試合で苦戦する野球と同じです。
 こだわりを持ちすぎて、変化に対応できないのも考えものです。

3.日本国内マーケットの弱体化により、収入が途絶えた

 昨年のK-1のテレビ中継の視聴率は、いずれもなかなか良かったのですが、今年に入り放映権料は暴落したそうです。
 それは、日本のテレビ業界ひいては日本全体の経済状況が悪くなったからです。
 これから、どんどんと経済状況が悪くなっていく国で商売をすることの難しさを感じるワケです。

 で、恒例の日本企業に当てはめを。

1.広いマーケットを持つ海外企業との競争に敗れた
 南米に行けば、家電は韓国や中国企業の製品ばかりです。
 
2.日本独自の仕様にこだわり、海外進出が遅れた
 日本人しか求めない超高性能、超高品質よりも、低性能、そこそこ品質、格安お値段がトレンドです。
 高品質だけではダメなんです。(もちろん、高品質が全てダメというわけではない)

3.日本国内マーケットの弱体化により、収入が途絶えた
 少子高齢化、平均賃金低下、人口減少。ここだけを相手に商売をすることはリスクそのものです。

 と、いうわけで、かなりガラパゴス寄りであった日本企業である格闘技は中国の投資銀行の資金提供を受けて、強制的にグローバルカンパニーになります。
 まずは、中国とヨーロッパへの進出!

 どうなることやら想像も付きませんが、もりぞおさんは、相変わらず、日本格闘技を応援しています。
 日本で働く皆さんも、日本企業の行く末を見守る感じで、格闘技に興味を持ってもらえると幸いです。

 
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 もりぞおさんは、マーケティング用語でいうところの、アーリーアダプターといわれる層です。新しもん好きで、そこそここなれてきたモノを使いこなして楽しく生活するタイプの人です。

 また、PalmとかClieとかいうものを使って来た人なので、iPhoneは遅くとも3Gが出た時点で買っていただろうはずなのですが、世界一周旅行に出ていたため、通話料の関係で買うことは出来ず、旅の途中のシカゴでiPod touchを買いました。

 そして、待望のiPhone4が出たのですが、白が欲しかったので待機。
 が、見事に発売が半年くらい遅れたため、さすがに諦めてiPhone4購入しました!

 iPhone4、白!

P1170055.jpg

 私が求めていた、「iPhone4白に黄緑のバンパー」という姿に限りなく近いiPhoneが出来ました。

 まあ、これを貼って


 これをくっつけたのですが。


 約2000円でこれができてしまうのですから完璧です。
 この、バンパーもどきなんて294円だよ・・・。(ただし送料が210円)

 そして、iPhone4は、触れば触るほど面白い。
 特に、GPSで測量する位置情報とWeb上の情報が紐付く感覚が最高です。

 今いる場所を地図で表示とか、今いる場所から500m以内にある店を検索とか、今いる場所から一番近い駅の時刻表を表示とか。
 インターネットを持ち歩くことの素晴らしさを実感しております。

 さて、そんなiPhone4はさておき、齢65を越える我が家の両親にiPadを渡してみました。

 母親は、ある程度パソコンを使いこなし、無理矢理ですがネットショッピングしたり、メール書いたり、ブログ書いたりしています。
 父親は、携帯のメールすらも怪しい、完璧な昭和世代です。

 そんな人たちに、iPadが使いこなせるのか・・・。

 まず、母親には通常パソコンで使っていることがそのまま出来るように教え込みました。
 Web閲覧して、Youtube見て、写真を見て、音楽を聴いて

 ここまでは簡単です。
 さて、父親をどうするかと。

 そこで出てきたのが、googleのアプリです。

 マイクで拾った音声を文章にして、googleで検索してくれるというアプリなのですが、これが滅茶苦茶使える!

「g」と書いてあるアイコンにタッチして、
 マイクが書かれたボタンにタッチして調べたいことを喋りかける

 これだけで、googleの検索が出来るのです。

 すげえよ。マジすげえよ。

 じいさんにとってのパソコンへの障壁は、マウスとキーボードでした。
 特に、キーボードに関するアレルギーは非常に強く、絶対に近寄ろうとしませんでした。

 これに対して、appleがタッチパネルというメカでマウスをやっつけ、googleが音声認識というソフトでキーボードをやっつけたのです。

 すげえよ、appleとgoogle。

 じいさんは、嬉しそうに、会社の取引先の名前とかを検索して遊んでいました。

 タッチパネルも、音声認識も昔からある技術で、マイクロソフトがタブレットPCとか出したり、IBMが音声認識ソフトVia Voiceなんてのを出していたこともありました。

 この両者に足りなかったモノ。それは、ユーザーの使いやすさを考えることでしょう。

 ガタガタ起動して、ログインパスワードをキーボードでいれて、スタートボタンを押してソフトを立ち上げて、なんてことを老人は出来ません。

 使用する前に数十分もかけて自分の声の特徴を覚えさせるなんてことをやる変態はどこにも居ません。

 もう一歩踏み込んで、誰にでも使えるモノを作ったこの二社の功績は大きい。
 実際、これがなければ死ぬまでネットの世界に足を踏み込まなかった老人に、はじめの一歩を歩ませたのだから。


 ただ、弱点は、使えるところまで持って行くお膳立てが大変なこと。。。
 iPadにこんな機能をインストールできるなんてことを知っている人の方が少ないし、apple IDを設定して、app storeをタッチして、ダウンロード。
 他から比べたらまだ簡単とはいえ、まだまだ難しい。

 無線LANを設定して、メールを設定して、写真を同期して、音楽を同期して、アプリをインストールしてと、なんやかやで4時間くらいかかったからなあ・・・。

 全ての人がインターネットを使える日はまだ遠い・・・。
 そう考えると、無駄な機能満載で、自由度が低く、サービス料金が割高な日本のガラパゴス携帯ですが、あれは、設定ほとんどなしでいろんな機能が使えるという点で、画期的なモノかもしれない。

 そんな、ガラパゴス携帯卒業3日目の私の感想でした。
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 前回、エヴァンゲリオンが10年の年を経て、全てのキャラクターと物語がポジティブに変わったという話をしました。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序&破 日常の小さな変化が生み出した、非日常の大きな一歩

 その原因の一つに、総監督である庵野秀明の結婚生活があるだろうと。
 と、いうわけで、今回はカントク君こと庵野秀明のヨメ、漫画家の安野モヨコについて書いてみます。

 この人の代表作と言えば、働きマンなのですが、

働きマン(1) (モーニングKC (999))働きマン(1) (モーニングKC (999))
(2004/11/22)
安野 モヨコ

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 カントク君を語る上で外せないのが、変態的結婚生活をセキララに描いた漫画、監督不行届です。

監督不行届 (Feelコミックス)監督不行届 (Feelコミックス)
(2005/02/08)
安野 モヨコ

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 肉も魚も食べられないで、お菓子ばっかり食べているカントク君
 ほおっておくと、洋服はほとんど着替えず、洗濯が出来ないので汚れた服はそのまま捨てるなど、完全に社会生活が出来ない生物です。

 齢40を越えても仮面ライダーごっこを繰り返し、アルマーニの服を買いに行ったら、試着室でウルトラマンのポーズ。
 完全な変態です。

 そんな、日本オタク四天王のひとりに、自らの秘められたオタク性を紡ぎ出される安野モヨコの姿がまた面白い。
 
 ほのぼののなかにほんの少しの狂気が混じった傑作漫画です。

 そして、この漫画を見ていると、この変態カントク君を温かく見守り、受け入れ、お宅の外の世界に連れ出した安野モヨコが、エヴァを変えたのだと考えさせられます。

 しかし、この本のあとがき。
 カントク君が安野モヨコついて語っている文章を見ると、それだけではないことが分かります。

 嫁さんは巷ではすごく気丈な女性というイメージが大きいと思いますが、本当のうちの嫁さんは、ものすごく繊細で脆く弱い女性なんですよ。
 つらい過去の呪縛と常に向き合わなきゃいけないし、家族を養わなきゃいけない現実から逃げ出すことも出来なかった。ゆえに「強さ」という鎧を心の表層にまとわなければならなかっただけなんです。

 心の中心では、孤独感や疎外感と戦いながら、毎日ギリギリのところで精神のバランスを取ってると感じます。だからこそ、自分の持てる仕事以外の時間はすべて嫁さんに費やしたい。そのために結婚もしたし、全力で守りたいですね、この先もずっとです。ー庵野秀明


 安野モヨコの漫画の主人公には切迫感がつきまといます。
 恋愛に関する切迫感がそのままタイトルになっているハッピーマニア、

ハッピー・マニア 1 (祥伝社コミック文庫)ハッピー・マニア 1 (祥伝社コミック文庫)
(2001/05/25)
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 仕事に対する切迫感がそのままタイトルになっている働きマン。

働きマン(4) (モーニングKC)働きマン(4) (モーニングKC)
(2007/08/23)
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 急いでもいないのに、電車が出発しそうになっているのを見ると、全力で走って車両に飛び乗ってしまう様な人を描いた漫画が、彼女の真骨頂です。

 エヴァンゲリオンの自分の殻に閉じこもった、心に傷を持った人が庵野秀明の一部であるように、何かに追い立てられて必死に生きている人が安野モヨコの一部なのでしょう。

 そして、その登場人物たちの感情は、作者にシンクロします。

 現在安野モヨコは体調不良により、働きマンの連載を中断しています。
 単行本には収録されていませんが、働きマンは今、主人公が不倫の泥沼に転落しているところで話が終わっています。

 彼女の体調不良と、感情的に堕ちて行っている働きマンに関係はあるのでしょうか?

 そして、ヱヴァンゲリヲン新劇場版は、主人公がヒロインを死の淵から救い出すところで終わっています。

「僕がどうなったっていい。世界がどうなったっていい。
 だけど綾波は、せめて綾波は、絶対に助ける!!」


 どこか深いところに落ちてしまった安野モヨコを救い出すカントク君。
 
 ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破のラストの闘いは、カントク君が今挑戦していることそのものなのではないかと感じているわけです。

 遠い世界からサルベージされ、働きマンは帰ってくるのか!?

 ヱヴァンゲリヲン新劇場版Qと同様、帰ってきた働きマンにも期待をしています。

監督不行届 (Feelコミックス)監督不行届 (Feelコミックス)
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 新世紀エヴァンゲリオンという衝撃的な変態作が生まれて十余年。
 時代は20世紀から新世紀である21世紀にかわり、それでもあまり世界の様子は変わらず、日本国内では閉塞感がさらに厚みを増して覆っています。

 そんなときに、何でまたあの鬱アニメをリメイクするのか・・・と思ってたのがこの、ヱヴァンゲリヲン新劇場版です。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.【通常版】 [Blu-ray]ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.【通常版】 [Blu-ray]
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三石琴乃林原めぐみ

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 すでに、新世紀に入ったということで、タイトルはヱヴァンゲリヲンとなり、絵は全て書き直されているものの、ストーリーは同じで、3部作(4部作?)の映画になるって、そこまで金を稼ぎたいのか・・・と思ったのですが・・・内容は、衝撃的な新作です。それも、「新世紀」の鬱を吹き飛ばすような。

「新世紀エヴァンゲリオン」は、別の意味で衝撃的な作品でした。
 それは、従来のアニメや映画のストーリーの構図を踏襲しながら、結論は真逆に落ちていくという、非常に辛いストーリーが綴られていたからです。

 世の中の多くの映画やアニメは、この様な流れでストーリーが語られます。

1.主人公登場!こいつすげえ!と、観客に思わせる
 ↓
2.調子こいた主人公が敵にボコにされる
 ↓
3.主人公が何かをきっかけで成長する
 ↓
4.主人公が敵をやっつける

 ドラゴンボールも、アバターも、ハートロッカーも、スパイダーマンも、みんなこんな流れです。

 しかし、エヴァンゲリオンの場合、まず1でつまずきます。

 地球滅亡の危機。巨大ロボットの前に連れてこられた主人公は、父親の「コレに乗って、敵を倒せ」という命令に対して、

「ムリだよ!そんなのできっこないよ!」

 と、ある意味当然の反応をします。
 さらに、長い長い話の終わりまで、乗るの乗らないのでうじうじしている。
 まわりの人が大変な目に遭っているにもかかわらず、かたくなに腹をくくらない主人公の態度には、殺意すら覚えます。

 そして、最大の違いは3です。
 一度敵に負けた(これがまた、エヴァンゲリオンが弱いんだ)主人公たちは、様々な辛い試練を乗り越えた再び戦場に戻るのですが、この辛い経験を経ても、彼らはあまり成長しないのです。

 元々登場人物全員が心にトラウマを持っているのですが、基本的に3で起こることが、そのトラウマの傷口に塩を塗り込まれるような事態であり、その後なんとか敵を倒すものの、敵を倒す過程で、さらにブッチャーの凶器攻撃のような悲惨な事が起こり、トラウマはより深くなっていく。

 こんな事が延々と繰り返され、最終回にたどり着いたのは、人類滅亡の一歩手前、全てが消えて亡くなる寸前でなんとか思いとどまった という、地獄の入り口のような場所でした。

 そんな恐るべき鬱アニメ。
 しかし、10年の時を経て、大きな変化が生まれました。

 攻めてくる敵はほぼ同じ。序盤に起こる事件もほぼ同じ。
 しかし、主人公たちは、少しずつ自分の置かれている状況や自分の心のトラウマと向き合っていきます。
 そこで、「自分の意志を持つ」とか「人を好きになる」とか「人と心を開いて会話する」というような、今までの自分が出来なかったことに足を踏み入れていきます。

 謎の敵が攻めてきて、巨大ロボットでやっつける、という非日常の合間にある、友達や保護者との日常。
 この中での小さな変化が、物語を大きく変えていくのです。

 最後の最後まで、自分の意志で何かを成し遂げるということが出来なかった主人公が、映画第二作(=物語の中盤)でみせる、男樹あふれる行動。

 これは、主人公の変化だけではなく、ヒロインが心を持ったこと、友達が心を開いたこと、そんな複数の要因から紡ぎ出されたモノです。

 オタク的にウジウジとした物語を紡ぎ出していた、本作の総監督庵野秀明。
 彼も、この10年間で、結婚をして家庭を築き、自分のスタジオを作って従業員を雇いと、人とふれあい、現実世界で人間関係を構築してきました。

 その中で、人の世話をし、世話をされ、助けて、助けられる間に、多くの心境の変化もあったのでしょう。

 ここ20年くらいしょぼくれ続けている日本ですが、その中で生まれた最しょぼくれな物語は、10年の時を経て、状況を理解し、腹をくくり、勇気ある一歩を踏み出し、結果を出しました。

 日本人も、これを見習って、腹をくくって何かをはじめる時が来たんじゃないでしょうか。
 いきなり財政赤字を全部なくしたり、国民所得を跳ね上げるのはむりですが、日常生活でちょっと勇気を出して自分が出来なかったことを挑戦してみるといったことを繰り返すと、それが、どこかで訪れる非日常の結果を大きく変えるかもしれません。

 逃げちゃだめだ、逃げちゃダメだと、自分を追い込むのではなく、自分が楽しいとやりたいと思う心に素直になること。
 みんなで、楽しく生きていきましょう。

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 いつ終わったのか、どこが優勝したのかも知らないのですが、無事に終わった感のあるサッカーワールドカップ。

 私は、南アフリカ関係の本を何冊か読んで、

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「こりゃあかん。。選手が誘拐されなかったら成功だな・・・。」と、感じておりました。
 なにせ、ヨハネスブルグの一日の殺人事件の死亡者80人。
 市街地からは既に金持ちや企業は脱出し、隣に新しい町を作って脱出済み。
 高層ビルが建ち並ぶのに、車がほとんどは知っておらず、一日中電気が灯らないという暴力だけが支配する暗黒都市なわけです。

 そんなわけで、ワールドカップはどうなったのか?

W杯中の犯罪被害届け出994件、南ア警察自賛

南アフリカの警察当局は、サッカー・ワールドカップ(W杯)の期間中、競技場内外で観戦客から届け出があった犯罪被害は994件だったと発表した。

ムテトゥワ警察相は、延べ308万人の観客の0・03%に過ぎなかったとして、「この数字は素晴らしいものだ」と強調。大会前から国際的に懸念された治安対策の奏功をアピールしていた。

 3週間で1000件近くも犯罪があっても、それが快挙となる国。
 
 それも、一番危険な場所は隔離し、警官を4万人も突っ込んだ結果がこれなわけで、では実際に一番危険な場所はどうなっているのか?

 ツォツィという映画は、そんなヨハネスブルグの市街地が舞台になっている映画です。

スマイルBEST ツォツィ スタンダード・エディション [DVD]スマイルBEST ツォツィ スタンダード・エディション [DVD]
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 映画の冒頭。
「ツォツィ」(=現地語で「不良」)というあだ名で呼ばれている男と、その仲間たちがヨハネスブルグ駅で、金持ちの黒人を獲物に定めます。

 同じ電車に乗り込み、財布を盗んで、刺殺します。

 たかが財布を盗むのに、人を殺してしまう・・・映画とはいえ、実際に一日に公式発表80人、実際には3桁の人が殺されている町ではこれが現実なのでしょう。

 このツォツィは、何か諍いがあると、すぐにピストルを相手に突きつけます。
 はっきり言って、会話が通じる人間ではありません。
 私だったら、絶対に近寄りたくない人間です。
 それは、諸外国から見たヨハネスブルグ市内そのものです。

 なんで、ツォツィはそんなんなっちゃったんだろう。。

 幼き日のツォツィの話。
 父親から虐待され、母親は虐げられ、本名を捨てたくなるような過去。

 白人に虐待され、希望の星であったネルソンマンデラの革命後も生活は良くならず、町は嫌になるほど荒れ果て・・希望なんて何もない国。

 ツォツィとヨハネスブルグがしっかり重なっています。

 そんなツォツィは、金持ちの車を盗んだとき、後ろに赤ちゃんが居ることに気付きます。
 邪魔だから紙袋に入れて保管しておいたのですが、ぎゃあぎゃあ泣いてうるさいからコンデンスミルクを飲まして黙らせたのですが、しばらくしたら赤ちゃんにアリがたかってさあ大変。

 こいつを生かしてやるためには、俺が何とかしなくてはならない。

 近所の子持ちの女性を銃で脅して、赤ちゃんに乳を与えるように強要し、自分の本名を赤ちゃんにつけるツォツィ。

 この体験から、明らかにツォツィの行動が変わっていきます。
 誰かに必要とされること。自分で自分をほめてやれること。

 人が変わる瞬間は、そんな時なのでしょう。

 作中に、ヨハネスブルグの駅の中で新聞を売る男が出てきます。
 ゴミのような町に取り残され、戦争で足を失い、地獄のような町でそれでもまで生き残ろうと必死にする男。

「自分には、何もない。
 それでも、生きていきたい。
 それでも太陽の光を浴びたい」


 その根源的な欲望。希望を求める欲望。
 ツォツィのそれは、赤ちゃんが引き出してくれました。

 南アフリカの、ヨハネスブルグのそれはどうなのでしょうか?
 ワールドカップは、それを引き出してくれたのでしょうか?

 南アフリカのその後が気になります。 

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