ども。1ヶ月に1度も更新できてません!
と、いうのも、所用で毎日死ぬほど文章書いてるので、これ以上無理。。って感じです。
ただ、本読んだり映画見たりした内容はこっちに地味に書き続けてるので、今回は5月のおすすめ3点を転載します。
漫画雑誌の行く末を冷静にデータを元に分析し、沈みゆく船であることが分かったので、必死に別の船を探す様が赤裸々に描かれている。その船を作るための悪戦苦闘も。
自身の収入も赤裸々に書いており、億単位の収入(ただしそこから経費が引かれる)があるにもかかわらず、この様な行動を取るのは彼の漫画の主人公そのもの。既得権益に乗っかれば生きていけるのに、納得いかない世界だから、あえてそこから踏み外す。それが性分なんだろう。
私も漫画は好きだし、生き残って欲しい。でも、子どもの数が30年で半分になるんだから今のままでは生存不可能。だったら(流通や印刷屋や出版社はともかく)漫画家だけは生き残って欲しいというのは読者としての希望。だからこの取り組みは応援したい。
しかし、本書に出てくる出版社の「おまえの本を出してやってる感」は凄い。既得権益の権化である、出版社との徹底抗戦を繰り広げる姿は、リアルブラックジャックによろしく。なんちゅうか、21世紀の「まんが道によろしく」です。
僕がアップルで学んだこと、やっと読み終わった。まず一番に感じたことは、Appleといっても、普通の会社であること。社内での足の引っ張り合いもあれば、納期前の休日出勤もある。素晴らしい面だけでなく、ドロドロした面、過酷な面もたくさんある。
それでもAppleが凄いと思ったのは、権限がしっかりと委譲されていること。マネージャーはマネージャーなりの権力を持っており、それを社員は守ってい る。自分の部門のフロアの部屋のデザインまでできるというのは驚きだ。そして、その権力と同時に責任もあり、責任を果たせなければ容赦なく解雇される。
日本企業的「自分たちの仲間だけは何があっても(仕事できなくても)幸せ」という平等ではなく、社員にフェアに権利を委譲し、責任を果たせなかった社員にはフェアに懲罰を与える。徹底的にフェアだ。日本企業に一番足りないのがこのフェアネスだと思う。
そして、信賞必罰なだけでなく、多くの人が働きたくなるような、社員がパフォーマンスを発揮出来るような仕事場を提供しているのも素晴らしい。
Appleやシリコンバレーは必ずしも理想郷ではないけど、会社は社員がパフォーマンスを出せるように必死で仕組みを考えている。厳しいけど、魅力的だと思う。
そんな一見地味な、しかし実直な取り組みを、中からみてわかりやすく書いてくれてるのが、この本。Appleは理想郷ではないけど、日本の会社もAppleみたいになれないわけじゃないということが分かる本。おすすめです!
そして、絶対見て欲しい映画!
SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者
サイタマノラッパーというインディー映画の三部作完結編にあたるこの作品。
ヤバイ。
ストーリーは埼玉で相変わらずほのぼのニートラッパーしてるIkkuとTom、彼らと袂を分かち、東京に出てラッパー修行をするマイティの交錯。
細かい不満をためながらも、それなりに楽しく生きているIkkuとTom。一方、東京でハードボイルドに際限なく墜ちていくTom。この対比は、古き良き日本の日本人と、2012年を生きる日本人の対比のよう。
彼らの交錯するシーンは、ヤバイ。地獄のような逃走劇と、華やかなステージの対比。ほんの一カ所何かが違っただけで、これだけの…と思うくらいのコントラ スト。しかし、この作品から感じたことは、「それでも生きていかねばならない」「それでも生きていける」ってことだった。
この映画が東京で単館でしか上映していないというのは非常に悲しい。
しかも、今はレイトショーのみの公開になってしまうという悲劇。
でも、この映画の迫力は映画館の中でより一層生きるもの。なんとかして、映画館で観て欲しいと思う。
5月後半からは横浜でもやるみたいだし、全国でもあちこちでやってるので、おすすめです。
単品でも楽しめると思いますが、できたら1だけは観ておくとより楽しめます。
と、いうのも、所用で毎日死ぬほど文章書いてるので、これ以上無理。。って感じです。
ただ、本読んだり映画見たりした内容はこっちに地味に書き続けてるので、今回は5月のおすすめ3点を転載します。
![]() | 漫画貧乏 (2012/04/17) 佐藤 秀峰 商品詳細を見る |
漫画雑誌の行く末を冷静にデータを元に分析し、沈みゆく船であることが分かったので、必死に別の船を探す様が赤裸々に描かれている。その船を作るための悪戦苦闘も。
自身の収入も赤裸々に書いており、億単位の収入(ただしそこから経費が引かれる)があるにもかかわらず、この様な行動を取るのは彼の漫画の主人公そのもの。既得権益に乗っかれば生きていけるのに、納得いかない世界だから、あえてそこから踏み外す。それが性分なんだろう。
私も漫画は好きだし、生き残って欲しい。でも、子どもの数が30年で半分になるんだから今のままでは生存不可能。だったら(流通や印刷屋や出版社はともかく)漫画家だけは生き残って欲しいというのは読者としての希望。だからこの取り組みは応援したい。
しかし、本書に出てくる出版社の「おまえの本を出してやってる感」は凄い。既得権益の権化である、出版社との徹底抗戦を繰り広げる姿は、リアルブラックジャックによろしく。なんちゅうか、21世紀の「まんが道によろしく」です。
![]() | 僕がアップルで学んだこと 環境を整えれば人が変わる、組織が変わる (アスキー新書) (2012/04/10) 松井博 商品詳細を見る |
僕がアップルで学んだこと、やっと読み終わった。まず一番に感じたことは、Appleといっても、普通の会社であること。社内での足の引っ張り合いもあれば、納期前の休日出勤もある。素晴らしい面だけでなく、ドロドロした面、過酷な面もたくさんある。
それでもAppleが凄いと思ったのは、権限がしっかりと委譲されていること。マネージャーはマネージャーなりの権力を持っており、それを社員は守ってい る。自分の部門のフロアの部屋のデザインまでできるというのは驚きだ。そして、その権力と同時に責任もあり、責任を果たせなければ容赦なく解雇される。
日本企業的「自分たちの仲間だけは何があっても(仕事できなくても)幸せ」という平等ではなく、社員にフェアに権利を委譲し、責任を果たせなかった社員にはフェアに懲罰を与える。徹底的にフェアだ。日本企業に一番足りないのがこのフェアネスだと思う。
そして、信賞必罰なだけでなく、多くの人が働きたくなるような、社員がパフォーマンスを発揮出来るような仕事場を提供しているのも素晴らしい。
Appleやシリコンバレーは必ずしも理想郷ではないけど、会社は社員がパフォーマンスを出せるように必死で仕組みを考えている。厳しいけど、魅力的だと思う。
そんな一見地味な、しかし実直な取り組みを、中からみてわかりやすく書いてくれてるのが、この本。Appleは理想郷ではないけど、日本の会社もAppleみたいになれないわけじゃないということが分かる本。おすすめです!
そして、絶対見て欲しい映画!
SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者
サイタマノラッパーというインディー映画の三部作完結編にあたるこの作品。
ヤバイ。
ストーリーは埼玉で相変わらずほのぼのニートラッパーしてるIkkuとTom、彼らと袂を分かち、東京に出てラッパー修行をするマイティの交錯。
細かい不満をためながらも、それなりに楽しく生きているIkkuとTom。一方、東京でハードボイルドに際限なく墜ちていくTom。この対比は、古き良き日本の日本人と、2012年を生きる日本人の対比のよう。
彼らの交錯するシーンは、ヤバイ。地獄のような逃走劇と、華やかなステージの対比。ほんの一カ所何かが違っただけで、これだけの…と思うくらいのコントラ スト。しかし、この作品から感じたことは、「それでも生きていかねばならない」「それでも生きていける」ってことだった。
この映画が東京で単館でしか上映していないというのは非常に悲しい。
しかも、今はレイトショーのみの公開になってしまうという悲劇。
でも、この映画の迫力は映画館の中でより一層生きるもの。なんとかして、映画館で観て欲しいと思う。
5月後半からは横浜でもやるみたいだし、全国でもあちこちでやってるので、おすすめです。
単品でも楽しめると思いますが、できたら1だけは観ておくとより楽しめます。
![]() | 僕がアップルで学んだこと 環境を整えれば人が変わる、組織が変わる (アスキー新書) (2012/04/10) 松井博 商品詳細を見る |
先日、ダンディーなジョブス風ファッションに身を包む、佐々木俊尚さんのトークイベントに行ってきました。
彼は、電子書籍の衝撃などの著書やtwitterの朝のキュレーションでおなじみのジャーナリスト。私はかなり昔からちょいちょい著書を拝読させていただいており、なかでも、ケータイ小説の作家を取材することで、郊外に住む人たちの状況を掘り下げた「ケータイ小説家」が一番のお気に入りです。
今回のイベントは、新刊「「当事者」の時代」発売記念イベントです。
本書では、彼が新聞記者時代に行った警察回りの取材の記者と警察官との慣例の二重性や、古代日本の神社の風習、アメリカの各種白人と黒人との関連性など、古今東西たくさんの分野の分析を行いながら、「当事者」性のなさが発生する原因を掘り下げていっています。
このトークショーの中でも、本書を書くきっかけとなったいくつかの事件を解説してくれたのですが、私の心に残ったのは、終盤に語っていた90年代と現在の日本の状況の変化です。
私が勝手に解釈した内容を、佐々木さんが説明に使った資料に私が一部改編した図で説明してみましょう。
昔の日本はTVなどに出てくる幸せそうな家族=平均的な幸せの風景=中流層がほとんどであるということになっていました。
そして、新聞記者などのマスコミは、家庭を顧みないハードボイルドな異端と自分で思っており、中流から距離をとってその状態を報道していました。
その中流の状況を浮かび表すために使われたのが、マイノリティの存在。
マスコミは、中流よりも悲惨な状況にあるマイノリティ=弱者に憑依し、新聞紙面上で勝手に自分たちの辛さを吐露し、結果として中流層を肯定するような記事を書いていたわけです。
心をなくしたシステムエンジニアの悲惨さを勝手に代弁することで、大衆の溜飲を下げるような報道。システムエンジニア本人は結構楽しくやっているというのに。
しかし、現代。経済が衰退し、今まで「中流」の名前でひとくくりにされてた中身が、ひとくくりに出来ないくらい分裂してきました。
この様な時代に、弱者に憑依することは意味がありません。
リアルに困っている人がそこら中にいるなかで、幻想のマイノリティを代弁して悲劇を語っても、説得力が全くないのです。さらに、「異端」であったはずの新聞記者などマスコミは、実は上流の方の人間だということもばれてしまっています。
震災時の報道で心を打つ記事が全国紙ではなく、現地の地方紙であったり、現地で活動する人たちのblogでした。それは、彼らが「当事者」であったからなのです。可哀想な人に憑依するだけの全国紙からは「当事者」の感情を感じることができなかったのです。
私も今、海外就職を自ら実践している「当事者」であり、その情報を多くの人に伝えることを生業としています。
本書の感想やtwitterでの意見を読んでいると、この当事者性に共感して自分もやってみようと考えてくれる人が多いことに励まされます。
しかし、海外就職を目指す「当事者」の中でも、私はかなり恵まれている部類に入ります。上記の図の中で見ると、都会に住んでいる正社員としてキャリアを積んでおり、しかもそのキャリアがアジアでの需要とマッチしているという幸せっぷり。
そんな私の海外就職活動は、日本で働いていてもチャンスがないから海外を目指す!という人の当事者性を代弁していないのでは…ということをうすうす感じていました。
さらに、私は海外就職というのは、日本で上手くいっていない人へのもう一つの選択肢であり、上図の下の四角に入っている人にこそ検討してもらいたいことです。
しかし、twitterやblog、書籍を中心とした情報伝達で、私が最も伝えたい人に情報は届くのでしょうか。。
結論から言うと、すんなり届けるのは無理そうです。
地方の若者に対しての情報発信手段として、ヤンキー雑誌やギャル雑誌はある。しかし、それ以外のまとまった情報源はまだ作られていない。地方のご近所コミュニティにも、ネットではアクセス出来ない。
今、最も多くの人に伝えるための手段としてテレビがありますが、それに載るための手段として「困窮する若者!絶望の日本!希望はアジアだけ!」みたいに、勝手に若者に憑依するマネはしたくない。
あくまでも、自分がやってきた経験と、取材した客観的な事実を元に、メリットもデメリットも真摯に伝えるしかないと考えさせられました。
そんな情報が、twitterでRTされたり、時々雑誌に載ったり、もしかしたらテレビ局の人の目にとまったりして、だんだんと広がっていうのを待つのがいいのかなと改めて考えています。
1人1人がやれることを自分でやってくしかないんです。
私は、自分の出来る範囲で情報を発信する。
困っている人は、自分のできる範囲で情報を拾っていく。
そんななかで、上手く巡り会えて、実際に情報が行動に変わって、誰かの人生をいい方向に向かわせることが出来たら…。
そんなことをゆるく考えながら、引き続き、淡々と情報を流していきますので、今後ともおつきあいいただけたらと思います。
彼は、電子書籍の衝撃などの著書やtwitterの朝のキュレーションでおなじみのジャーナリスト。私はかなり昔からちょいちょい著書を拝読させていただいており、なかでも、ケータイ小説の作家を取材することで、郊外に住む人たちの状況を掘り下げた「ケータイ小説家」が一番のお気に入りです。
今回のイベントは、新刊「「当事者」の時代」発売記念イベントです。
![]() | 「当事者」の時代 (光文社新書) (2012/03/16) 佐々木 俊尚 商品詳細を見る |
本書では、彼が新聞記者時代に行った警察回りの取材の記者と警察官との慣例の二重性や、古代日本の神社の風習、アメリカの各種白人と黒人との関連性など、古今東西たくさんの分野の分析を行いながら、「当事者」性のなさが発生する原因を掘り下げていっています。
このトークショーの中でも、本書を書くきっかけとなったいくつかの事件を解説してくれたのですが、私の心に残ったのは、終盤に語っていた90年代と現在の日本の状況の変化です。
私が勝手に解釈した内容を、佐々木さんが説明に使った資料に私が一部改編した図で説明してみましょう。
昔の日本はTVなどに出てくる幸せそうな家族=平均的な幸せの風景=中流層がほとんどであるということになっていました。
そして、新聞記者などのマスコミは、家庭を顧みないハードボイルドな異端と自分で思っており、中流から距離をとってその状態を報道していました。
その中流の状況を浮かび表すために使われたのが、マイノリティの存在。
マスコミは、中流よりも悲惨な状況にあるマイノリティ=弱者に憑依し、新聞紙面上で勝手に自分たちの辛さを吐露し、結果として中流層を肯定するような記事を書いていたわけです。
心をなくしたシステムエンジニアの悲惨さを勝手に代弁することで、大衆の溜飲を下げるような報道。システムエンジニア本人は結構楽しくやっているというのに。
しかし、現代。経済が衰退し、今まで「中流」の名前でひとくくりにされてた中身が、ひとくくりに出来ないくらい分裂してきました。
この様な時代に、弱者に憑依することは意味がありません。
リアルに困っている人がそこら中にいるなかで、幻想のマイノリティを代弁して悲劇を語っても、説得力が全くないのです。さらに、「異端」であったはずの新聞記者などマスコミは、実は上流の方の人間だということもばれてしまっています。
震災時の報道で心を打つ記事が全国紙ではなく、現地の地方紙であったり、現地で活動する人たちのblogでした。それは、彼らが「当事者」であったからなのです。可哀想な人に憑依するだけの全国紙からは「当事者」の感情を感じることができなかったのです。
私も今、海外就職を自ら実践している「当事者」であり、その情報を多くの人に伝えることを生業としています。
本書の感想やtwitterでの意見を読んでいると、この当事者性に共感して自分もやってみようと考えてくれる人が多いことに励まされます。
しかし、海外就職を目指す「当事者」の中でも、私はかなり恵まれている部類に入ります。上記の図の中で見ると、都会に住んでいる正社員としてキャリアを積んでおり、しかもそのキャリアがアジアでの需要とマッチしているという幸せっぷり。
そんな私の海外就職活動は、日本で働いていてもチャンスがないから海外を目指す!という人の当事者性を代弁していないのでは…ということをうすうす感じていました。
さらに、私は海外就職というのは、日本で上手くいっていない人へのもう一つの選択肢であり、上図の下の四角に入っている人にこそ検討してもらいたいことです。
しかし、twitterやblog、書籍を中心とした情報伝達で、私が最も伝えたい人に情報は届くのでしょうか。。
結論から言うと、すんなり届けるのは無理そうです。
地方の若者に対しての情報発信手段として、ヤンキー雑誌やギャル雑誌はある。しかし、それ以外のまとまった情報源はまだ作られていない。地方のご近所コミュニティにも、ネットではアクセス出来ない。
今、最も多くの人に伝えるための手段としてテレビがありますが、それに載るための手段として「困窮する若者!絶望の日本!希望はアジアだけ!」みたいに、勝手に若者に憑依するマネはしたくない。
あくまでも、自分がやってきた経験と、取材した客観的な事実を元に、メリットもデメリットも真摯に伝えるしかないと考えさせられました。
そんな情報が、twitterでRTされたり、時々雑誌に載ったり、もしかしたらテレビ局の人の目にとまったりして、だんだんと広がっていうのを待つのがいいのかなと改めて考えています。
1人1人がやれることを自分でやってくしかないんです。
私は、自分の出来る範囲で情報を発信する。
困っている人は、自分のできる範囲で情報を拾っていく。
そんななかで、上手く巡り会えて、実際に情報が行動に変わって、誰かの人生をいい方向に向かわせることが出来たら…。
そんなことをゆるく考えながら、引き続き、淡々と情報を流していきますので、今後ともおつきあいいただけたらと思います。
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![]() | はじめてのアジア海外就職 (2012/03/05) もりぞお 商品詳細を見る |
![]() | ケータイ小説家―憧れの作家10人が初めて語る“自分” (2008/11) 佐々木 俊尚 商品詳細を見る |
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世界の5人に1人は、1日1ドル以下で生活している
政界の2人に1人は、1日2ドル以下で生活している
先進国では平均年収の半分を下回る人を「貧困」と呼んでいるが、世界にはそれどころではない「絶対的な貧困」が存在しているのである。
アジア、中東、南米で街を歩いていると、道ばたには沢山の子どもや赤ん坊、障害者が施しを受けようと、道ばたの人に手を伸ばしている。
こんな物乞いの人たちと作者自ら一緒に暮らし、その生活の様子、金が回る道筋などを解説したのが本書です。
貧困=悲惨という、大変貧相な形式でしか語れない既存のドキュメンタリーと違い、その生活の様子をユーモラスに描いたり、その経済活動を冷静に描いたりと、非常にバランスが取れた形で解説してるところがこの本の一番素晴らしいところです。
例えば、物乞いの中にもヒエラルキーがあり、
重度障害者 > 軽度障害者 > 赤ん坊 > 子ども > 老人 > 健常者 という順番で一日で稼げる施しの量が変わってくるのです。
従って、重度障害者は路上ではなく屋根のあるバラックで暮らすことが出来、結婚相手も見つかりやすいという非常に生々しい実態も見えてきます。
さらに、この実態を踏まえて様々なビジネスも発生しており、レンタルチャイルドといった、子どもを1日いくらで貸し出すということが恒常化していること。そして、障害者の子どもだとレンタル料が高いといった、冷静すぎるビジネスの実態も見えてきます。
本書では、それと同時に、非常に寂しい生活を送っている路上の物乞いは、レンタルチャイルドに感情移入してしまい離れられなくなることを危惧して数ヶ月に一度子どもを替えるなどというウェットで悲しい現実も伝えるなど、非常にバランスが取れているのです。
この様な物乞いだけでなく、売春や廃品回収、人力車などの貧困ビジネスも、そこには経済の原理原則に則ったルールが形成されており、それに従ってお金が回っているという現実があります。
この様子は、我々先進国と全く変わることがなく、資本金や権力を持っている人が金を稼ぎ、技能や選択肢の少ない人が貧困になるという悲しい現実を突きつけられます。
そして、貧困の底辺にいる人は非常に選択肢が少なく、それ故に1日1ドル以下といった絶対貧困に追い込まれるわけです。
それを考えると、先進国の人間が恵まれているのは選択肢が多いことです。
ほとんどの人が日本語を喋れ、文字を読み書きでき、計算が出来るため、店員や事務職などの仕事ができます。健康状態が極端に悪い人以外は肉体労働も出来ます。もちろん(やりたくはないだろうけど)売春や物乞いという選択肢もあります。
また、多くの貧困者が、密入国などの手段を使い海外にどんな仕事ができるかも分からないのに出稼ぎに行っていますが、日本人なら予め仕事を見つけた上で合法的に出稼ぎに行くことも出来ます。
「だから日本人は甘えてる」何てことは言いませんが、(私がいつも言っていることですが)世界はだんだん公平に近づいており、この様な「絶対貧困」な人たちが少しずつ豊かになり、先進国の人の選択肢が少しずつ狭まっているのが現在です。
そして、この様な「絶対貧困」の人が最も求めているのは「安定的な雇用」です。
自衛隊がイラクに行った時に、現地人に一番求められたのが「日本の会社の工場を作って雇用を生んでくれ」だったことから分かるように、おそらく日本が彼らのために一番役に立てるのは、工場を作って現地人を雇用することです。
日本で工場を運営しても、そのコスト構造から賃金は低くなり、法律から3年以上の長期の労働契約は出来ません。労働者の確保は購買部の仕事であり、期間工はプライドを喪失し、さらに(相対的に)貧困層と呼ばれるレベルになってしまいます。
日本の経営者が日本で工場を運営すると生み出してしまうのが「貧困層」なわけです。
これに対し、東南アジアに工場を作った場合、生み出されるのは、安定した雇用により「絶対貧困」から抜け出すことの出来た中間層です。
従業員から喜ばれ、国からも喜ばれ、さらに現地での消費を喚起し、自社の売り上げを増大させることも出来ます。
日本国内で工場を運営すると「貧困層」を生み出すのに対し、海外で工場を運営すると「貧困層」を救い出すことが出来るのです。
もちろん、日本企業の工場が海外へ移転することで、そこで働いていた従業員は職を失い、その人に選択肢が少ない場合は「絶対貧困」に陥ってしまうわけですが。
この流れは、現在進行中で起こっていることであり、抗うことが非常に難しい流れです。その現状をより深く理解するためにも、自分が今いるところの下にはどんな生活があり、自分の生活の下落余地があとどれくらいあるのかを知るためにも、この本はお勧めです。
その底なしっぷりに絶望すると同時に、そんな底なし沼の底でも人は生きていけるというものすごく小さな希望も生まれてきます。
政界の2人に1人は、1日2ドル以下で生活している
先進国では平均年収の半分を下回る人を「貧困」と呼んでいるが、世界にはそれどころではない「絶対的な貧困」が存在しているのである。
アジア、中東、南米で街を歩いていると、道ばたには沢山の子どもや赤ん坊、障害者が施しを受けようと、道ばたの人に手を伸ばしている。
こんな物乞いの人たちと作者自ら一緒に暮らし、その生活の様子、金が回る道筋などを解説したのが本書です。
![]() | 絶対貧困 (2009/03/24) 石井 光太 商品詳細を見る |
貧困=悲惨という、大変貧相な形式でしか語れない既存のドキュメンタリーと違い、その生活の様子をユーモラスに描いたり、その経済活動を冷静に描いたりと、非常にバランスが取れた形で解説してるところがこの本の一番素晴らしいところです。
例えば、物乞いの中にもヒエラルキーがあり、
重度障害者 > 軽度障害者 > 赤ん坊 > 子ども > 老人 > 健常者 という順番で一日で稼げる施しの量が変わってくるのです。
従って、重度障害者は路上ではなく屋根のあるバラックで暮らすことが出来、結婚相手も見つかりやすいという非常に生々しい実態も見えてきます。
さらに、この実態を踏まえて様々なビジネスも発生しており、レンタルチャイルドといった、子どもを1日いくらで貸し出すということが恒常化していること。そして、障害者の子どもだとレンタル料が高いといった、冷静すぎるビジネスの実態も見えてきます。
本書では、それと同時に、非常に寂しい生活を送っている路上の物乞いは、レンタルチャイルドに感情移入してしまい離れられなくなることを危惧して数ヶ月に一度子どもを替えるなどというウェットで悲しい現実も伝えるなど、非常にバランスが取れているのです。
この様な物乞いだけでなく、売春や廃品回収、人力車などの貧困ビジネスも、そこには経済の原理原則に則ったルールが形成されており、それに従ってお金が回っているという現実があります。
この様子は、我々先進国と全く変わることがなく、資本金や権力を持っている人が金を稼ぎ、技能や選択肢の少ない人が貧困になるという悲しい現実を突きつけられます。
そして、貧困の底辺にいる人は非常に選択肢が少なく、それ故に1日1ドル以下といった絶対貧困に追い込まれるわけです。
それを考えると、先進国の人間が恵まれているのは選択肢が多いことです。
ほとんどの人が日本語を喋れ、文字を読み書きでき、計算が出来るため、店員や事務職などの仕事ができます。健康状態が極端に悪い人以外は肉体労働も出来ます。もちろん(やりたくはないだろうけど)売春や物乞いという選択肢もあります。
また、多くの貧困者が、密入国などの手段を使い海外にどんな仕事ができるかも分からないのに出稼ぎに行っていますが、日本人なら予め仕事を見つけた上で合法的に出稼ぎに行くことも出来ます。
「だから日本人は甘えてる」何てことは言いませんが、(私がいつも言っていることですが)世界はだんだん公平に近づいており、この様な「絶対貧困」な人たちが少しずつ豊かになり、先進国の人の選択肢が少しずつ狭まっているのが現在です。
そして、この様な「絶対貧困」の人が最も求めているのは「安定的な雇用」です。
自衛隊がイラクに行った時に、現地人に一番求められたのが「日本の会社の工場を作って雇用を生んでくれ」だったことから分かるように、おそらく日本が彼らのために一番役に立てるのは、工場を作って現地人を雇用することです。
日本で工場を運営しても、そのコスト構造から賃金は低くなり、法律から3年以上の長期の労働契約は出来ません。労働者の確保は購買部の仕事であり、期間工はプライドを喪失し、さらに(相対的に)貧困層と呼ばれるレベルになってしまいます。
日本の経営者が日本で工場を運営すると生み出してしまうのが「貧困層」なわけです。
これに対し、東南アジアに工場を作った場合、生み出されるのは、安定した雇用により「絶対貧困」から抜け出すことの出来た中間層です。
従業員から喜ばれ、国からも喜ばれ、さらに現地での消費を喚起し、自社の売り上げを増大させることも出来ます。
日本国内で工場を運営すると「貧困層」を生み出すのに対し、海外で工場を運営すると「貧困層」を救い出すことが出来るのです。
もちろん、日本企業の工場が海外へ移転することで、そこで働いていた従業員は職を失い、その人に選択肢が少ない場合は「絶対貧困」に陥ってしまうわけですが。
この流れは、現在進行中で起こっていることであり、抗うことが非常に難しい流れです。その現状をより深く理解するためにも、自分が今いるところの下にはどんな生活があり、自分の生活の下落余地があとどれくらいあるのかを知るためにも、この本はお勧めです。
その底なしっぷりに絶望すると同時に、そんな底なし沼の底でも人は生きていけるというものすごく小さな希望も生まれてきます。
![]() | 絶対貧困―世界リアル貧困学講義 (新潮文庫) (2011/06/26) 石井 光太 商品詳細を見る |
![]() | おかえり、またあえたね ストリートチルドレン・トトのものがたり (2011/02/02) 石井 光太 商品詳細を見る |
![]() | 映画 ハゲタカ(2枚組) [Blu-ray] (2010/01/15) 大森南朋、玉山鉄二 他
1月に1度の更新すら守れていない、本blogの読者の皆様、こんにちは。もりぞおです。
twitterとかfacebookでは発表したのですが、こちらのblogでも連動企画として、結婚と言えばアレ、でも結婚と関係ない人は絶対手に取らないであろうこの雑誌を書評してみます。 ゼクシィ
とりあえず、twitterで、「ゼクシィの付録に婚姻届がついてるのはマジコワイ」ってのがあったのですが、これはマジ役に立ちます。っていうか、私はこれを新宿区役所に提出しました。 【緊急速報】もりぞおさん、無職なのに結婚!で、何が凄いって、この本、500円なのに1574ページもあります。(普通のソフトカバーの本は200-250ページ) 厚さ、4センチ! しかも、この本、薄くて上質なカラー印刷用の紙を使っているためすこぶる重いです。 重さを量ってみたところ、 3.2kg! しかも、付録がやたらたくさんついてて、 全部合わせると4kgを超えてしまいそうな勢いです。 本屋から10分間かけて持ってくるのも本当に嫌だったのですが、amazonで注文したら配達屋さんの人もいい迷惑です。 さて、中身に全く触れず外観だけで話をしましたが、そろそろページをめくってみましょう。 こんな風に、 乙女が喜びそうな美しい結婚式の写真が満載です。 ちゅか、1574ページのうち1500ページくらいが、この手の広告です。 ちなみに、別冊付録も「ドレス・ビューティーbook」「ブライダルフェアbook」「演出・ウェディングアイテムbook」「婚約指輪&結婚指輪book」と若者の結婚式離れを食い止めるべき、消費喚起に必死です。 とにかく、金を使え使えうるさいのですが、数少ない特集記事を読むといかんともしがたい現実に気づかせてくれます。 二人の世帯年収はいくら? 694万7000円! 今ググってみたら、一番上に出てきた三菱総研のページでは35歳世帯平均収入は400万円台 などと書いてあり、年収における結婚格差の実態がありありと出ています。 さらに、男女別の数字をみると、 彼 445.7万円 彼女 249万円 となっており、男性はサラリーマンの平均給与額412万円を上回っていることが分かります。男性、大変。。婚活女子も、大変。 で、これくらいの収入に対して貯蓄額はいくらかというと、 彼 238.8万円 彼女 257.5万円 圧倒的に収入が少ないのに、女性の方が貯蓄額が多いのが消費性向の違いでしょうか?いや、女性の方が消費に積極的な気がしますが。。よく分からないのですが、このアンケートの精度、大丈夫でしょうか。。 これに対して、結婚式の総額いくらかかった?の額は、結婚式を考えたことがない人には驚愕の金額だと思います。 356万7千円! もりぞおさんのビジネスクラス世界一周旅行と同じくらいかかってるんじゃないのか! ちゅか、男女合計平均500万円しか貯金ないのに、1日の結婚式に350万円も突っ込んでるのか!と、パニックになりそうです。 が、落ち着きましょう。 二人の貯蓄からいくら払った? 159万9千円 それでもエコノミークラスで貧乏世界一周ができるくらい支払っていますが、理解できる額に落ち着きました。 と、いうのも、親からの援助が平均196.9万円あり、メインの財布となっているのです。 しかし、これだと、ご祝儀代がほぼゼロということになって、計算が合いません。この辺も、このアンケートの精度に非常に疑問が持たれるところです。 とはいえ、財布が新郎新婦であろうが、親だろうが、参列者であろうが、膨大な額が低迷する日本のサービス業に流れることは明らかであり、ホテル業界が必死でブライダルフェアをやるわけが分かります。 以前、九州の万年赤字のホテルを建て直した人の本を読みましたが、彼の取った手法はホテルの運営をブライダル最優先に切り替えたことでした。 冷静に考えると、これもどうかと思うのですが、多くの国では、ウエディングパーティーは会費も取らないし、村中の人を集めたりしてさらに大規模に行われます。 インドの一部地域では、花嫁の家族がその費用をだすという風習があり、その支払いに耐えきれないため、妊娠中に胎児が女の子だと分かると中絶するということが社会問題になっているとか。もう、本末転倒も甚だしい。 そんなことを考えながら、これからの日本の未来を考えるお正月です。皆様いかがお過ごしでしょうか。 まずは、人生を前向きに考えられるように、ゼクシィの載っていた変なキャッチフレーズを復唱しながらお別れです。さようなら。 幸せな結婚式を挙げている人は、強い 欲しいのは さりげなくとも あの人の 心に残る おもてなしかな あっちでダウン、こっちでダウン、ダウン、ダウン、ダウン、ベールダウン”驚速”浸透か? イケ婿時代、到来! 知ってる?結婚式の3時間はこれから続く60年間の始まりなんです(1570ページの中に3回くらいでてくる) 詠み人は、瀬戸内寂聴ではなく、全てゼクシィ編集部。 みんな、落ち着け! こんな我々ですが今後ともヒトツヨロシク。 あと、結婚祝い下さい。 もりぞおさんに結婚祝いを送ろう! ![]() この映画は、数年前に話題になった、オークランドアスレチックの快進撃の話です。 駄目球団の快進撃と言えば、「メジャーリーグ」みたいな、熱血体育会系スポ根映画なのかと思ってしまいますが、この映画の様相は大きく違います。 貧乏球団をいままで誰もやらなかった、データに基づいた科学的な方法で勝利に導いたGMの物語。 この映画の本質は、精神論のようなしがらみと戦う男の姿なのです。(ちなみに、原作本は完璧に統計学と経営学の本) スマート、顔がいい、かみさんが美人だから自分に自信を持っている、華があるなど、完全な精神論で、獲得する選手を選んでいるスカウトたち。 もちろん、データも見ているのですが、統計学的に考えるとあまり勝利には直結しない、守備のうまさ、足の速さ、ヒットの数などを過剰評価しているという現実もあります。 実際、ブラピが演じる主人公も、20年前は、イケメンで足が速く、守備も上手い選手であり、ドラフト一位で指名されたにもかかわらず、大成しなかった選手です。 彼に対し、一流大卒のデブが新しい理論を持ち込むというのが印象的です。(ちなみに、現実はこんなにデブではないそうです) 彼らが用いた理論が「出塁率を重視」(原作では、出塁率と長打率) 走れなくても、守備が下手でも、歳食ってても、素行が悪くても、ヒットが打てなくても、(フォアボールで)出塁できる奴を高評価する。 そして、上記の理由で他球団では邪魔者扱いされている選手を安く買いたたき、「高出塁率集団」を生むわけです。 プレーの華やかさとか、スピードとパワーあふれるエキサイティングな試合という要素を捨て、ただ勝ことにこだわる野球。 貧乏であるが故に、目標を一点に絞り、そのために全てを注力するというのは、経営学のお手本であり、日本の大企業が出来ないことナンバーワンです。 現実問題、不細工な選手や、フォアボールだらけの試合でも、勝ち続ければ観客は熱狂します。 そして、熱狂した客は再びその熱狂を求めてボールパークに足を運び、入場料収入は増えていきます。 そして、好成績を残した選手の年俸は上がり、その年俸が上がった選手を球団は金持ち球団に売り飛ばし、利益を得る。 あまり褒められたやり方とは言えませんが、金のない球団がとれる精一杯の挑戦がここにはあります。 もりぞおさんが一番好きな野球選手は、イチローです。 スマート、顔が良く、かみさんが美人で、華があります。 守備が上手く、足が速く、ヒットの数が多い割には、出塁率はそうでもなく、長打率は低いという、完全な「マネーボール理論」から見ると過剰評価されている選手です。 劇中で、(当時)アリーグ西地区最強球団であったマリナーズとのゲーム差を苦々しく見るブラピの目の前に、イチローの顔が映ったのは象徴的です。 「マネーボール」を翻訳されてすぐに買い、その理論に感服した私ですが、この理論は絶対だとは思いません。 やっぱり、イチローの美しい佇まいを見ているだけで興奮するし、鋭いヒットを見るたびに感動するんです。 マネーボールの主人公が行った素晴らしさは、自分たちに出来ることは何かを明確に見極めて、出来ることのみに全てを集中したことです。 それは、ホームランを大量生産することを放棄し、ヒットを打ち続けることに集中しているイチローと同じ事です。 自分が出来ることを見極める努力。 自分が出来ないことをあきらめる勇気。 自分がやるべき事を磨き上げる集中力。 そして、今まで「常識」の観点から批判してくる外野を無視し続ける突破力。 日本の会社員、特にマネジメント層には是非見て欲しい映画です。 そして、マネジメントのみならず、普通の社員が見て、自分たちには何が出来るかを考え、実行すること。ここまで行けば日本は変わっていく気がします。
ツレがうつになりまして
この映画を観てまず最初の、たったひとつの感想 ![]() あ お い た ん が か わ い い 。 さて、気を取り直して映画の話を。 この映画は、神経質な外資系苦情受付係サラリーマンのツレが、激務によりうつになったのを、売れない漫画家のあおいたんが支えるって話です。 うつになったことを受け入れられず、働けないことに罪悪感を抱え続けるツレと、 そんなツレにどう対処していいか分からないあおいたん。 そんな二人が、だんだんと成長していき、うつとのつきあい方、二人(+2匹)で生きていくことの意味を見つけていくという、大変よくあるストーリーです。 しかし、そんなよくあるストーリーでも、ツボがしっかり押さえられているので、大変感動的です。 (終盤のCGを使った謎の演出や、講演会でのアレを除けば)最初から最後まで、あおいたんとツレに感情移入できるし、二人で見つけた新しい道を歩いて行く姿を心から応援したくなります。 結婚式にて、多くのカップルがカタコト日本語の神父に言われるあの形式的な言葉が、これほどまでに胸に響く言葉として生まれ変わるとは…。 純粋に、とても素敵な映画でした。 ただ、元サラリーマンとして思うのは、ツレのそばにあおいたんがいなかったらどうなっていたんだろう…ってことです。 まず、ツレは映画の中で2年以上 これが20代、勤続5年未満だとたったの90日(3ヶ月)です。しかも、給付が始まるのは、退職の3ヶ月後。 もし、あおいたんが漫画を描く仕事をしていなければ、生活は成り立ちません。 もし、あおいたんがいなかったら、退職7ヶ月後のなにも出来ない亀状態のツレは、その状態で働きに出ないと生きていくことは出来ません。(あおいたんの両親は映画に登場するが、ツレの親戚は一切出てこないため死別してるんじゃないかと思われる) また、経済的に問題がなかったとしても、あおいたんがいなければ、ツレは精神的に立ち直れなかっただろうし、そのことで命を絶っていた可能性も高いです。(そのことを示唆するエピソードもいくつか入っている) こんな話の中で憤りを感じるのは、こんな人を死に追い込むような傷を負わせた会社に何のペナルティもないことです。 業務上で負った負傷に関しては、会社がその保証をしなくてならない「労災保証」という制度があります。 しかし、うつ病などの精神疾患に関しては、会社の業務だけがその原因だったかを証明することが非常に困難なため、労災認定をされることはまれです。(早朝出社、深夜帰宅、家では寝るだけの生活であっても) 大企業であれば、精神疾患者をタコ部屋に閉じ込めて給料を支払い続けるということをしていますが、中小企業にそんな余裕はないため、さっさと追い出すのが通例です。 ってか、在職期間中に追い込めるだけ追い込んで、労働力を絞り出して、壊れたら捨てるのが一番企業にとってリーズナブル。 ブラック企業ってのは、そんな風にオレンジを搾ってジュースを作って売るような経営をしている企業の事です。 私は、周りの過剰労働している人たちによくこういうことを言います。 「寝不足で週末寝てばっかとか、時々頭が痛いとかのレベルなら、後で笑い話にもなるからまあいい。でも、うつ病とか不眠症とか、長期間後遺症に残るような事態になりそうなら、絶対に仕事を休んだり辞めたりするべきだ。 たかが仕事で、一生背負わなければいけない傷を負う必要は全然ない」 映画の中でツレが、「やらなきゃいけない」「周りのみんなに迷惑がかかる」「社会にもうしわけない」ということを何度もいいます。 あおいたんが、「辞めなかったら離婚する」と言わなかったら、倒れるまで(もしくは自殺するまで)会社を辞めなかったでしょう。 そんなことを心配する必要は全然ない。 会社なんて、労働者をつぶして果汁を搾り出す機械みたいなもんだ。 そして、あなたが辞めて、そのことに周りが共感すれば、会社は変わる。 部門長が失脚したり、部署がなくなったり、会社が潰れたり。 それは、短期的には部門長や部署のメンバーや会社の社員にとって悪いことかもしれないけど、ながい目で見れば、その人たちを精神疾患から救うことになるかもしれないのです。 そして、国には、こういう会社を辞める人たちを支援する制度を作って欲しい。 独占や覚醒剤の売買など、多くの人にとって害があり、かつ絶対に儲かる商売は法律で規制されているように、従業員から果汁を搾り出して搾りかすを捨てるような商売にも規制をかけるべきだと思う。 もりぞおさんは、国に富をもたらす企業に対しては優遇すべきで、法人税はもっと下げるべきだと心から思っています。 しかし、企業よりも国が守るべきは労働者の命なわけで、サービス残業に対する罰則強化と共に、労働基準局はもっと仕事をして欲しいし、国会議員は法律を整備して欲しいのです。 残念ながらそれはあまり期待できそうもないけど。。 そして、現状、それが出来ていないこの国で生きていくためには、自衛をしていかなくてはなりません。 あおいたんとツレがそうしたように、自営で生きていくという選択肢を確立するのが一番だとは思うのですが、それはそれでなかなか困難です。現実的には、いつでも会社を移れるようにスキルを身につけ、準備をしておくというのが精一杯かもしれません。 もりぞおさんは、常に意識をして「年収の一割は給与所得以外で得る」ということをルールとしていろいろ準備をしています。 また、働く場所は自分で選べるように、「アジア就職活動」と題して、いろんな国で働くことにチャレンジしています。 願わくば、そんなノウハウをたくさんの人に伝えて、たくさんの人に選択肢を確立して欲しいと考えています。 世界の多くの人のそばには、あおいたんはいないんだから。
2011年3月11日以来、日本の外に生活の基盤を移そうとしている人が多くなっているらしい。
これは、海外転職のエージェントにも、海外の会社で働いている人にも、現地に住んでいる人にも聞いた話である。 サービスレベルの高さ、物価の高くなさ、給与水準の高さ、治安の良さ、食事の旨さ。 これらのバランスの良さから、世界最高峰の居住環境の良さを誇っていた日本ですが、 縮小する市場。減少する就職先。増加する税負担。信頼できない社会保障。放射能の風評。電力供給減少による節約に伴う不便。高齢化による閉塞感。 これらの複合的な要因から、どんどん魅力が低下しています。 そんな日本から引っ越して、別の土地を探してみようと考えている人をターゲットに、こんな本が出版されました。
日本を出て、新しいことを始めたい、自然の中で暮らしたい、老後の生活を楽しみたいって人に対して、実現可能な方法を伝えるための本です。 世界のいろんな国に移住する際に、観光ビザでどこまで移住できるか?とか、ワーキングホリデーって?永住権をとりやすい国は?などなど、いろいろな制度を網羅的に紹介したり、 不動産の取得方法や、教育や医療の水準、現地の日本人コミュニティの様子など、実際の生活に即したこともまとまっています。 ざっと一通り読むと、「海外に移住するときにはこんな事を考えなきゃいけないんだな」ってことが分かるのですが、ひとつひとつの記述は概要レベルにとどまっているため、これだけを頼りに海外移住をすることはとても無理そうです。 しかし、この本の一番残念なところは、「やっぱり、海外移住ってまだ特別なことだなあ…」って思ってしまうことです。 冒頭に、何人かのモデルケースが出ているのですが、 ・震災でショックを受けた息子の環境を変えるために嫁(専業主婦)と息子でスイスに移住。三十代旦那は求職中 ・リストラされてリタイアメントビザでオーストラリア移住した50代夫婦 ・定年退職後、年金で各地を転々とする60代夫婦 ・ネパールでボランティアを始めた30代女性 ・ベトナムでカフェをオープンした20代男性 ・フランスでワーキングホリデーしている20代男性 この実例を2種類に分類すると ・日本が豊かだった頃の資産を使って、海外で逃げ切り人生を謳歌する老人世代 と ・いかんともしがたくなった日本を逃げ出して、海外で貧乏だけど楽しい人生を謳歌する若者世代 になります。 私はどちらの生き方に対しても大変肯定的で、うらやましくもあるのですが、残念ながら多くの日本人が望んでいるような、「お金に苦労をせずに、それなり安定した暮らしを実現したい」という欲求を満たせるのは、ある程度の財をなした人か、現在60代以上で年金をMAXでもらえる人に限られている気がします。 そして、この本のモデルケースから抜け落ちているのが、普通のサラリーマンが、海外で普通に働いて給料をもらい、生活するというケースなのです。 昭和の時代、大企業では終身雇用がガチガチに機能しており、転職というのはものすごく特殊な事例でした。 しかし、21世紀の今、転職とはたとえ日系の大企業であっても、多くの人が選択肢の一つに入れる一般的なものになりました。 そんな現代であっても、職場を海外に移すということは、どうやら非常に特殊なことであるようです。 実際、大企業の中で海外赴任になった人のためのガイドや、海外留学ガイドはたくさんあるのですが、普通のサラリーマンが海外の会社に転職するためのガイドや体験記はほとんどありません。 海外に出たい人は増えている。 しかし、そのための方法は、まだまだ確立されていない。 じゃ、いっちょやってみっか! と、いうわけで、もりぞおさん、これから海外転職活動を始めることにしました。 海外といっても、不況まっただ中。失業率二桁右肩上がりのアメリカやヨーロッパではありません。 世界で一番経済成長著しい地域、アジア各国です。 ちょっと英語が喋れて、そこそこの就業経験がある日本人が、転職エージェントを使って海外に転職するための方法。そして、そのままアジアに在住するためのあれこれ。まだ、私の中でも方法はさっぱり確立されていませんが、習うより慣れろです。 そんなわけで、新企画、「もりぞおアジア就活紀行」スタートしますので、よかったら上記のblogを購読してください。(もちろん無料) また、この活動はFacebookページおよびtwitterでリアルタイム中継していきますので会わせてよろしくお願いします。 なお、この書評ブログも、気まぐれで不定期更新しますので合わせてよろしくです。
もりぞおさんは、家にテレビがない人です。
最近、こういう人が増え始め、地デジ化で表面化してきたと思うのですが、まだちょっと珍しがられる存在です。 ここ10年くらい自宅でテレビを見ることは(カンブリア宮殿とスポーツ中継以外)ほとんどなかったわけですが、友達の家に行ったときとかには多少目にしたりします。 で、昨日久々にテレビの報道っぽい番組を見たのですが・・・酷かった。。 見た番組は、たけしと安住アナ(フリーになったんだっけ?)がやってるワイドショーと報道の中間っぽい番組。 昔、福留がやってた番組の後継かな。。。 あの頃は、コメンテーターが5,6人いた気がするのですが、昨日は3人だけ。 前、テレビ関係の人に、「予算がなくて、でかいセットが作れない」って聞いたので、これぐらいの人数にしないとひな壇なしでセットに収まりきらないのかもしれません。(もちろん、出演料の削減もあると思うけど) で、番組の内容。 半ワイドショーだから、目くじらをたててもしょうがないかと思うのですが。。それでもやっぱりキツイ。 芸能情報はまあどうでもいいとして、政治。 世界経済がこれだけ大パニックの予兆を醸し出しているのに、政治経済のニュースで一番時間が使われているのが、「野田首相夫人、外交デビュー」ですよ! 鳩山夫人と比べて地味だとか、いいとこの子でおしとやかな性格だとか、子供時代に行っていた駄菓子屋はココだとか・・・。 そんなことを知って、何の意味があるのだろう。。ちゅか、今、ギリシャ破綻から、欧州大混乱、リーマン・ショック並の激震も予想されている瀬戸際だってことを、この番組を見ても一ミクロンも感じられないのですが。。 たぶん、こういうテレビ番組ばっかり見てる人は、一ミクロンも感じてないんだと思いますが。。それで、大丈夫なのか、あなたの人生。。 そして、さらにダメなのが、身近のニュース。 今回のテーマは、「自転車で暴走している奴がムカツク」 確かに、自転車で猛スピードで走っている人は邪魔です。しかし、彼らを悪者にしたいという意図が、そこかしこにありありと出ていて、大変腹が立ちます。(ちなみに、もりぞおさんは半年前くらいに自転車を盗まれて以来乗ってません。) まず、最近は、片方しかブレーキがついていない(道交法違反)競輪用の自転車に乗っている奴がいて危ないという話。 どれくらい危ないかを、普通の自転車と、競輪選手が乗るブレーキのついていない自転車の停止距離を測って比較します。 あれ? 道を走ってて危ないのは「片方しかブレーキのない自転車」 実験で使われてるのは競輪用の「一個もブレーキがついてない自転車」 前提ずれてね?少なくとも、VTRの中で、公道でブレーキなしの自転車で走ってる奴はひとりも出てこなかったけど。。 その後、今度は「自転車は歩道を走っちゃいけないルール」がある商店街の話。 商店街のおっさんが、自転車に乗っている人に文句を言うけど無視されるというVTRが入ります。 しかし、このおっさんの姿は、ルールを守らない男子に、口うるさく注意する学級委員にしか見えません。 まず、商店街に買い物に来る主婦は、大きな荷物を運ばなくてはならない(子供がいればなおさら)ので、自転車は必需品だと考えられます。 それを、自転車完全禁止にしたら、商店街ではなく、国道沿いにある駐輪場付の大規模なスーパーマーケットやネット通販に流れる可能性が高いです。 その辺を考えて、この商店街の人も完全停止に出来ないんじゃないかという事情が透けて見えるのですが、その辺は番組内では一切言及されません。 また、これも番組で伝えられていませんが、どうやらこの商店街では歩道と車道の間に青いラインが引いてあり、ここを自転車が通るルールになっているっぽいです。 しかし、画面の端っこに映るこのラインは、明らかに自転車1台分くらいしかなく、大変危険に見えます。しかも、車道端(青いライン上)に荷物搬入のトラックとか止まってたら完全アウトなわけで、ハッキリ言って、機能していません。 ルールを守らなければならないという題目は正しいのですが、ルールを守らない人には守らないだけの理由があるわけで、そこを一切掘り下げずに悪者だけを作り出し、テレビ番組(および視聴者)を正義の味方にして溜飲を下げるという番組構成は反吐がでます。 そして、その構成を盤石なものにするために、その後に入るVTR。 自転車に乗っていることを注意するスタッフに逆ギレする、モザイクと変声機がかかった通行人。 よくわからないけどさー、普通、テレビのカメラもマイクもある前で、あんなにわかりやすく理不尽に切れる人間っているかねえ。。ちゅか、これ、かなりの高確率で・・ねえ。顔も声も出ないから、ゼッタイにバレないし。。 世界情勢に関しては、明後日の方向に掘り下げ、近所の小さな問題には、めんどくさいことは一切掘り下げない。 とりあえず、なんか目立っていることを、表面的に消費して満足する。 私が(10年くらい見てない)テレビに対して表面的に思っていたことが、見事に実現していて非常に暗鬱たる気持ちになったわけです。 このテレビ番組の中のCMで、パナソニックが日本の英知を結集したエコナビ商品で節電がんばりましょう!ってことを言っていましたが、やっぱり、テレビ局を輪番停波にした方がよっぽどマシなんじゃないかと思うような状況でした。 まあ、私は当分関わらないであろうモノなので、どうでもいいんですけどね…。 もりぞおさんは、今、ノートPCが欲しくてしょうがなくなっています。
今、アルゼンチンで買ったスペイン語キーボードのネットブックと、Windows7発売直後に買った自作のデスクトップがあるのですが、これから移動の機会が多くなるため、ちゃんとしたノートPCが欲しくなっているわけです。 ハードとして、ゼッタイに欲しいのがSSD。 簡単に言うと、ハードディスクドライブの代わりに、フラッシュメモリ(SDカードみたいなもん)がついているPCで、全ての動きがキビキビしているのです。 基本、電化製品はネットで買うのですが、ノートPCは実物を触りたいし、中古で買うことも考えているので、やはりモノが集まる秋葉原に行くのが定石になってきます。 やってきました、秋葉原。 ![]() この看板、まだあったのか。。。 4,5人前の首相だね。遠い過去の人だ。。5年前だけど。 さて、早速中古のPCを見て回るのですが、2006年くらいに発売されたPCの値段が、1万円以下になっています。。 まあ、この頃からネットブックが出回って、新品でも5万円切るようになってるからねえ。。と思ったら、こんなモノが。。 4980円!まるで、PCがゴミのようだ・・・。 デフレとかそういう問題じゃなくて、PCが完全に日用雑貨として生活に溶け込んできたことのあらわれかもしれませんが、さすがにコレは。。 ちゅか、私がチリで盗まれたのと同タイプな気が・・。 さすがにこんな限りなくゴミに近いPCを買う気はないのですが、2008年頃に出た機種が4,5万円で買えることには、ちょっと惹かれます。 とはいえ、将来的に液晶ディスプレイにつないでメインマシンとすることも想定しているため、パワーのないマシンはNG。そして、SSDがついているとなると・・中古ではちょっと難しそうです。 SONY VAIO Zとかスペック的にはいいんだけど、値段が30万円近くするし。。デフレ知らずの値段設定がさすがSONY様なのですが、売れてるでしょうか・・。 で、今候補に挙がっているのが、パナソニックのレッツノートJ10とMac Book Air。 レッツノートは、世界一周中も元気に稼働していた大変頑丈なマシンで、SSD搭載モデルでも安いところなら10万円ちょいで買えちゃおう。 しかし、一つ、巨大な弱点が。 デザインが、ダサイ。 なんというか、厚さが、20世紀のPC。 ただでさえ分厚いのに、ふかふかした皮をかぶせて、さらに厚みを持たせているのが意味不明。 ちなみに、実物は、写真で見るよりさらに分厚く見えます。 ジョブス様が封筒から取り出した、 Mac Book Airの、洗練の極み と比べると、哀れみを通り越して愛おしさすら感じてしまいます。 さあ、どっちを買うか。。 家で使うときは、Windowsで使ってる(NTFSの)外付けHDをつなぎ、外付けのキーボードやマウス、スキャナーやスピーカーをくっつけて使うことになるのですが、とりあえずは全部つなげそうな事はわかりました。 Windowsしか使えないソフトのために、MacOSとWindows7を両方インストール出来ることもわかりました。 不安要因はないはず・・・なんだけど、いまいちMac OSに踏み切れない。。なんでだろう。。 と、いうわけで、最近WindowsからMac OSに乗り換えた人。 「全然問題ねえ!」とか「アレはヤバイ」とかのご意見をいただけたら幸いです。 で、一応オチをつけておくと、先ほどみた、我が国最高の明後日方向の技術力を持つNEC様が、こんなモノを発表していました。 画面部分を取り外せば、タブレットとして持ち歩け、合体すればデスクトップPCに! デザインも機能もコンセプトも地獄。しかも、お値段はiPad2枚分の10万円。 さすがは、NEC!
英語を学ぶならフィリピンだ!
ってことで、以前、フィリピンオンライン英会話について書いたもりぞおさんですが、 フィリピンSkypeオンライン英会話をやってみた 超格安で自力で英語を身につける方法 さらにその上を行く、フィリピン英語留学「ラングリッチ」のセミナーに行ってきました。 セミナーのあと、CEOの方とお話もさせていただいたのですが、何が素晴らしいって、日本人の20代の若者数人だけで運営をしているということ。 おいらが20代の頃、海外に行って学校を創るなんて頭まったくなかったよ。 日本の若者、マジスゲエ。 このフィリピン英語留学は、韓国で非常に流行っているものです。 10年前の経済危機で日本以上に経済があぼーんし、人口が日本の半分以下のため内需がめちゃくちゃ弱い韓国では、国内での仕事は壊滅的で、日本以上にドメスティックな労働者の賃金が下がって、ワーキングプアであふれてます。 それ故、よい生活をするためには、海外で仕事をする以外道がなく、英語教育は恐ろしく盛ん。TOEIC(ほぼ日本と韓国でしか使われてない資格)800点を超えなきゃまともな就職先がないって事で、兵役あけに何らかの形で留学する人が多いわけです。 で、目をつけられたのが、フィリピン。 日本人的には、タイとかマレーシアと同じ箱に入っていると思いますが、地理的に言うと日本からの距離は中国とか台湾と同じ箱になります。(ANAのマイレージでも上海や台北と同じ20000マイルで行けます) 元々アメリカ(と日本)の植民地だったこともあり、英語が準公用語として使われているため英語学習に最適!ということは、前回書いたとおり。 ここに目をつけた韓国人が、バンバン学校を設立して留学生を受け入れたのが始まり。 昔、孫さんが「タイムマシン経営」と言ってアメリカで成功したビジネスモデルを、バンバン日本に輸入していましたが、21世紀のタイムマシン経営は韓国から輸入してくるのがいいのかもしれません。(ネトウヨの人に抗議デモされるかもしれんけど) ちなみに、韓国では「英語村」なるものが出来、その村では外国人がたくさん住んでいて公用語が英語になっているそうです。そこで、国内プチ英語留学出来るってのが売り。 このアイディア、過疎化に悩む地方自治体とかどうですかねえ。 三木谷さんが、楽天ブックスの配送センターくらい作ってくれるかもしれませんよ。。 さて、話がだいぶそれたわけですが、説明会。 私は、フィリピン留学の本とかも読んでるので、大枠は知っていたのですが、細かい点からこの「ラングリッチ」の方向性をつかむことが出来ました。 韓国人が作った英会話学校はフィリピン国内に100校以上があり、それぞれが個性を持っています。 人里離れた山の中に隔離して、強制的に英語を学ばせるところもあれば、 首都マニラの学生街にあり、現地の学生との交流を促してくれるところもあります。 朝6時から夜11時までスパルタ式に教え込むところもあれば、 テスト(IELTSやTOEFL)が目標スコアに達するまで無料で延長してもらえるような面倒見のいいところもあります。 さて、ラングリッチはどうでしょう? もりぞおさんが、勝手にキャッチフレーズをつけると 「自由に快適に、おもてなしの心で英語を学べる学校」 8月に出来たばっかり(オンライン英会話は1年前から営業中)で、日本人向けにしかプロモーションしていないため、生徒は当分日本人だけ。 食べ物がまずくておなじみの韓国系英会話学校と比べて、ちゃんとした日本料理を出すことにこだわりを持っている。 留学期間は1週間から3ヶ月とか6ヶ月とか自由に選択可能。 短期の人のために、追加料金で土日も授業が可能。発音にこだわる人のため、追加料金でネイティブ講師との授業も可能。 部屋は広くて(写真で見る限り)綺麗! フィリピン最強の観光地セブ島にあるためウィークエンドのアクティビティは完璧!スキューバダイビングのライセンスを取ることを推奨! いいことばっか書いていますが、コレを裏返すと、 「講師以外の外国人との交流がなく、異文化に触れることが少なく、すぐに逃げ出せて、誘惑が多い」学校ということになります。 とはいえ、休みの短い日本人向けに1週間〜のコースがあるとか、余計な事でストレスがたまらない日本食食堂とか(世の中の多くの怒りは、うまいものを食べさせるとおさまる)、日本人の若者による、日本人のための英会話学校って感じがします。 そしてもちろん、フィリピン留学の一番のメリットである値段の安さは健在! 1日6時間のマンツーマンレッスンで、129,800円! 普通に東京で暮らすよりも安い!ちゅか、私が住んでるマンションの家賃と変わらん! 外国で流行ったものを、日本向けにアレンジして提供という、日本が戦後一貫として続けてきた、とんこつラーメン、カレーライス的文化は、21世紀の20代の若者にも脈々と受け継がれているようです。 戦後の焼け野原で、たくさんの若き起業家がMade in Americaの製品を分解してあれやこれやを作り上げていったように、日本でもインターネットや海外の人的資源なんかも使いながら、新しいものを作っているってのがとてもうれしくもあり、誇らしくもあります。 フィリピン英語留学に興味がある人は、是非サイトをチェックしてみてください。 ラングリッチ http://langrich.com/studyabroad
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