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新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書
(2009/09/10)
西寺 郷太

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 先日亡くなった、キングオブポップことMJ(マイケルジャクソン)

 彼に対し、生前からはち切れんばかりの愛と知識で熱弁を振るっていた男がいました。
 西寺郷太

 MJと小沢一郎の人生の岐路が同じだったことから紡ぎ出した「マイケルジャクソン、小沢一郎同一人物説」や、
 MJとマドンナとプリンスが同級生であることから紡ぎ出した「花の(19)58トリオ」
 MJを中心に創られた"We are the world"参加者が、この後レコードセールス的に次々と下降線をたどっていくことあら紡ぎ出した「We are the worldの呪い」

 彼の自説の着想のおもしろさと、それにまつわる知識の深さ、そしてMJをはじめとするアーティストたちへの愛は、浅草キッドの水道橋博士をして「高座の落語のような名人芸だ」と言わしめたほどです。

 そんな彼が、MJの死後、必死で書き上げ緊急出版したのがこの、「新しいマイケルジャクソンの教科書」です。

 正直、タイトルはいかがなものかと思うのですが、内容は、期待以上のものでした。
「着想」の部分を削り、淡々と史実を語りながら、所々で愛を感じさせる。
 そんな素晴らしい文章です。

 私の中では、「世界一のスター」かつ「世界一の変態」というイメージがついているMJ。
 おそらく、世界中の多くの人の中でもこのイメージは色濃いものだと思います。

 しかし、膨大な情報から丹念に拾い上げてきた事実を見ていくと、それほど単純でないことが分かります。

 ジャクソン5時代の、父親の強権や家族とのビジネス的な不和
 世界一のスターになった後に訪れた、彼自身の慢心と人間不信
 詐欺師にだまされただけでなく、無罪判決が出た後もマスコミに叩かれ続ける不遇

 彼自身に、とてつもない才能と運があったことと、
 彼自身が、とてつもない富と金を創りだしてしまったこと

 これが、一人の人間の人生を波瀾万丈なものにしていったのです。
 それは、ロケットエンジンを積んでしまった軽自動車のように、操縦者のコントロールの外で暴れ回る車と、必死にハンドルを握る操縦者のようでした。

 中でも、恐ろしいのが、マスコミと大衆。

 2億枚以上CDを売り、「King of Pop」と崇拝されているときに、マスコミは彼の力を金に換え、大衆はそれを享受しました。
 しかし、その裏では嫉妬や憎悪のパワーもまた溜っていました。

 そして、ある時、マスコミは手のひらを返して、その嫉妬や憎悪の換金をはじめ、やはり大衆はそれを享受するのです。

「もちあげて、落とす」
 日本の芸能界でも、息をするように行われているこの動作を、世界で一番振れ幅を大きく、巨大な力を持ってぶち当てられた男の人生。

 途方もない、悲劇の話かも知れません。

 しかし、この本の素晴らしいところは、作者が、その異常なまでの愛情をもってしてマイケルを語っているため、悲劇の裏にも誰かに支えられているマイケルの姿が見えることです。
 そして、マイケルの死後のエピソードから、彼が一人ではなかった、救われていたということが分かり、読者も、そして何より作者である西寺郷太が心から安堵していることが伝わってくることです。

「歌詞の意味がわからんから、洋楽は聴かない」という理不尽な私ですが、読了後MJの遺した曲をiPodにいれはじめました。

新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書
(2009/09/10)
西寺 郷太

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バッド(紙ジャケット仕様)バッド(紙ジャケット仕様)
(2009/07/08)
マイケル・ジャクソンクインシー・ジョーンズ

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 西部劇のヒーローとして、悪いインディアンをバンバン撃ち殺した男。
 ダーティーハリーとして、悪い犯罪者をバンバン撃ち殺した男。

 彼が、「硫黄島からの手紙」を経て、最後に挑んだのがこの映画。

 クリントイーストウッド 最後の主演・監督映画 グラントリノ
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(2009/09/16)
クリント・イーストウッドビー・バン

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 イーストウッド演じるコワルスキーは、元フォードの社員であり、元朝鮮戦争の兵士である、デトロイトに住むじじい。
 黄色人種と、日本車と、牧師と、教会と、老人ホームをこよなく嫌う、
 っていうか、愛車・グラントリノと、愛犬と、工具と、ライフル以外は全て嫌いな偏屈じじいです。

 妻には先立たれ、息子や孫からは嫌われ、家の周りの治安は悪くなり、彼は孤立していきます。
 
 そんな中、たまたま隣に越してきたモン族(中国とラオスのあいだらへんに住んでいる民族)の女の子と仲良くなることで物語は始まります。

 彼らの屈託のない明るさに惹かれ、心を開き、グラントリノをきっかけにしたトラブルで彼女の弟に友情を抱きます。

 そして、偏屈じじいは黄色人種のガキに、アメリカの魂を教えます。

 減らず口をたたき、ブラックジョークをたしなみ、ハッタリをかまし、女を口説く。
 
 クリントイーストウッドが、銀幕の中で常にたしなんできた、アメリカンな気っ風の良さ。
 おそらく、膨大な量のガソリンを食らい、年中エンジンがぶっ壊れる、フォードの名車グラントリノに通じる、アメリカン気質。

 彼が、最後の俳優業として残したかったモノのひとつがこれなのでしょう。

 しかし彼が残さなくてはならないいのは、そんなアメリカの素敵な部分だけではありませんでした。

 彼が教会に行っても決して懺悔することがなかった記憶。

 朝鮮戦争でたくさんの人を殺したという事実。
 
 これが、もう一つのアメリカです。

 それを彼は最後に、衝撃的な形で懺悔します。

「人を殺すっていうのはな。最低の気分なんだ。」

 映画のラスト。
 青空の下、グラントリノは走っていきます。

 最高にかっこいいアメリカ人を演じてきて、
 最高にかっこいいアメリカ人としてたくさんの人を殺すところを演じてきて、
 最後にたどり着いたこの境地。

 そんなものを、グラントリノに乗せて、イーストウッドは、この映画を見ているアメリカ人に受け取って欲しかったのだと思います。

 もちろん、アメリカ人でない我々も、その魂と罪はしっかりと見ておくべきモノだと思います。
 同時に、日本人として受け取らなければならないモノは何か?どこで、だれが、受け渡してくれるのか?そんなことを思いながら、これからも映画を観、本を読んでいかねばならないのだと認識させられるわけです。

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ブラジル 巨大経済の真実ブラジル 巨大経済の真実
(2008/06)
鈴木 孝憲

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「世界一周してきて、どこが一番よかったですか?」
 と、聞かれて必ず答えるのが、
キューバと、ブラジル。」

 そんなブラジルで、念願のオリンピック開催が決まり、世界の注目を集め始めました。
 ブラジル編でも書きましたが、ブラジルは南米では圧倒的な超大国で、中心的存在です。
 一億人以上の人口と、超広大な土地と、莫大な農場と、無尽蔵の鉱物資源を持つ国。
 南米の経済は、ブラジル次第でどっちにも転ぶという状況です。

 BRICsのRICは全て元社会主義国で、政治面から経済発展をしてこなかった(そして、今もそれはリスクとして残っている)わけですが、ブラジルはそんなことはありません。

 そんなブラジルが経済発展が発展してこなかった理由。それが、経済が破綻していたことです。

 古くは、1950年代。
 草原のど真ん中に首都をぶっ建てるなどという無茶をやってのけたために、税金が全く足りなくなり、大借金を負ったのが始まり。
googleで、「ブラジリア」「設立」って検索したら、自分のblogが一番上に出てきてびっくり)

 それ以来、国家経営破綻→貨幣の単位が変わる→紙幣が紙切れに
 を繰り返してきたでたらめな経済。

 1942年。ブラジルの通貨は「コント」という単位で、1コントで車が一台くらい買えたそうです。つまり、1コント150万円くらいかな。

 それが、クルゼイロ→クルゼイロ・ノーボ→クルザーロ→クルザード・ノーボ→クルゼイロ→レアルと、50年で6回も通貨が変わり、そのたびに無茶苦茶なデノミを繰り返してきたため、そのすべてを換算すると、

1レアル(50円)=360.000.000.000.000.000(36京)コントだそうです。

 なにせ、80-90年代のインフレでは、毎年のインフレ率が1000%-3000%。
 毎年物の値段が10-30倍に変わっちゃう。。
 はっきり言って、貯金するというのが自爆行為。企業も、資金計画なんて立てられません。
 もう、強制的にその日暮らしするしかない。酷い世界です。

 ちなみに、ブラジルでバイオエタノールが発展したのは、通貨が日々暴落していくので、石油が買えなくなる可能性が常にあったため、仕方がなく開発してたのです。
 同様の理由で、他の国が掘ろうともしなかった海底油田の採掘技術もブラジルがNo1です。

 そんな経済破綻の原因が「国家の税金の無駄遣い」だったわけで、日本も他人事ではないのですが。。。

 そのブラジルの経済の混乱を止めたのが、現在使われている「レアル」という通貨です。
 そして、一歩歩くたびに床が崩れ落ちるような状況を脱し、足下が固まってきたため、上記のようなブラジルの優れた点が生かされるときが来たわけです。

 バイオエタノールと海底油田がエネルギーを生み、
 巨大なジャングルが酸素を生み、温暖化ガス吸収し(ついでに排出権取引で外貨を呼び)
 広大な農地が食料を生み
 無尽蔵の鉱山が工業製品を生み
 巨大な人口が、労働力と消費を生む

 オリンピックの演説をしたルーラ大統領は、オバマがうらやむほどの強力な支持率を誇り、国民は、明るい未来に意気揚々としています。

 しかし、問題が全くないわけではありません。

 ルーラ政権は、たくさんの汚職スキャンダルを抱えており、
 アホな政府は途上国で最も高く、世界で一番複雑な税を企業に課しており、
 銀行は、異常な高金利と高手数料をとって偉そうにしており、
 公務員の年金が民間の7倍と異常に高く、
 道路や港がうんこ
 治安が悲惨

 などなど、問題も山積なわけです。

 とはいえ、国民は明るく、希望に満ちあふれているとても気持ちがいい国であることは確か。
 私にとって、オリンピックがリオに決まったことは、東京に決まるより喜びが大きかったです。

 私が、絶対にもう一度行きたい国。
 そして、住んで働きたい国。ブラジル。

 経済に興味がある人は、是非勉強しておくこと、そして一度行ってみることをお勧めします。
 
ブラジル 巨大経済の真実ブラジル 巨大経済の真実
(2008/06)
鈴木 孝憲

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日本でいちばん大切にしたい会社日本でいちばん大切にしたい会社
(2008/03/21)
坂本 光司

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 一昔前、「会社な誰のモノか?」なんて議論がありました。

 株主のモノ。社長のモノ。従業員のモノ。お客様のモノ。

 株主が出した資本を使って利益を出して配当で還元するためのモノ
 経営者の夢を叶えるためのモノ
 従業員が楽しく自己実現するためのモノ
 お客様の生活をよくするためのモノ

 どれも正解のような気もしますが、ひとつ確かなことは、
 売り上げを上げて、コストを下げて、たくさんの利益を上げれば誰も文句は言わないってことです。

 お客さんに自社の商品を提案する際も、お客さんがしてくる質問の本質は
「それで、うちはいくら儲かるの?」

 自社で企画を提案する際も、上司がチェックするのは、
「いくらかかって、いくらコストダウンできるの?」

 売上-コスト=利益

 この方程式は、会社勤めが長くなるほど、絶対的なモノになってきます。

 しかし、本書には、この方程式を破った経営をしている会社がたくさん載っています。
 例えば、日本理化学工業。
 ここは、黒板に書くために使う、チョークを作っている会社です。

 ある日、この会社に養護施設の先生が訪問してきました。
「知的障害者の卒業生を、この会社で雇って欲しい」

 最初、社長はこれを断ります。
 知的障害者の人を受け入れても、その人を養っていく自身がないから。

 しかし、何度も何度も訪れて、
「彼女らに、働く幸せを感じて欲しいのです」
 と訴える、先生の熱意に折れて、一週間だけ彼女らを受け入れて、職業体験させてあげることにしました。

 毎日、7時に来て始まるのを待っている彼女ら。
 休憩時間も忘れて、一心不乱に作業をする彼女ら。
 なによりも、本当に幸せそうな顔をして働く彼女ら。

 そんな姿を見た社員が、社長に訴えます。

「どうか彼女らを、4月から正社員として雇ってあげてください。
 彼女らにできないことがあれば、私たちがカバーしますから。」

 以来、この会社は、障害者を採用し続けます。
 設備投資は、生産量を増やすことよりも、障害者が働けるようにすることを優先して行われます。

 もちろん、ボランティアでやっているわけではないので、しっかり利益も出ています。
 しかし、その利益の源泉は、多くの企業が目標としている「作業の効率化」からではなく、「社員が、自分の会社に誇りを持っていること。」「仕事を楽しんで、幸せに思って行っていること」なのだとおもいます。

 そして、この会社に取材に訪れた筆者の人は、最後にとても素敵な光景に出くわします。
 これは、是非、この本を読んでみたください。

 そして、こんなふうに、「売上-コスト=利益」以外のモノを重要視している会社のエピソードを読んでいると、自分が今までしてきたこと、これからすべき事を改めて考えさせられます。

 日本でいちばん大切にしたい会社  
 この本の中には、人生で大切にしなくてはならないモノがたくさん入っています。

日本でいちばん大切にしたい会社日本でいちばん大切にしたい会社
(2008/03/21)
坂本 光司

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数ヶ月前から気になっていた映画があります。
 今の世の中、映画を観る方法なんていくらでもあります。
 新宿には、世界で一番なんじゃないかってくらいたくさんシネコンがあるし、周辺にはちょっと古い映画をやる名画座もある。
 そして、TSUTAYAに行けば、山ほどDVDが。

 しかし、その映画は、日本で数館しか上映しておらず、今見るなら名古屋まで行かねばならない。そのあとは九州。。
 DVDも出ていない。

 その映画の名前は、「今、僕は」
 
 元々俳優だった竹馬靖具という人が、「自分が出たい映画を作った」ということで、制作費50万円。監督/脚本/編集/プロデュース/主演、俺。
 主な登場人物は3人。
 そんな、映画です。

 これが、第19回映画祭 TAMA CINEMA FORUMというところでやるというので、わざわざ、京王永山とかいうきいたことのない駅まで行って観てきました。

 そして、この映画、傑作でした。

 おそらく、この後見ることが出来る人が少ないと思うので、かなりネタバレ込みで書きます。

 引きこもりが主人公の映画。
 しかし、引きこもりの原因になった理由の説明などはない。
 また、彼の心の声が流れたりもしない。
 音楽すらない。

 布団にくるまり、ゲームをやり、母親を罵倒し、コンビニでポテチを買う。

 そんなどうしようもない生活が、家庭用かもしれないカメラの画像で、淡々とつづられていきます。

 みているほうは、どうしようもなく、辛い気持ちになります。

 母親は、どうしようもなく不器用な形で息子に近づきます。
「少しは働きなさい」「なにやってんの」
 こんな接し方しかできない母親にイライラし、それに対する主人公のリアクションにもイライラします。

 そこに、母親に頼まれた、おせっかいな男がやってきます。
 主人公を無理矢理ワイナリーに連れて行って働かせる男。日曜日に草野球に連れて行く男。どうしようもなくやさしいのですが、主人公がそんなこと喜ぶわけはないだろ!と、いうことで、やはりイライラします。もちろん、それを断れない主人公にもイライラします。

 とにかく、開始数十分、イライラしつづけるのです。

 まるで、今日本を取り巻いている空気のようなイライラ感。

 しかし、男のお節介が主人公を追い込み、変化を生み出します。
 主人公はワイナリーから逃げだし、再び家に戻ります。
 そして、ベッドで丸くなります。

 そのことを知った母親は、主人公をなじります。
 逆ギレした主人公は、母親をボコにします。

 主人公は、世間との、たった2本のつながりである、男と母親を裏切ってしまいました。
 ただ、自分の意志を主張できたという点では前進かもしれません。
 しかし、本当の試練はここから始まります。

 病気になった母親は、「ごめんね。ごめんね。。」と謝り、亡くなります。
「また、一緒に働こう」と言った男は、突如、交通事故に遭います。

 2本のつながりは完全に切れてしまいました。

 映画前半のイライラ感は、絶望感に変わります。
 とにかく、辛い気持ちが会場を覆います。

 もちろん、監督の意図によって作られた絶望感なのですが、最小限の台詞と映像によって作られた絶望感は、説明に説明を重ねて合理的に作られた絶望感とは比べものにならないほど、深く、重く、不快です。


 今、世界全体として、いろいろな難易度が上がっている気がします。
 例えば、仕事。
 成果主義という制度は、成果を出した人には優しいが、成果を出してない人はかまってもらえません。存在を無視されます。
 そして、世の中には、成果を出せる人の方が少ないのです。
 自分が、成果を出せない方の人だと悟ってしまった人は、絶望し、無気力になります。

 しかし、ゲームの世界では、主人公は、危険な場所に勇気を持って踏み込んでいき、困った人を無償で助け、命がけで世界を救います。
 世界中の人は、主人公を称えます。
 自分が、選ばれしものとなって、世界に希望を与えるのです。

 このギャップの大きさは、恐怖です。
 そして、その恐怖に打ちのめされた人の姿がこの映画に映っています。
 その姿は、もしかしたら、ちょっと道を踏み間違えた自分かもしれない。


 さて、2本のつながりが切れてしまった主人公は、死を決意します。
 コードを結んで、首つり。

 が、お節介な男は、交通事故にもめげず、主人公を助けます。
 またも反射的に逃げる主人公。追う男。山の上で追いつかれ、もみ合い、泣き崩れる。

「帰ろう・・・。」

 帰る場所なんてないような気もする。
 でも、帰るしかないんだ。

 閉塞感と、息苦しさと、辛さ。
 それを、リアルに、強烈に見せてくれた「今、僕は」

 観る機会があったら、是非観ることをおすすめします。

今、僕は HP
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 前回に続いてマイナー路線。kamiproこと紙のプロレスです。
kamipro No.141(エンターブレインムック)kamipro No.141(エンターブレインムック)
(2009/11/24)
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 プロレスとタイトルが付いている雑誌ですが、プロレスの記事はハッスルが潰れそう特集くらいで、格闘技の話題がほとんどです。

 最大の特集は、ストライクフォースというアメリカの格闘技を、青木真也という日本のトップファイターの一人が観に行くというもの。

 日本の格闘技には、有名なPRIDEというものがあったのですが、UFCというアメリカの団体に買収され消えてなくなってしまいました。
 PRIDEは当時、世界で最も有名かつ最高峰の選手がそろう、格闘技のメジャーリーグだったのですが、あっさりアメリカの団体の軍門にくだってしまったのです。
 なんで、こんなことが起こってしまったのか。
 これは、アメリカと日本のエンターテイメント産業の成り立ちに大きな原因があります。
 そして、たぶん、日本のいろいろな産業の弱点になっているものです。
 ちょっとその構造を考えてみましょう。

 上記の記事の中にある青木真也という選手は、日本国内でしか試合をしていない選手。
 関節技の技術は世界屈指と言われている選手で、日本で一番大きな団体、DREAMライト級チャンピオンです。

 この、青木選手の顔を知っている日本人がどれくらいいるかはわかりませんが、彼がアメリカの格闘技の会場に行ったとき、周りはものすごい騒ぎになったそうです。

「エイオキだ!エイオキだ!」
 
 もちろん、格闘技の会場だから知っている人が多いわけですが、まだアメリカで一度も試合してない人間がこれだけ知られているというのが、アメリカのマニアのすごさです。

 以前、NY在住のアメリカ人の友人に「アメリカでは今、どんなことが流行ってるの?」と、聞いたところ、「NYに流行なんてないよ。みんなが自分が好きなことのマニアなんだから」と、言う答えが返ってきました。

 アメリカの格闘技の収益の一番の稼ぎ頭は、ケーブルテレビによるペイパービューです。
 アメリカでは、格闘技の試合を当日生中継で見るのに4000円ほど金を払わねばならないのですが、最大手のUFCという団体の試合は、場合によっては数十万件の申し込みがあります。
 それだけで収入は二桁億円となるわけで、莫大な収益の一部は選手に還元され、それを目指して、多くのスポーツエリートが格闘家としてアメリカを目指す。
 そうやって、競技としてのレベルがどんどん上がっていきます。

 そして、数千円の金を払って試合を見るようなマニアたちですから、そのレベルの高さを充分に理解しています。
 競技としてのレベルの高い試合を見ることで、よりいっそう競技にのめり込んでいく。払う金も増える。
 見事な正のスパイラルになります。

 翻って、日本の格闘技はどうでしょう?
 一番の稼ぎ頭は、地上波テレビの放映権料です。ゴールデンタイムの放送なら数億円が動くと言われています。
 
 それ故に、試合の出場選手の選定や演出にはテレビ局が大きく口を出してきます。
 解説席に頭の悪そうな、何ひとつまともなことをしゃべらないアイドルが置いてあったり、格闘家としてのスキルは低いが人気はあるので毎回試合に出てくるような選手がいるのはそのためです。

 テレビ局は、視聴率がとれればそれでいいのです。

 それ故に、競技としてのレベルはだんだんと下がっていき、格闘家を目指す選手も減っています。
 魔裟斗のような、格闘家としてのスキルもテレビ的な人気もダントツの選手がいるうちはいいのですが、今後、彼のような選手が出てくるか、非常に不安なところです。

 さて、アメリカと日本の最大の違い。
 それは、ファンです。

 3億人以上の人口がおり、それぞれがそれぞれの嗜好を持っているアメリカ人。
 そして、自分が好きなものに対してはしっかり金を払うというマインドもあります。(レストランのチップ制度などとも関係あるかもしれません)

 1億人以上の人口がいるのですが、基本的に「流行っているもの」を追いかける人が多い日本人。受動的な趣味なので、あまり金も使ってくれません。
 格闘技の消費者の多くの動機、「テレビでやってたから見た」「なんかみんなが見てるから見た」というもの。
 
 競技レベルを上げれば収益が上がるというアメリカと、
 素人受けするようにしないと収益が上がらないという日本という構造になるわけです。
 さらに、日本の放送はほとんどが地上波のため、視聴者から直接料金を取る方法が確立されていません。
 アメリカは、広すぎて電波が届かない地域が多いという理由でケーブルテレビが広がったのですが、一つの地域に複数のケーブルテレビ会社が入って競争をしたため、テレビを通じて受けられるサービスが多岐にわたっています。
 その中で、テレビを通じて課金する制度が整ったわけです。
 まるで、日本で携帯のコンテンツから課金するシステムがしっかり確立しているように。

 日本のテレビは、放送法により新しいテレビ局の参入はほぼ不可能です。(参入させないために、テレビ局から政治家に多額の献金が行われ、テレビ局にはたくさんの役人が天下りしています)

 それゆえに、はっきり言って根拠が怪しい視聴率というものだけを争った、いつまでも進歩がない番組作り。
 テレビを通じたエンターテイメントのレベルは悲惨な状況です。

 私は、年に数回しかテレビを見ないのですが、そのときいつも思うのが、「いつまでたっても進歩がないなあ・・」ってことです。

 ただ、このところやっと、そんな旧態依然としたテレビ業界の危機が始まりました。
 テレビは変わっていくのか。
 テレビは、日本人視聴者の体質を変えるような、魅力的なコンテンツを発信してくれるのか。
 テレビは、視聴者から効率的に料金を引き出し、コンテンツの提供者にその金をスムーズに回すことが出来るようになるのか。

 コンテンツの発信がインターネット中心になり、国境がなくなる時代はすぐ近くまで来ています。むしろ、すでに始まっています。
 日本のエンターテイメント業界は、一刻も早く変わらないと、また一つ日本から産業がなくなり、また日本が貧乏になっていくわけです。

 アメリカの格闘技の試合が有料でインターネット中継されるようなれば、たぶん私はそれを見るでしょう。
 でも、年に数回日本で格闘技イベントを観に行くもりぞおさんとしては、日本国内でレベルの高い格闘技が続いて欲しいのです。。。

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(2009/11/24)
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ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)ジャーナリズム崩壊 (幻冬舎新書)
(2008/07)
上杉 隆

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もりぞおさんは、世界旅行中はアクセス数とかあまり気にしなかったのですが、書評に移行してからちょこちょこ気にするようになりました。

 で、最近は、制作費50万円の映画雑誌kamiproロッテ愛甲の自伝、と、思いっきりマイナー路線を突っ走って見たのですが、スーパーメジャーマイケルジャクソン3部作と比べて、明らかにアクセス数が減っています。。。

 こういうところで、格闘議界が抱えるジレンマの超縮小版を感じてしまうわけですが、じゃあ、メジャーなのを書けばアクセス数が増えるのか?という疑問がわいてきます。

 そう考えて本棚を見ると・・・メジャーな本が全然ない・・・。

 私の中では、上杉隆とか冷泉彰彦とか山口絵理子とか、メジャーの箱に入ってるんだけど・・・絶対ずれがあるもんなあ。。と、思ったら、ありました。

 2009年のベストセラー。「1Q84」
 この本の方が、明らかに理解が難しいし、癖があるし、値段高いし、無駄に分厚いし。。。

 と、いうわけで、もりぞお世界書評メジャー化週刊ってことで、「1Q84」を取り上げてみようと思います。

 ああ・・・書いちゃった・・・。明らかに私の手に余るような重い本なのに・・・。村上春樹で文章を書くのはできるだけさけてきたのに・・・。

 と、いうわけで、まずは1Q84を読み解くのに必須の公演について書いた文書をお読みください。
 2009年2月。まさに1Q84執筆中にエルサレムで行われたエルサレム賞授賞式で行ったスピーチです。
 このスピーチの内容が1Q84のメインテーマだと私は考えています。

 で、この文章は、もりぞおさんが1Q84読む前に、エルサレム市内で書いた文章です。
 どぞ。


聖地エルサレム旧市街。
 ここは、高い壁に囲まれた町です。
壁


 高い壁の中には、いろんな宗教のいろんな人種の人が住み、いろんな国の観光客が訪れ、いろんな宗教、宗派の建造物が建ち並んでします。

 壁の上を歩くことも出来るのですが(有料)、町の地区ごとで、住人や建築様式が全然違うことがよくわかります。
町

 そして、この建造物や、土地そのものを争い、数々の国の数々の宗教の人たちが戦争を繰り返し、未だ、その戦争は続いている。そんなところです。

 我が国が誇る、偉大な小説家、村上春樹は、このエルサレムの名を冠する賞、「エルサレム賞」を受賞しました。

 折しも、イスラエルがパレスチナ自治区のガザ地区を空爆した直後。
 多くの人が、この空爆に反対しており、村上春樹もこの賞を受けるのかどうか、動向が注目されていました。

 結論から言うと、彼はこの賞を受けました。
 そして、エルサレムに赴きました。
 そこで、彼は、彼なりの言葉で、この空爆を辛辣に批判しました。

 そのスピーチの全文はここで読めます。
村上春樹: 常に卵の側に

 スピーチの内容は、この一つの文章に要約されています。
「高く堅固な壁と卵があって、卵は壁にぶつかり割れる。そんな時に私は常に卵の側に立つ」

 この比喩の内容を、スピーチの中でこのように説明しています。

この暗喩の意味とは?ある場合には、まったく単純で明快すぎます。 爆撃機(bomber)と戦車とロケット弾と白リン弾は高い壁です。 卵とは、押しつぶされ焼かれ撃たれる非武装の市民です。これが暗喩の意味するところのひとつです。 しかしながら、常にそうではありません。より深い意味をもたらします。こう考えて下さい。私たちはそれぞれ、多かれ少なかれ、卵です。 私たちそれぞれが壊れやすい殻に包まれた唯一無二のかけがえのない存在(soul)です。 私にとってほんとうの事であり、あなたにとってもほんとうの事です。 そして私たちそれぞれが、多少の違いはあれど、高く固い壁に直面しています。壁には名前があります。 それはシステム(The System)です。

システムはもともと、私たちを護るべきものですが、ときにはそれ自身がいのちを帯びて、私たちを殺したり殺し合うようしむけます。冷たく、効率的に、システマティックに。

 村上春樹は、イスラエルという国を批判しているのではありません。
 もちろん、徴兵され、空爆を実行した若いイスラエル人兵士を批判しているのでもありません。
 彼の批判の対象は、空爆することを指示した「システム」です。

 このシステムは、法律であったり、宗教であったり、国民の「総意」であったり、「常識」であったりします。
 
 我々は、いろんなことを「あたりまえ」だと思っています。

 金曜の夜から土曜の夜までは安息日だから、バスを運行してはいけないことも、
 ラマダンの月は、日が出てから日が沈むまで食事をしてはいけないことも、
 会社に任せられた仕事を終わらせるためなら、深夜まで仕事をしなくてはならないことも、
 
 ユダヤ人は劣勢民族なので、地球上から浄化しなくてはいけないことも、
 イスラム教徒は「神」の存在を貶める邪教徒なので、排除しなくてはいけないことも。

 別の場所に住んでいる人から見ると、狂っているようにしか見えないもの。
 しかし、そこに住んでいる人から見ると、越えられない、越えてはいけないもの。
 それが、「壁」であり「システム」です。

 そして、「卵」である我々は、壁の前には無力です。
 多くの「卵」は壁にぶつかったら割れてしまいます。
 自分たちで作った「壁」なのに。

 そして、いつしか「卵」は、壁にぶつかることを恐れ、「壁」があることが邪魔だと思うことがなくなっていきます。
 たとえ間違っていることがうすうす分かっていても、あたかもそれがないモノのように、「壁」の前に来ると、無意識にくるりと方向転換をしてしまうのです。

 彼のスピーチは、「壁」そのものに対する批判であり、その「壁」を強固にするこの「無意識の無関心」に対する批判であると感じました。

 これはイスラエルだけの問題ではありません。
「過剰報道で視聴率経由で自分たちの給料を稼ぐ卵たち。盲信して過剰反応する卵たち」
「会社の意向を絶対視して過剰労働を強制する卵たち。それを無批判に受容する卵たち」
「国債を発行することにより無尽蔵に出てくる金を使って、自分たちの懐に入れる卵たち。それを批判することなく忘れ去る卵たち。」

 その他、「壁」を作る「卵」たちと、それを無自覚に受容する「卵」たちに対して、少なくとも自分は「壁」の存在に常に疑問符を持ち、場合によってはそれに立ち向かう「卵」であるぞ という宣言であったと思います。

 物理的に壁に囲まれているエルサレムの真ん中で、
 象徴的な意味の「壁」が強固として存在しているエルサレムで、
 「壁」がミサイルを発射し、「卵」を壊しまくっているエルサレムで、

 このようなスピーチをした村上春樹は、やはり偉大な「卵」であると、心から尊敬します。

 そして、壁に向かって祈る、イスラエルの正当派ユダヤ教徒。
祈り
 彼らはいったい、何を祈るのか・・・。

 村上春樹の小説の中では、この象徴的な意味の「壁」が数多く出てきます。
 中でも「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」では、この「壁」が色濃くでてきますので、このスピーチに興味を持った人は一度読んでみてください。

 で、次回、「書評 1Q84」に続きます。水曜更新予定。ホントに書けるか不安だ。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)
(1988/10)
村上 春樹

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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)
(1988/10)
村上 春樹

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最近このblogを見出した方はご存じないかもしれませんが、私は2008~9年に世界一周旅行をしており、その時の旅行記が局地的にご好評いただいたため、引き続きこのような文章を書きたれ続けています。

 その時の、旅行記。未だにちみちみと振り帰りを続けているのがコレ。

ビジネスクラスのバックパッカー もりぞお世界一周紀行

 そして、このblogが本になりました!
表紙  

 シンプルなフォトブック。

 マットな肌触りが、世界中の美しい風景を優しく包みます。
中身

 ま、本になっただけで、出版するわけではないですが。

 実は、この本、Photobackというサービス(しかもトライアルなので無料)で作ったモノです。
 このような、
サイト

 Web上の編集画面で写真を選んで、文章を書くだけで、簡単に本のレイアウトを決めることができます。
 そして、「発行」ボタンを押せば一週間くらいで本が送られてくる。

 私の作った無料版はCDサイズですが、文庫サイズ72pとか、A5サイズとか、普通に本屋に売ってそうなクオリティのモノまで簡単に作れてしまうのです。

 なお、私はいま、写真を選び直してコメントもちゃんと書いたバージョンを作成しているのですが、左側のオザケンチケットのお願いの「おまけ」はこの本にしようと思っています。

 一昔前なら、自己満足のための自費出版でも数十万~数百万かかったものですが、たったの数千円でここまで出来てしまうのですから、時代は変わった。
 ちゅか、出版というもののハードルが下がった。

 自分の表現を形にしたければ、この様な形で本を作れる。

 自分の表現を世の中に発表したければ、HPなりblogなりtwitterなりで無料で発表できる。
 そのクオリティが高ければ、広告やアフィリエイト、有料blogやメルマガで換金までできる。
 
 世の中の選ばれし者しか出来なかった、「自分の表現を形にして、世間に発表し、金を稼ぐ」という活動が、誰でも出来るようになったのです。

 最近の出版不況の一因となっているのは、出版関係者だけが独占していた上記の活動が、全ての人に開放されてしまい、独占が崩れ、暴利をむさぼることが出来なくなったことだと思います。

 さらに追い打ちをかけるように、iPadやkindleというメカと、apple storeやamazon.comという電子書籍サイトを組み合わせて、電子出版が本格化してきました。

 もりぞおさんは、比較的たくさん本を読む人なので、でかい本棚を持っています。
 これが邪魔で邪魔でしょうがない。でも、時たま過去に読んだ本のフレーズやデータを見返したくなることがあるので、すぐに処理することもできない。

 それゆえに、電子書籍は10年以上待ち望び続けていたものです。

 iPadは、アメリカンサイズででかすぎるのであまりそそられませんでしたが、kindleが日本語対応してカラーになったら確実に買います。

 そんなデバイス以上に重要なのが、電子書籍の品揃え。
 アメリカでは、amazonが多くの出版社を巻き込んで、かなりの量の書籍が電子出版されています。(amazonは、「電子出版しなきゃ、紙の本もうちでは取り扱わないよ」くらいのことは平気でやるので。。)

 この流れは、日本にも続くのでしょうか?
 そして、我々消費者だけでなく、出版関係者にもメリットはあるのでしょうか?

 日本は、本の値段が非常に安く、ハードカバーの本も1000円くらいで買えてしまいます。(アメリカは$20以上する)

 この1000円の内訳は、こんなとこです。
 作者の印税:100円、紙代など:300円、出版社:300円、取次(問屋):100円、本屋:200円
 
 これに対し、amazonは電子出版で作者の印税70%という制度を作っています。(システム利用料などを取られるので、70%入ってくるわけではなさそうですが。。)
 イメージとしては、紙の出版で言うところの、取次と本屋の分をamazonがとり、作者と出版社と紙代を作者がとるという感じでしょうか。

 つまり、この電子出版が増えれば、出版社と取次と本屋と印刷屋が終わるってことです。
 取次と本屋と印刷屋は、電子出版では完全に不要なので、もう駄目ですね。。

 悩ましいのは、出版社。
 講談社が2008年で77億円の赤字(12年連続減収!)など、出版関係のニュースを見れば見るほど終わってるのですが、出版社は無用の長物なのでしょうか?

 基本的に、本は編集者と作者の共同作業。
 編集者の経験と作者の感性が合わさったときに、名作は生まれます。

 上記の電子出版の取り分の計算でも、出版社の取り分を作者が取ると計算しました。
 つまり、作者が出版社の分も取るためには、編集者が行っていたアドバイスや資料集め、出版社がやっていた宣伝活動などを自分でやらなければならないわけです。

 そこまで器用なことを行える作家は少ないでしょう。。

 そうすると、出版社はどんどん縮小していくでしょうが、電子出版を行う作者が、フリーの編集者に依頼して、本を作成、宣伝、販売していくという流れが出来てくると考えられます。

 私が就職活動をしてたころは、高収入で(過労死リスクをのぞけば)一生安泰だった出版社のお仕事。
 しかし、これからは、作家と同じようなサバイバルの時代に入りそうです。

 しかし、死にもの狂いの活動は、往々にして傑作を生むもの。
 電子出版による出版社の解体から、本気の編集者と、傑作の誕生を期待しています。

 そして、私は、安全な場所からそれを見守りつつ、たくさんの電子出版物を買い、ときどきblogで紹介していこうと思っています。


 ちなみに、いち早くこの様なことに気付き、自分でオンラインコミックサイトを立ち上げ、編集も、広告も自分でやってしまう勢いで活動している漫画家の人がいます。
 佐藤秀峰という「ブラックジャックによろしく」や「海猿」を書いている人です。

佐藤秀峰onWeb

 時代は変化していても、その変化に対応できる人は確実に存在する。
 そんなことを実際に見せてくれる、スゴイ人です。
 人が生きることの意味、可能性を追求する漫画を書いているのですが、自らの人生でもそれを実践しているのです。

 やはり、苦境は人を進化させる。
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こんにちは。
 めでたく小沢健二コンサートのチケットがとれたので、その記念に公式サイトの彼の文章から、いろいろ妄想しようと思います。

 前回の小説「さらば雑司ヶ谷」の中で、他人にも自分にも一切なにも期待していない「絶望大王」タモリに、唯一「これほどまでに人生を肯定できない」と言わしめたアーティストとして、むやみやたらとリスペクトされた小沢健二。

 しかし、彼は彼で、「絶望大王」的な側面がある人でした。

「幸福の王子様」の二十代を過ぎ、分別も付いて年を取り、「ある光」という、自分の心の中を見つめるような曲を書いたあと、一気にじじいの様に老け込みます。
 そして、このあと、マスコミの表舞台に一切姿を見せなくなります。

 多くの人が存在を忘れかけていた頃に発売したアルバム「Eclectic」では、「幸福の王子様」っぷりはすっかり陰を潜め、ぼそぼそと退廃的に歌う曲調にファンは混乱させられました。

 このアルバムのプロモーションもほとんど行わず、再び姿を消した彼が再び姿をあらわしたのが、小沢父が出している限りなく同人誌に近い雑誌「子供と昔話」の中での小説「うさぎ!」

 この小説の中では、現在の資本主義社会に対する批判を語っています。

 金を稼ごうという欲望(文中では「灰色」と表現)によって世界が覆われつつあること
 その灰色によって、 広告収入やライセンス料というしがらみが出来、自分の好きな表現をすることも、自由にできなくなる。
 「豊かな国」でお金の塊が大きくなりすぎたので、ものを作る仕組みを「貧しい国」に移すことにし、「豊かな国」では仕事がなくなり、若者がなまけているといじめられるようになる。「貧しい国」では、子どもたちが少ない賃金でへとへとになるまで働かされるようになる。
 そんなことを、書いています。

 これを書いていた時点で彼は、「貧しい国」であるボリビアや南アフリカにいたようです。
 それも、もりぞおさん見たいにちょこちょこ回っていたわけではなく、数ヶ月に渡る滞在で。

 この小説は、彼の中の「絶望大王」が書いたのでしょうか?
 彼は、現在の「灰色」がはびこる先進国の社会に絶望してしまったのでしょうか?

 その後、彼が謎のドキュメンタリー映画の上映会を、ネットでの告知を一切せずに、各地を転々としながらやっていたという情報を断片的に聞くにつれ、私はさらに「絶望大王」の存在を感じるようになりました。

 フリッパーズ時代に「知る人ぞ知る、新世代渋谷系アーティスト」として一部で名を馳せ、
 オザケン時代に「幸福を呼ぶ渋谷系王子様」としてテレビの中で大ブレイクをし、
 テレビとマスコミの表も裏も、そのまわりに起こる素敵なことも醜いことも知り尽くしたあと、その状況に疑問を感じ、それがいつしか絶望に。

 だから、テレビとは遠く離れた、伝搬力もなく金も動かない、自分の手の届く範囲の人だけにものを伝えるような、そんな世界に引きこもってしまった。

 私が勝手に作ったストーリーがコレです。

 しかし、今度のコンサートツアー。そしてそれに伴ってWebで発表された文章を読んで、半分は正しいけど、半分は全然違っていたことがわかりました。

 彼は文章の中で、こんな事を言っています。

 今回のコンサートは、CDのアルバムを売るためのコンサートではない。
 音楽業界では、CDアルバムを売ることを中心に全てが回っているが、今回のコンサートは、コンサートの本来の性質通り、公演そのものを目的として行われるツアーです。

 だから、関係者招待席も少ないし、メディア関係者の取材も制限している。

 そういうことか。
 今、多くのエンターテイメントでは、本来の性質通りお客さんを楽しませること以外にやらなくてはならないことがたくさんあります。

 テレビでは、CMを見せるために、面白くなるタイミングで話がぶち切りになり、続きはCMのあとで!
 映画では、観客を呼ぶために、人気がある駄目俳優を無理矢理主役にねじ込んで、台無しなる

 「灰色」によって、エンターテイメントの中で、「客を楽しませる」ということに、直線的に向かっていけない「大人の事情」がたくさん生まれてしまったのです。

 そんな中で、彼がやろうとしていることは、
 小さな舟で、従来型のモデルをさほど気にせずにコンサートを行う。ということ。

 そして、そのコンサートの空間を「愛に満ちた空間」書いています。
 憎しみではなく、密かな連帯感とか愛に満ちた空間。
 そして、その貴重な空間の中で感じたことを、その後の人生の中で、少しずつチョコレートを削ってなめるように、大切に削りながら毎日をくらしていけるような思い出を作れる空間。

 何かと忙しくて、殺伐としている空間。エンターテイメントの世界すらそんな空間で充ち満ちている。
 そんな中に、ちょっと違った空間を作る。

マイケルの言葉を借りれば、
 Make a little space, Make a better place. (小さなスペースを作ろう。もっとよい場所を作ろう。)

 村上春樹が言うところの「システム」。みんながその中に生きており、その恩恵を受けているけれども、同時に嫌だとも思っているモノ。多くは「灰色」が作ったモノ。

 それに絶望するのではなく、小さな場所、自分の声が届く範囲を変えていこうというメッセージ。
 やはり、彼は「絶望大王の前で人生の肯定を紡ぎ出してみせる、幸せの王子様」の様です。

 さて、コンサートの空間は、どんなことになるのやら。
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現在も続いているイラク戦争。
 バグダッドでは今日もテロによりたくさんの爆弾が仕掛けられ、たくさんのアメリカ兵やイラクの民間人が死んでいます。

 そんな中、日々爆弾を処理する、爆発物処理部隊の物語。

ハート・ロッカー

 戦争映画には、必ず敵がいて、その敵は共産国人であったりベトナム人であったり宇宙人であったりロボットであったりするわけですが、この映画の敵は、爆弾です。

 そもそもイラク戦争自体が、なんのための戦争かわかってないのですが、この、動きもしない爆弾との戦いは、非常に地味です。

 防護服を着込み、爆弾に近づき、起爆装置のコードを切る(交渉人と一緒だ!)
 しかし、リモコン式の爆弾は、まわりに起爆装置を持った人間がいて、爆発物処理を行う人間を亡き者にするため、処理中に爆破スイッチを押そうとする。
 チームメンバーは、銃を構え、起爆装置を持った人間を射殺しようと目をこらす。

 なんの感情もなく、ただ爆発を待つだけの爆弾を中心に、様々な殺意が渦巻くその光景の緊張感。
 生きているうちに、絶対出くわしたくない状況です。


 この映画を撮ったのは、キャスリン・ビグローという女性監督。
 現在、この映画とアカデミー賞を争っている、「アバター」の監督、ジェームス・キャメロンの2番目の妻です。(ちなみに、現在の(4番目の)妻はタイタニックに出てた女優)

 アバターと、このハート・ロッカーを見比べると、そのあんまりにもあんまりな、掘り下げ方の違いを感じます。

 アバターには、明確な「悪」が存在します。
 惑星パンドラにある鉱物資源を求めて、侵略する事を決めた企業。そして、その企業の代表である軍人と社員。

 映画の中で彼らは明確な悪であり、青い宇宙人が彼らをやっつければ、全ては丸く収まることがわかっています。

 これに対し、ハート・ロッカーでは「悪」の存在がわかりません。
 テロリストの姿はほぼ描かれることはなく、「人間爆弾」も誰が作っているかわかりません。爆弾は、何も語ることがなく、解体されたり、爆発したりします。

 バグダッドで続く、「死」の連鎖は、いったいどうすれば終わるのか見当もつきません。
 ただ、凄惨な死が描かれ、それに対して主人公たちは深い怒りと悲しみに包まれます。 近くにあり、日常でもある死が、この上なく重く描かれているのです。

 これに対し、アバターでの「死」は比較的軽いです。
 地球人は、マシンガンでバンバン青い宇宙人をぶっ殺し、青い宇宙人も弓矢でヘリコプターを撃ち落としまくります。
 死をおそれずに突っ込んでいく宇宙人とヘリコプター。勇猛果敢というか軽いというか。

 映画を観に来る人の多くは、非日常を味わいにくるのでしょう。
 日頃抱えているややこしい問題や、嫌な現実から離れるための空間。

 何をすれば自分は幸せになれるかなんて全然わからない現実から、誰が悪いのかハッキリとわかり、そいつを倒すために仲間たちが協力してくれる世界へ。

 新しいことをやりたくても、現状の既得権を失うリスク、自分が傷つくリスクを恐れてなかなか踏み出せない現実から、死をもおそれず目的に向かって突っ込んでいく世界へ。

 アバターの3Dグラフィックのなかで繰り広げられる世界は、多くの人が映画に求めている世界そのものなのかもしれません。

 そして、その対極にある、ハート・ロッカー。
 我々が、最も行きたくない現実の世界。
 そこには、今も数万人のアメリカ兵が送り込まれているのです。
 そして、数百万人のイラク人が生活しているのです。

 アメリカ兵たちは、絶望することなく、淡々と任務をこなします。
 イラク人たちは、日常の生活を淡々と営んでいます。

 悲惨な非日常と、淡々とした日常が同居する世界が、この映画の中では描かれています。

 つかの間の現実逃避も映画の重要な役割ですが、現実を直視し、自分の人生のシミュレーションとするのも映画の役割。

 命の重さと軽さを同時に突きつけられ、「おまえだったらどうする?」と聞かれるのがすごく怖くなる映画。
 
 主人公は、こんなことを言います。
 
年を取ると、だんだんと大好きなモノがなくなっていく。
 おもちゃはただのブリキやぬいぐるみだと気付いてしまう。

 そして、この年になると、大切なモノはひとつだけになるんだ。

 そのひとつだけの大切なモノについて、じっくり考えるきっかけに。
 ハート・ロッカー、お勧めです。

【追記】
 アカデミー賞作品賞取りました。
 アバターとの対決でしたが、コチラに。
 やはり、今、この世界的な不況という時代に、

「悪い金持ちをやっつければ、みんなが幸せになれる素敵な世界がやってくる!」的な、ファンタージーではなく、

「誰が敵だかもわからない。目の前には処理しきれないほどの無数の問題がある。それをひとつひとつ命がけで処理していかなければ前には進めない世界なんだ」というリアルな現実を見るべきなんだと思います。
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こんばんわ。
 今日は書くネタも、構想も完全に出来ていたのですが、今あまりにも眠すぎるので再放送です。
 花粉症の時期は、とにかく体力の消耗が激しい。

書こうと思っていた内容に通じることがあるってことで、2007年2月に見たNHKスペシャルの内容です。
 では、ドゾー。

NHKスペシャル インドの衝撃
インドの教育に関するレポート番組なのですが、紹介されているのは、以下のようなことです。

・教育に力を入れるインドの政策
・貧困から抜け出すために必死に勉強するインド人
・海外の企業からわんさかスカウトが来る、インドの一流大学

吹きっさらしの教室に、1000人以上の若者がすし詰めで集まり、週七日一日十時間授業を受けているその様に、異様なまでの迫力を感じます。

「歓喜の街 カルカッタ」という70年代インドを描いたセミドキュメンタリー小説で、生きていくのに必要なものがおおかた全て足りない、カルカッタのスラムで、貧民たちがまず最初に欲しがったのが、子供たちに勉強をさせる夜間学校だったことを思い出しました。

このインドの教育に関して、日本と比べて、非常に優れているのが、「方針が明確である」ということです。

インド政府は「頭脳立国」という方針を明確にしており、とにかくエリートを育てる事に特化しています。
それゆえに、国立大学のために多くの国家予算を割いており、教師もものすごい優秀な人材を当てています。

道路もまだ整備されておらず、多くの国民が飢えており、識字率も65%、本来ならエリート教育以外にやらなくてはならないことは、山ほどあります。

しかし、政府は、あえてエリート教育に力を入れることを公言しているため、国民には下記のような意識が芽生えます

・エリート候補として選ばれなければ、自分は死ぬまで(両親と同じように)貧乏な ままである。
だから、私はエリートとなり、この環境から抜け出さなくてはならない

・エリート候補として選ばれた人は、国が成長の手助けをしてくれる。
だから、エリートとなった人は、国・故郷に恩返しをしなくてはならない


かたや、「特技:七光り」の我が国の首相が出している方策は、

・具体的な目標値のない格差是正
・抽象的な題目に終始する教育基本法改正


インドでは、エリート教育という機会を限られた少人数の人間だけに与えることにより、格差を広げていると思います。

しかし、選ばれたエリートたちは、「自分たちのために他の国民が犠牲になっている」という事が分かっているので、インドを「美しい国」にすることに全力を尽くしています。

インドでは、世界中何処へ行っても通用する理数系の教育に特化することを明確にし、この分野でトップになれば、海外で大きな仕事ができるという道筋を示しています。
道が見えているので、国民は、その道をまっしぐらに突き進みます。


このような、余裕のない、猪突猛進的な突き進み方は、私はあまり好きではありません。
でも、インド政府が出している、方針の明確さは、非常にうらやましいです。

「何かを本気でやるためには、何かを捨てなくてはならない。」

多くの庶民の豊かさの底上げを捨てて、一部エリートの教育に特化する。
無数にある学問の分野を縮小し、理数系に特化する。

多くのインド人には迷惑な政策かもしれませんが、その目的が「インドを強い国にするため」であると理解している国民が多ければ、愛国心は育ちます。


支持率が下降トレンドまっただ中で、次の選挙で上場廃止になるであろう安部内閣。
その前に、経営再建するために必要なことは、

「○○をするために、××を捨てる。それは、「美しい日本」を作るためだ」
ということを明確にし、それを国民に納得させることではないでしょうか。


「国際競争力をつけるために、格差縮小を捨てる」のか
「国民の安定した生活のために、競争心・射幸心の喚起を捨てる」のか
このバランスを何対何にするのか、

そろそろ明確にしないと、じり貧ですよ。


 と、ここまでが2007年。
 結局、安部→福田→麻生→鳩山と変われど変われど何一つ明確にならず、見事なじり貧。
 そりゃ、外資系企業も撤退するって。

有力外資、相次ぎ日本撤退 ミシュランや現代自

 私は正直、国には何も期待していないので、自分の中で何をしたいかを明確にすることに重きを置いています。
 そして、そのために何をすればいいかが、生きる指針。

 インドの貧困層と違って、自分で何でも勉強できるし、どこにでも行けるし。
 いい国に生まれたと思っています。サンキュー、ジャパン。もしかしたら、そのうちグッバイ、ジャパン。
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もりぞおさんは、そこそこ本を読む人です。

 大体、年間10万円分くらい本を買って、そのうち8割くらいは読んでいるはずです。(途中でほっぽり出すか、なくすのが2割)
 最近は、twitter読んだり英語の勉強したり映画観たりで、読書量が減っているのに、本を買うペースが変わらないため、読んでない本がこんな事になってます。。

P1150305.jpg

 1Q84 book3も出るのに・・・。

 そんなわけで、家には巨大な本棚があり、保管にかなり無駄なスペースを使っています。
 そのため、はやくこれをハードディスクに入れられる時代がこないかと、毎日星に祈りを捧げていました。

 同時に、もりぞおさんは、電子デバイスが大好きです。
 携帯電話で文字を入力するのは未だに大嫌いなのですが、PDAと呼ばれるものに関しては、まだ標準では日本語が入力出来ない時代のPalmから始まり、SONYのCLIEを何台か渡り歩き、今は、一昨年シカゴで買ったiPod touch(第二世代)を使っています。

 これらのPDAと呼ばれる小型メカに様々なソフトを入れ、何とか読書を出来ないかと頑張っていたのですが、なかなかしっくり来るものはありませんでした。

 Palmは液晶がしょぼすぎて文字が読みにくい。
 CLIEで改善されたものの、やはりページめくりがうざい。
 Nintendo DSの地球の歩き方ソフトは、自分の見たいページを探すのが大変な上、画面が小さすぎて使い物にならない。
 DS読書のソフトも、やはり画面の小ささがネック。
 iPod touchでクーリエジャポンを読めるソフトもあったのですが、従来の雑誌のレイアウトがそのまま画面に表示。文章をタッチするとそこが拡大というめんどくさい仕様だったため2冊でギブ。
 新聞のレイアウトそのままの産経新聞for iPhoneは論外。

 アメリカでは、kindolがあり、SONYがReaderだしており、iPadまで出るのに、日本ではなんで・・・と日々悲しい思いをしていました。

 そんな中、ディスカバーという会社が、佐々木俊尚(2011年新聞テレビ消滅を書いた人)の電子書籍の衝撃という本を、電子ブックで期間限定110円で発売するという情報を、twitterで入手しました。

 正直、iPod touchで本を読むことは諦めていたのですが、元々読みたかった本であるということもあり、購入。
 読んでみました。

 これが、読みやすい!!

P1150307.jpg
 
 ごらんのとおり、文字が横書きですが、私は活字を読む量はメールやWebサイト、twitterの方が圧倒的に多いため全く問題ありません。むしろ横書きの方がいいくらい。

 そして、一ページあたりの文字量が少ない。
 この本に関して言えば、紙の本だと300ページくらいのところ、電子書籍では684ページ。一ページの文字数は半分以下と言うことになります。

 そうすっと、紙の本よりも2倍以上ページをめくらなくてはならないのです。

 が、これが全然苦にならない。
 と、いうのもiPhone OSのインターフェース。画面をするっとなぞると、画面がするっと切り替わるあれ。
 これが何とも快適なのです。
 っていうか、完全に片手でページをめくれるので、明らかに紙の本よりも使いやすい。
 ついに、ここまできたか。。電子ブック。

 こんな小さな画面でもここまでできるのだから、iPadやKindolがあるアメリカなら・・ということは、「電子書籍の衝撃」の中に書いてあります。

 デバイスの発売と同時に電子書籍の品揃えと、それを販売するプラットフォームを完備しているamazonとapple。

 デバイスで検索かけて、購入ボタンを押せば、その瞬間ダウンロードされ、デバイスの中の本棚に本が並ぶという素晴らしいプラットフォーム。
 しかも、その本はiPadでもiPhoneでもPCでも読むことが出来、しおりをはさめばどのデバイスでも自動で同じ所にしおりがはさまれます。

 読者にとって、本屋+紙の本よりも10倍便利な環境が整備されました。

 それと同時に、amazonでは、誰でも本を発行することが出来ます。
 amazonに登録してテキストファイルをアップロードすれば、誰でも簡単にamazonに本を並べることが出来るわけです。しかも、印税率は70%。300円で本を売れば210円入ってくるわけですから、10%印税で1000円の紙の本を売るよりも倍儲かります。(通信費とか取られるみたいですが。。)

 著者にとって、出版社+取次+本屋よりも7倍お得な環境が整備されました。

 世界は変わりつつあります。

 そんな中でも、日本の出版社は無駄な抵抗を続け、日本では電子書籍がどんな形で発行されるかまだ全然目処がたっていません。
 ってか、電子出版したら確実に本屋と取次があぼーんするから、昔からのしがらみで新しい世界に踏み出せない。
 そんななか、段々と沈んでいく姿は、近い将来の日本のようです。

 そんな状況の中現れた小さな船が、このディスカバーという会社。

 まだまだ、買える書籍は数十冊しかないし、横書きになってるのは2010年4月現在この本だけだし、半分以上の本は紙の本と同じ値段だし。。。amazonやitunes book storeとは比べものにならないくらいのしょぼさです。

 沈みゆく護送船団ヤマトと、ちいさなスワンボートしか選択肢がない日本の電子出版界に哀しみを覚えながらも、スワンボートが存在していることに希望を感じ、資金提供もかねてここで何冊か本を買っていこうと思います。

 Make a little place, Make a better place.

  全ての本が、紙でも電子書籍でも読める未来を夢見て・・・。

電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)
(2010/04/15)
佐々木 俊尚

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世界は我々に無関心だ
 だから我々は撮影する


もりぞおさんが、渋谷のガラガラの映画館に観に行ったのは、ビルマの2007年の暴動のドキュメント映画でした。

ビルマ2

ホームビデオをカバンに隠し、草陰に隠れ、撮った映像。
これが、政府関係者に見つかれば即逮捕。場合によっては終身刑。

命がけ感漂う、恐ろしい映画でした。

もりぞおさんは、2006年にビルマに行っています。

もりぞお世界紀行 ビルマ編

 もちろん、当時もビルマ経済は軍事独裁政権によりえらいことになっていました。
 例えば、100ドル(1万円)を、現地通貨チャットに両替するとこんなことになります。

ビルマ1

 通貨の価値は日々下落しており、さらに国民は外貨を持つことを法律で禁止されています。
 映画の中でも政府が突如ガソリン価格を倍にするという話が出ており、庶民の生活が悲惨なことになっていることが分かります。
 日本人旅行者であるもりぞおさんが、現地の物価を「タダ同然」と感じるということは、ビルマ一般市民からみれば、日本(および先進国)の製品は「手の届かない高級品」となるわけです。

 グッドピープル・クレイジーガバメント(良い国民、狂った政府)といわれるこの国の様子はblogの記事を読んでいただければと思います。

 そして、帰国後も、いろいろ情報を追いかけ、この映画に出てくる暴動や殺害された長井さんについての記事を書きました。

もりぞお世界紀行 ビルマ民主化運動編

そして、代々木公園でのイベントでは、ビルマの難民と話をしました。

眞鍋さんと、ビルマ難民に会ってきた

 彼がこんなことを訴えていました。

「私は、日本の人達に、もっと私たちの状況を理解して欲しいんです。
軍事政権に最大の援助をしているのは日本です。
日本の人達がもっと理解して、政府にもっと圧力をかけて、援助が少なくなれば、ビルマは変わる可能性があります。」


 ビルマへの援助が民主党政権になり、どう変わったのかはわかりませんが、この映画館の客入りを見る限り、日本人がビルマやビルマで亡くなった日本人ジャーナリストよりも、不思議の国に興味があることは確かなようです。

 しかし、彼らが命がけで撮影した画像は、衛星やインターネットを通じCNNやYouTube経由で世界中の人に届きました。

僧侶が蜂起し、何十万の市民が続き、映像が世界に放映される。
世論を受けて、ブッシュ大統領がが声明を出す。 
世界が少し動き、軟禁されていたアウンサンスーチーが姿を現す。

 世界がこの国に感心を持つことは、この国の状況を変える力を持っているのです。

 しかし、事態は酷い状況に向かいます。

 僧侶が、市民が、日本人ジャーナリストが、兵士に撃たれる映像。
 今のバンコクからの映像がそうであるように、ラングーンの街並み、バカ仏が並ぶ寺院。見たことのある光景の中で、銃声が響き人が倒れるのを観ることの辛さ。
 しかし、これが現実です。

ビルマの報道に興味を持つのは、ビルマのためだけではありません。
私が、ここから学んだのは、

組織や国は間違いを犯すこと
その間違いにより、自分たちが被害を受けること
そして、これを実感として持って置かねばならないこと
 です。

私は元々、国や会社に依存してはいけないと肝に銘じていましたが、ビルマに行ってから、自分の思想が強固になりました。

国も会社も、それなりの確率で、駄目になる
そのために、自分でどうやって生きていくか考え、準備をしなきゃいけない


会社も国も、駄目になる寸前まで、いや、駄目になった後もきれい事を繰り返します。
ミャンマーも北朝鮮も、政府声明的には、国民は幸せに暮らしていることになっています。

疑いの目を向けなければ、疑いはない。しかし、現実はそこにある。

この映画の語り部になっている男は、序盤に政府に捕まり、釈放され、バンコクに身を隠しています。
映画の中には、現地に行くことの出来ない悔しさが詰まっています。

そして、終盤。

実働部隊は見つかり、潰され、数名は終身刑になったとされています。
その後、ビルマに関する情報は極端に減っています。
今、あの国はいったいどうなっているのか・・・。

主人公はバンコクで新たに組織を作っているそうです。
自ら望んで外に出たわけではないですが、結果的に外に出ていたからこそ、映画を作成でき、組織の命脈も絶たれずに済んだ。
彼は、ビルマに残ったわずかな希望なのかもしれません。

いつでも外に出れるようにする。そんな準備は必要です。

 
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 さて、オザケンコンサートに関して、まだ書き足りないことがあるので、おまけの文章です。
 本編はコチラなので、ヒトツヨロシク。

あと、もう一回警告を。

警告
 小沢健二13年ぶりのコンサート。
 このコンサートは、絶対に内容を知らないで観た方が楽しいため、これから行く予定がある人はとりあえずブックマークをして、このブラウザを閉じてください。
 あと、コンサート行くとき、開演には絶対に遅れるな!仕事なんて休め!
警告終わり

 今回のコンサートの中で、何度か文章を朗読していたのですが、そのうちのひとつで、こんなことを言っていました。

アメリカのお笑いは大味であると言われているけれども、実はそうではない。
彼らのお笑いには、その人種ごとに、その人たちだけしか分からないようなネタがたくさん仕込まれている
その、自分たちしか分からないようなネタで笑うとき、人々は最高に楽しそうな笑い方をする

 これは、たぶん世の中の非常に多くの人が思っていることでしょう。

 女子高生が変な言葉を使うのも、
 プロレスマニアが遠い昔の試合について語り合うのも、
 旅好きが、共通して行ったことがある国の思い出話に花を咲かせるのも、

 みんな、こんな気持ちからだと思います。

 そして、今回のコンサート会場はまさにそのものでした。

 演奏曲の中心となったアルバム、"LIFE"は1994年8月発売。16年前。
 それ以外にも、絶版となっているCD、8cmシングルでしか出ていない曲など、今では入手困難なあれこれを奏でるオザケン。

 彼は、たびたび、歌うのを止めて、客席に歌うように促しました。

 今夜はブギーバックのラップ部分を歌詞なしで歌う人々とオザケンの間には、十数年の時を経てもしっかりと覚えている、音楽という絆があったのです。

 そして、その絆を確かめるように、何度も客席をあおるオザケン。

 彼が歌っていない部分を歌う観客は、最高に楽しそうな歌い方をしていたのだと思います。

 今、テレビとか雑誌とか新聞とかがボロボロになっています。
 いわゆる、マスメディアというものから、どんどん客が逃げて行っている状況です。

 この理由はいろいろあると思うのですが、ひとつは、自分たちしか分からないようなネタを共有することが出来る友人を、mixiやtwitterでかんたんに見つけられるようになったからではないでしょうか。

 昔は、共通の話題がテレビ中心だったから、人と繋がるためにテレビを見ていたけど、今は、世の中のあらゆる話題に対して共有できる仲間を見つけることが出来るので、自分が好きなことをやって、ネットで繋がる人を探せる。
 テレビは、コミュニケーションの中心的地位から落ちているわけです。

 オザケンは、ハリウッドの笑いについては、「ハリウッドは非常にたくさんの人を笑わせなければならないので、大味にならざるをえない事もある」というようなことを言っていました。

 それは、多くのテレビ番組そのものです。

 逆に言うと、人々をテレビに引き戻すには、ある程度絞った範囲の人々の「自分たちにしか分からないようなネタ」を提供し、テレビを共通の話題にしてくれる人を、少しずつ増やすしかないのではないかなと思います。

 さらに彼は、事前の文章で、彼らの取り組みを、「小さな舟」と言っています。
 確かに、中野サンプラザは(彼の動員力から言えば)比較的小さな会場だし、大々的な宣伝や、タイアップした曲やCDの発売もありません。
 テレビでどれくらい報道されていたのか分かりませんが、おそらく非常に小さい扱いだったのではないかと。

 彼が作ろうとしているものは、こんな風に非常にたくさんの人に届かなくてもいい。対象範囲を狭めて、その中の人の最高の笑顔を引き出すことだったのではないかと思います。

 そして、そのもくろみは見事大成功。
 完璧な一体感があふれる会場。
 最高の笑顔の前で涙ぐんだ彼の姿は、本当に素敵でした。

♪美しい星に訪れた夕暮れ時の瞬間。切なくて、切なくて、胸が痛むほど。

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今回の上海旅行のもう一つの目的。それは、中国の銀行に口座を開くことです。

何度か言っているように、もりぞおさんは、日本の財政についてかなりやばいと思っています。
昔は「20%くらいの確率でろくでもないことになる」と言っていたのですが、そのやばさは日に日に増すばかりで、今では「50%以上の確率で・・・」に変わってきています。

そこで、「卵を一つのさらに盛るな」理論の実践として、2008年のHSBC香港に続いて、中国最大の銀行、中国銀行(Bank of China)上海支店に口座を作る事にしました。

月曜日。
上海の街中いたるところに中国銀行の支店はあります。
銀行の営業時間は朝9:00であるため、開店と同時にホテルの側の銀行に入ります。
持ち物は、パスポートと現金のみ。
窓口の兄ちゃんは普通に英語がしゃべれました。

口座の詳しいつくり方は、ここに書いてあった通りでした。

書類を2枚ほど書き、兄ちゃんの言われるがままに書類に何度も何度もサインをし、テンキーで自ら設定したPINコード(6桁)を押しまくる。
45分の時間と、20元の手数料で、口座が出来上がり、キャッシュカードとパスワード生成メカを入手しました。

これで、日本のシティバンクから送金を行ったり、ネット上で普通預金と定期預金を切り替えたり出来ます。

現在、中国銀行人民元預金の利率は10年定期で3.6%。
Bank of China人民元預金利率

ちなみに、日本の都市銀行は0.4%くらい。
日本に金を置いておく意味が分からなくなるくらいの差があります。

さらに、人民元の為替レートは政府の操作により1元=xドルにほぼ固定されているのですが、
不当に安すぎると問題になっており、アメリカがプレッシャーをかけてレートを変えようとしています。(人民元切上げ)前回の切上げでは何やかやで数年で20%くらい上がりました。
つまり、前回と同じくらいの切上があれば、自動的にドルベースで20%儲かるということです。

そして、中国では今、不動産バブルが真っ盛りのため、何とか人々に金を貸す量を減らさなくてはなりません。
そのために、一番効果的なのが金利を上げる事。
効果がありすぎて、段階的にやらないとバブルが崩壊するので慎重にやると思いますが、いずれ3.6%の金利も上がっていくでしょう。

すごいぜ、人民元預金。
唯一のリスクは、中国で革命でも起こって国がハチャメチャになることですが、まあ、経済成長は全てをうやむやにするので、あと10年は大丈夫だと思います。

コレに対して日本。
ずーーーーーっと金利がほぼゼロですが、今から金利を上げると、一番借金をしている日本国そのものがあぼーんするので、金利を上げられません。

また、現在円高ですが、コレは、ユーロが死にかけ、ドルも怪しい中、とりあえず数年間は大丈夫そうな日本円に金が向かっているという状態です。

日本国はギリシャの何倍も借金をしていますが、金を貸しているのはほとんどが日本国民です。
(日本国民→ゆうちょor銀行→国の流れ)
つまり、バカな親(国)が金持ちの子供(国民)に借りているため、子供が従順である限り、しばらくは借金の取り立てはないと言う理屈です。

ただし、子供の金も無限ではありません。

日本の経済状況を100万分の1スケールにすると、

年収536万円 の人が 一年で831万円使って、295万円借金している状況です。
去年は不況で大変だったため、
年収370万円 - 支出920万円 = 借金550万円です。(一部庭を掘って埋蔵金が出てきたため借金はもうちょっと少ない)

そんなこんなで貯まった借金は借金825万円。

子供の資産が1400万円あるのでまだ大丈夫ですが、まああと何年持つ事やらです。

もちろん、国は日本円の紙幣を無限に刷る事が出来るため、日本円でどんなに借金をしても返済をする事が出来ます。
ただ、無限に紙幣を刷る事で発生するのは、ビルマジンバブエのような糞インフレ。

100ドル両替するだけで、こんな札束が来るような世界です。
ビルマ1

レストランで食事をするのに数十万円かかるようなバカな事態を他人事として笑っている場合ではありません。

国とすれば、これをやれば、自己破産みたいなもんで、借金が一気に何十分の一にした上で、アメリカ国債売って借金をちゃらにできるので、もりぞおさんは、最終的にここに落ち着くんじゃないかなあと思っています。

ついでに、経済もしっちゃかめっちゃかになるので、今のギリシャみたくIMFが入ってきて公務員とか強制削減してくれるため一石二鳥。
こうやって、全てを振り出しに戻すことでしか、日本経済の復活はないのではないかななんて事を考えています。

で、まあ、もりぞおさん的には「戦争をしている国には行かない」という行動原則に伴い、しっちゃかめっちゃかになっている日本国では生活したくないので、やばくなったら、中国や香港でお金を下ろした上で、シンガポールとかタイとかカンボジアの暖かい国で
数年間のんびりバナナでも食いながら生活しようと思っています。

そんな壮大な計画のための銀行口座開設。

まあ、こんなややこしいことやらなくても、外貨預金とか、金の投資信託購入とかでもリスクヘッジ出来るし、日本経済が必ずしもあぼーんするとは限らないので、無理に真似する必要はないかなあとも思います。

世の中には危機をあおる本とかたくさんありますけど、いろいろな本とかWebページとか読んで、自分で判断して行動するといいと思います。

ちなみに、もりぞおさんは、家とか全然欲しくないけど、2%くらいの住宅ローンを借りてそのまま人民元口座に突っ込み、万一のハイパー円高にFXでリスクヘッジなんて絵を考えてたりもします。

どうすれば銀行から金を引っ張れるか、一番のキモの部分がノーアイデアなんですが。。

そんな汚いお金の話で、中国上海万博編終了です!
次回から、通常の書評に戻ります!

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 もりぞおさんは、選挙のたびにマニュフェストを読んで文章を書いています。
 
2005年民主党のマニュフェストは、バカみたいに耳障りのいいことだけが並べられており

2007年になると、「民主党10の提言(特に重要なのは3つ)」といったように、重点ポイントが整理されてきており

2009年には、さらに、いつまでに何をするかという手順までが書いてあり、


 実行力はさておき、自分たちがやりたいことを国民に明示するという点で、なかなか良くできた資料となっていました。

 さあ、2010年はどうなっているでしょう。
 今まで、頑張って紙の資料を取り寄せたもりぞおさんですが、今回からは、iPadでPDF版を熟読です。

P1170009.jpg

 一度、熟読中の熟睡を経て、たどり着いた結果は・・・5年間分後戻りしている・・でした。

 まず、菅直人総理の、そして民主党の政治理念。

 強い経済、強い財政、強い社会福祉。

 3つにまとまっているからとはいえ・・・それはムリでしょう。。
 借金まみれになっていて、財政が死にそうな日本。
 老人だらけになっていて、社会保障費がガンガン増えている日本。
 この2つの悲惨な状況で、財政を健全化させるのと、社会保障を厚くすることを同時に行うには莫大な税金が必要になります。
 そして、莫大な税金を徴収すれば、経済はガタガタになります。

 今、政治が成すことは、この3点を改善するために、まずはどの点の配分を重くして改善をするのか。そして、いつまでにどれを、どれだけ回復するのかという話のはずです。

 そこを、3つを全部改善して好循環をつくるなんて、魔法みたいなことを言っている時はもうとっくに過ぎ去っています。

 そして、その改善策につけた名前が「第三の道」

 第一の道が公共事業中心の財政政策、第二の道が市場原理主義に基づいた財政政策なのですが、「第三の道」がなにをすることによる財政政策かさっぱりわかりません。

 環境問題や少子高齢化に、アジアへの投資、観光への積極投資のようなことが書いてあるのですが、それは公共事業と何が違うのかよくわかりません。
 ぶっちゃけ、いくら読んでも、そんな程度で解決できるような根の浅い問題ではないでしょう。

 前回の選挙の時も書きましたが、日本の状況は高速の下りエスカレーターに乗っているようなモノです。

夏休み特別企画 もりぞおさんもマニュフェストを考える この国の現状をふまえて

 日に日に借金が増える国の財政はもちろん、途上国にガンガン仕事を持って行かれている経済も、老人がガンガン増えている社会保障も、普通にやったら確実に悪くなっていくことは確実です。

 だから、短期的に悪くなることを止められないのは仕方がないと思います。
 正直、1,2年の成果でボコボコにして政権をぶっ壊していては、永遠に問題は解決しないでしょう。

 とはいえ、このあと10項目に分かれてある、あまり具体性のない何でもやります的な政策で解決できるとは、とても思えません。。

 そして、このマニュフェストに書かれていないのに総理が発言して、勝手に数字が一人歩きしているのが「消費税10%」

 だったらさ・・・ちゃんと、マニュフェストに書こうよ・・。

 強い経済、強い社会福祉も大切だけど、まずは強い財政を達成させてくれ。
 消費税を10%にすることで、その他xxな対策をすることで、201x年までには財政はここまで回復する。

 そして、その安定した財政を元に、税金をxxに振り分けて次は強い経済を達成。
 充分な資金が出来たところで、社会福祉をxxまで強くする。
 ここまで、202x年までかかるが、それまでの間、市民生活はこうやって支えるがこの点は我慢してくれ。

 ってなかんじで、優先順位をつけて、いつまでに何をやるか。そこで悪くなる分はどうやって保証するか/どこを我慢して欲しいか を明確にしてくれれば、将来への展望は見えてくるはずです。

 今回のマニュフェストの最大の退化は、作業スケジュールがなくなったことです。
 いつまでに何をやるかを明確にすると、達成できなかったことがばれるので、明示したくないのはよく分かります。

 しかし、それでも、だからこそ、そこは明示して。出来ないことは出来ない理由を説明した上で修正すればいいんだから。
 マスコミの袋だたきを恐れるな!ガンバレ!

 別に民主党を応援している訳ではないのですが、それでもこれはもうちょっと何とかしないともういい加減日本終了になるよ。。って感情と、鳩山政権に対するマスコミの報道に対する疑念から、こんな風に応援演説になってしまいました。。

 次回は、他の政党のマニュフェストについて書きますが、まだ一個も読んでないので、来週水曜はスキップして土曜更新になるかもしれません。。。


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この文章には、1Q84 Book1,2およびBook3の目次レベルのネタバレを含みます。
 今後先入観なしで読みたい人は、ブラウザを閉じて、この分厚い本をめくり始める事をお勧めします。

1Q84 BOOK 31Q84 BOOK 3
(2010/04/16)
村上 春樹

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 ついでに、iPadで読みたい人は、一冊100円でスキャンするサービスを承ります。

本を100円で裁断してスキャンしますの説明


 また、この文章を読む前に、私が以前書いたこの文章を読む事をお勧めします。

1Q84の前に 村上春樹エルサレム賞受賞スピーチ


1Q84 BOOK1-2 制御不能なシステムの中で、自分の居場所を求めて歩き出した卵の物語

 それでは、本編をドウゾ。(本編だけでも理解できるように書いたつもりです)

 1Q84は、社会のシステムに個人が立ち向かって行く話です。
 
「テレビを持っている人はNHKに受信料を払わなくてはならない」という
日本国という社会が作ったシステムを守るため、日々いろいろな家庭のドアをノックし続けたNHK受信料集金人である父親に育てられた大吾。

「世界人類が平和に暮らすためには、人類全てが神を信じなくてはならない」という
宗教団体という社会が作ったシステムを守るため、日々いろいろな家庭のドアをノックし続けた信者兼宣教師である母親に育てられた青豆。

 この二人は、幼少のころシステムに捕らえられていたため、心(特に性癖)に大きな病理を抱えています。

 しかし、彼らの心の奥底には、まさにシステムに捕らえられていた小学生の頃、たった一度、お互いに声をかけあった思い出が残っていました。
 システムの中で生存するために押し殺していた自分の心。しかし、この時だけは、自分の心が「嬉しい」と感じた瞬間だったわけです。

 そして、アラサーになった1984年。二人が、社会のシステムからちょっとずれた1Q84年に迷い込んだところで、この小さな思い出が彼らの心を支配し、感情の赴くままに行動することを決意させるのです。

 青豆を求め続ける大吾に対し、Book2の終わりに、「自分が死ねば、大吾は助かる」という結論に陥り、口の中に拳銃を突きつける青豆。
 システムに自らの命をささげる事で、大切な人を救うことが出来る。

 これは、世のお父さんたちが過労死するまでサービス残業をし続ける事に非常に似ています。
 それと同時に、多くの人たちがこのようにシステムにその身を心をささげる事で、システムはより強固になっていく事も案じさせます。

 この選択は明らかに間違いであるにもかかわらず、彼女は引き金に力を込めます。

 理不尽なシステムというものは自分の外にあるシステムにだけあるわけではなく、外にあるシステムによって影響を受ける自分の心にも存在しているわけです。

 しかし、青豆は生きる事を選択します。
 book2で完結していれば、「どちらの生き方も正解だよ」というメッセージになったと思うのですが、book3が出た事で、「自分の感情の肯定」を正とするメッセージに変わりました。

 この「システム」というもの。
 book1,2の書評にも「悪の大王のような単純なものではない」と書きましたが、このくだりでその複雑さがより詳細に描かれています。

 NHK集金人の大吾の父親は、何の迷いもなくドンドンと見ず知らずの人のドアを叩き、ドアの前で大声を出して住人をなじります。
 彼には罪悪感などもちろんなく、むしろ使命感を感じていることでしょう。

「テレビを持っている人はNHKに受信料を払わなくてはならない」
 というシステムは、元々は日本国いう組織が作ったものですが、大吾の父親のような人間をたくさん生み出すことによって、その人間がより強固に作り出していく物なのです。

 エルサレムスピーチで、村上春樹は、システムを「壁」、人を「卵」に例えましたが、青豆が拳銃を口に突っ込んだところは、まさに「壁」にぶつかって割れる「卵」の描写です。

 そして、「壁」は実は「壁にぶつかって割れた卵」によってより強固になっていくのです。

 理想を求めて政治家になるためには、たくさんの票を獲得しなくてはならない。
 たくさんの得票をするには、理想とは程遠い、「税金を国民にばら撒く政策」を提唱しなくてはならない。

 利益を求めてFX会社を経営していくためには、たくさんの顧客を獲得しなければならない。
 たくさんの顧客を獲得するには、利益を削って、「金を顧客にばら撒くキャンペーン」を開催しなくてはならない。
クリック証券に関しては、トータルで利益になれば全く問題ないですけど)

 このように、ある方向に進んでいくためには、時に真逆の行動をしなくてはならないことがあります。
 そして、その「真逆の行動をしなくてはならない」という事自体がシステムであり、良かれと思ってやっている事が、自分たちを苦しめる結果となるわけです。

 1Q84 book3の中で、大吾と青豆は、システムとは逆方向に、自分たちの感情の赴くままに冒険を進めていきます。
 
 論理的な思考と、冷静な判断力を持っているにも関わらず、幼き頃にシステムで受けた傷から健全ではない行動をしてくすぶっていた二人が、1Q84年の世界の中で、傷を乗り越え、壁を乗り越え、システムを乗り越えて、自分を取り戻して行く話。

 高度資本主義社会というシステムに軋みが出てきた世界。
 総中流、終身雇用、年功序列といったシステムが完全に壊れてきた日本。

 そんな2010年の心に明かりを灯してくれる、素晴らしい小説です。


 
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 本日、朝起きたら、携帯電話がお亡くなりになっていました。。

 普通に動いているのですが、どのボタンを押してもうんともすんとも言いません。
 昨晩、コップに麦茶を入れていたところが結露して、机がびたびたに。
 その近くに携帯が置いてあったのが原因のようです。。

 トイ・ストーリー3を見ていると、最近iPhone4を予約したもりぞおさんの様子を見て、携帯くんがすねてしまい、夜中のうちにびたびたの机に身投げしたのかも・・・などとも思ってしまいます。

 そんなもりぞおさんの携帯は、コレ。

P1170038.jpg

 Softbank所属、パナソニック製、白くて薄っぺらい携帯です。

 世界一周をする時に、「ソフトバンク」「薄くて軽い」「世界中で使える」の3点だけで選んだ携帯です。

 日本の電波状況ですと、ソフトバンクはあまりよろしくないようですが、日本国外で使う分には一番良いです。

 もともと、ボーダフォンだっただけあって、世界数十ヶ国の会社と提携しており、今回世界一周で回った30近い国でも9割方の国で使うことが出来ました。

 もちろん、海外で通話やWebをするとえらいこっちゃな料金になるのですが、ソフトバンクの携帯(iPhoneはのぞく)の場合、メールの一部を無料で受信することが出来ます。

 ソフトバンクの場合、最初の50文字は無料で受信できます。
 メールが届くと、50文字と「続きを読む」というリンクが表示されるので、リンクをクリックしなければ金がかからないのです。

 もりぞおさんは、メールはPCのメールが携帯に転送されるように設定してあるため、重要なメールだったらリンクをクリック(受信料一通100円)。そうでもなければ、ネットが繋がるところでPCで読む。という使い方をすることで、通信費を抑えていました。

 通話も、非常時だけなので、毎月の使用料は2000円以下。
 長期旅行中にお守りとして持っておくのにはお勧めです。

 この携帯のいいところは、日本のガラパゴス携帯と呼ばれているモノなのに、余計な機能はほとんど無く、テレビも見れない、写真はしょぼい、3軸ジャイロなんちゃらはついていないし、おさいふケータイすらムリ。
 でも、薄くて軽くて丈夫でデザインがiPod nanoみたいでかわゆいのです。

 まあ、そんな丈夫な携帯も2年間使ったところで成仏してしまったのですが。。

 一緒に世界28ヶ国を回って、電波が入らなかったのが、キューバエクアドルくらい。 君は、よくがんばった!

 まあ、ガラパゴス諸島はエクアドルにあるので、ガラパゴス携帯はガラパゴスで電波が入らなかったんだけどね。

 で、携帯くんはダメ元で、小一時間扇風機の前につるしていたら、息を吹き返しました!
 とりあえず、安心。。iPhone4が届くまで、何とか死なないでくれ・・・。


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 もりぞおさんは、マーケティング用語でいうところの、アーリーアダプターといわれる層です。新しもん好きで、そこそここなれてきたモノを使いこなして楽しく生活するタイプの人です。

 また、PalmとかClieとかいうものを使って来た人なので、iPhoneは遅くとも3Gが出た時点で買っていただろうはずなのですが、世界一周旅行に出ていたため、通話料の関係で買うことは出来ず、旅の途中のシカゴでiPod touchを買いました。

 そして、待望のiPhone4が出たのですが、白が欲しかったので待機。
 が、見事に発売が半年くらい遅れたため、さすがに諦めてiPhone4購入しました!

 iPhone4、白!

P1170055.jpg

 私が求めていた、「iPhone4白に黄緑のバンパー」という姿に限りなく近いiPhoneが出来ました。

 まあ、これを貼って


 これをくっつけたのですが。


 約2000円でこれができてしまうのですから完璧です。
 この、バンパーもどきなんて294円だよ・・・。(ただし送料が210円)

 そして、iPhone4は、触れば触るほど面白い。
 特に、GPSで測量する位置情報とWeb上の情報が紐付く感覚が最高です。

 今いる場所を地図で表示とか、今いる場所から500m以内にある店を検索とか、今いる場所から一番近い駅の時刻表を表示とか。
 インターネットを持ち歩くことの素晴らしさを実感しております。

 さて、そんなiPhone4はさておき、齢65を越える我が家の両親にiPadを渡してみました。

 母親は、ある程度パソコンを使いこなし、無理矢理ですがネットショッピングしたり、メール書いたり、ブログ書いたりしています。
 父親は、携帯のメールすらも怪しい、完璧な昭和世代です。

 そんな人たちに、iPadが使いこなせるのか・・・。

 まず、母親には通常パソコンで使っていることがそのまま出来るように教え込みました。
 Web閲覧して、Youtube見て、写真を見て、音楽を聴いて

 ここまでは簡単です。
 さて、父親をどうするかと。

 そこで出てきたのが、googleのアプリです。

 マイクで拾った音声を文章にして、googleで検索してくれるというアプリなのですが、これが滅茶苦茶使える!

「g」と書いてあるアイコンにタッチして、
 マイクが書かれたボタンにタッチして調べたいことを喋りかける

 これだけで、googleの検索が出来るのです。

 すげえよ。マジすげえよ。

 じいさんにとってのパソコンへの障壁は、マウスとキーボードでした。
 特に、キーボードに関するアレルギーは非常に強く、絶対に近寄ろうとしませんでした。

 これに対して、appleがタッチパネルというメカでマウスをやっつけ、googleが音声認識というソフトでキーボードをやっつけたのです。

 すげえよ、appleとgoogle。

 じいさんは、嬉しそうに、会社の取引先の名前とかを検索して遊んでいました。

 タッチパネルも、音声認識も昔からある技術で、マイクロソフトがタブレットPCとか出したり、IBMが音声認識ソフトVia Voiceなんてのを出していたこともありました。

 この両者に足りなかったモノ。それは、ユーザーの使いやすさを考えることでしょう。

 ガタガタ起動して、ログインパスワードをキーボードでいれて、スタートボタンを押してソフトを立ち上げて、なんてことを老人は出来ません。

 使用する前に数十分もかけて自分の声の特徴を覚えさせるなんてことをやる変態はどこにも居ません。

 もう一歩踏み込んで、誰にでも使えるモノを作ったこの二社の功績は大きい。
 実際、これがなければ死ぬまでネットの世界に足を踏み込まなかった老人に、はじめの一歩を歩ませたのだから。


 ただ、弱点は、使えるところまで持って行くお膳立てが大変なこと。。。
 iPadにこんな機能をインストールできるなんてことを知っている人の方が少ないし、apple IDを設定して、app storeをタッチして、ダウンロード。
 他から比べたらまだ簡単とはいえ、まだまだ難しい。

 無線LANを設定して、メールを設定して、写真を同期して、音楽を同期して、アプリをインストールしてと、なんやかやで4時間くらいかかったからなあ・・・。

 全ての人がインターネットを使える日はまだ遠い・・・。
 そう考えると、無駄な機能満載で、自由度が低く、サービス料金が割高な日本のガラパゴス携帯ですが、あれは、設定ほとんどなしでいろんな機能が使えるという点で、画期的なモノかもしれない。

 そんな、ガラパゴス携帯卒業3日目の私の感想でした。
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 今、実は日本の格闘技界は大変なことになっています。

K-1を運営するFEGが16日、中国系投資銀行PUJI CAPITALとの業務提携を発表した。


 K-1および総合格闘技DREAMを主催するFEG社は、ここんとこ全く金がなく、ネットで調べるとギャラの未払いとか頻発しており、資金繰りが非常に心配されておりました。

 総合格闘技は、数年前まで、日本のPRIDEというイベントが世界最高であり、世界で一番強い人が集まっていたのですが、アメリカのUFCというイベントが資金面でも人気面でも世界一となり、PRIDEを買収しました。
 その後、有力選手はほとんどUFCに持って行かれ、残った軽量級の選手だけでDREAMというイベントを細々とやっている状態です。

 K-1は、十五年以上続いている老舗イベント。世界的に見ても、これだけ大きな立ち技系格闘技イベントはこれだけ。世界数十ヶ国で放映され、世界最高峰の選手がそろっておりました。
 が、最近はオランダの格闘技団体なども発足し、またテレビの放映権収入が暴落し苦境に立たされています。

 そして、そんな格闘技が中国の投資銀行に頼って再建を図る。

 昔、栄華を極めた日本企業が、21世紀に入って没落し、中国頼みの経営になる

 経済誌で毎日毎日報道されるのと同じ構造です。
 きっと、これからの日本を考えるいい材料になると思うので、もう少し分析してみましょう。

 日本の格闘技団体が没落した理由を3つあげてみます

1.広いマーケットを持つ海外企業との競争に敗れた
2.日本独自の仕様にこだわり、海外進出が遅れた
3.日本国内マーケットの弱体化により、収入が途絶えた


1.広いマーケットを持つ海外企業との競争に敗れた
アメリカのUFCという団体は、アメリカやヨーロッパ、南米など多くの国で観られています。
 ブラジルで格闘技雑誌を買ったら、このUFCがほとんどのページを占めていました。(日本のMMAは1ページだけ。。)
 アメリカだけで3億人の客が居て、さらに格闘技を観る人は平均年収が高く、テレビで生放送を観るのに平気で4000円くらい払い、会場で観るのに平気で数万円払います。
 これに加えて、ヨーロッパと南米市場があるのです。
 1億2千万人相手に商売してたら、収入面で全くかないません。
 おかげで、買収→選手引き抜きで、こてんぱんにやられました・・。

2.日本独自の仕様にこだわり、海外進出が遅れた
 アメリカの総合格闘技は、基本ケージ(金網)で行われます。
 日本は昔から、リングで戦います。
 ケージとリング、どちらがいいということはないのですが、日本では大きいところから小さいところまで全てリングでしか試合をしていなかったため、ケージで日本人選手が活躍したり、海外の選手が日本で戦うことを阻害する要因となった可能性があります。
 日本プロ野球で国際使用球を使わずに、国際試合で苦戦する野球と同じです。
 こだわりを持ちすぎて、変化に対応できないのも考えものです。

3.日本国内マーケットの弱体化により、収入が途絶えた

 昨年のK-1のテレビ中継の視聴率は、いずれもなかなか良かったのですが、今年に入り放映権料は暴落したそうです。
 それは、日本のテレビ業界ひいては日本全体の経済状況が悪くなったからです。
 これから、どんどんと経済状況が悪くなっていく国で商売をすることの難しさを感じるワケです。

 で、恒例の日本企業に当てはめを。

1.広いマーケットを持つ海外企業との競争に敗れた
 南米に行けば、家電は韓国や中国企業の製品ばかりです。
 
2.日本独自の仕様にこだわり、海外進出が遅れた
 日本人しか求めない超高性能、超高品質よりも、低性能、そこそこ品質、格安お値段がトレンドです。
 高品質だけではダメなんです。(もちろん、高品質が全てダメというわけではない)

3.日本国内マーケットの弱体化により、収入が途絶えた
 少子高齢化、平均賃金低下、人口減少。ここだけを相手に商売をすることはリスクそのものです。

 と、いうわけで、かなりガラパゴス寄りであった日本企業である格闘技は中国の投資銀行の資金提供を受けて、強制的にグローバルカンパニーになります。
 まずは、中国とヨーロッパへの進出!

 どうなることやら想像も付きませんが、もりぞおさんは、相変わらず、日本格闘技を応援しています。
 日本で働く皆さんも、日本企業の行く末を見守る感じで、格闘技に興味を持ってもらえると幸いです。

 
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